テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【 白金は押し目買い基調続きそう】
*東京白金は、金の上昇に連れる格好で、昨年12月15日を底にして1月15日までのおよそ1カ月弱で12%も上昇した。NY白金は12日に一時1004.2ドルまで上昇し、4カ月ぶりの1000ドルの大台を示現した。この背景には、白金最大の生産国である南アフリカの通貨ランドの上昇がある。南アフリカでは昨年、アフリカ民族会議(ANC)代表選挙が行われ、改革派のラマポーザ副大統領が勝利した。ラマポーザ氏が2019年の総選挙を経て次期大統領になる公算が大きくなり、同国の経済改革が期待され、通貨ランドが大幅上昇となって、白金相場を押し上げた。

現在の白金価格では、多くの白金鉱山がコスト割れに陥っているため、今後公表される「2017年第4四半期決算発表」では、赤字決算発表となる鉱山会社が続出しそうだ。そのため、企業の大半がリストラや生産削減に踏み切る可能性がある。大量リストラ計画に反発して大規模ストライキが実施される可能性も高まり、供給の更なる減少が危惧される。

ただ、ズマ大統領の任期は2019年まであり、容易に退陣しそうにないことや、仮にラマポーザ氏が大統領になっても、財政悪化を改善するのは困難との見方も強く、南アランドの上昇は一服している。ただ、原油相場を中心に商品相場全体が上昇していることから、同じ貴金属や同じ白金族のパラジウムとの比較から割安感が意識されていること、今年の需給が昨年よりもタイトになると予想されていることから、押し目買いが継続しよう。

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*CFTC建玉1月9日時点:ファンドの白金買い越しは2万8654枚(前週比+1万1239枚)と増加。総取組高は8万0569枚と前週比1108枚の減少。

*白金と金の逆ザヤ幅は、12月15日に-1336円まで拡大し過去最大となった。逆ザヤは縮小しており、この傾向は続きそうだ。

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情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は上昇相場継続中】
*NY金は昨年12月12日の1238.3ドルを底値に反発し、昨日は一時1340ドルと4カ月ぶりの高値をつけた。1カ月にも満たない期間で8%も上昇した。このわずかな間に金を押し上げる強材料は何があったのか振り返りたい。12月13日は昨年3度目の利上げが決定された。5日に発表された昨年12月の米雇用統計では、失業率は前月並みの4.1%、非農業部門就業者数は前月比14.8万人増と市場予想(19万人増)を下回ったが、物価動向の先行指標となる平均時給は前月比0.09ドル増だった。

良好な雇用統計は、利上げペースを加速させるとして金には弱材料となる。しかし、昨年12月14日に開催された欧州中央銀行(ECB)定例理事会議事要旨で、金融政策に関する声明文を2018年の早い時期に成長見通しの改善とともに段階的な修正が必要との意見が示された。金融政策に関する表現の変更は、2兆5500億ユーロ規模の資産購入の段階的な縮小が始まる兆しと解釈される可能性から、タカ派的と受け止められ、ユーロが急上昇し、NY金はドル安による割安感から押し上げられた。

また、2017年12月消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇にとどまったが、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.3%上昇と、11カ月ぶりの伸び率を記録したことが強材料視された。インフレ指標の上昇から、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが加速するのではないかとの見方が浮上し、インフレヘッジとしての側面から金が買われた。さらに、メルケル独首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟と第2党の中道左派・社会民主党(SPD)が連立政権継続に向け協議入りすることで合意したことから、ユーロが3年ぶりの高値に上伸したことも強材料になった。1350ドルが目前に迫ったが、RSIが75%近くまで上昇し、高値警戒感も強まる局面となった。ただ、移動平均線は上向きで推移しており、押し目は買われる展開が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1330~1350ドル

*CFTC建玉1月9日時点:ファンドの金買い越しは20万3288枚(前週比+4万0020枚)と増加。総取組高は55万5455枚と前週比5万4724枚の増加。

*東京金は、NY金の連騰を受けて12月18日から1月5日まで12日連騰となった。この間の金融面の変化と言えば、米長期金利の上昇とドル指数の低下だろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年3回の利上げを行い、2018年も3回の利上げを想定している。また、日銀が国債買い入れオペで超長期債の購入額減額の報道や中国が米国債の購入を控えるとの報道(後に否定)により、米長期金利が上昇し、ドル売りが強まった。

また、欧州ではドイツの連立政権協議にメドが付き、ユーロが対ドルで3年ぶりの高値をつけたことも、ドル建て金の割安感を強め、金買いに拍車がかかった。NYダウが連日史上最高値を更新しているため、リスクヘッジとして金を買っている可能性もある。昨年末からビットコインが急落していることも安全資産としての金を再確認した面もあろう。しかし、金は本来、インフレヘッジとして機能がある。原油価格が大幅に上昇し、国際商品指数のCRB指数は昨年の高値を上回った。金価格が上昇しているということを単純に考えれば、低インフレで苦しんでいた先進国経済の状況が転換点に来ていることの兆しかもしれない。

*東京金はRSIが80%近くまで上昇し、反落したものの、4700円でサポートされて反発している。過去の相場水準からレンジが切り上がる時、押し目は小幅に留まるパターンが多い。押し目買いが優勢な状況が続くだろう。

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東京金予想レンジ:4700~4800円。

*2017年の金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、最大量867.00トン、最小量786.87トンだった。NYダウが史上最高値を更新し、米長期金利が上昇する中、安全資産である金は買いが細り、830トン台を下回った。金相場は上昇に転じているが、現物需要がそれに応じて増加していない点が気にかかる。例年1月からは、中国やアジア圏での旧正月需要が期待される。


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1月17日(水)
【1月16日の海外相場および市況】
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*3連休明け16日のNY外国為替市場では、対ユーロでのドル売りが波及して、ドル円は110円台半ばに下落した。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁が債券買い入れの打ち止めが適切と発言した、との報が流れると、ユーロの対ドル相場が上昇し、連れて円高・ドル安も進行した。また、NYダウが下落に転じたこともリスクオフとなって、ドル円は一時110円25銭まで下落した。本日は、12月のユーロ圏消費者物価確定値、12月の米鉱工業生産・設備稼働率、ベージュブックが発表される。

*3連休明け16日のNY金は、4日続伸となった。ドル売り・ユーロ買いの流れが一服し、また、前週末に4カ月ぶりの高値に上昇していたこともあって、利益確定の売りが優勢となった。ただ、この日は仮想通貨ビットコインの価格が急落しており、安全資産とされる金は下げ渋った。NY白金は金に連れて4日続伸。

*3連休明けのNY原油は6日ぶりに反落。高値警戒感から利食い売りが強まった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが12日公表した国内の石油掘削リグ稼働数が、同日までの1週間で前週比10基増の752基となり、昨年6月以来の増加幅となったことも圧迫材料。また、米国内原油生産量が近いうちに、日量1000万バレルを突破するとの見通しも、米シェールオイル増産に対する警戒感を強めた。ただ、ドルが対ユーロで下落したため、下げ幅は幾分抑えられた。

*2017年のインドの石油輸入は前年比約1.8%増の日量437万バレルと、過去最高に達した。製油能力拡大に伴い購入を増やしたため。インドは世界3位の石油消費国。同国は、国内の燃料需要増に対応するため、2017年下半期に製油能力を拡大した。

*3連休明けのシカゴトウモロコシは、大豆高を受けて小反発。シカゴ大豆は、アルゼンチンの天候懸念を受けて続伸。

*3連休明けのNYダウは小幅安。堅調な米企業決算を背景に、一時2万6000ドルを初めて突破した。ただ、その後は利益確定売りに押され、反落に転じた。調査会社トムソン・ロイターによると、米主要企業の10〜12月期の純利益は約12%の増益が見込まれている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 11月機械受注 (前月比) +5.0% -1.4% +5.7%
   (日) 11月機械受注 (前年比) +2.3% -1.0% +4.1%
09:30 (豪) 11月住宅ローン貸出 (前月比) -0.6% 0.0% --
19:00 (EU) 11月建設支出 (前月比) -0.4% -- --
19:00 (EU) 12月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比) +1.4%(+1.5%) +1.4% --
20:00 (南ア) 11月小売売上高 (前年比) +3.2% +3.7% --
23:15 (米) 12月鉱工業生産 (前月比) +0.2% +0.5% --
23:15 (米) 12月設備稼働率 77.1% 77.4% --
24:00 (加) 加中銀政策金利発表 1.00% -- --
24:00 (米) 1月NAHB住宅市場指数 74 72 --
28:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
30:00 (米) 11月対米証券投資 +232億USD 

第148回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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