テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【 NY原油は下値確認、値固め局面へ 】
*先週のNY原油は、米国内の在庫増加を受けて一時47ドル割れに迫った。

米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計では、原油在庫が500万バレル増を記録し、10週ぶりに減少に転じていた前週から一転して市場予想(280万バレル増)を上回る積み増しとなった。

EIAの発表直後には、一時47.01ドルと2016年11月末以来約3カ月半ぶりの安値に急落した。

ただ、ガソリン在庫が280万バレル減(予想は200万バレル減)、ディスティレート(留出油)在庫が190万バレル減(同140万バレル減)といずれも予想を上回る取り崩しとなったため、安値からは反発した。

米シェールオイル生産者は掘削リグ数を増やし、3月10日までの1週間の生産量は日量約910万バレルと、昨年平均の890万バレルを上回った。

OPEC加盟・非加盟国の協調減産の実施状況を点検する閣僚級監視委員会は26日、協調減産期間の延長の是非を検討することで合意した。声明原案では「半年延長を勧告する」としていたが、ロシアがこれに賛同しなかったとみられ、最終的に声明内容が修正されたようだ。ノバク石油相は同日、減産を延長すべきかどうかについて言及するのは時期尚早と表明した。

OPEC主導による協調減産延長の可能性に懐疑的な見方が広がったが、為替市場でドルが対ユーロで軟調に推移し、ドル建て原油に割安感が生じたことから、47ドル台は維持された。

ロシアが減産継続に否定的な姿勢を見せたものの、NY原油は47ドルを維持して下げ渋っていることには注意したい。

29日のNY原油は続伸し、3週間ぶりに49ドル台を回復した。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、24日までの1週間に国内の原油在庫は90万バレル増加。2週連続の積み増しとなったものの、市場予想(140万バレル増)を下回ったほか、石油製品もガソリンが370万バレル減(市場予想は190万バレル減)、ディスティレート(留出油)が250万バレル減(同120万バレル減)と、予想の約2倍に当たる規模の在庫取り崩しとなった。

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EIAの発表を受け、相場は48ドル台半ば近辺から一気に49ドルを突破した。また、リビア西部での油田封鎖に伴う供給混乱や、石油輸出国機構(OPEC)主導による協調減産の延長見通しも支援要因となった。

ガソリン在庫の減少が原油相場を押し上げてきている。
NY原油は47ドルで下げ止まり、値固め局面に入ったようだ。

ファンドの買い玉整理がまだ十分でないため、50ドルを上回った時点で、再び売り圧力が強まる可能性はあるが、4月になればドライブシーズンを迎えるため、ガソリン主導の相場展開になろう。

テクニカル的には、昨年8月の安値39.19ドルを起点とする上昇トレンドラインが機能しており、押し目が確認されたと見ていいのではないか。

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*CFTC建玉3月21日時点:ファンドの原油買い越しは41万8517枚(前週比-1万5283枚)と減少。総取組高は219万4206枚と前週比4万6055枚の減少。



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3月29日(水)
【3月28日の海外相場および市況】
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*29日のNY金は小幅続落。ドルが対ユーロで反発したため、ドル建て金に割高感が強まった。シカゴ連銀のエバンズ総裁が、年内1~2回の追加利上げを支持すると語ったのを受け、ドルは続伸している。一方、トランプ政権による経済政策の実現性に懐疑的な見方が浮上している上、フランス大統領選の行方など不安材料も多く、下値は堅かった。英国のメイ首相は29日に欧州連合(EU)からの離脱を正式にEU側に通告したが、相場の反応は限られた。NY白金はドル高を受けて続落。

*29日のNY原油は続伸し、3週間ぶりに49ドル台に乗せた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、24日までの1週間に国内の原油在庫は90万バレル増加。2週連続の積み増しとなったものの、市場予想(140万バレル増)を下回ったほか、石油製品もガソリンが370万バレル減(市場予想は190万バレル減)、ディスティレート(留出油)が250万バレル減(同120万バレル減)と、予想の約2倍に当たる規模の在庫取り崩しとなった。EIAの発表を受け、相場は48ドル台半ば近辺から一気に49ドルを突破した。また、リビア西部での油田封鎖に伴う供給混乱や、石油輸出国機構(OPEC)主導による協調減産の延長見通しも支援要因となった。

*29日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。31日の作付け意向面積報告では、米国のトウモロコシ作付面積は前年を下回る一方、3月1日時点の在庫は前年同時点実績を上回ると見込まれている。シカゴ大豆は小反落。31日の作付け意向面積報告では、米国の大豆作付面積は前年比で大幅に増加すると見込まれている。

*29日のNY外国為替市場では、米長期金利の低下などを背景にドルを売る動きが先行したが、その後は買い戻され、ドル円は111円近辺で引けた。米ボストン連銀のローゼングレン総裁が同日の講演で「今年計4回の利上げが、緩やかな引き上げに相当する」と発言。また、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演で「今年の利上げ回数が計3回超になることを排除しない」と明言した。これらの発言を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースの加速観測が強まった。また、欧州中央銀行(ECB)が4月の定例理事会で金融引き締めに向けた政策メッセージを新たに変更することに慎重になっているとのロイター通信の報道もドルの買い戻しを後押しした。

*29日のNYダウは反落。この日は、主要な経済指標の発表がなく、手掛かり材料に乏しい中、利益確定売りに押された。トランプ政権は先週末24日に米医療保険制度改革(オバマケア)見直しの撤回に追い込まれたが、トランプ大統領がオバマケア見直しに固執せずに、速やかに法人税減税など税制改革に着手する方針を示したことで、政権が掲げた景気刺激策への期待が消えたわけでもにあため、下値は限定的だった。もっとも、税制改革の議論が大きく進展しないと、積極的な買いは入りづらいようだ。NY原油が大幅続伸し、エネルギー株に買いが入ったこともダウの下値を支えた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:00 (EU) 3月経済信頼感 108.0 108.3 --
18:00 (EU) 3月消費者信頼感・確報 -5.0 -5.0 --
18:30 (南ア) 2月生産者物価指数 (前年比) +5.9% +5.6% --
21:00 (独) 3月消費者物価指数・速報 (前年比) +2.2% +1.8% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 25.8万件(26.1万件) 24.7万件 --
21:30 (米) 10-12月期GDP・確報 (前期比年率) +1.9% +2.0% --
21:30 (米) 10-12月期個人消費・確報 (前期比年率) +3.0% +3.0% --
21:30 (米) 10-12月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +2.0% +2.0% --
21:30 (米) 10-12月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +1.2% +1.2% --
未定 (南ア) SARB政策金利発表 7.00% 

第109回 『おしえて陳さん』 
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【3月29日(水)国内市況と終値】
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*29日の金は3日続伸。白金は下落。NY金時間外は昨日の良好な米経済指標を受けて下落し、節目の1250ドルを割り込んで推移している。15日に米連準備制度理事会(FRB)は0.25%の利上げを実施したものの、利上げペース見通しを年3回に据え置いたため、金は反発に転じた。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回でトランプ大統領の政策実行力に懐疑的な見方が広がったことも買い材料となり、一時1261ドルまで上昇し、2月27日の年初来高値(1264.9ドル)を試す展開となっていた。しかし、NYダウの9日ぶりの反発を背景に、利益確定の売りが優勢となり、軟調に転じた。2月に高値を付けたときと同様、今回も1263ドルにある200日移動平均線にはね返された。

*29日の東京原油は続伸。28日の欧米原油高や為替相場の円安・ドル高を映し、買いが優勢となった。石油製品も原油になびいて続伸。石油輸出国機構(OPEC)による減産合意の対象外のリビアで供給障害が発生し、下値は支えられているものの、米国内の需給緩和に対する懸念が根強く、上値の重い状態が続いている。リビアでは、西部のシャララとワハの油田2カ所が武装勢力により封鎖され、原油生産に支障が出ているという。

*29日のゴムは続伸。上海ゴムの堅調地合いや為替相場の円安・ドル高、米株価の9営業日ぶりの反発などが買い材料となった。

*29日のトウモロコシは円安を受けて続伸。一般大豆はまちまち。31日の米農務省発表では、価格の低迷で米国の農家の作付け意欲が低下し、トウモロコシの作付け計画面積は減少するとの見方が強く、トウモロコシ相場の下支え要因になっている。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料難の中、111円台前半で小動き。良好な米国経済指標やフィッシャーFRB副議長の追加利上げに前向きな発言などにより下値をささえられているが、積極的にドルを買う材料も見当たらない。

*29日の日経平均株価は小幅続伸。前日の米国株高や円高・ドル安の一服が好感された。ただ、年度末ということもあり、円高再燃リスクが懸念されて積極的には買われなかった。


第109回 『おしえて陳さん』 
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【 東京白金は調整安場面、下げ止まりの目安は3380円か 】
*米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の廃案に絡む一連の騒動で、金が安全資産として買われる一方、白金相場は上値の重い展開が続いている。もともとトランプノミクスを受けた資源価格の上昇を背景に買われてきた面があるため、今回のオバマケアを巡る騒動はトランプノミクスの躓きととらえられ、白金相場には弱材料になっている。それでも、ドルが軟化し南アランドが上昇しているため、NY白金の下値を支えているが、買っていくだけの強材料にも乏しく、950~980ドルの狭いレンジで推移している。

東京白金は円高の影響もあり、昨年8月以降の高値(3855円)と安値(3091円)の半値押し(3565円)を下回ってきている。次の安値の目安は0.62倍押しの3380円前後になりそうだ。NY白金であるが、同じ白金族であるパラジウムとの比価(NY白金÷NYパラジウム)は、通常1.30がボトムと見られているが、週明け27日は1.22まで低下し、白金の割安感が顕著になっている。東京市場でも金との逆ザヤが1000円を越えてきており、やはり割安感が強まっており、買戻しが入りやすい状況になっていることには注意したい。

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CFTC建玉3月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万8955枚(前週比-1220枚)と減少。総取組高は6万7455枚と前週比1416枚の増加。

*今週の予想レンジ:3380~3500円

*白金と金の逆ザヤ幅は、再び拡大傾向を見せている。直近では-1003円(27日終値)。 白金と金のスプレッドは、「白金売り・金買い」が優勢だが、1000円を越えて来たので、白金の割安感が強まってきている。逆ザヤが1100円を超えるようであれば、「白金買い・金売り」に転じるタイミングになると予想する。

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【 東京金は値固め局面 】
*先週のNY金は上昇した。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決待ちの中、金は下値を切り上げた。同法案が成立しない場合、トランプ政権が掲げる大型景気対策も暗礁に乗り上げかねないとの懸念も強く、リスク回避姿勢が強まり、株とドルが売られ、安全資産である金は買われた。24日、オバマケア代替法案は事実上の撤回となり、トランプ政権の政策運営に懐疑的な見方が広がった。週明け27日は世界的な株安となり、為替市場ではドル安・ユーロ高が進行したことも押し上げ材料となって、NY金は目先の上値抵抗線である1250ドルを終値でブレイクし、2月27日(128.80ドル)以来1カ月ぶりの高値を付けた。一時1261.0ドルまで上昇し、年初来の高値を伺う展開となった。目先は2月27日につけた年初来高値1263.10ドルを更新し、2月にはじき返された200日移動平均のある1268ドルを超えられるかがどうかがポイントになろう。今週中に200日移動平均線を超えれば、次は1300ドルを目指すだろう。もたつくようであれば、1250ドル台で値固めになりそうだ。

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*CFTC建玉3月21日時点:ファンドの金買い越しは11万6252枚(前週比+1万0214枚)と増加。総取組高は44万6880枚と前週比2万0710枚の増加。


*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、3月21日時点で835.29トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると4.5%増加している。前年同期比では1.4%増加。今年の最大量は845.32トン(3月2日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*NY金は、15日米連邦準備制度理事会(FRB)が、利上げにそれほど積極的ではないスタンスを示したことで反発に転じている。これに加え、先週は、米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決がもたつき、結局は事実上の廃案となったことで、市場のリスク回避姿勢が強まり金買いに弾みがついた。株式市場が下落する中、NY金は一時1261ドルの高値をつけ、上昇基調を強めた。為替市場では、ドル円が111円台後半から110円台前半に円高が進行したため、東京金は4450円を軸にした保ち合いで推移した。今回のオバマケア代替法案を巡るごたごたで、トランプ政権の稚拙な運営政権が懸念された。今後は、大型減税、インフラ投資に取り組むことになるが、遅滞なく進めることができるかどうか市場の不信感が晴れることはないだろう。また、結局の所、大型減税もインフラ投資も財政赤字を膨らませることになるため、将来のインフレにつながる可能性が高く、金の支援要因となる。4月はフランス大統領選挙の第1回目の投票が実施される。極右政党の国民戦線のル・ペン候補の優勢は揺らいでいるため、一頃よりは欧州の政治リスクに過剰反応はしていない。

しかし、逆にそのことがユーロの上昇につながっており、ドル建て金の押し上げ要因になっている。EUではインフレ率が上昇しており、市場では早くも、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を縮小するのではないかとの思惑が出ている。週明けのユーロドルは、ドイツのザールランド州議会選挙でメルケル首相率いる与党が勝利したことを受けた安心感もあり、1.09ドル台に達し、一時時昨年11月中旬以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。ユーロの上昇はドル建て金を割安にさせ、NY金を押し上げていく。東京金も値堅め後に、年初来高値4537円(2月28日)を更新する展開になろう。

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*今週の予想レンジ:4400~4500円


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