*金は続伸。先週末10日のNY金が反発したのを受け、買いが優勢となった。為替の円安も支援要因。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=58.4%。白金は続伸だが、NY白金時間外が軟化したため、上値を切り下げた。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=56.7%。今週のNY金相場は、米経済統計や米企業決算に左右される展開となりそうだ。今週は、3月の小売売上高や3月の住宅着工件数、3月の消費者物価指数などの米重要指標の発表が相次ぐ。今週の指標が弱い内容となれば、利上げ実施時期が後退するとの思惑が強まり、金相場にとっては強材料になる可能性がある。逆に、指標が良好であれば、金は急落する展開になりそうだ。
*中東産原油は続伸。先週末10日の米欧原油相場がイランの核開発問題をめぐる協議の先行き不透明感を背景に上伸したことから、買いが優勢となった。NY原油時間外相場の底堅さや円安も相場を押し上げた。RSI(14日)=54.3%。石油製品は原油に追随し続伸。ガソリンのRSI(14日)=53.4%。灯油のRSI(14日)=55.2%。ただ、NY原油時間外相場は、3月の中国貿易統計が弱い内容となったのを受け、上値重くなる場面があった。中国の貿易統計は、人民元建てで3月の輸出が前年同月比14.6%減、輸入は12.3%減となった。
*ゴムは、中東産原油高と上海高を受けた買い戻しにより上伸。RSI(14日)=37.8%。中国の貿易統計は、人民元建てで3月の輸出が前年同月比14.6%減、輸入は12.3%減となり、予想通り悪化していたが、ゴム相場が既にそれを織り込む形で下落していたため、買戻しが優勢となった。
*トウモロコシは上伸。先週末10日のシカゴトウモロコシが潤沢な供給やドル高を背景に下落した流れを引き継ぎ、売りが先行したが、為替の円安基調を受けてプラスサイドに切り返した。RSI(14日)=39.3%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=46.8%。
*東京外国為替市場のドル円相場は、120円台で堅調に推移した。朝方、120円25銭前後で推移していた。日経平均株価が次第に軟化したため、120円10銭前後まで値を下げたが、その後はじりじりと上昇し、午後2時ごろには120円50銭前後まで反発した。3月の中国貿易統計は輸出入とも振るわず、貿易黒字額は約31億ドルと市場予想を大幅に下回った。これを受けて中国指標との連動性の高い豪ドルの売りと米ドルの買いが強まり、米ドル円も押し上げられたようだ。
*日経平均株価は小安い。短期的な過熱感を背景にした利益確定売りに押された。2万円の大台が意識されたが、下値では買いが入り、下げ幅は小さかった。
第10回 『おしえて陳さん』
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