テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【ドル円相場、今週の展望】
*今週のドル円は、堅調に推移しそうだ。6日に投開票された米中間選挙は、トランプ政権の与党共和党が上院で過半数を維持したものの、下院では民主党が8年ぶりに過半数を奪還して「ねじれ議会」となった。これ自体は、市場がメインシナリオとして予想していたため、金融市場には大きな動揺はおこらず、NYダウは堅調に推移した。7-8日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は2.00-2.25%のレンジで維持することが決定された。

声明では、力強い経済成長や賃金上昇がインフレにつながり得るとして、12月に追加利上げを実施する姿勢を堅持した。FOMC当局者は12月に最新の経済予測を公表する。前回の予測では2019年に3回の利上げを見込んでいる。実際にそうなれば、政策金利は景気を浮揚も抑制もしない水準に達するとみられる。今後は、トランプ政権の経済運営も以前ほどにはスムーズには進まない可能性がある。特に、選挙前にトランプ大統領が言明していた減税第二段は難しくなってきた。

ただ、これに関しては財政赤字の拡大に歯止めがかかるとの見方もあり、株式市場では好感する向きもある。12月のFOMCでの利上げが想定されることから、日米の金利差拡大の観点から、押し目ではドル買いが継続しよう。ただ、米長期金利の上昇懸念は株式市場にはマイナスになり、下院を民主党が占めたことからロシアゲート疑惑への弾劾も懸念されるため、上値も伸び悩みそうだ。11月末には米中首脳会談が予定されているが、会談結果次第では地合いが変わってくる点も注意したい。

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*CFTC建玉11月6日時点:ファンドのドル買い・円売りは8万9122枚(前週比-2498枚)と減少した。総取組高は20万9453枚と前週比6340枚の増加。


<今週の主な経済指標>
12日は米国休場(ベテランズデー)、13日は米国10月財政収支、14日は米国10月消費者物価指数(CPI)、15日は米国10月小売売上高、16日は米国10月鉱工業生産、米国10月設備稼働率。


yen1112

*予想レンジ:112.00円~115.00円


情報提供:(株)みんかぶ
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11月12日(月)
【11月9日の海外相場および市況】
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*週末9日のNY外国為替市場のドル円相場は、NYダウの下落や長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りが優勢となり、113円台後半に反落した。終値は113円77~87銭と、前日比24銭の円高・ドル安。中国経済の減速懸念を受けてNYダウが反落し、リスク回避姿勢が強まる中、安全資産とされる債券が買われて長期金利が低下すると、ドルを売って円を買う動きが活発化し、一時113円64銭まで下落した。ただ、買いが一巡した後は、膠着状態となった。10月米卸売物価指数(PPI)は季節調整後で前月比0.6%上昇、エネルギーと食料品を除いたコア指数は0.5%上昇した。全体、コア指数いずれも市場予想の0.2%上昇を上回った。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドのドル買い・円売りは8万9122枚(前週比-2498枚)と減少した。総取組高は20万9453枚と前週比6340枚の増加。

*週末9日のNY金は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感から売られ続落した。終値は前日比16.50ドル(1.35%)安の1208.60ドルと、10月10日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。ドルが対ユーロで上昇し、一時1207.20ドルまで下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定した上で、12月利上げの可能性も含めて漸次的な利上げを継続する方針を示したことも、金利を生まない金には圧迫材料となった。また、原油をはじめとする商品相場全体の弱地合いも金相場に響いた。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドの金買い越しは1万9026枚(前週比+5832枚)と増加。総取組高は49万4911枚と前週比1万9970枚の増加。

*週末9日のNY白金はドル高を受けて下落。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドの白金買い越しは2万3924枚(前週比+9201枚)と増加。総取組高は7万4364枚と前週比-637枚の減少。

*週末9日のNY原油は、世界的な供給のだぶつきを懸念した売りが止まらず、10営業日続落した。終値は前日比0.48ドル(0.79%)安の60.19ドル。10営業日続落は1984年7月以来約34年ぶり。一時は約8カ月ぶりに60ドルを下回った。米国がイラン核合意からの離脱を決めた5月以降、制裁回避に向けてイラン産原油の輸入を手控える動きが広がり、主要産油国は供給不足を補うために増産を実施。サウジアラビア、ロシア、米国の計3カ国の9月の産油量は日量3300万バレル超と、記録的な規模に拡大したことが明らかになっている。また、米国内でもシェールオイルの増産が従来の想定を上回るペースで進行。米エネルギー情報局(EIA)が7日に発表した最新の週報では、原油在庫が7週連続の積み増しとなり、週間ベースの産油量は過去最大を記録したと伝えられた。さらに直近1週間の米国内石油掘削リグ稼働数が前週比12基増、前年比148基増の計886基に上ったことが示された。世界経済の減速観測が浮上する中、需給緩和も警戒された。
       

サウジアラビアは、12月に原油輸出を最大で日量50万バレル削減することを示唆した。サウジは11月に増産したが、来月は出荷を減らす方針だと、ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が記者団に語った。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドの原油買い越しは40万3783枚(前週比-2万8855枚)と減少。総取組高207万5239枚と前週比1万7816枚の減少。

*週末9日のシカゴトウモロコシは反落。小麦安とドル高が嫌気された。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは13万0340枚(前週比+7876枚)と増加。総取組高は171万1027枚と前週比2万6554枚の増加。

*週末9日のシカゴ大豆は反発。米国産の収穫が終わりに近づく中で、メキシコ湾岸の輸出拠点や中西部の加工施設での現物相場が今週、堅調に推移した。米中首脳は11月末に行われる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、貿易戦争への対応策を協議する見通しも好感された。

CFTC建玉11月6日時点:ファンドの大豆売り越しは3万4013枚(前週比-3万0202枚)と減少。総取組高は74万9701枚と前週比8645枚の減少。

*週末9日のNYダウは、中国経済の減速懸念などを背景に、5営業日ぶりに反落した。前日終値比201.92ドル安の2万5989.30ドルで終了。中国がこの日発表した10月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比3.3%上昇となり、4カ月連続で伸びが鈍化。米中貿易摩擦の激化による経済への悪影響が警戒され、中国事業の比率が高い資本財やハイテク株を中心に売りが出た。また、供給過剰懸念を背景に原油先物価格が下落したことや、月末に米中首脳会談が予定される中、対中強硬派のナバロ米大統領補佐官(通商製造業政策担当)が中国を批判したと伝わったこともリスク回避姿勢を強めた。


【12日の経済指標】
08:50   (日) 10月 国内企業物価指数 [前月比]  0.3%   
08:50   (日) 10月 国内企業物価指数 [前年同月比]  3.0%  

 

第189回 『おしえて陳さん』 
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11月9日(金)
【11月8日の海外相場および市況】
ny1108

*8日のNY外国為替市場のドル円相場は、米中間選挙後のドル買い基調が継続する中、114円台に上昇した。6日投開票の中間選は、上院の過半数を与党共和党が、下院の過半数を野党民主党が占め、大方の予想通りの結果となり、サプライズなしだったことから、ドル買いが継続した。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日の金融政策決定会合で、市場予想通り政策金利の据え置きを決定。声明で、米景気は強固なペースで拡大しているため、緩やかな利上げを継続する方針が示唆されたことも、ドル買い材料となった。米中両国がG20での首脳会談で前向きな姿勢を示していることが、リスク選好のドル買いを支えている面もあるようだ。

*8日のNY金は、ドルが対ユーロで強含みに推移する中、割高感に圧迫されて反落した。外国為替市場ではドルが対ユーロで堅調に推移し、ドル建て金に割高感が生じたため、一時1220.80ドルまで下落した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定の発表を午後に控えて調整的な買い戻しも入り、あと下げ幅を圧縮した。引け後にFRBは連邦公開市場委員会(FOMC)声明を発表したが、政策金利の据え置き決定は事前の予想通りで、声明内容もおおむね想定の範囲内だった。ただ、12月の利上げが示唆されたため、電子取引は1.60ドル安の1223.60ドルで推移している。NY白金は金に連れて3日ぶりに反落。

*8日のNY原油は、世界的な供給過剰懸念が広がる中、9営業日続落した。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の米原油在庫は、前週比580万バレル増と、7週連続の積み増しを記録。週間ベースの米国産油量は過去最大となる1160万バレルとなった。イラクのガドバン新石油相が2019年の産油・輸出量を拡大する計画を表明していたことに加え、インドネシアの国営石油会社プルタミナも19年の原油生産目標を前年比で引き上げたことなどから、世界的に供給過剰になるのではないかとの警戒感が広がり一時60.56ドルの安値を付けた。ただ、中国税関総署が8日に発表した10月の同国原油輸入量は4080万トンと前月の3721万トンから増加。エネルギー消費大国である中国の石油需要の底堅さが示されたことを好感し、60ドル台は維持された。

米国の原油生産量が直近週で1160万バレルと、過去最高を更新した。米国は今や、ロシアを抜き、世界最大の産油国になった。米エネルギー情報局(EIA)によると、米原油生産量は19年半ばにも、シェールオイル増産により1200万バレルを上回るという。

*8日のシカゴトウモロコシは反発。米農務省が11月の需給報告で米国産トウモロコシの単収、生産、期末在庫の予想を大半のアナリスト予想よりも大幅に引き下げたことが好感された。シカゴ大豆は小幅続落。米農務省が2018〜19年度の米国産大豆の期末在庫予想を、予想よりも大幅に引き上げた。

*8日のNYダウは、米連邦公開市場委員会(FOMC)で景気の底堅さが確認されたことなどを好感し、小幅ながら4日続伸した。終値は前日比10.92ドル高の2万6191.22ドル。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日のFOMCで、政策金利を年2.0〜2.25%に据え置くことを全会一致で決定。景気が「強固なペースで拡大」していると声明で指摘し、改めて緩やかな利上げを続けていく方針を示唆した。市場では、ほぼ想定通りの内容だったことへの安心感に加え、景気の先行きに明るい見方が広がり、値頃感のある銘柄を中心に買いが入った。一方、8日のNY原油は、世界的な供給過剰懸念を背景に9営業日続落し、8カ月ぶりの安値を更新。エネルギー関連株が業績悪化を懸念に売られた。


【9日の経済指標】
09:30   (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、四半期金融政策報告 
09:30   (豪) 9月 住宅ローン件数 [前月比]  -2.1%   
10:30   (中) 10月 生産者物価指数(PPI) [前年同月比]  3.6%   
10:30   (中) 10月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  2.5%   
18:30   (英) 9月 貿易収支  -111.95億ポンド   
18:30   (英) 9月 鉱工業生産指数 [前月比]  0.2%  
18:30   (英) 9月 製造業生産指数 [前月比]  -0.2%   
18:30   (英) 9月 月次国内総生産(GDP) [前月比]  0.0%   
18:30   (英) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比]  0.4%   
18:30   (英) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  1.2%   
22:30   (米) 10月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  0.2%  
22:30   (米) 10月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  2.6%   
22:30   (米) 10月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比]  0.2%   
22:30   (米) 10月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比]  2.5%   
24:00   (米) 11月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値  98.6   
24:00   (米) 9月 卸売売上高 [前月比]  0.8%   
24:00   (米) 9月 卸売在庫 [前月比] 

第189回 『おしえて陳さん』 
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