テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

4月23日(月)
【4月20日の海外相場および市況】
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*週末20日のNY外国為替市場は、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は107円台後半で堅調に推移した。原油高に伴うインフレ懸念や米利上げペースの加速観測などが浮上し、米長期金利が上昇し、日米金利差拡大の観点から引き続き円を売ってドルを買う動きが先行し、一時107円86銭まで上昇した。ただ、その後はNYダウが下げ幅を拡大したことから、安全通貨である円が買い戻されて、ドルの上値は重くなった。CFTC建玉4月17日時点:ファンドのドル売り・円買いは2591枚(前週比-170枚)とわずかに減少。総取組高は14万7319枚と前週比3883枚の減少。

*週末20日のNY金は続落。今週は、ニューヨーク連銀のダドリー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁ら複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利上げ継続の姿勢を明確にした。足元の経済指標が堅調である上、インフレ懸念も浮上し利上げペースが加速するのではないかとの観測が広がったことから、金利を生まない資産である金は売りが優勢となった。また、地政学的リスクも、北朝鮮やシリア情勢などに対する警戒感がひとまず和らぎ、安全資産としての金買いも細ったようだ。 さらに、この日は外国為替市場でドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金に割高感が生じ、一時1337.00ドルまで下落した。CFTC建玉4月17日時点:ファンドの金買い越しは16万3069枚(前週比-7697枚)と減少。総取組高は51万0229枚と前週比1万0641枚の増加。

*週末20日のNY白金は続落。CFTC建玉4月17日時点:ファンドの白金買い越しは1万7647枚(前週比-1353枚)と減少。総取組高は7万6193枚と前週比37枚の減少。

*週末20日のNY原油は、トランプ大統領が原油高と石油輸出国機構(OPEC)への不満を表明したことをきっかけに一時売りが活発化したものの、引けにかけて買い戻しが入り、小反発した。トランプ大統領はこの日早朝、ツイッターに「石油価格は人為的に極めて高く、容認できない」と投稿。需給不均衡の是正を目指し、ロシアなどと協調減産に取り組む石油輸出国機構(OPEC)を批判した。この石油相場への口先介入をきっかけに急速に売りが膨らみ、相場はマイナス圏に転落。ドル高・ユーロ安が進行したこともドル建て原油の割高感につながり、一時67.50ドルの安値を付けた。しかし、トランプ大統領の批判に対し、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相やアラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相が人為的な価格のつり上げを相次ぎ否定したため、反発に転じた。OPECのバーキンド事務局長は価格目標はないと説明し、石油市場の安定回復に努めていると強調した。最新の米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比5基増の計820基と、3週連続で増加したが、売りは一時的にとどまった。CFTC建玉4月17日時点:ファンドの原油買い越しは72万8131枚(前週比+2万1051枚)と増加。総取組高259万6578枚と前週比11万6545枚の増加。

*週末20日のシカゴトウモロコシは続落し、2週間ぶりの安値をつけた。米中西部の主要な生産地で気温上昇が予想され、この先数週間で作付けが可能になる見込み。CFTC建玉4月17日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは34万0060枚(前週比-4万2244枚)と減少。総取組高は185万4949枚と前週比2万7064枚の減少。

*週末20日のシカゴ大豆は続落し、2週間ぶりの安値を付けた。世界最大の輸入国である中国の需要が減少すると懸念された。CFTC建玉4月17日時点:ファンドの大豆買い越しは22万4357枚(前週比+1万4092枚)と増加。総取組高は97万0469枚と前週比3万4022枚の増加。

*週末20日のNYダウは、3日続落した。世界のスマートフォン需要が弱含んでいるとの指摘があり、主力のスマホ「iPhone(アイフォーン)」の販売が低迷するとの見方からアップル株が大幅安となり、ダウ全体を押し下げた。また、インフレ加速懸念などを背景とした米長期金利の上昇も嫌気された。


【23日の経済指標】
(トルコ) イスタンブール休場 (国民主権と子供の日)
16:30 (独) 4月製造業PMI・速報 58.2
16:30 (独) 4月サービス業PMI・速報 53.9
17:00 (EU) 4月製造業PMI・速報 56.6
17:00 (EU) 4月サービス業PMI・速報 54.9
18:00 (EU) 2017年政府債務 (対GDP比) +88.9%
23:00 (米) 3月中古住宅販売件数 554万件 557万件
     (米) 3月中古住宅販売件数 (前月比) +3.0% +0.5%


第162回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


4月20日(金)
【4月19日の海外相場および市況】
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*19日のNY外国為替市場のドル円相場は、米長期金利の上昇を背景に107円台前半で堅調に推移した。日米首脳会談でトランプ大統領から通商政策で強硬な要求はなかったことから過度な警戒感が後退。この日の米10年債利回りが2.90%台に上昇したこともドル高要因となった。

*19日のNY金は、ドル高・ユーロ安の進行を受けて割高感から売られ反落した。このほか、トランプ大統領が18日、安倍晋三首相との会談で、6月初旬までに予定する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談の成功に強い自信を示したほか、シリア情勢もひとまずは落ち着きを取り戻していることから、地政学的リスクに対する過度の警戒感が後退し、安全資産とされる金は売りが優勢となった。NY白金は金に連れて3日ぶりに反落。

*19日のNY原油は、3日ぶりに反落した。早朝には一時69.56ドルと、70ドルの大台が目前に迫った。石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビアが目標とする価格水準について、1バレル=80ドル、場合によっては100ドルが望ましいとみているとの報が強材料となった。この報を受けて、OPEC加盟・非加盟国が6月22日の総会で、年末に期限切れを迎える協調減産合意のさらなる延長を決めるとの期待が広がった。さらに、OPEC筋の話として、米国産原油は増産傾向にあるものの、OPEC主導の協調減産により世界的な過剰在庫がだいぶ解消されていると報じたことも相場を押し上げる要因となった。しかし、その後は利益確定売りが優勢となり、マイナス圏に転落した。

*石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の合同専門委員会(JTC)が、2017年1月から導入している協調減産の効果で世界的な原油供給過多は実質的に解消したとの見方を示していることが明らかになった。JTCは19日に開いた会合で、先進国の3月の原油在庫は5年平均を120万バレル上回る水準にあったと報告。

*19日のシカゴトウモロコシは小反落。米中西部が温暖になるとの天気予報を受け、作付けペースが加速するとの見通しに圧迫された。シカゴ大豆は、中国の需要が懸念されて続落。

*19日のNYダウは、アップルや半導体関連株等の下落が重石となり、続落した。台湾の半導体受託メーカー世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)がこの日、世界のスマートフォン需要が弱含んでいると指摘し、2018年通期の売上高予想を下方修正したことを受け、部品供給先のアップルや半導体関連株に売りが出た。中国政府が、米製品への依存度が高い半導体分野で国内産業の育成を加速させる方針と報じられたことも、米企業の競争力低下に対する警戒感を高めた。


【20日の経済指標】
08:30 (日) 3月全国消費者物価指数 (前年比) +1.5%
      (日) 3月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +1.0%
13:30 (日) 2月第3次産業活動指数 (前月比) -0.6%
15:00 (独) 3月生産者物価指数 (前年比) +1.8%
23:00 (EU) 4月消費者信頼感・速報 0.1

第161回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


【ドル円は109円台へ上昇する可能性も】

米中貿易戦争の激化懸念や、英米仏によるシリアへの軍事攻撃等のリスクを受けて、ドル円は下落基調が続き、17日から始まった日米首脳会談で、貿易赤字問題に絡む円高圧力が懸念されて、107円を割り込んだ。

しかし、ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が訪朝して金正恩朝鮮労働党委員長と極秘に会談していたとの報を受けて北朝鮮情勢に対する警戒感が後退し、米長期金利の上昇もあってドルは上昇に転じた。

日米首脳会談が終了し、日本の対米黒字に強い懸念が示されなかったことも好感され、19日のドル円は107円台半ばまで上昇した。

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この間の動きを4時間足(一目均衡表、MACD、RSI)で見ると、107円を割り込む場面でも雲にサポートされていることがわかる。MACDはゼロラインを徐々に上抜けつつあり、上昇基調が強まってきたといえるだろう。RSIは上昇しているが、まだ60%程度で上値余地はある。短期的には4月14日の高値107円79銭が視野に入っているが、108円トライの動きとなりそうだ。


一方、日足(一目均衡表、MACD、RSI)を見ると、50日移動平均線をブレイクし、雲の中に入り込んだ。MACDはゼロラインを越えて上昇しつつあり、RSIはまだ58%程度で上値余地は大きい。現在、雲の上限と100日移動平均線がほぼ一致しており、この両者が重なる109円30銭が上値のポイントになりそうだ。

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内部要因を見ると、4月3日時点でわずかながらファンドが「ドル売り・円買い」に転じたが、翌週の10日には早くもポジションを縮小させている。

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CFTC建玉4月10日時点:ファンドのドル売り・円買いは2761枚(前週比-811枚)とわずかに減少。総取組高は15万1202枚と前週比2384枚の増加。ファンドはドル円の方向性について、まだ決めあぐねているようだ。内部要因的には”中立状態”にあるわけで、上値を伸ばしやすいといえるだろう。


情報提供:(株)みんかぶ
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