テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【7月2日海外市況】
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*2日のNY外国為替市場のドル円相場は、107円台半ば。6月米雇用統計の改善を受けて一時円が売られたものの、直後に買い戻された。107円45~55銭。雇用統計では、非農業部門就業者数が前月(+269.9万人)から480万人増加し、事前予想を上回った。失業率も13.3%から11.1%に低下した。失業率、非農業部門就業者数ともに前月から改善し、市場予想も上回った。ただ、米国で新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加している中で、リスク選好ムードが続かなかった。5月米製造業受注は前月比+8.0%の4128憶3800万ドル。過去最大の落ち込みとなった4月(-13.5%)から一転して大幅改善した。5月米耐久財受注は前月比+15.7%。

*2日のNY金は、6月米雇用統計の発表後に下落したものの、安値拾いの買いなどが入り、反発した。1790.00ドル(+10.10)。6月米雇用統計は失業率が2カ月連続で改善した。非農業部門就業者数は前月比480万人増と、市場予想を上回った。これを受けて、雇用回復ペースへの期待が広がりリスク回避姿勢が後退し、安全資産としての金は売りが先行した。対ユーロでのドル高もドル建て金の圧迫材料となった。ただ、この日の安値を付けた後は、先高感からの安値拾いの買いが入りプラス転換して引けた。FRBが1日に公表した先月9、10日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、2022年まで低金利を維持する方針が示されたことが金買いの背景にあるようだ。

*2日時点の金ETFは1191.47トン(前日比+9.36トン)。年初最大。
年初からは33.4%増加。

NY白金は続落。831.60ドル(-2.80)。
パラジウムも続落。1927.60ドル(-3.10)。

*2日のNY原油は、堅調な米雇用統計などを手掛かりに買われ、続伸した。40.65ドル(+0.83)。6月米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月から480万人増加し、事前予想を上回った。失業率も13.3%から11.1%に低下し、そろって良好な結果となり一時40.74ドルの高値を付けた。また、米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週報で、原油在庫の取り崩しが720万バレル減となり、減少幅は事前予想を上回った。しかし、米国内では、経済活動の規制緩和が進んでいた南部や西部を中心に新型コロナウイルスの新規感染者が急増。前日の感染者数が1日当たりとしては初めて5万人を超えたと伝わる中、エネルギー製品需要の回復ペースが鈍化するとの懸念が重石になった。こうした中、ガソリンの備蓄在庫はさらに多くなっている。ガソリンの最大の消費地帯である米南部「サンベルト」での新規感染者数増加は、旅行に出掛ける人も増える、3日から始まる独立記念日の連休に絡んだ燃料需要に打撃を与える可能性がある。米国では今月1日、パンデミック(世界的流行)が始まって以来、1日として最大となる約5万人の新規感染者が報告され、多くの州は行動を控えるよう市民に呼びかけている。さらに、事業所や飲食店なども再び休業に追い込まれる事態となり、これが今後の雇用拡大への障壁になるとみられている。

*2日のシカゴ・トウモロコシは反落。353.50セント(-7.00)。前日は、作付面積が予想を下回ったことから大幅上昇していたが、この日は利益確定売りが優勢となった。

シカゴ大豆は反落。896.75セント(-2.25)。一時3カ月ぶり高値まで上昇したものの、利食い売りに押されて下落に転じた。米農務省は中国向けに大豆12万6000トンが売却されたと発表し、下げが抑制された。

*2日のNYダウは、予想を上回る改善を示した6月米雇用統計を好感し反発した。2万5827.36ドル(+92.39)。上げ幅は一時400ドルを超えたが、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念は根強く上値を削った。6月米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比480万人増、失業率は11.1%に低下し、市場予想を上回る改善となった。レジャーやレストランなどで就業者数が増加し、経済活動の再開を裏付けた。雇用情勢の回復を好感された。ただ、買いが一巡すると、上値が重くなり、上げ幅を縮めた。米国では、南部や西部を中心に新型コロナの感染者や入院者数が再び増加し、経済活動再開の動きを中断する州も出ている。ニューヨーク市は、店内飲食の再開を遅らせた。経済活動の再開を遅らせる動きが波及し、警戒感が強まっているという。

【3日の経済指標】
未定   (米) 休場 
10:30   (豪) 5月 小売売上高 [前月比]  -17.7% 
10:45   (中) 6月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 
16:00   (トルコ) 6月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  1.36% 
16:00   (トルコ) 6月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  11.39% 
16:55   (独) 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  45.8   
17:00   (欧) 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  47.3   
17:30   (英) 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  47.0  

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【NY原油、35~45ドルのレンジで推移か】
*NY原油は40ドルに接近する上昇を見せたが、これは世界的に製造業で良好な経済指標が発表されたことが背景にある。6月米ISM製造業景況指数は52.6と、前月から上昇、景気拡大と縮小の節目とされる50を4カ月ぶりに上回った。6月中国製造業PMIも51.2と前月から改善し、2カ月連続で50を超えて、年初来の最高水準となった。6月ドイツ製造業PMIは45.2と、5月の36.6から上昇した。フランス製造業PMIも52.3と、5月の40.6から上昇し景気拡大に転じた。また海洋上でタンカーに貯蔵されていた原油や石油製品数千万バレルが売却されており、燃料需要が回復しつつあるとみられている。

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*石油輸出国機構とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は相場押し上げに向け、5月から日量970万バレル(世界需要の10%に相当)の減産を行うことで合意した。当初予定では6月末までとしていたが、7月末までに延長された。6月のOPEC加盟国(イラン、リビア、ベネズエラを除く10カ国)の産油量は、ロシアなど非加盟産油国と構成するOPECプラスの協調減産合意の履行に取り組んだことで、前月比で日量125万バレル減となった。合意の完全順守には、さらに日量約155万バレルの減産が必要という。

また、イラク、ナイジェリア、クウェートは5月から減産しているが、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、アンゴラは一段の減産に踏み切っている。過去最大規模の協調減産を実施しているが、8月に減産量を縮小する可能性がある。世界的に需要が回復していることや、価格も上昇傾向にあることが要因。

OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)は会合を開き、今後の削減量を協議する予定だが、今のところ過去最大規模の減産を8月にも延長する議論は出ていないという。

*米エネルギー情報局(EIA)が昨日発表した6月26日までの1週間の原油在庫は前週比720万バレル減少と、減少幅は市場予想の70万バレルを大幅に上回った。供給過剰懸念が後退した。ただ新型コロナウイルスの新規感染者の急増が上値を抑えている。

*米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが26日公表した1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比1基減の188基と、2009年6月以来の低水準となった。NY原油は需要の回復と新型コロナの影響が綱引きされ、35~45ドルのレンジで推移すると予想する。

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*米金融大手バンク・オブ・アメリカは、主要産油国による減産などを理由に、原油価格予想を引き上げた。WTIについては、今年の平均価格を1バレル=39.70ドル(従来予想32.00ドル)に引き上げ、2021年は47.00ドル、22年を50.00ドルと予想した。
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【7月1日海外市況】
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*1日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念され、ドル円は107円台半ば近辺に下落した。107円40~50銭。米国南部や西部を中心に新規コロナ感染者数が急増する中、経済活動再開の動きにブレーキがかかるとの警戒感が高まった。米経済指標はまずまず良好。6月ADP全米雇用報告では、民間就業者数は236万9000人増、5月実績も306万5000人増に大幅上方改定された。また、6月米ISM製造業景況指数は52.6と、4カ月ぶりに景気拡大と縮小の節目とされる50を上回った。ただ、世界経済や米中関係の先行きが読めないという先行き不透明感からドル買いは慎重だった。

*1日のNY金は、米製造業景況指数の改善を受けて売りが優勢となり、4日ぶりに反落した。1779.90ドル(+20.60)。新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念などを背景に、前日は約8年9カ月ぶりの高値を付けた。安全資産とされる金買いは続き、一時1807.70ドルの高値を付けたが、あと利食い売りの台頭でマイナス圏に転落した。6月ADPの民間就業者数(季節調整済み)は前月比236万9000人増となり、市場予想(300万人増)には届かなかったものの、5月実績が大幅に上方改定された。さらに、6月ISM製造業景況指数は52.6と、景気拡大・縮小の節目を4カ月ぶりに回復。市場予想も上回る良好な内容だったことから、利益確定の動きが加速し、相場は下げ幅を拡大した。米国では各州政府によって封鎖措置の扱いが異なっていることや、追加刺激策の可能性が高いことが金相場をサポートしている。
1日時点の金ETFは、1182.11トン(+3.21)。年初来最大。
年初からは32.3%増加。
NY白金は金につれて反落。834.40ドル(-16.80)。
パラジウムも安い。1930.70ドル(-36.20)。

*1日のNY原油は、米原油在庫の予想を上回る取り崩しを好感して反発した。39.82ドル(+0.55)。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した6月26日までの1週間の米原油在庫は、前週比720万バレル減と、取り崩し幅は市場予想の70万バレルを大幅に上回った。供給過剰懸念が後退し、原油買い戻しが活発になった。好調な経済指標も好感された。6月米ISM製造業景況指数は52.6と、前月から上昇、景気拡大と縮小の節目とされる50を4カ月ぶりに上回った。6月の中国製造業購買担当者景況感指数(PMI)も51.2と前月から改善。2カ月連続で50を超え、年初来で最高水準となった。6月ドイツ製造業PMIは45.2と、5月の36.6から上昇した。6月フランス製造業PMIは52.3と、5月の40.6から上昇し、景気拡大に転じた。
海運筋によると、新型コロナ危機のため洋上でタンカーに貯蔵されていた原油や石油製品数千万バレルが売却されており、燃料需要が回復しつつある兆候とみられる。ただ新型コロナウイルスの新規感染者の急増が相場の上値を抑えた。米国の新規感染者数の急増に加え、米政府の新型コロナ対策本部に参加する感染症の権威である米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が、新規感染者数が近く現在の2倍に増加する可能性があると警告した。
*1日のシカゴ・トウモロコシは続伸。350.50セント(+9.00)。米農務省が30日に発表した作付面積が予想を下回ったほか、乾燥・高温予報による作柄への懸念が相場を押し上げた。天気予報によると、米中西部は7月上旬に平年を上回る高温となり、通常より降雨量が少なくなるという。トウモロコシにとって重要な受粉期を迎えることから、作柄と収穫量減少の見通しにつながる可能性がある。
シカゴ大豆は続伸。899.00セント(+16.75)。米農務省が発表した作付面積が予想を下回ったことに加え、高温と乾燥の予報が作柄と収穫量減少につながると懸念された。7月上旬の気象予報では、米中西部は平年を上回る高温と通常以下の降雨量となる見通し。大豆とトウモロコシの作柄に影響し、収穫量減少につながる可能性がある。

*1日のNYダウは、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から反落した。2万5734.97ドル(-77.91)。米製薬大手ファイザーが、新型コロナのワクチン候補について、初期の治験で良好な結果が出たと発表。早期のワクチン開発への期待が高まった。5月ADP雇用報告では、非農業部門民間就業者数を大幅に上方改定。6月米ISM製造業景況指数では、景気拡大と縮小の節目とされる50を4カ月ぶりに上回った。米国では南部や西部を中心に新型コロナの感染者が増加し、経済活動の再開を中断する州も出ている。ニューヨーク市は6日に予定していた店内飲食の再開を見送ると発表した。経済活動再開の遅れが広がるとの懸念が強まり、ダウは終盤にマイナスに転じた。
【2日の経済指標】
10:30   (豪) 5月 貿易収支  88.00億豪ドル 
18:00   (欧) 5月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  -4.5% 
18:00   (欧) 5月 失業率  7.3%  
18:00   (南ア) 1-3月期 四半期経常収支  -681億ランド 
21:30   (米) 5月 貿易収支  -494億ドル  -493億ドル 
21:30   (米) 6月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]  250.9万人  325.0万人 
21:30   (米) 6月 失業率  13.3%  12.1% 
21:30   (米) 6月 平均時給 [前月比]  -1.0%  -0.2% 
21:30   (米) 6月 平均時給 [前年同月比]  6.7%  
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数  
23:00   (米) 5月 製造業新規受注 [前月比]  -13.0%  7.0% 

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【東京金、6000~6500円レンジに浮上へ】
*新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒されている。米南部や西部を中心に新型コロナの新規感染者が増加。25日の米国の新規感染者は4万人近くに達し、過去最多を更新したと報じられた。テキサス州は同日、規制していた経済活動の再開を一時停止すると発表。26日にはバーを閉鎖し、レストランの入店者数も50%に制限する方針を示した。こうした動きを受け、安全資産とされる金の需要は増加している。リスク回避が強まり、NY金は1700~1750ドルのレンジから1750~1800ドルのレンジに浮上したといえよう。

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*ファンドの買い越しをたどると、年初に30~33万枚だったが、相場の上昇に連れて減少し(利益確定売り)、6月9日には20万8600枚まで減少した。しかし、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)が2022年末までのゼロ金利政策維持を決定し、必要があればさらなる緩和を実行すると言明したことを受けて、再び増加し23日時点では25万1900枚まで増加した。NY金が1700~1780ドルの水準で新規に金を買っているわけで、ファンドは一段の高値を見込んでいると言えよう。NY金は1800ドルをブレイクする可能性は一段と高まったと予想する。

*例えば米金融大手ゴールドマン・サックスは19日、金相場見通しを上方修正している。新型コロナウイルス感染拡大による経済の先行き不安と通貨安懸念を理由に、金相場の上昇傾向は続くと予想。3カ月見通しは1800ドル(従来予想1600ドル)、6カ月見通しは1900ドル(従来予想1650ドル)、12カ月見通しは2000ドル(従来予想1800ドル)と、それぞれ引き上げた。2000ドルと一段の高値を予想しているところが注目される。

*NYダウは6月8日に2万7580.21ドルとコロナショックでつけた最安値1万8213.65ドル(3月23日)から51%も上昇した。しかし、新型コロナ第二波への懸念から下落に転じ最近では2万5000ドルを割り込む場面も出てきた。5月中旬の2万5000ドルにまだ達していない時にウォール街の著名投資家であるスタン・ドラッケンミラー氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏、ビル・ミラー氏等が一斉に株式市場の過大評価を警告していた。

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*一方、金投資需要は金相場の動向に関係なく増えている。4月13日に1009.7トンと1000トンの大台を回復し、6月26日時点には1178.9トンと年初最大となった。わずか2カ月余りで17%も増加し、年初来の893.3トンからは32%の増加となった。この増勢傾向は今後も続くと見ていいだろう。
*こうした背景から東京金も水準が切り上がったと言えよう。 30日の東京金は、NY金が1780ドルで推移し、ドル円が107円後半に上昇したことを受けて、6145円まで買われ上場来最高値を更新した。
*6月に入り米経済指標が予想より悪くないとの見方から楽観的見通しから株価が上昇し、金には重石となってきたが、その後発表された経済指標は期待できる内容ではなかったことから市場には失望感が強まった。
*「新型コロナ第二波の拡大懸念」、香港問題を巡る「米中関係の悪化」、米大統領選挙を巡る「米国の分裂騒動」等からNYダウは上昇してはいるものの、地合いは不安定で、市場のリスク回避姿勢の強まりからNY金は押し目買いが優勢な状況が続くだろう。
*何よりも、世界の中銀が緩和策を続け、実質金利(「名目金利」-「インフレ率」)が長期に渡って低下していくと予想されることが、利子を産まない金には追い風となっている。
*東京金は500円幅でレンジを形成する事が多く、今後は6000~6500円のレンジを形成していくと予想する。

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*ただ、2日は6月米雇用統計の発表、3日は米独立記念日で3連休となるため、利益確定売りに週末は上値が重くなる可能性はある。
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【6月30日海外市況】
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*30日のNY外国為替市場は、ドル買い・円売りが進行し107円台後半に上昇した。107円88~98銭。6月シカゴ景況指数(シカゴPMI)が市場予想を下回ったことを受け一時107円53銭まで下落。しかし、6月米消費者景気信頼感指数が市場予想を上回ったことから円売り・ドル買いに転じた。その後もNYダウや米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが強まり、108円台に迫る展開となった。
*30日のNY金は、新型コロナウイルスの感染再拡大に対する根強い警戒感を背景に、3営業日続伸した。1800.50ドル(+19.30)。2011年9月以来約8年9カ月ぶりの高値となった。米国ではフロリダやテキサス、アリゾナ、カリフォルニアなど南部や西部で新型コロナの感染者が急増。経済活動の再開を停止する動きが広がり、景気回復の遅れへの懸念が高まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の議会証言で、米経済の先行きは「極めて不確実性が高い」との認識を示した。 米中対立の激化も懸念される。中国の全国人民代表大会(国会に相当)常務委員会は30日、香港への統制を強化する「香港国家安全維持法」を全会一致で可決、成立させ、同法は即日施行された。トランプ米政権は対抗措置を次々と打ち出しており、対中圧力を一段と強める可能性もある。こうした中、安全資産とされる金の需要が高まり、一時1804.00ドルの高値を付けた。金は長らく、インフレや通貨価値の低下に対するヘッジ効果があるとみなされており、金相場は新型ウイルスで打撃を受けた経済をてこ入れするための中銀による景気刺激策(過去最大の金融緩和)に支えられ、3カ月連続で上昇する展開となった。
30日時点の金ETFは、1178.90トン(変わらず)
NY白金は続伸。851.20ドル(+23.00)。
パラジウムも高い。1966.90ドル(+33.80)。
*30日のNY原油は、新型コロナウイルスの感染再拡大などへの懸念から反落した。39.27ドル(-0.43)。米国の南部や西部を中心に新型コロナ感染者が急増していることが重石となった。また、ニューヨークなど北東部3州は30日、感染者の多い他州からの訪問者に2週間の自主隔離を求める措置について、対象を従来の8州から16州に倍増させた。旅行などでの人の動きが停滞し、エネルギー需要が落ち込むと嫌気された。内戦のため1月以降ほぼ停止していたリビアの原油輸出が再開する可能性があると伝わったことも供給過剰懸念につながった。
*30日のシカゴ・トウモロコシは大幅続伸。350.50セント(+15.75)。米農務省が発表した中西部全域での作付面積が予想を下回ったことが好感された。今春のトウモロコシ作付面積は9200万エーカーと発表したが、これは3月31日時点での予想を500万エーカー下回る水準。3~6月としては1983年以来の落ち込みとなった。重要な受粉期となる7月の天候の予報は、中西部の西域で収穫に好ましい降雨が見込まれているが、気温は平年を上回りそうだ。四半期在庫報告(6月1日時点)は前年同時点比0.4%増の52億2366万4000ブッシェルとなり、市場予想(49億5100万ブッシェル)を上回った。
シカゴ大豆は続伸。882.25セント(+20.75)。米農務省が発表した作付け状況が予想を下回ったことが強材料。米農務省が発表した作付面積は8380万エーカーと、アナリスト予想(8470万エーカー)に届かなかった。ただ、同省の3月時点での見通し(8350万エーカー)はわずかに上回った。また6月1日時点の大豆在庫は13億8600万ブッシェルとなり、予想の範囲内に収まったが、前年同期と比べると約4億ブッシェル減少した。
*30日のNYダウは、景気回復への期待から続伸した。2万5812.88ドル(+217.08)。NYダウは4~6月期を17.8%高で終え、四半期としては1987年以来約33年ぶりの上昇率となった。6月米消費者景気信頼感指数は98.1と、前月の85.9から上昇し、市場予想の91.8も上回った。2011年以来の大幅上昇で、景気回復への期待が高まった。米国の西部や南部で新型コロナウイルスの新規感染者が急増していることは相場の上値を抑えた。また、中国による香港の統制強化などをめぐる米中関係悪化も、投資家の懸案事項となった。米連邦通信委員会(FCC)はこの日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)を国家安全保障上の脅威と認定した。

【1日の経済指標】
07:45   (NZ) 5月 住宅建設許可件数 [前月比]  -6.5%   
08:50   (日) 4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断  -8  -31 
08:50   (日) 4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き  -11  -23 
08:50   (日) 4-6月期 日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断  8  -20 
08:50   (日) 4-6月期 日銀短観・四半期大企業非製造業先行き  -1  -15 
08:50   (日) 4-6月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比]  1.8%  1.7% 
10:30   (豪) 5月 住宅建設許可件数 [前月比]  -1.8%  
10:45   (中) 6月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 
14:00   (日) 6月 消費者態度指数・一般世帯  24.0 
16:00   (トルコ) 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  40.9   
16:55   (独) 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  44.6   
16:55   (独) 6月 失業者数 [前月比]  23.80万人   
16:55   (独) 6月 失業率  6.3%   
17:00   (欧) 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  46.9  
17:30   (英) 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  50.1 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 
20:30   (米) 6月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]  577.8% 
21:15   (米) 6月 ADP雇用統計 [前月比]  -276.0万人  245.0万人 
22:45   (米) 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  49.6  
23:00   (米) 5月 建設支出 [前月比]  -2.9%  1.0% 
23:00   (米) 6月 ISM製造業景況指数  43.1  48.5 
27:00   (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 

*マーケットスクランブル出演
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