テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

12月17日(月)
【12月14日の海外相場および市況】
ny1214

*週末14日のNY外国為替市場のドル円相場は、世界的な景気減速懸念を背景に安全資産とされる円が買われ、113円台前半に下落した。113円34~44銭。11月米小売売上高も市場予想通りとなったため、相場はほとんど反応しなかった。しかし、この日はNYダウが大きく下落。12月のユーロ圏製造業PMI指数が一段と悪化したほか、11月の中国の小売売上高と鉱工業生産もさえない内容となり、世界成長の減速懸念が投資家心理を圧迫した。また、欧州連合(EU)離脱をめぐる英政局の先行き不安なども加わり、一時113円21銭まで円が買われた。

CFTC建玉12月11日時点:ファンドのドル買い・円売りは9万7606枚(前週比-1万2160枚)と減少した。総取組高は21万3055枚と前週比1万3780枚の減少。

*週末14日のNY金は続落。1241.40ドル(-6.00)。NYダウの下落や悪化し中国経済指標を受けてリスク回避のドル買いが強まり、ドル高を受けては売られた。11月の中国小売売上高の伸びは前年比+8.1%と、2003年以来の低水準まで失速しており、米中貿易戦争による不透明感が強まった。11月鉱工業生産指数は前年比+5.4%まで鈍化しており、景気減速が鮮明となっている。一方、11月米小売売上高は市場予想並みの堅調な結果となったことはドル高を後押しした。11月米鉱工業生産指数も良好だった。米景気が拡大を続けるなかで、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を続けていることもリスク回避のドル買いの背景。次の景気後退局面で、米国は利下げを含めた金融緩和を行うことが可能。マイナス金利政策を続けている欧州中央銀行(ECB)や日銀に追加利下げは難しい。市場は今月18日、19日に開催されるFOMC待ちの状態。FOMCでは金利が引き上げられるとみられているが、関心は2019年の利上げ見通しに集まっている。

CFTC建玉12月11日時点:ファンドの金買い越しは6万0499枚(前週比+1万1498枚)と増加した。総取組高は40万2250枚と前週比2331枚の増加。

*週末14日のNY白金は金に連れて下落。785.30ドル(-12.20)。

CFTC建玉12月11日時点:ファンドの白金買い越しは1万0991枚(前週比-3635枚)と減少。総取組高は8万2550枚と前週比+5722枚の増加。

*週末14日のNY原油は反落。51.20ドル(-1.38)。小売売上高や鉱工業生産など中国経済指標の伸びが一段と鈍化しており、世界的な景気減速の進展と石油需要の下振れが警戒された。中国は米国に次ぐ石油の消費国であり、世界最大の原油の輸入国。景気減速は石油の需要見通しを悪化させる。中国小売売上高の伸びは2003年以来の低水準まで失速しており、米中貿易戦争による不透明感が強まった。11月の中国の石油精製量が前月比で減少したことも嫌気された。ただ、前年比では2.9%増だった。NYダウの下落を受けてやリスク資産である原油も圧迫された。石油輸出国機構(OPEC)総会における減産合意も不透明感が強い。2017年から開始された協調減産は各国に生産枠が割り当てられたものの、来年から始まる新たな協調減産では個別の減産割当がなく、全体的な減産規模だけが設定されており、実行性が疑問視されている。
                                                                
CFTC建玉12月11日時点:ファンドの原油買い越しは30万9506枚(前週比-2万0640枚)と減少。総取組高205万0634枚と前週比1899枚の増加。

*週末14日のシカゴトウモロコシは小反発。384.75セント(+0.50)。米国産の輸出見通し改善や、中国が大豆に続きトウモロコシも購入を開始するとの思惑に支えられた。

CFTC建玉12月11日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは17万1710枚(前週比+4万7981枚)と増加。総取組高は157万8442枚と前週比1万2364枚の増加。

*週明け14日のシカゴ大豆は続落。900.50セント(-6.50)。中国勢の大豆購入が予想よりも小規模にとどまったことが嫌気されたほか、世界的な供給増にも圧迫された。

CFTC建玉12月11日時点:ファンドの大豆買い越しは5931枚(前週比-3020枚)と減少。総取組高は73万9226枚と前週比2224枚の減少。

*週明け14日のNYダウは、中国や欧州の軟調な経済指標を受け、世界的な景気減速への懸念が改めて強まり、大幅反落した。2万4100.51ドル(-496.87)。10月3日の最高値(2万6828.39ドル)から1割超下落し、相場は調整局面入りした。中国11月の小売売上高は2003年5月以来15年半ぶりの低い伸び。11月の鉱工業生産もリーマン・ショック直後の08年11月以来10年ぶりの低い伸びにとどまった。また、欧州では、12月のユーロ圏の総合購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回り、世界的な通商摩擦激化による中国・欧州の景気減速への懸念が強まった。アジア・欧州株は軒並み安となり、NYダウにも売りが広がり、下げ幅は一時560ドルを超えた。



【17日の経済指標】
未定   (南ア) 休場 
16:00   (トルコ) 10月 鉱工業生産 [前月比]  -2.7% 
16:00   (トルコ) 9月 失業率  11.1%   
19:00   (欧) 10月 貿易収支(季調前)  131億ユーロ   
19:00   (欧) 11月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]  2.0%   
19:00   (欧) 11月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]  1.0%   
19:00   (欧) 10月 貿易収支(季調済)  134億ユーロ   
22:30   (米) 12月 NY連銀製造業景気指数  23.3  20.2 
24:00   (米) 12月 NAHB住宅市場指数  60  61 
30:00   (米) 10月 対米証券投資(短期債除く)  308億ドル   
30:00   (米) 10月 対米証券投資  -291億ドル   


第193回 『おしえて陳さん』 
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12月14日(金)
【12月13日の海外相場および市況】
NY1213

*13日のNY外国為替市場のドル円相場は、対ユーロでのドル買いが波及し、113円台半ばに上昇した。113円52〜62銭。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で量的金融緩和策の終了を決めたものの、償還を迎える保有証券は再投資し資産規模を維持する方針を表明。また、2019年の成長率や物価見通しを小幅に下方修正し、ドラギ総裁が「中期的な物価上昇には金融緩和が依然必要」とハト的な発言を繰り返し、将来的な利上げの可能性が後退したため、対ユーロでドル買いが進み、ドル円も買いが優勢となり、一時113円71銭まで上昇した。中国が米国産大豆を大量に購入したことなどが明らかになり、米中貿易協議が好転する兆しが見られたこともドル買い材料となった。

*トルコ中央銀行は13日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利である1週間物レポ金利を年24%で据え置いた。通貨リラが今夏の急落前の水準まで回復。11月のインフレ率が低下に転じたことで、通貨防衛を目的とする追加利上げは不要と判断した。

*13日のNY金は、世界的な株価の持ち直しや対ユーロでのドル上昇に押され、小反落した。1247.40ドル(-2.60)。中国商務省の高峰報道官はこの日、米国との貿易協議に関する作業の進展を報告。米国産大豆の購入を確認したほか、エネルギーや自動車分野でも米産品の輸入を拡大する方針を明らかにした。これを受け、通商問題で対立する米中両国の歩み寄りに期待が高まり、この日は世界的に株価が持ち直し。また、欧州中央銀行(ECB)がこの日、来年のユーロ圏経済の成長率および物価予測を小幅下方修正したことで、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが進行し、対ユーロでのドル高も金には重石となった。ただ、来週18、19日の連邦公開市場委員会(FOMC)開催を前に投資家の様子見姿勢も強く、下値は限定的。

*13日のNY原油は、米国内の供給過剰懸念が和らぐ中、反発した。52.58ドル(+1.43)。石油輸出国機構(OPEC)が前日発表した月報で、2019年の世界エネルギー需要見通しを前回分から下方修正。さらに、国際エネルギー機関(IEA)がこの日、11月のOPEC原油生産量が前月比で日量10万バレル増になったと発表したことも相場の重石となった。しかし、調査会社ジェンスケープの報告で12月11日までの週の米オクラホマ州クッシングの原油在庫が約82万2000バレル減少したことが明らかになったと伝えられると、米国内の供給過剰懸念が和らぎ、相場はプラス圏に浮上。また、OPEC加盟・非加盟国が来年1月から日量120万バレル規模の減産を実施することもサポート要因。

*13日のシカゴトウモロコシは反落。384.25セント(-1.00)。大豆安に追随したほか、低調な週間輸出成約高が弱材料。米農務省がこの日発表した週間輸出成約高によると、米トウモロコシの純成約高は2018〜19年度が90万3200トンで、予想レンジ(100万〜150万トン)を下回った。

シカゴ大豆は反落。907.00セント(-13..00)。米農務省が2018〜19年度渡しの中国向けで米国産大豆113万トンの成約が発表されたが、規模の面で失望感が広がった。米農務省の週間輸出成約高によると、米大豆の純成約高は18〜19年度が79万2300トンで、予想レンジ内だった。

*13日のNYダウは、景気動向に業績が左右されにくい生活必需品株などが買われ、続伸した。2万4597.38ドル(+70.11)。中国商務省の報道官はこの日の記者会見で、米国との貿易協議に関する作業が順調に進んでいると表明し、中国が米国産大豆を買い付けたとの一部報道についても事実上認めた。市場では米中貿易摩擦が解消に向かうことへの期待が広がり、ダウは一時213ドル高まで上昇した。しかし、世界的な景気の減速懸念が広がる中、上げ幅を縮小した。


【14日の経済指標】
08:50   (日) 10-12月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断  19   
08:50   (日) 10-12月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き  19   
08:50   (日) 10-12月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比]  13.4%   
08:50   (日) 10-12月期 日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断  22   
08:50   (日) 10-12月期 日銀短観・四半期大企業非製造業先行き  22   
11:00   (中) 11月 小売売上高 [前年同月比]  8.6%  8.8% 
11:00   (中) 11月 鉱工業生産 [前年同月比]  5.9%  5.9% 
13:30   (日) 10月 鉱工業生産・確報値 [前月比]  2.9%  
13:30   (日) 10月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比]  4.2%   
13:30   (日) 10月 設備稼働率 [前月比]  -1.5%
17:30   (独) 12月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  51.8 
17:30   (独) 12月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  53.3   
18:00   (欧) 12月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  51.8   
18:00   (欧) 12月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  53.4   
22:30   (米) 11月 小売売上高 [前月比]  0.8%  0.2% 
22:30   (米) 11月 小売売上高(除自動車) [前月比]  0.7%  0.4% 
23:15   (米) 11月 鉱工業生産 [前月比]  0.1%  0.4% 
23:15   (米) 11月 設備稼働率  78.4%  78.6% 
23:45   (米) 12月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.3  
23:45   (米) 12月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
23:45   (米) 12月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
24:00   (米) 10月 企業在庫 [前月比]  0.3%  0.5%


第192回 『おしえて陳さん』 
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12月13日(木)
【12月12日の海外相場および市況】
ny1213

*12日のNY外国為替市場のドル円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策会合を来週に控えて、113円台前半に反落した。113円22〜32銭。11月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月比横ばい、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇。全体、コアともに前年同月比2.2%上昇し、いずれも市場予想と一致したため、市場の反応は限定的だった。米中貿易摩擦の緩和期待から米株式が上昇。これを受けて長期金利は上昇したが、ドル円は欧州通貨高・ドル安に圧迫された。ウォール・ストリート・ジャーナルが、技術覇権を目指しているとしてトランプ政権が問題視するハイテク産業振興戦略「中国製造2025」について、中国側が見直しを検討していると報道。これを受けて米中貿易摩擦の緩和期待から米株高・債券安となった。一方、メイ英首相の不信任案が否決されたことでポンドが上昇し、ユーロも買いが強まったことでドルが下落。その余波で、ドル円もやや売られた。

*12日のNY金は、対ユーロでのドル安先行に伴う割安感などを背景に買いが入り、3日ぶりに反発した。1250.00ドル(+2.80)。11月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から横ばい、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇と、いずれも市場予想と一致した。これを受け、外国為替市場ではユーロに対してドル安が進行し、ドル建て金に割安感が生じたことから、金が買われた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面が想定よりも早期に終了するとの観測が浮上していることも、金利を生まない資産である金には買いが入りやすかった。

NY白金はドル安を受けて大幅続伸。807.10ドル(+21.60)。

*12日のNY原油は、供給過剰感の後退を背景に買い優勢で推移していたものの、引け間際に急速に売りが膨らみ、マイナス圏に沈んだ。51.15ドル(-0.50)。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計によると、7日までの1週間の国内原油在庫は前週比120万バレル減だったが、市場予想は300万バレル減だった。原油在庫の減少幅が120万バレルにとどまったことに対する失望売りが広がった。EIAは前日、2018年の米産油量の伸びを下方修正した。ほか、石油輸出国機構(OPEC)もこの日発表の月報で11月の産油量がわずかに減少したことを明らかにした。イランのザンギャネ石油相が石油輸出国機構(OPEC)内部の対立を明らかにしたことも悪材料となり、OPEC主導の協調減産やリビアの輸出減少を背景とした強材料を打ち消した。

石油輸出国機構(OPEC)が12日発表した月報によると、加盟国の11月の産油量は前月比0.03%減の日量3296万5000バレルとなった。米国の追加制裁の影響で、イランの産油量の落ち込みが目立った。OPECは原油価格てこ入れのため、来年1月から日量80万バレル(他の主要産油国との合計では120万バレル)の減産に踏み切ることを決めている。11月を国別に見ると、米国の追加制裁を受け、イランが11.4%減の295万4000バレルに減少。最大の産油国サウジアラビアは3.5%増の1101万6000バレルに増やした。原油価格の急落もあり、アルジェリア、コンゴ、ガボン、イラク、リビア、ナイジェリア、ベネズエラも前月比で減産していた。11月の世界全体の産油量は0.5%増の1億0064万バレル。OPECが占める割合は0.2ポイント低下の32.8%となった。

*12日のシカゴトウモロコシは続伸。385.25セント(+0.50)。米中貿易交渉が進展し、中国が大豆に加えて、トウモロコシや他の米国産農産物を購入するのではないかとの期待感が支援材料になった。米エネルギー情報局(EIA)は12日、同国のトウモロコシ由来のエタノール生産量が日量105万バレル、在庫が2289万バレルに減少したと発表した。

シカゴ大豆は続伸。920.00セント(+5.00)。中国が、今月初めの米中首脳会談以来、初めて米国産大豆を購入したことが好感された。中国国営の複数の企業が少なくとも50万トン(1億8000万ドル超相当)の米国産大豆を購入した。


*12日のNYダウは、通商問題をめぐる米中対立の緩和期待から反発した。2万4527.27ドル(+157.03)。市場が最大のリスク要因と位置付けている米中対立の行方に緩和の兆しが見え始めてきたことが好感された。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は12日、技術覇権を目指しているとしてトランプ政権が問題視する中国のハイテク産業振興戦略「中国製造2025」について、中国側が見直しを検討していると報道。また、トランプ大統領は、中国が「膨大な量」の米大豆を購入していると述べるなど、対立緩和を期待できる前向きなニュースが相次ぎ、買い戻しが入った。ボーイングやキャタピラーなど中国市場への依存度の高い銘柄が相場全体を押し上げ、上げ幅は一時450ドルを超えた。


【13日の経済指標】
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)  
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 
09:01   (英) 11月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数  -10
16:00   (独) 11月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]  0.1% 
16:00   (独) 11月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]  2.3% 
17:30   (スイス) スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値  -0.75%  -0.75% 
18:30   (南ア) 11月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  1.4%  0.4% 
18:30   (南ア) 11月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  6.9%  6.8% 
20:00   (トルコ) トルコ中銀、政策金利  24.00%  24.00% 
21:45   (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.00%  0.00% 
22:30   (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見 
22:30   (加) 10月 新築住宅価格指数 [前月比]  0.0%   
22:30   (米) 11月 輸入物価指数 [前月比]  0.5%  -0.8% 
22:30   (米) 11月 輸出物価指数 [前月比]  0.4%  
22:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
22:30   (米) 前週分 失業保険継続受給者数


第192回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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