テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【9月11日海外相場および市況】
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*NY金は続落。米国の早期利上げ観測を背景にドル高基調が継続し、ドル建て金価格の割高感が解消される展開となった。早朝発表された米週間新規失業保険申請件数は31万5000件となり、市場の減少予想に反して増加。米国の早期利上げ観測にまマイナス要因となり、一時底堅く推移したが、その後、欧州連合(EU)が対ロシア追加制裁の発動を発表すると、一時1235.30ドルまで下落した。外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが進み、8月の中国消費者物価指数(CPI)が伸び悩んだことからみ、インフレヘッジとしての金需要が減退した。停戦合意後のウクライナ情勢も落ち着き、地政学的リスクも後退した。

*NY原油は反発。ロシアと西側の緊張が高まったとの見方から、前日の8カ月ぶり安値から戻した。国際エネルギー機関(IEA)による9月月報では、2015年の石油需要予想は前年比123万バレル増の日量9384万バレルと、前月予想から下方修正された。エネルギー需要鈍化に対する懸念が強まり、一時90.43ドルと13年5月以来約1年4カ月ぶりの安値を付けた。 ただ、90ドルレベルでは買い戻しや安値拾いの買いが入った。欧州連合(EU)は同日、対ロシア追加制裁を12日に発動すると正式発表したほか、オバマ米大統領も対ロシア制裁を強化することを表明したため、ロシア産原油や天然ガスの供給混乱への懸念が強まり、反発に転じた。

*11日のシカゴコーン、大豆は反落。9月の農産物需給報告で市場予想を上回る生産高見通しとなった。今年の米国の大豆、トウモロコシは既に過去最高の生産が予想されていた。だが、9月需給報告の数字は前月の予想のほか、市場予想も上回る内容で、相場の押し下げ要因となった。

*9月農産物需給報告:2014~15年度の米国トウモロコシのイールド(単位面積当たり収量)予測を前月の1エーカー当たり167.4ブッシェルから171.7ブッシェルに上方修正した。実現すれば過去最高となる。市場予想平均の170.743ブッシェルも上回った。期末在庫も10年ぶりの高水準となる20億0200万ブッシェル(市場予想20億1200万ブッシェル)に引き上げた。

14~15年度の大豆のイールド予想も過去最高の46.6ブッシェルに上方修正(同46.293ブッシェル)。期末在庫も8年ぶりの高水準となる4億7500万ブッシェル(同4億5300万ブッシェル)に上方修正した。


*NY外国為替市場では、日銀の追加金融緩和観測が広がる一方で、米金融当局が来年半ばまでに利上げするとの観測が広がってドル買いが継続し、円は一時107円20銭と2008年9月22日以来、約6年ぶりの安値を付けた。黒田日銀総裁は11日、安倍晋三首相と行った会談で、物価目標達成が困難な場合、躊躇なく追加緩和などの調整を行うと述べた。

また同総裁は11日夜、民放の報道番組で「今の円安が日本経済に非常にマイナスになるということはない」と発言。日銀の追加金融緩和への臆測が強まる中、円安容認発言とも受け止める向きもあり、円売り・ドル買いが入った。

ただ、欧州連合(EU)が11日、対ロシア追加制裁を12日に発動すると発表。リスク回避の姿勢が強まり、米労働省が発表した新規失業保険申請件数も市場予想よりも悪かったことも重なり、ドル買い・円売りはやや弱まった。米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は前週比1万1000件増の31万5000件。これは6月28日以来の高水準。


*ユーロは日銀の追加金融緩和に対する思惑が広がる中で対円で買われ、一時138円52銭と、7月10日以来2カ月ぶりの高値を付けた。

*ポンドは反発。スコットランドの英国からの独立の是非を問う住民投票は18日に行われるが、調査会社ユーガブが実施した最新の世論調査では、独立反対が52%、賛成派が48%と、賛成を4ポイント上回ったことが好感された。

*米株式市場は小幅続伸。国際情勢の緊迫や利上げ時期をめぐる懸念から売りが先行したが、原油相場の戻りを背景に買いが入った。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:00 (EU) 7月鉱工業生産・季調済([前月比 前回=-0.3%、予想=+0.7%)
21:30 (米) 8月小売売上高([前月比 前回=0.0%、予想=+0.6%)
22:55 (米) 9月ミシガン大消費者信頼感指数速報値(前回=82.5、予想=83.3)

【国内市況終値】
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*東京金は反落。10日のNY金がドル高・ユーロ安で続落した流れを受けて売りが優勢となった。16、17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、積極的に動ける状況にもないようだ。白金は続落。外電安を受けて売りに押された。

*東京原油は続落。10日の欧米原油相場が需給緩和観測の高まりを背景に下落したため売り優勢となった。ガソリンと灯油も原油安に連れて続落。

*東京とうもろこしは上昇。10日のシカゴ相場が買い戻しに上昇したことや、円安を受けて買い戻しが入った。12日に発表される米農務省需給報告を前にポジション整理が入っているようだ。東京一般大豆はまちまち。

*東京外国為替市場では、米国の利上げ前倒し観測を背景に米長期金利が上昇し、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売りの流れが続き、一時は107円01銭と2008年9月29日以来のドル高値を付けた。来週16、17日のに米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ドル買いが強まった。

*豪ドルは、8月の豪雇用者数が前月比12万1000人増加し、予想を上回ったため97.80円から98.34円へと上昇した。予想中央値は1万5000人増だった。しかし、中国の8月のCPIが前年同月比2%上昇と、7月の2.3%上昇から伸びが鈍化した上、市場予想を下回ったことで、豪ドルも上値を削る展開になり、97.87円と指標発表前の水準に引き戻してしまった。


*「みんコモ」に原稿掲載されました。

→「ロシア主導の金備蓄増加」http://column.cx.minkabu.jp/9699


【東京トウモロコシテクニカル分析】
東京トウモロコシは9月10日に2万3760円と年初来安値をつけた。一目均衡表やMACD、RSI(相対力指数)等のテクニカル指標を見る限り、下落トレンドに変化はないが、およそ過去1か月半渡る逆行現象が出現したことは注意を要するだろう。

終値で見ると、7月14日は2万4220円で引けており、この日のRSIは20.15%。9月10日は2万3820円で引けており、RSIは31.49%と終値が切り下がっているにもかかわらず上昇している。MACDのボトムもRSI同様に上昇しており、逆行現象が出現している。これを持って底入れと判断はできないが、下値が固まりつつある可能性が出てきた事には注意したい。

8月25日から9月3日までは、上値が雲で抑えられて反落に転じている。今後もこの厚い雲が上値抵抗ゾーンとして作用し、上昇を阻害する可能性はある。また、年初高値の7月14日の高値2万4220円を起点とする下落トレンドラインもレジスタンスとして機能している。これは現時点では、雲の下限の上側にある。このラインをブレイクすると、雲の中にあっても下落基調の転換の可能性が高まるだろう。

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【9月10日の海外相場および市況】
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*NY金は続落し、3カ月ぶりの安値で終了。一時は1244.50ドルまで下げ、6月5日以来の安値を付けた。ウクライナ情勢の緊張緩和の兆候を受け、売りが強まった。株価が反発したことも売り要因 。

*NY原油は反落し、8カ月ぶり安値。米エネルギー省の統計で先週の原油在庫が予想ほど減少しなかったことが嫌気された。北海ブレントは2013年4月以来の安値で引けた。石油輸出国機構(OPEC)は2015年のOPEC産原油の需要見通しを引き下げた。

*シカゴ穀物は小反発。コーンは前日に2010年6月以来の安値を付けていたため、明日の需給報告を控えて買い戻しが入った。大豆も前日に2010年8月以来1000セントの大台を割り込み、売られ過ぎ感に対する買い戻しや、週末の米中西部産地の北西部で、降霜懸念が強まったことを受けて反発。需給報告では、生産高とイールド(単収)見通しが上方修正されるとの見方が強いことから、上げ幅は限定的。

*NY外国為替市場では、ポンドがドルに対し10カ月ぶり安値から上昇。スコットランド独立をめぐる世論調査で賛成派が後退した。米金融当局が15年半ばに利上げするとの観測から、ドルは円に対し2008年以来の高値に上昇。ドルは対円で一時106円89銭と、2008年9月以来の高値を付けた。市場では、9月のFOMC会合でドル先高観が再び強まる可能性があると見ている。

*米株式相場は反発。アップルを中心にハイテク株が上げ、ナスダック100種株価指数は前日の下落分をほぼ取り戻した。今週発表の経済指標は週間新規失業保険申請件数が減少、小売売上高は増加、消費者信頼感指数は上昇が見込まれている。景気回復の継続を示せば、来年の利上げ観測を強めることになる。

*ニュージーランド準備銀行(中央銀行 RBNZ)は11日、「正当化できない」NZドル高がインフレを抑制し、経済成長が鈍化し始める中で、来年まで政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを3.5%に据え置いた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
10:30 (中) 8月生産者物価指数(前年比 前回=-0.9%、予想=-1.1%)
10:30 (中) 8月消費者物価指数(前年比 前回=+2.3%、予想=+2.2%)
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 (前回=30.2万件、予想=30.0万件)


【国内市況終値】
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*東京金は上昇。前場は、NY金相場が米国の早期利上げ観測を背景に下落したことを受けて、売りが先行し。その後は時間外の上昇を受けて反発に転じ、後場は一段の円安からプラスに転じた。白金は下落。NY安を受けて反発局面では売られた。

*東京原油は軟調。為替は円安に振れたものの、昨日の北海ブレント需給緩和観測を背景に100ドルの大台を割り込んだため、売り優勢となった。ガソリン、灯油も原油安と時期的に需要が低下することから軟調に推移した。

*東京とうもろこしは下落。9日のシカゴ相場安や夜間相場の軟調を受けて売り優勢となった。先限は継続足ベースで2012年6月以来の安値を付けた。東京一般大豆は下落。シカゴ相場安を受けて安寄りして下げ幅を拡大した。先限は2012年11月以来の安値を付けた。

*東京外国為替市場では、ドル・円相場は一時1ドル=106円56銭と、2008年9月29日以来の水準までドル高・円安が進行した。米国の早期利上げ観測や日本政府関係者の円安をめぐる発言などで、ドル買い・円売りが強まった。経済再生担当の西村副大臣は、「円安は日本経済全体にとってプラス」と語った。


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