テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【ドル円テクニカル分析】
昨日のドル円相場は、119.17円と一時2007年8月以来7年4カ月ぶりに119円台を付けたが、その後は急反落に転じた。高値警戒感が強まっていることをうかがわせる展開となった。

4時間足に一目均衡表を当てはめると、転換線を割り込んでおり、短期的には上値重くなっている。一方、下値は基準線と雲にサポートされて底堅い。遅行線も実体にぶつかって跳ね返されており、上昇地合いが崩れた状況にはない。119.17円をブレイクすれば120円が視野に入ってくるだろう。

ただ、72本移動平均線が接近している事に注意したい。10月23日にこの72本移動平均線をブレイクしてから、上昇基調が強まってきた。11月下旬の下落の場面では、雲がサポートゾーンになったことはもちろんだが、この72本移動平均線がサポートラインになっていたことに注意したい。MACDはデッドクロスしており、上昇のモメンタムも低下しているため、下値試しの展開になる可能性も出てくるだろう。

今週は、4日にECB金融政策理事会、5日に11月の米雇用統計の発表があり、相場のボラティリティが高まることが予想される。4日以降、雲の厚みも薄くなり、サポートゾーンとしての機能も低下する。72本移動平均線も上昇しているため、価格に接近することから、下抜けの可能性も出てくる事に注意したい。

直近の安値は117.225円。ここを割り込むと、118.995円と119.17円の2点が高値となるダブルトップが形成され、調整安場面を迎えるだろう。

*ドル円4時間足

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12月2日(火)
【12月1日の海外相場および市況】
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*週明け1日のNY金は、世界的な経済指標の悪化やドル安・ユーロ高を受けて大幅急反発。ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MDY)はこの日、日本の政府債務格付けを「Aa3」から「A1」に引き下げた。11月のドイツやユーロ圏の製造業購買担当者景況指数(PMI)が悪化したほか、11月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)も前月の50.5から50.3に低下した。これを受けて、欧州や米国の株価が下落し、リスクヘッジとして金が買われた。先週決定したOPECの減産見送りにより原油価格が下落したためインフレ懸念が後退したこと、30日に行われたスイス中央銀行の準備金拡大法案に対する国民投票で法案が否決されたこと等から、金相場は大幅に下落していたため、昨夜の強材料でショートカバーが大きく膨らんだようだ。CFTC建玉11月25日時点:ファンドの買い越しは7万6207枚(前週比-5215枚)と買い越し幅は減少。総取組高も38万8145枚と前週より7万1512枚減少。

*米欧石油市場では、北海ブレント、WTI原油共に反発した。供給過剰から米国のシェールオイルの生産が縮小する可能性があるとの見方が強まった。ドル安によりドル建て商品相場の割安感が強まった。先週27日、石油輸出国機構(OPEC)による減産見送り決定を受けて、海外原油相場は大幅に下落していたが、WTIが一時63.72ドルと、2009年7月以来約5年4カ月ぶりの安値に下落したため、売られ過ぎ感の強まりが背景にあった。CFTC建玉11月25日時点:ファンドの買い越しは25万3001枚(前週比-2362枚)と買い越し幅は減少。総取組高も138万6635枚と前週より7万2540枚減少。

*コーンは、小麦相場の急伸を受けて上昇。ただ、今年の記録的な豊作を背景に上値は重かった。27日までの週の輸出検証高は74万3769トンと予想の上限だった。CFTC建玉11月25日時点:ファンドの買い越しは24万5099枚(前週比+2万2571枚)と買い越し幅は増加傾向が続いている。総取組高も121万7636枚と前週より11万8333枚減少。

*大豆は、小麦高に連れて反発。ただ、大豆ミール安や、中国の経済指標悪化を受けて同国が買い付けを減らすとの懸念から上値は抑えられた。CFTC建玉11月25日時点:ファンドの買い越しは1万9242枚(前週比-457枚)と買い越し幅は微減。総取組高は67万2574枚と前週より2672枚増加。

*週明け1日のNY外国為替市場のドル円相場は反落。東京市場では、日本国債の格下げを受けて円が売られ一時2007年8月以来7年4カ月ぶりに119円台を付けた。しかし、NY市場では急速な円売りの反動から利益確定による円買い・ドル売りが優勢となった。また、欧米株価が全面安となったことで、投資家らのリスク回避の動きが強まり、安全資産として円を買う動きも出たようだ。米サプライ管理協会(ISM)が発表した11月の製造業景況指数は58.7と、市場予想の57.8を上回った。今週は、4日に欧州中央銀行(ECB)金融政策の発表や週末には11月の米雇用統計発表があるため、ポジション調整が出やすくなりそうだ。

*週明け1日のNY株式市場は、米年末商戦が低調なことから利益確定の売りが優勢となって、3営業日ぶりに反落。アジア、欧州の株式相場が軟調という外部要因も売り要因になったようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 10月住宅建設許可件数 [前月比] -11.0% +5.0%
12:30 (豪) RBAキャッシュターゲット 2.50%
18:30 (英) 11月PMI建設業 61.4 61.0
19:00 (ユーロ圏) 10月生産者物価指数 [前年比] -1.4% -1.3% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【12月1日 国内市況終値】
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*金は急落。先週末28日のNY金相場は、原油相場の暴落に追随して大幅続落した。30日に行われたスイス中央銀行による金準備高拡大法案が国民投票で否決されたため、週明けの時間外取引も続落となり、東京金は100円以上の下落となった。白金も金に連れて3営業日続落。先週末28日、インド準備銀行(中央銀行)は、金輸入規制を緩和すると発表。輸入した金のうち2割を宝飾品などに加工し再輸出することを義務付けている現行規制が撤廃される。

*中東産原油は大幅続落。先週末28日の海外原油相場が石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りを受けた失望売りに大幅に水準を切り下げた。石油製品も原油安に連れて大幅続落となった。27日に石油輸出国機構(OPEC)が減産見送りを決定したことで、海外原油相場が大きく水準を切り下げており、東京市場でも見切り売りが膨らんだ。心理的には、WTI60ドル、北海ブレント65ドルが目先の安値になりそうだ。東京市場は円安が下支え要因となっているが、円安が一服すればさらに下げ幅が拡大する可能性が出てきそうだ。

*ゴムは下落。中東産原油の急落を受け、手じまい売りが優勢となった。本日発表された中国の経済指標はいずれも弱く、ゴム相場を押し下げた。5月限は一代の安値を更新した。中国の11月製造業PMIは予想50.5に対し50.3、11月HSBC/マークイット製造業PMI確報は、予想50.0と変わらずだった。 タイはこれから増産期を迎えるため、売り圧力は強まる可能性がある。日本ゴム輸入協会が1日発表した11月20日現在の全国営業倉庫生ゴム在庫は9791トンと、1年ぶりに1万トンを割り込んだ。

*トウモロコシは続落。先週末28日のシカゴ相場は、利益確定売りに下落したため、東京市場も買い方の手じまいが売り優勢となった。一般大豆も下落。シカゴ安を受けて安寄りした後も、買い玉整理が続き、下げ幅を広げた。

*シカゴ大豆の下落基調が強まっている。先週末、米農務省が発表した週間輸出成約高は市場予想を大きく上回っているが、中国国内では搾油マージンが悪化しており、同国の大豆輸入はこれから鈍る可能性が取り沙汰されている。例年であれば、春節(旧正月)に向け、大豆油は需要拡大が期待されるが、中国の景気指標は低下している。1日に国家統計局が発表した11月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は、予想を下回る50.3に低下した。原油相場の急落も嫌気されているようだ。

*1日の東京外国為替市場のドル円相場は118円台後半で小動き。ドル円は早朝、118円後半で推移し、日経平均株価の上昇を受けて買いが強まり、119円乗せを達成。その後は利食いなどに押された。ドル円は一時119円3銭と、2007年8月以来の円安水準を付けた


*日経平均株価は続伸し、年初来高値を更新した。為替の円安進行や国際原油市況の下落が支援要因となり、国内景気や企業業績への好影響を期待する買いが入った。

*東京金1時間足
先週末に、”下落基調に転じた可能性があり、4450円を下回れば、4400円のサポートラインが試される展開になるだろう”としたが、本日の日中取引ではギャップダウンして、4400円を割り込んだ。このギャップを埋めて上昇に転じるのは、相当な日柄が必要だろう。レンジは4331~4400円に切り下がり、どこで下げ止まるかを探るところ。戻り売り圧力が継続しよう。
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【スイス国民投票、金準備拡大を否決】
11月30日、スイスでは、スイス国立銀行(中央銀行)に金準備の拡大を義務付ける提案に対する国民投票が行われ、投票者の77%が反対を表明し、否決された。”Save Our Swiss Gold(我々スイスの金を守れ)”構想は、中銀が金の売却を進め過ぎたと懸念する右派のスイス国民党が提案した。

スイス中銀の現在の金保有量は1040トン(世界第7位)であり、外貨に占める割合はおよそ8%であるが、これを20%に引き上げることを義務付けるほか、金の売却を禁じるというもの。

承認されれば、5年間で約1500トン、年間300トンの金が購入されることになる予定だった。
現在の世界の金の年間需要4000トンなので、300トンの需要は7.5%を占めることになるため、金相場には強材料として相当なインパクトを与えるだろうと予想されていた。
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*トムソン・ロイターGFMS Gold Survey 2014」を元に当社作成

しかし、一方で、年間300トンは日量ではわずか1.2トンに過ぎず金相場の押し上げ要因にはならないとの見方もあった。

今回の否決を受けて、NY金時間外取引は急落し、1150ドルを割り込み、2010年4月以来の安値水準で推移している。

東京金も急落し、午前10時時点、先週末比で110円以上安い4380円台まで下落している。

東京金の年初来安値は4074円(2月5日)、年初来高値は4567円(11月25日)で、これにフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4380円、0.5倍(半値)押し=4320円、0.62倍押し=4262円となり、現在の急落で、一時4376円まで下落しているので0.38倍押しのラインに達した。一目均衡表の基準線がほぼ4376円であり、0.38倍押しのラインはサポートとして機能しそうだ。0.5倍押しラインの下側には上昇しつつある50日、100日、200日の主要な3本の移動平均線が4300円台にあるため、さらに下落しても4300円台は維持される可能性は高いだろう。11月の急上昇の調整場面が訪れているといえるだろう。

*東京金日足
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12月1日(月)
【11月28日の海外相場および市況】
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*週末28日のNY金は、原油価格に連動して大幅続落となり、13日以来約2週間ぶりの安値水準に下落した。石油輸出国機構(OPEC)による減産見送り決定をきっかけとした原油相場の急落を受け、金もインフレ期待の低下に圧迫されて売りが膨らんだ。外国為替市場で、ドルが対ユーロや対円、そして対資源国通貨等に対して上昇したことも弱材料になった。30日に、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)の金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票を控え、この結果を見極めたいとの思惑も強かった。投票の結果、賛成多数となれば、スイス国立銀行(中央銀行)は、外貨準備に占める金の割合を20%に引き上げることが求められる。その場合、スイス中銀は向こう数年内に約1500トンの金を購入することになるという。

*インドは28日、金輸入業者に課していた輸入量の20%を輸出に振り向ける措置を撤廃した。中国に次ぐ金消費大国のインドは昨年、経常赤字削減のため、「80対20の原則」と呼ばれる同措置を導入した。

*週末28日の海外原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りを受けて、WTI先物相場が10%の大幅下落となった。北海ブレント先物相場も70ドルを下回った。OPEC加盟国は27日の総会で、生産目標を現行の日量3000万バレルに据え置くことを決めた。発表を受け、相場は感謝祭休場中の電子取引で一時67.75ドルと2010年5月以来4年半ぶりの安値まで急落した。WTI相場に関しては、2010年5月に付けた安値の64.24ドルを下抜ければ、心理的には60ドル、その次は2009年7月に付けた安値の58.32ドルを試す展開になる可能性があるという。

*週末28日のコーンは小反落。ファンド勢の売りに加え、大豆先物が急落したことを受けて利益確定売りに圧迫された。原油相場が大きく値下がりしたことも重しとなった。原油やガソリン価格下落により、燃料添加エタノールの需要が落ち込む可能性があるという。ただ、小麦相場が大きく値上がりしたほか、米農務省が発表した週間輸出成約高で米国産トウモロコシの純成約量が予想を上回ったことから、トウモロコシ相場の下落は限定的だった。

*大豆は、大豆ミールの下落を受けて3%近く下落した。週間輸出成約高(14~20日)によると、米国産大豆の純成約量は148万5400トンとなり、市場予想レンジを上回った。

*週末28日のNY外国為替市場のドル円相場は、原油相場の下落を受けてインフレ低下懸念が広がり、118円台後半に上昇した。石油輸出国機構(OPEC)が27日の総会で原油の生産目標を据え置いたために原油相場が急落。これを受けて、ユーロ圏や日本に物価下落圧力が生じるとの見方から、円は対ドルで下落した。反面米国では、原油安が経済を押し上げるとの見方が強まった。最近の堅調な米経済指標もあって一時118円78銭まで上昇した。ユーロは対ドルで下落。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を次週に控え、市場では追加金融緩和観測が高まっている。

*週末28日のNYダウは、原油安が結局は米経済を押し上げるとの見方から小幅続伸となった。この日は、米国では年末商戦初日で「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」と呼ばれ、小売業界にとっての書き入れ時。原油安を受けてガソリン価格が下落し、実質的な所得が増加。これによる消費拡大への期待感が強まった。

*毎週末発表されるCFTC建玉報告は、11月27日の米国市場が「感謝祭」で休場だったため、週明け12月1日発表に変更となりました。


【本日の主な経済指標およびイベント】
10:00 (中国) 11月製造業PMI 50.8 50.5
10:45 (中国) 11月HSBC/マークイット製造業PMI・確報 50.0 50.0 
18:30 (英) 11月PMI製造業 53.2 53.0 
24:00 (米) 11月ISM製造業景況指数 59.0 58.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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