テクニカルマイスター

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【金ETF(スパイダー・ゴールド)2021年10月15日】
*10月15日時点980.10トン

*週間増減率-0.51%

*年初来(1187.95トン)からの増加率-17.50%。

*前年同時期比-23.20%。

*2021年最大1187.95トン(1月4日)。

*2021年最小1017.04トン(4月30日)。

*2020年最大1278.82トン(9月18日)。

*過去最大保有量1353.35トン(2012年12月10日)

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【10月15日海外市況】
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*週末15日のNY外国為替市場では、リスク選好を背景に安全資産とされる円が売られ、ドル円は114円台前半に上昇した。114円20~30銭。日米金利差の拡大観測に加え、今週発表された米物価指標が上振れしなったことへの安心感からリスク選好ムードが広がり、この日は世界的に株価が上昇した。9月米小売売上高は前月比0.7%増と、伸び率は前月の0.9%増から鈍化したものの、市場予想(0.2%減)を大きく上回った。これを受け一時114円47銭と2018年10月初旬以来約3年ぶりの円安となった。ただその後、ミシガン大学が発表した消費者景況感指数(暫定値)は71.4となり、前月の72.8(確報値)から低下した。市場予想(ロイター通信調べ)の73.1も下回ったため、ドルの上値は重くなった。

*週末15日のNYダウは、米金融大手の好業績や堅調だった米小売売上高を好感し続伸した。3万5294.76ドル(+382.20)。終値では9月8日以来、約1カ月ぶりに3万5000ドル台を回復した。9月米小売売上高は前月比0.7%増。市場予想(0.2%減)に反して増加した。新型コロナウイルスの感染状況が改善すれば、消費者はあらためて楽観的になると先行きに期待する見方から、個人消費関連を中心に買いが先行した。米金融大手ゴールドマン・サックスの7~9月期決算は、純利益が前年同期比約6割増加する好業績だった。来週以降、本格化する米企業の決算発表への期待も高まった。米政府は、11月8日から入国する外国人に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付ける一方、隔離などの制限措置を撤廃する方針を発表した。人々の往来が活発になり、景気回復ペースが加速するとの見方も株価を押し上げた。


*週末15日のNY金は、米株価や長期金利の上昇が重しとなり、4日ぶりに反落した。1768.30ドル(-29.60)。9月米小売売上高は、前月比0.7%増加と堅調。さらに、金融大手ゴールドマン・サックスが発表した7~9月期決算は市場予想を上回る好決算だった。これを受けて株価が上昇し、安全資産とされる金の売りが活発化。長期金利が上昇したことも、金利を生まない金の圧迫要因となった。

金ETFは、980.10トン(-2.62)。

*NY白金は4日続伸。1058.90ドル(+6.60)。
パラジウムは3日ぶりに反落。2076.60ドル(-74.30)。


*週末15日のNY原油は、エネルギー供給逼迫観測が強まり続伸した。82.28ドル(+0.97)。約7年ぶりの高値水準。週間では2.93ドル(3.69%)上昇。新型コロナウイルス禍からの経済活動正常化の進展に伴い、足元でエネルギー需要の回復が加速している。国際エネルギー機構(IEA)は前日公表した月報で2021年と22年の世界の石油需要見通しを引き上げた。石炭や天然ガスの価格高騰を受け原油に切り替える動きが活発化。経済協力開発機構(OECD)加盟国の在庫水準は15年以来の低水準となっているという。一方で、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は大幅な増産に慎重な姿勢を崩しておらず、需給引き締まり観測が強まっている。米政府は15日、入国外国人に対し新型コロナワクチン接種完了の義務化を空路・陸路ともに11月8日から実施すると発表。入国禁止対象となっていた国々には制限緩和となり、旅客機向けジェット燃料の需要が回復するとの思惑が原油買いに拍車を掛けた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが15日公表した同日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比12基増の445基となった。


*週末15日のシカゴトウモロコシは続伸。525.75セント(+9.00)。テクニカル要因による買いや、好調な米エタノール市場に支えられた。米国の現物市場では農家がトウモロコシをエタノール原料として販売する動機がかなり大きくなり始めているが、多くの農家はトウモロコシを保有したままという。米エネルギー情報局(EIA)が今週発表した、前週のエタノール生産量は日量5万4000バレル増の同103万バレル。

シカゴ大豆は続伸。1217.75セント(+11.50)。出需要への期待が再び高まり、相場を支えた。米農務省は15日、米輸出業者が2021~22年度渡しの大豆13万2000トンを中国向けに売却したと明らかにした。

【18日】
06:45   (NZ) 7-9月期 四半期消費者物価(CPI) [前期比]  1.3%  1.7%  
06:45   (NZ) 7-9月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比]  3.3%  4.4%  
11:00   (中) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比]  1.3%  0.4%  
11:00   (中) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比]  7.9%  5.0%  
11:00   (中) 9月 小売売上高 [前年同月比]  2.5%  3.5%  
11:00   (中) 9月 鉱工業生産 [前年同月比]  5.3%  3.9%    
20:30  (トルコ)8月 住宅価格指数  [前年同月比] +31.05%
22:15   (米) 9月 鉱工業生産 [前月比]  0.4%  0.2%  
22:15   (米) 9月 設備稼働率  76.4%  76.5%  
23:00   (米) 10月 NAHB住宅市場指数  76  75  
27:00   (米) 9月 月次財政収支  -1706億ドル  -1800億ドル 

*ストックボイス「FXフォーカス」出演

https://www.stockvoice.jp/vod_playlists/PL84385BD60AE8CDE1

【JPXプラチナは4300円に上昇?】
*JPXプラチナは10月以降、円安の支援もあって上昇基調を強めている。プラチナは主としてディーゼル車の触媒需要に使われるが、電気自動車への移行から将来的にはディーゼル車も生産されなくなるため、プラチナの需要も激減する可能性がある。

しかし、環境問題や水素エネルギーとしての用途は幅広く、需要はいずれ増加すると予想される。

テクニカル的に見ると、日足の一目均衡表の雲をブレイクしたこと、5月の高値から引かれる上値抵抗線をブレイクしたことが重なって騰勢を強めたようだ。

次の上値の目標値だが、2月の年初高値から引かれた上値抵抗線の位置する4300円になるかもしれない。

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【JPX金は6800円越えか?】
*先週のレポートでは、JPX金相場は、日足の一目均衡表の雲のねじれの時間帯を迎えることから、上昇が加速するか、戻りいっぱいとなるか、いずれにしてもボラテリティの高い展開になると予想したが、上昇相場を強める展開となった。

9月米雇用統計の結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)は11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(購入資産の段階的縮小)を決定し、年内にも開始する見込みとなった。

ただ、テーパリング自体はすでに材料として織り込まれていたため、NY金相場を押し下げるほどの弱材料ではなかった。

むしろ、ドル高・円安を受けてJPX金を押し上げる展開になった。

また、9月下旬以降、消費者物価指数(CPI)の上昇からわかるようにインフレ率が加速しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が主張する「インフレは一時的」という見方に疑問の余地が広がっている。

インフレヘッジとして金が見直されているという面もあろう。

JPX金は6450円のネックラインをブレイクしたため、ボトムの6100円からの上昇幅350円を倍返しして、6450+350=6800円がターゲットになるかもしれない。

アノマリー的にも、11月、12月は上昇しやすい傾向にあり、年末にむけて金相場は上昇基調を強めそうだ。

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【NY原油は85~90ドルの水準を目指すか】
*NY原油は、世界的な需給逼迫への警戒感から上昇基調を強めている。14日は一時81.68ドルまで上昇した。終値は81.31ドル(+0.87)。約7年ぶりの高値水準。

国際エネルギー機関(IEA)は14日付の月報で、2021年および22年の世界の石油需要予想を上方修正。中国や欧州を中心とした石炭・天然ガスの価格高騰に加え、北半球で暖房需要が強まる冬の到来を控え、原油への切り替えが加速するとの見通しを示した。

*米政権は、ガソリン小売価格が7年ぶりの高値を付け、冬季の暖房料金も値上がりする見通しから、OPECプラスに対しても増産を呼び掛けた。しかし、米国の要請に対し、サウジアラビアのエネルギー相はこの日、改めて増産幅拡大に応じない方針を表明した。

産油国は次回11月初めの「石油輸出国機構(OPEC)プラス」閣僚級会合まで増産を検討しないとの見方が強まった。

*CFTC建玉のファンドポジションは、買い越しがまだ40万枚を下回っている。今回の原油価格の上昇は、実需筋の買いが大きいと言えよう。

ファンドが先高観を強めた場合、買い越しは通常50万枚を超えることが多い。テクニカル的に上昇基調が強まる中、トレンドフォローの買いも予想され、NY原油は、85~90ドルの水準に上昇しよう。

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