テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

10月3日(金)
【10月2日 海外相場および市況】
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*2日のNY金相場は、米雇用統計の発表を翌日に控え、前日引け水準を挟んだ小動きに終始した。欧州中央銀行(ECB)の政策決定を受け、外国為替市場でユーロ買い・ドル売りが活発化。ドル建て金価格に割安感が生じ、堅調に推移した。いったんマイナス圏に沈んだが、米株式相場が下落に転じ、安全資産とされる金に資金が流入。香港情勢の緊迫化も支援材料。白金は3日続落し、2009年9月以来約5年1カ月ぶりの安値で引けた。

*米欧石油市場では、北海ブレントが続落。需要低迷をめぐる懸念の高まりや潤沢な供給に加え、サウジアラビアが減産を考えていない事が嫌気され、一時は2012年6月以来の安値を付けた。一方、WTIは時間外取引で下落し、昨年4月以来の90ドル割れとなって88.18ドルの安値をつけた。その後は反発に転じて引けた。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫減少と米週間新規失業保険申請件数の減少が買い要因になった。

*新規失業保険申請件数は予想+29.7万件に対し、+28.7万件と予想以下となった。

*コーンは、5年ぶりの安値水準となったことを受け、安値拾いの買いが入って反発。ただし、米国の主要産地全域で雨が降った影響で収穫が遅れているにもかかわらず、豊作見通しが相場を圧迫し、上げ幅は抑えられた。大豆は、米中西部の大豆の主要産地で降雨があり、一部で収穫が遅れていることから反発した。2010年2月以来の安値水準に下落したことで、ショートカバーも入った。ただ、収穫終了後の過剰供給見通しが上げ幅を抑えた。

*NY外国為替市場の円相場は、米雇用統計の発表を控え、ポジション調整やユーロの動向を手掛かりにした買いに、108円台前半まで上昇した。欧州中央銀行(ECB)は2日に開かれた定例理事会で、主要政策金利の据え置きと資産担保証券(ABS)や「投機的」とされる民間証券を含む資産購入策について詳細を発表。ただ、ドラギECB総裁が会見で、一段の量的緩和策について購入対象を国債にも拡大することに言及しなかったため、ユーロ圏の追加緩和期待で続いていたユーロ売り・ドル買いの流れが反転。円もこれに連れて対ドルで上昇し、一時108円01銭を付けた。8月の米製造業受注は前月比10.1%減となり、市場予想(9.3%減)よりも悪かったことこもドル売り・円買い要因になった。

*今夜午後9:30(日本時間)発表予定の9月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比で21万5000人増と、8月の14万2000人を上回る雇用の伸びが見込まれている。米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和は10月に終了予定だが、雇用統計の内容が良好となれば、早期利上げ期待が強まりドルが反発する可能性がある。逆に、前月同様に予想以下の数字であれば、ドル売り・円買いが強まる可能性がある。

*NY株式相場は、欧州中央銀行(ECB)が発表した金融緩和策に対する失望感から売られた後、買い戻しが入り、ほぼ前日と同水準で終えた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
10:00 (中) 9月非製造業PMI・速報 54.4 
17:30 (英) 9月PMIサービス業 60.5 59.0 
18:00 (EU) 8月小売売上高 [前月比] -0.4% +0.1% 
      (EU) 8月小売売上高 [前年比] +0.8% +0.7% 
21:30 (米) 9月非農業部門雇用者数 +14.2万人 +21.5万人 
21:30 (米) 9月失業率 6.1% 6.1% 
21:30 (米) 8月貿易収支 -405億USD -410億USD
23:00 (米) 9月ISM非製造業景況指数 59.6 58.5

*数値は順に、前回、予想。

【10月2日 国内市況終値】
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*金は小幅まちまち。1日のNY金相場の上昇と為替の円高・ドル安で強弱材料が相殺された。白金は続落。夜間取引では4500円の安値を付け、継続足で2月5日(4490円)以来約8カ月ぶりの安値に下落する場面もあった。NY白金が節目の1300ドルを割り込み、約5年ぶりの安値水準にある上、円高を背景とした売りも継続した。

*1日のNY金相場は、軟調な欧米経済指標を受けた米株やドルの下落から、代替資産としての金に買い戻しが入った。9月のユーロ圏 製造業購買担当者景況感(PMI)の改定値は、50.3と速報値から下方修正。9月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指 数は56.6と、8月の59.0から低下していた。3日は9月の米雇用統計が公表される。1日に出た9月のADP民間雇用の非農 業部門の民間就業者数は、前月比21万3000人増。雇用統計についても、失業率の持続的低下に必要とされる20万人を上回る予 想(21万5000人増)だが、予想の範囲内であれば、米雇用環境の改善が示され、早期利上げ期待からNY金は売られる可能性が高そうだ。

*中東産原油は大幅続落。一時6万4250円まで売られ、継続足で2月6日(6万3830円)以来約8カ月ぶりの安値を付けた。1 日の欧米原油相場が需給緩和懸念や米国株安を背景に下落し、為替が円高に振れたため、売り圧力が強まったようだ。石油製品も原油 になびき大幅続落。

*1日の欧米原油相場は続落。需給緩和懸念に米国株安、サウジアラビアのアジア向け原油価格引き下げなどが嫌気された。欧州や中国 経済の後退に伴い需要が減少する一方で、供給は順調に伸びており、需給は緩和状態にある。

*東京ゴムは一時前日比2円40銭安の174円を付けて175円の節目を割り込み、継続足で09年7月以来の安値を更新した。香港の民主派デモの長期化で中国市場から資金を引き揚げる動きが出ている。ゴムは上海が休場のため、東京で売られているようだ。

*1日のシカゴ相場は産地での降雨により収穫が遅れるとの観測から買い優勢になったが、東京トウモロコシは円の上昇が圧迫要因にな り下落。米国の豊作観測が強く、押し目買いは入りにくいようだ。 米中西部産地は収穫シーズンを迎えており、降雨によって収穫作 業が遅れる可能性が指摘されているが、一時的な雨ならば影響はないようだ。

*東京外国為替市場では、円が対ドルで大幅上昇。世界的な株安を背景に、リスク回避に伴う円買いが強まっている。 一時は108円53銭と、4営業日ぶりの円高値を付けた。前日は110円10銭と、2008年8月以来の水準までドル高・円安が進んでいた。 今夜は欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定会合を開く。9月の会合では、予想に反して政策金利が引き下げられた。ユーロ・円相場は一時137円30銭と、9月9日以来の水準までユーロ安・円高が進行。ユーロ・ドル相場は9月30日に一時1.2571ドルと、 12年9月以来のユーロ安値を付けたが、この日は1.26ドル台後半まで値を戻している。

*東京株式相場は先物主導で一段安となり、日経平均株価の下げ幅は400円を超えた。世界経済の減速懸念を背景にリスク回避の売りが 強まった。

【豪ドル円テクニカル分析】

*豪ドル円5分足
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本日2日午前10:30、オーストラリア連邦統計局が発表した8月の貿易収支(季節調整済み)は、7億8700万豪ドルの赤字だった。予想は8億豪ドルの赤字だったため、予想より悪くなかった数字を受けて豪ドル円は反発している。発表前の95.375円から一時95.805円まで上昇した。

豪ドル円日足を見ると、一目均衡表を見ると、転換線と基準線を割り込み、続いて1日の陰線で雲を割り込んだものの、本日の陽線で下げ渋っている状況。95円のサポートラインが意識されているのだろう。

さて、2014年の年初来安値は88.17円(2月3日)、年初来高値は98.67円(9月5日)で上昇幅は10.500円。これにフィボナッチ比率を当てはめると、高値から0.38倍押し=94.68円、0.5倍(半値)押し=93.42円、0.62倍押し=92.16円となる。95円の下には0.38倍押しのラインがあり、8月の下落場面ではこれがサポートラインになっている。また、5月の安値は0.5倍押しのラインがサポートになっている。

本日の貿易収支が地合い好転のきっかけになるかどうか。ストキャスティックス(スロー20日)を見ると、20%以下に下落し、ボトム圏に入っているため、反発しやすい条件ではある。終値が雲の上限を超えてくれば、調整安場面が終了し、再度、上昇相場が開始すると考えてもいいだろう。

反発に転じた場合、96.500円の上値抵抗線をブレイクするかどうかがポイントになるだろう。96.500円銭は4月4日、7月1日の高値でもある。


*豪ドル円日足
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【ドル円テクニカル分析】

ドル円は、昨日1日の午前11時過ぎにすーっと110円を超えて110円11銭まで上昇した。実に2008年8月以来、6年1ヶ月ぶりの110円台となった。しかし、NY市場では、NYダウの反落もあって利益確定売りも出て反落に転じ、一時108円875銭まで下落した。本日2日の東京市場では、109円を挟んで、保ち合いで推移している。

今夜は、欧州中銀金融政策の発表があり、3日金曜日は9月の米国雇用統計があるため、ポジション整理が出ているというところだろう。4時間チャートを見ても、一目均衡表の転換線と基準線を割り込んで、調整場面を迎えていることがわかる。ただし、108円14銭~108円74銭のゾーンは雲があり、これが下値をサポートすると思われる。

チャートからは、9月23日の安値108円25銭がサポートラインになりそうだ。108円前後はポイントとなるサポートが複数存在するため、調整安のポイントも108円になりそうだ。

仮に、108円を割り込んだ場合、108円台に急反発する直前のもみ合いとなった106円80銭~107円42銭のゾーンでサポートされるだろう。現在、RSI(相対力指数)14本は41%まで低下しており、これは8月28日以来の低い数値となった。上昇トレンドが継続しているという前提に立てば、40%以下で押し目が形成され、30%割れがあれば押し目のポイントに入るだろう。

利上げが時間の問題となった米国と金融緩和を更に進めようとしている日本。両国の金融政策の違いから、ドル上昇はまだ終わってないと考えていいだろう。

*ドル円4時間足
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10月2日(木)

【10月1日 海外相場および市況】
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*NY金は、前日の下落や米欧株価の下落などを受けて買い戻しが入り反発。30日に一時1204.30ドルと9カ月ぶりの安値まで下落したが、1日はこの反動でショートカバーが入り堅調に推移した。9月のユーロ圏製造業購買担当者景況感(PMI)改定値は50.3と速報値の50.5から下方修正された。9月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数も56.6と市場予想の58.5を下回った。低調な経済指標を眺めて、米欧株価が下落。外為市場では、ドルが対ユーロで軟化する場面もあった。こうした中、投機資金の受け皿として金が買われた。白金は続落し、1300ドル割れで引けた。終値水準では2009年10月以来約5年ぶりの安値となった。

*1日の米欧石油市場では、WTIと北海ブレントがそれぞれ続落。ブレントの終値は2012年6月以来の安値となった。中国と欧州の景気指標が弱いことに加え、世界的に潤沢な供給が相場を圧迫。サウジアラビアがアジア向けの原油販売価格を引き下げたことも売り要因。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が大方の予想に反して減少していたが、サウジの原油価格引き下げの報を受けて、反発場面では売られた。サウジ国営石油会社サウジアラムコは、11月のアジア向け原油価格を予想以上に引き下げることを決定した。ただ、一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国は原油相場の下落を懸念し、11月のOPEC総会で減産を議題に上げる可能性がある。中国国家統計局と中国物流購買連合会が発表した9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は51.1となり、市場予想(51.0)を若干上回ったが、依然として力強さには欠けるという。

*コーンは小反発。一時2009年9月以来の安値となる318.25セントに下落したが、降雨で収穫が遅れるとの見通しを背景に買い戻しが入った。ただ、過去最高が見込まれる生産高や、ドル高で上値は限定的。気象情報によると、今週と来週は降雨となり、中西部の一部で収穫作業に遅れが生じる見込み。大豆は、2010年2月以来の安値に下落した後、買い戻しが入った。米金融大手ゴールドマン・サックスは、3カ月先および6カ月先の米大豆先物相場の予想をいずれも1ブッシェル当たり8ドルに引き下げた。12カ月先の予想は8.75ドルとした。

*NY外国為替市場の円相場は米長期金利の低下を受けて買われ108円台後半に上昇した。円は日本市場で一時110円台を付けたものの、6年ぶりの高値をつけたことで、最近の上昇は行き過ぎとの見方が広がりNY市場で円は買い戻された。米国でNYダウが大幅安となり、長期金利が低下したことがドル売りにつながった。

*ADP雇用統計によると、9月の米民間部門の雇用者数は前月比21万3000人増加し、市場予想を上回った。

*米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は、56.6と、前月の59から低下した。予想中央値は58.5だった。

*NY株式相場は、欧米の低調な経済指標を受けて景気の先行きに対する警戒感が高まり大幅下落。ドイツなど欧州の製造業景況関連指標が低調だったことから欧州株が徐々に軟調な地合いとなる中、米株市場も売りが先行した。その後、米サプライ管理協会(ISM)の製造業景況指数が市場予想を下回ったことで、米景気の先行き不透明感から売りが加速。一時、1万6700ドル台まで下落する場面もあった。

*米国の商品連動型上場取引型金融商品(ETP)からの資金流出が9月、今年に入って最大となった。供給過剰の兆しが示されたことから商品相場は金融危機以降で最大の下落を示した。原油は供給が潤沢で需要が予想より低迷し、穀物は米国の豊作により供給過剰感が強まっている。また、中国の景気減速により金属の需要低下が懸念されている。商品連動型上場投資信託(ETF)からの9月の資金流出額は約10億5000万ドル(約1145億円)と、月間ベースでは昨年12月以降で最大。貴金属とエネルギーを中心に投資資金が引き揚げられた。
  

【本日の主な経済指標およびイベント】
香港休場(建国記念日)
10:30 (豪) 8月貿易収支 -13.59億AUD -8.00億AUD 
17:30 (英) 9月PMI建設業 64.0 63.5 
18:00 (EU) 8月生産者物価指数 [前年比] -1.1% -1.2% 
20:45 (EU) 欧州中銀金融政策発表 0.05% 
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.3万件 29.7万件

*数値は順に、前回、予想。

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