テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【10月米雇用統計】
11月7日午後10時30分(日本時間)、10月の米雇用統計が発表された。

非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比21万4000人増加した。市場予想は23万5000人増。前月は25万6000人増(速報24万8000人増)に上方修正された。

失業率 は前月の5.9%から5.8%に低下した。これは2008年7月以来の低水準。市場予想は前月比横ばいの5.9%だった。
 
就業率は59.2%と、09年7月以来の水準に上昇。前月は59%だった。

民間部門の雇用者は20万9000人増。前月は24万4000人増だった。製造業部門は1万5000人増、建設部門は1万2000人増えた。民間のサービス部門の雇用者は18万1000人増となった。

平均時給は前月比0.1%増。前年比では2%増となった。平均労働時間は週34.6時間に増えた。

非農業部門雇用者数は、9カ月連続で増加幅20万人を超え、堅調な米経済の成長が確認されたため、ドル円は指標発表直後に一時115円60銭と、2007年11月以来の高値まで上昇した。

しかし、その後は、非農業部門雇用者数の伸びが予想以下だったことに加え、賃金上昇が思わしくないことから、早期利上げ開始について疑問がもたれ、ドル買い・円売りポジションが巻き戻された。ドル円は失速し114円台半ばまで反落した。

一方、発表前のNY金は、利上げの前倒しが推測されていたため、1150ドル割れで低迷していたが、ドルの下落を受けて逆に買戻しが入り急反騰した。一時1173.3ドルまで上昇し、当日安値の1130.4ドルから3.8%も急騰した。

東京金もこれを受けて一時4310円まで上昇し、上値抵抗線と見られていた4300円をブレイクした。4300円を上回ったのは、9月19日以来。

週明け10日の東京市場のドル円相場は114円30銭前後で推移し、NY金時間外取引は1ドル程度安い1168ドル近辺で推移している。

*東京金1時間足
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11月10日(月)
【11月7日の海外相場および市況】
*週末7日のNY金は、米雇用統計後のドル下落を受けて急反発した。プラス圏で取引を終えたのは8営業日ぶり。週間では3週連続の下落となった。前日夜の時間外取引では、1130.40ドルと2010年4月以来約4年半ぶりの安値を付けていた。10月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が21万4000人増加し、市場予想の23万1000人増を下回った。これをきっかけに早期利上げ観測が後退し、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して軟化。ドル建て金は割安感から買われ、発表直後に10ドル超急伸した。その後は、失業率の改善などを材料に上げ幅を縮めたものの、ドルの軟調な値動きを眺めて下値を切り上げ、この日の高値近くで引けた。世界最大の金上場投資信託SPDRゴールド・トラストの金保有高は、6日時点で0.41%減の732.83トン。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの買い越しは6万3225枚(前週比-3万7514枚)と買い越し幅は大きく減少。

NY白金は金に連れて4営業日ぶりに反発。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの買い越しは2万1320枚(前週比+370枚)と若干買い越し増加。

*週末7日の米欧石油市場では、WTIが反発。ウクライナ情勢をめぐる地政学的な緊張に加え、ドルが高値から値を消したことが背景。ただ、週間では2%超下落。北海ブレントも反発。ただ、週間では約3%下落し、週間では7週連続のマイナスとなった。7週連続の下げは2002年11月以来。ウクライナ情勢をめぐっては、同国東部にロシア側から国境を越えて戦車32両などが入ったと報じられた。再び戦闘が起きれば原油供給に支障が出て、原油相場を押し上げる強材料になるとの見方が出た。米中西部の気温低下が予想され、ヒーティングオイル(暖房用油)相場が大幅上伸したことも原油需要の押し上げにつながるとの見方が出た。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの買い越しは26万8532枚(前週比+1228枚)と買い越しは微増。

*週末7日のコーンは反落。過去最高水準の豊作や、輸出需要の低迷に圧迫され、週間でも6週間ぶりのマイナスとなった。週明けに米農務省の穀物需給報告発表を控え、ポジション調整も活発化した。生産量見通しは一段と上方修正されるとの予想。現物相場は堅調。農家は相場上昇期待から、新穀売却を見送っているという。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの買い越しは18万7627枚(前週比+3万2287枚)と買い越し増加傾向は継続している。

*大豆は3日続伸。週明けに米農務省の穀物需給報告発表を控え、ポジション調整が活発化したほか、輸出需要の増加も支援材料。需給報告では需要急増を背景に、2014~15年度米国期末在庫が4億4200万ブッシェルに下方修正されると予想されている。米国産収穫量は39億6700万ブッシェル、1エーカー当たり収穫量は47.6ブッシェルに上方修正されると予想されている。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの買い越しは1万3292枚(前週比+1万4029枚)と前週より買い越しに転じた。

*週末7日のNY外国為替市場のドル円相場は、米雇用統計発表後の長期金利低下を受けて下落した。10月の米雇用統計では、失業率が5.8%と前月から0.1ポイント低下し、6年3カ月ぶりの低水準となったものの、非農業部門就業者数は前月比21万4000人増となり、増加幅は市場予想の23万1000人増を下回った。ただ、8、9月分の就業者数が上方修正されたほか、9カ月連続で増加幅20万人を超え、堅調な米経済の成長が確認されたため、ドル円は指標発表直後に一時115円60銭と、2007年11月以来の高値まで上昇。しかし、その後は米長期金利の低下とともにドル売りの動きが急速に強まった。CFTC建玉11月4日時点:ファンドの円売り越しは7万1651枚(前週比+4252枚)と前週より増加した。

*週末7日のNYダウは、米雇用統計がおおむね良好な内容となったことで、米景気に対する安心感が広がり、上昇。10月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比21万4000人増と市場予想をやや下回ったものの、前月、前々月の伸びが上方修正されたほか、失業率は5.8%に低下し、米労働市場の順調な回復を示す結果となった。ダウ平均が連日史上最高値を更新する中、高値警戒感からいったん利益を確定する動きも見られたものの、米景気の先行きに対する明るい見方を背景に買いが優勢となった。

【本日6日の主な経済指標およびイベント】
10:30 (中国) 10月消費者物価指数 [前年比] +1.6% +1.6%
10:30 (中国) 10月生産者物価指数 [前年比] -1.8% -2.0%

*数値は順に、前回、予想。

【11月7日 国内市況終値】
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*金は3日続落。日中は、為替相場が円安・ドル高に振れたのを受けて買いが先行したが、NY金時間外相場が午後に急落し、一時1130.40ドルと、継続足で2010年4月19日(1124.30ドル)以来約4年6カ月半ぶりの安値を付けたため、東京も売り優勢となり軒並みマイナス圏に値を沈めた。白金は3日続落。NY時間外安を背景に弱地合いが継続した。米雇用統計発表を今夜(日本時間午後10時半)に控え、様子見ムードが強まっている。6日に開催されたECB理事会では、金融政策の現状維持を決めた。記者会見でドラギ総裁はデフレ懸念を払拭するため、量的緩和などの追加緩和を実施する用意があると発言した。市場では、12月のECB理事会で、量的緩和に踏み込む可能性があるとの観測が強まり、NY金融市場では、ダウが史上最高値を更新し、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進んだ。

*中東産原油は小幅続伸。日中は、為替相場の円安・ドル高進行を受けて買いが先行した。WTI時間外相場に上値を抑えられたが、為替が円安基調を維持したことから、その後も堅調に推移した。製品も原油高に追随し、続伸。WTI時間外相場は上値が重い。6日はドル高進行や先行きの需給緩和懸念の高まりを受けて売られた。時間外でも買い気は乏しかった。ドル高に加え、減産に向けて石油輸出国機構(OPEC)が協調する兆しもみられず、下値を切り下げる可能性が高い。OPECは6日発表した2014年世界石油見通しで、石油需要予測を引き下げた一方、供給予測については北米の生産増を背景に上方修正し、中長期的な需給緩和懸念は強まったようだ。バドリ事務局長が6日、原油相場下落について「パニックにはなっていない」と発言したことも先安観を助長している。

*ゴムは続伸。為替相場が円安・ドル高に振れたため、買いが先行した。上海ゴム相場が支援要因となり、強地合いを維持し、全限月がサーキットブレーカーを発動した。日本ゴム輸入協会が7日発表した10月31日現在の全国営業倉庫生ゴム在庫は、20日時点に比べて1056トン減り、1万0909トンとなった。21~30日の入庫は718トン、出庫は1774トンだった。在庫は5月31日以降、連続で減少している。

*トウモロコシは続伸。6日のシカゴ相場が、大豆ミール高になびいて上昇した地合いを引き継ぎ、高寄りした。その後も、為替相場の円安・ドル高を眺めて買い優勢の展開が続いた。一般大豆は大幅上伸。シカゴ高を背景に高寄りした後も、円安やシカゴ時間外の上昇を映し、上げ幅を拡大した。米農務省によると、10月24~30日の週の今年度の米国産大豆の純輸出成約量は、市場予想を大幅に上回る160万9900トン。輸出成約は主力の中国向けを中心に好調に推移している。

*東京外国為替市場のドル円相場は、米雇用統計への改善期待からやや買われ、115円台前半で強含みとなっている。早朝、115円20~30銭前後で推移した。麻生財務相や甘利経済財政相らが急激な円安をけん制したことから一時上値が重くなったが、一方で下値も堅く、午前は115円台前半でもみ合った。午後は、米雇用統計への改善期待から若干買いが強まったようだ。

*日経平均株価は、為替が115円台半ばの円安・ドル高となったことが好感され、反発した。

*東京金1時間足

10月末から、4184~4274円のレンジが形成された。現在、4200円前半でレンジの下限に近付いてきた。移動平均線を下回っており、MACDもゼロラインより下側にあるので、基調は弱く、レンジの下限を試す可能性がある。問題は、レンジの下限で跳ね返されるか、割り込むかだろう。今夜は午後10:30に、10月の米雇用統計が発表される。

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【ドル円テクニカル分析(短期)】

昨日の東京市場で、ドル円が115.50円と7年ぶりの高値をつけた後、急落に転じ、114.05円を付けた。日経平均株価も急落したため、ドル円にも高値警戒感が出て、調整安が警戒されると予想した。

しかし、昨夜の海外市場では、ECB政策理事会の決定を受けてドルが対ユーロで一段と上昇し、対円でも堅調に推移した。NY市場でのドル円の安値は114.395円に留まり、その後は反発に転じて115円の大台を回復した。

昨日の動きから114円がサポートラインとして確認されたようだ。

また、114.05円が72本移動平均線の上で下げ止まった事から、72本移動平均線もサポートラインになると言えるだろう。

今夜は、日本時間午後10時30分に、10月米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数の予想は23.5万人(前月は24.8万人)、失業率予想は5.9%(前月も5.9%)。非農業部門雇用者数は前月よりもやや下回るとの予想だが、20万人を上回っていれば、市場はこれを好感して、ドル買いが強まると予想される。ドル円も一段高になる可能性が高い。

逆に、予想より下振れした場合、ドル売り・円買いが強まるだろうが、その場合、1時間チャートにおける72本移動平均線もしくは114円が維持されるかどうか注目したい。


*ドル円1時間足

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【ECB政策理事会】

欧州中央銀行(ECB)は6日、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置いた。
上限金利の限界貸出金利も0.3%に、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.2%に据え置いた。
 
ドラギ総裁は、ユーロ圏の景気回復に対するリスクはなお下向きとし、「理事会は責務の範囲内において、さらに非標準的な措置を講じることに全会一致でコミットしている」と強調。「必要に応じて実施する追加措置を適切なタイミングで準備するよう、ECBスタッフとユーロシステムの担当委員会に指示した」と明らかにした。
 
さらに、ECBはユーロ圏債務危機が深刻化していた「2012年初頭の水準に向けて」バランスシートを拡大することを目指していると、目標を再確認した。
 
具体的には2012年3月が重要な指標になると言及した。当時のバランスシート規模は3兆ユーロを超えており、現在の水準を1兆ユーロ程度上回る。
 
ドラギ総裁をめぐっては、金融政策の運営スタイルがECB内で批判が高まっていると一部の報道があったが、総裁はこの点について、理事会全員の合意を得ていたと説明、ECBが一致団結している点を強調し、懸念の払しょくに努めた。
 
ドラギ総裁がバランスシートの規模に言及し、経済成長へのリスクを強調したため、ユーロは対ドルで下落し、1.24ドルを割り込み、一時は1.2365ドルと、2012年8月以来の安値を付けた。東京市場のユーロ円は142円半ばで推移している。
 
ECBはデフレ回避に向け、資産担保証券(ABS)、カバードボンドの買い入れや、長期資金供給オペ(TLTRO)など一連の追加緩和策を導入したが、市場ではECBの追加措置はまだ不十分との見方が強まっている。そのため、2015年初めには社債の買い入れを開始するようECBに圧力が高まる公算が大きい。ただ、これ以上の国債買い入れは、ドイツの強い反対を受ける可能性も高い。

*ユーロドル・ユーロ円、1時間足
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