テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【9月26日 国内市況終値】
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*金は反発。25日のNY金相場が、8月の米耐久材受注の悪化やNY株の下落を受けて小反発した流れを引き継ぎ買いが先行。その後は、NY時間外高や為替相場の円の軟化を受けて高値圏で終了した。白金も円軟化を受けて反発。

*25日のNY金相場は、米経済指標の悪化を受けたドル下落や株安、長期金利低下を眺め、リスク資産としての金に買いが入り小反発した。8月の耐久財受注額は、前月比18.2%減の2454億3300万ドルと、市場予想の18.0%減よりも悪かった。来週は重要な経済指標が発表されるため、それぞれに反応しながら、10月3日の9月米雇用統計を待つ展開になるだろう。来週は、ユーロ圏の消費者物価指数やECB理事会、米ISM製造業景況感指数、米雇用統計などが発表される。

*中東産原油は小幅続伸。円がドルに対して軟化したのを眺めて買い戻しが優勢となった。製品は、ガソリン、灯油共に堅調。石油製品の新甫2015年4月先限は、ガソリンが2015年3月限と比べ、1060円上ざやの8万0240円で発会し、灯油は1340円下ざやの7万9820円で発会した。新甫限月では、ガソリンが需要期に入っていく一方、灯油は需要期明けとなる。ガソリン価格の現況は、足元の海上スポットの上値が重い。資源エネルギー庁が25日発表したレギュラーガソリンの店頭価格(22日時点、1リットル当たり)が前週比0.4円安の166.7円と、10週連続で値下がりしている。灯油に関しても、需要が増え始める11~12月までにはまだ時間がかかる上、暖冬となれば買い意欲も弱まるため、方向性はまだ出にくい状況にある。

*ゴムは円安と上海相場高を眺めて上昇した。先限は一時前日比4円60銭高の185円50銭をつけた。上海ゴム1月限は一時トン当たり570元高の1万2545元をつけている。

*トウモロコシ、大豆ともに反落。シカゴ相場のハーベストプレッシャーを受けて売りが継続した。米中西部の穀物産地の天候は、おおむね乾燥した状態が続く見通し。畑のぬかるみなどの障害がなく、収穫が早まることが予想されている。農家は今シーズン、収穫した作物の貯蔵施設に余裕がないとされ、市場への供給圧力が強まるとの見方が優勢。ただトウモロコシは、採算の限界や農家の売り渋りにより、下げ止まる可能性も指摘されている。
 
*東京外国為替市場のドル円相場は、前日の海外市場からの109円前後でもみ合い。朝は108円台半ばから後半で推移していたが、塩崎厚労相が「法律がなくてもできるGPIFのガバナンス改革は早くやる」と発言したことからドル円は急速に買われて109円台を回復し、午後は109円前後を挟んだレンジ取引となった。今夜の米国時間には4-6月の国内総生産(GDP)確定値が発表される。市場予想中央値は4.6%と、改定値の4.2%から上方修正が見込まれている。

*日経平均株価はNYダウの下落を受けて反落するも、押し目買い意欲が強く、1万6000円を割り込まずに安値からは引き戻した。


926日(金)

 

925日 海外相場および市況】

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*NY金は米株価の下落を受けてリスク回避資産として買われ、小反発した。8月の米耐久財受注額は、前月比18.2%減少。予想の18.0%減よりも悪化した。前日発表された米新築住宅販売統計が予想を大幅に上回る増加となるなど米経済の堅調さを裏付ける経済指標が相次いでいただけに、リスク警戒感が広がり、米株価が下げ幅を拡大した一方、金が買われた。ただ、外為市場ではドル高・ユーロ安が継続、ユーロは一時約2年ぶりに1.26ドル台まで下落したため、ドル建て金価格の割高感が強く、伸び悩んだ。

 

*米欧石油市場では、北海ブレントが横ばい、WTIは小反落した。中東地域の緊張による生産混乱への懸念があったものの、供給増やドル高が相場を圧迫した。リビア国営石油会社(NOC)当局者は25日、同国の産油量が日量925000バレルに増加したと述べた。

 

*コーンは反落。過去最高の豊作が見込まれる米国産の収穫が進んでいることや、ドル高に圧迫された。農家は相場上昇期待から、可能な限り売却を先延ばししようとしている。大豆は大幅反落。過去最高の豊作が見込まれる米国産の収穫が進んでいることや、現物相場の下落に圧迫され、11月限は4年半ぶりの安値を更新した。今後数日間、農家はコーンよりも大豆を優先的に収穫する見通し。

 

*NY外国為替市場の円相場は、米株価の下落や米長期金利の低下を背景に反発した。9月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)速報値が58.5と、市場予想の59.0を下回った。これをきっかけに、円買い・ドル売りが活発化。また、米株式相場が大幅に下落したことや、米債券買いに伴う長期金利の低下も、円買い・ドル売りを促した。さらに、塩崎恭久厚生労働相がテレビ番組で、公的年金を運用する年金積立金管理独立行政法人(GPIF)の運用改革にてついて「年金で株を買って株価を上げる事は考えていない」と強調したため、市場ではGPIFの運用改革が遅れるとの思惑が広がって、円は一時10851銭まで上伸した。ユーロは、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測を背景に終日軟調に推移した。また、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)のカーニー総裁が利上げ開始時期について強気な発言したことからユーロは対ポンドで売られ、ユーロ・ドル相場にも波及し、一時1年10カ月ぶりに1.26ドル台まで下落した。

 

26日には4-6月の米GDPが発表される。成長率は828日に発表された改定値(4.2%)から4.6%に上方修正されるとみられている。

 

*NY株式市場は、早期利上げへの懸念など全般的なリスクの高まりを嫌気した売りで大幅下落となり、約1カ月半ぶりの安値で終了した。下落幅は約2カ月ぶりの大きさ。 米ダラス連銀のフィッシャー総裁はこの日、来春の米利上げの可能性を指摘。利上げ時期が予想以上に早まるかもしれないと懸念が高まった。ロシア議会では、国内の外国資産を接収することを容認する法案が浮上したと報じられたことで、米欧とロシアとの対立が激化すると受け止められた。イラクのアバディ首相が、イスラム過激派「イスラム国」が米国の地下鉄を狙ったテロを計画している情報があると明らかにしたことも売りの圧力となった。

 

【本日の主な経済指標およびイベント】

  8:30() 8月全国消費者物価指数 [前年比] +3.4 +3.3

21:30 () 2四半期GDP・確報値 [前期比年率] +4.2 +4.6

22:55 () 9月ミシガン大消費者信頼感指数確報値 84.6 84.7

*数値は順に、前回、予想。

925日 国内市況終値】

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*
金は下落。24日のNY金相場が対ユーロでのドル高を受けて下落したことから、手じまい売りに安寄りした。その後も時間外安を受けて下落幅を広げた。白金は大幅下落。安寄り後、NY時間外安を背景とした手じまいや弱気売りに下げ幅を広げた。

 

*24日のNY金相場は、堅調な米住宅関連指標を受けたドル高・ユーロ安や米長期金利上昇などを映して小反落。時間外取引も弱地合いを引き継いで続落し、1210ドル台で推移している。米8月の新築一戸建て住宅販売件数は、前月比18.0%増の50万4000戸(年換算)となった。件数は2008年5月以来の高水準で、改めて米景気の底堅さが示された。10月3日公表の9月の雇用統計などで好調な内容が続けば、ドル高基調が強まり、NY金には弱材料になりそうだ。

 

*中東産原油は反発。24日の米欧原油相場が、米原油在庫の減少や米株式の上昇を眺めて値を上げたことから、買戻しに堅調。ただ、買い一巡後は、利益確定売りが出て、伸び悩んだ。製品は、ガソリンが期近高、期先安のまちまち、灯油が堅調。10月当限は本日納会で、納会値はガソリンが130円高の8万0380円、灯油が180円安の7万9670円だった。

 

*石油連盟が25日発表した原油・石油製品供給統計週報(14~20日)によると、元売りや商社が保有する週末在庫は3油種がそろって増加。ガソリンは前週比1.2%増の174万8183キロリットル、灯油は7.5%増の267万0058キロリットルだった。週間原油処理量は2.4%増の373万0707キロリットル。出荷量は、ガソリンが6.1%減の88万8388キロリットル、灯油が2.7%減の14万1727キロリットルと、いずれも減少した。

 

*WTI原油に比べて北海ブレントの上値が重い。WTIは米原油在庫の減少、中東情勢の緊張の高まり、株高を背景に買いが先行し、1.4%高の92.80ドルだったが、ブレントはわずか0.1%高の96.95ドルにとどまっている。リビアの産油量が日量90万バレルに回復し、ドイツIFO経済研究所が発表した9月のドイツ企業景況感指数は、前月比1.6ポイント低下の104.7となり、5カ月連続で悪化している事が嫌気されているようだ。欧州の景気悪化に伴った原油需要減少が予想され、先行きの需給は一段と緩和するとの見方が強まっている。

 

*ゴムは5日続落。円安・ドル高を受けて反発して始まったが、その後は、上海相場の下落を受けて売りが優勢となった。本日の上海ゴムは一時トン当たり1万1710元と、前日比595元下落して一代の安値を追っている。供用期限切れの近い荷物が9月限の納会で消化されず、11月限に持ち越されたことが売り要因。23日に発表された中国の9月のHSBC製造業購買担当者景況指数(PMI)は改善していたものの、ゴム相場には影響せず下落基調はまだ続きそうだ。

 

*コーンはシカゴ相場高と円安を受けて買い戻しに反発、一般大豆は小安い。今年の米国穀物はいずれも大豊作が見込まれているが、貯蔵・物流施設の混雑によるコストの上昇が下値を支える可能性もあるという。

 

*東京外国為替市場では、ユーロが対ドルで14カ月ぶりの安値を更新。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「非伝統的手段」を用いる用意があると発言したとの報道を受け、ユーロ売りが強まった。ユーロは対ドルで一時1.2766ドルと昨年7月以来の水準まで下落した。ドラギ総裁はユーロ圏経済の回復の勢いが最近失われているとの認識を示し、低インフレが長期化するリスクにさらに対処する上で必要であれば、ECBは追加的な非伝統的手段を用いる用意があるとインタビューで語った。

 

ドル円相場は10920銭前後で推移。米国の景気回復を背景としたドル買いの流れが続き、一時は10934銭と19日に付けた20088月以来のドル高値(10946銭)に接近した。

 

ニュージーランド(NZ)ドルは対ドルで一時1NZドル=0.8000米ドルを割り込み、1年ぶりの安値を更新。NZ準備銀行(中央銀行)が、為替レートの水準は正当化されず持続不能だと声明で指摘したことで売られた。

 

*日経平均株価は米景気の改善期待や円安を背景に主力株を中心に買われ、終値で年初来高値を更新し、2007年11月以来ほぼ6年10カ月ぶりの高値となった。

 

 

【ニュージーランド円テクニカル分析】
ニュージーランド(NZ)ドルが午後に入り、急落している。対ドルで一時0.8000米ドルを割り込み、1年ぶりの安値を更新。対円では9時の高値88円18銭から87円26銭(午後1時15分)まで1.04%も下落している。NZ準備銀行(中央銀行)が、為替レートの水準は正当化されず持続不能だと声明で指摘したことが売り要因になったようだ。日足で見ると、大陰線が入って一目均衡表の転換線と基準線を割り込み、雲の中に突入している。RSI(相対力指数14日)は50%を割り込み、地合いは悪化していると言えるだろう。

2014年の年初来安値の81円41銭(2月4日)と年初来高値の89円92銭(4月1日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、高値から0.38倍押し=86円70銭、0.5倍押し=85円67銭、0.62倍押し=84円65銭となる。81円41銭と8月8日の安値85円73銭を結ぶ上昇トレンドラインは、現時点では0.38倍押しの水準より少し上に位置し、なおかつ雲の下限の下にある。このため、0.38倍押し当たりの水準は強力なサポートゾーンになりそうだ。仮に、0.38押しを割り込めば0.5倍押し水準である85円67銭レベルでサポートされるだろう。5月29日の安値85円85銭、8月8日の安値85円73銭はいずれもここで下げ止まっている。また、今年のボトムはRSIが33%を割り込んだ時に形成されており、今回も30%前半まで下落した時は下げ止まる可能性があり、注目しておきたい。


*ニュージーランドドル円日足
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【東京白金テクニカル分析】

白金が4700円のサポートラインを割り込み、一時4637円の安値を付けた。これは4月24日以来、5か月ぶりの安値になる。ここ1年の高値4994円(7月3日)と安値4458円(12月20日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、高値から0.38倍押し=4790円、0.5倍(半値)押し=4723円、0.62倍押し=4662円となり、3月の安値と4月の安値は0.62倍押しの水準でサポートされたことがわかる。

現在、4650円前後の水準で推移しているが、ほぼ0.62倍押しの水準まで下落してきたことに加え、RSI(相対力指数14日)が28.3%まで低下し、自律反発の可能性が強まる状況である事を考慮すると、間もなく下げ止まって反発に転じる可能性があるだろう。ただ、3月28日の安値4632円を終値で下回った場合、サポートラインが機能しなかった可能性があり、その場合は全値戻しの可能性が強まるだろう。


*東京白金日足
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