テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2月15日(木)
【2月14日の海外相場および市況】
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*14日のNY外国為替市場のドル円相場は、107円近辺に下落した。1月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月比+0.5%と、市場予想の+0.3%を上回った。また、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も+0.3%と、予想の+0.2%を上回り、インフレ懸念が強まった。一方、1月米小売売上高は季節調整後で前月比-0.3%と、予想の+0.2%に反して減少。CPIが強い一方、小売売上高が悪かったためインフレ懸念が強まり、米長期金利が急反発し、2.9%台に達した。米景気の先行きに不透明感が広がり、リスク回避の円買いが強まって一時106円73銭まで下落した。15日のドル円は一時106円40銭台まで下落した後、日経平均株価の反発を受けて106円台70銭台に戻している。ただ、株価の上昇を受けて恐怖指数VIXは19ポイント台に下落し、落ち着いてきた。
本日は、欧米時間に12月ユーロ圏対外貿易収支、1月米卸売物価、米週間失業保険申請件数、2月NY州製造業景況指数、2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、1月米鉱工業生産・設備稼働率などが発表される。

*14日のNY金は3日続伸。1月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月比+0.5%と、市場予想の+0.3%を上回った。また、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も+0.3%と、予想の+0.2%を上回り、インフレ懸念が強まった。米長期金利が急反発し、2.9%台に達した。市場では連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑制するため、利上げペースを速めるかもしれないとの思惑が広がり、当初はドルが主要通貨に対して急上昇したため、金は一時1319.10ドルまで下落した。 しかし、1月米小売売上高は季節調整後で前月比-0.3%と、予想の+0.2%に反して減少。CPIが強い一方、小売売上高が悪かったため、ドルが反落に転じ、ユーロが急伸すると、金は割安感から大きく買われる展開となった。NY白金はドル安を受けて3日続伸。

*14日のNY原油は反発。終値は4日ぶりに60ドル台を回復した。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計によると、9日までの1週間の米原油在庫は前週比180万バレル増と3週連続で積み増しとなったものの、増加幅は市場予想の280万バレル増を下回った。需給不均衡に対する懸念が後退し、買いが入った。また、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が前週比360万バレル超の取り崩しになったとの報も支援材料となった。このほか、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことも支援要因。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、減産合意の早期解消より需給引き締まりを望むと発言したことも好感された。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国は2017年1月から協調減産に取り組んでおり、減産合意は今年末が期限とされている。米国の産油量が予想を上回る伸びを見せていることから、OPECとロシアは減産合意解消を検討しているとの見方が出ていたが、今回の発言は、これを打ち消した格好になった。

*14日のシカゴトウモロコシは小動き。シカゴ大豆は続伸。アルゼンチンの干ばつで大豆生産が減少するとの懸念が支援材料。

*14日のNYダウは4日続伸。強いインフレ指標を嫌気した売りが先行したものの、押し目買いが入った。1月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月比+0.5%と、市場予想の+0.3%を上回った。また、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も+0.3%と、予想の+0.2%を上回り、インフレ懸念が強まった。一方、1月米小売売上高は季節調整後で前月比-0.3%と、予想の+0.2%に反して減少。CPIが強い一方、小売売上高が悪かったためインフレ懸念が強まり、米長期金利が急反発し、2.9%台に達した。これを嫌気してNYダウは一時150ドル安となったが、売り一巡後は金融株やハイテク株への押し目買いに牽引され反発に転じた。投資家の不安心理指標である恐怖心指数(VIX)が大幅に低下し、市場では安心感が広がったようだ。


【本日の主な経済指標およびイベント】
*上海休場(旧正月)
08:50 (日) 12月機械受注 (前月比) +5.7% -- --
   (日) 12月機械受注 (前年比) +4.1% -- --
09:30 (豪) 1月就業者数 +3.47万人 -- --
09:30 (豪) 1月失業率 5.5% -- --
13:30 (日) 12月鉱工業生産・確報 (前月比) +2.7% -- --
16:00 (トルコ) 11月失業率 10.3% -- --
19:00 (EU) 12月貿易収支(季調前) +263億EUR -- --
22:30 (米) 2月NY連銀製造業景況指数 17.70 17.70 --
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 22.1万件 -- --
22:30 (米) 1月生産者物価指数 (前月比) -0.1% +0.3% --
   (米) 1月生産者物価指数 (コア:前月比) -0.1% +0.2% --
   (米) 1月生産者物価指数 (前年比) +2.6% -- --
   (米) 1月生産者物価指数 (コア:前年比) +2.3% -- --
22:30 (米) 2月フィラデルフィア連銀製造業指数 22.2 22.0 --
23:15 (米) 1月鉱工業生産 (前月比) +0.9% +0.3% --
23:15 (米) 1月設備稼働率 77.9% 78.1% --
24:00 (米) 2月NAHB住宅市場指数 72 73 --
30:00 (米) 12月対米証券投資 +575億USD -- --
30:30 (NZ) 1月企業景況感(PMI) 51.2 -- --


第152回 『おしえて陳さん』 
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【 白金、もう一段の安値は底値が近い可能性も】
*株安、ドル安というリスクオフ状態の中で、商品市場も原油安の下落に連れて調整安局面に入ったようだ。国際商品指数であるCRB指数は188ポイントに下落した。産業用貴金属である白金も下落基調を強め、NY白金は1000ドルの大台を割り込み、960ドル台まで下落した。個別銘柄の独自要因というより、こうしたマクロ的要因から売られているといえよう。よって、この混乱状態が落ち着くまでは売り優勢の展開が続くだろう。

また、白金最大の生産国である南アフリカでは、ズマ大統領辞任の可能性が高まっているが、実際に辞任となれば、一旦、南アランドは材料出尽くしから売られる可能性がある。その場合、白金相場にも下押し要因となりそうだ。東京白金に関しては、円高も圧迫要因となっている。日足では、13日に長大下ヒゲが出現し、下値への抵抗が出てきている。3400円を下回っているため、3300円までの下げ余地は残るものの、その場合、相対力指数(RSI)は30%を割り込む展開になり、売られ過ぎ感が強まって反発に転じる可能性が高まってくるだろう。

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*東京白金予想レンジ:3320~3420円。

*CFTC建玉2月6日時点:ファンドの白金買い越しは4万1819枚(前週比-1574枚)と減少。総取組高は9万0932枚と前週比1235枚の減少。

*白金と金の逆ザヤ幅は、12月15日に-1336円まで拡大し過去最大となったが、そこから逆ザヤは縮小し、直近では1213円となった。マーケットがリスクオフ状態の時は、金が買われる可能性があるため、逆ザヤ縮小はしばらく足踏みしそうだ。

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情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は底値近いと予想】
*先週の金融市場は荒れた。契機となったのは2日に発表された1月の米雇用統計だった。就業者数、失業率が良好な中、平均時給が予想以上の伸びとなったことを受けて、インフレ率が予想外に高進しているとの見方が強まり、米長期金利が2.8%台に急騰した。これを嫌気した株式市場では利益確定売りが殺到し、2日のNYダウは600ドル以上も下落して引けた。週明け5日もこの流れが続き、NYダウは一時1500ドル近く下げるなど史上最大の下げ幅を見せ、恐怖指数VIXは一時50ポイント台をつけた。乱高下を繰り返しながらも次第に落ち着いてきたが、VIXが依然として平穏状態である20ポイントを上回っており、市場の疑心暗鬼は拭えていない。

さて、こうしたリスクオフの状態であれば、安全資産である金へ投資資金が向かうと期待されたが、売りが優勢の展開となった。ただ、下落率は小さく、ボラテリィティは株価に比べれば小さかった。防御的資産と考えれば、ポートフォリオの一部としての機能は果たしたとも言えるだろう。金ETFは減少し、危機的状況にあって、投資家は総じて「Return to cash(現金への回帰)」となったようだ。

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NY金日足を見ると、9日の安値1309ドルは50日移動平均線にサポートされて反発している格好になっている。上値は20日移動平均線に抑えられているが、これを上回れば、上昇相場が再開しよう。逆に、1300ドルの節目を下回れば、50日移動平均線も割り込むため、ファンドの売りが活発化し、下落基調が強まる可能性があろう。

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*NY金予想レンジ=1300~1350ドル

*CFTC建玉2月6日時点:ファンドの金買い越しは19万0877枚(前週比-1万6385枚)と減少。総取組高は53万5321枚と前週比2万4011枚の減少。

*米国のインフレ上昇懸念から、米長期金利が急騰し、世界の金融市場が混乱に陥った。世界的な株安から、市場はリスクオフ状態となり、安全通貨と目される円が買われた。3連休明けもこの流れは継続し、日経平均株価の下落もあって14日にドル円は107円を割り込んだ。ドル建て商品価格はドル安を受けて上昇する傾向があるが、急激な円高はこの上昇を完全に打ち消してしまった。

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東京金は4600円を割り込んだ。市場は、14日発表の1月米消費者物価指数(CPI)に注目している。予想では、総合指数が前月比0.3%上昇、変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇が見込まれている。インフレ率の高まりが判明すれば、米長期金利が上昇し、株安が予想される。株安はリスクオフを招き、「ドル安・NY金高」が予想される。東京金はドル安・円高が上値を抑えるが、NY金の上昇が下値を支えよう。東京金日足は、相対力指数(RSI)が30%台まで下落してきており、売られ過ぎの状態が近づいている。昨年12月に形成された押し目ゾーン(4510~4550円)が意識されて、下げ渋ってきそうだ。まだ戻り売りが優勢なものの、下げ止まりは近い可能性がある。

*東京金予想レンジ:4550~4650円。


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2月14日(水)
【2月13日の海外相場および市況】
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*13日のNY外国為替市場では、アジア市場で進行した円高・ドル安の流れが継続し、107円台後半に下落した。日経平均株価の下落や欧州株安を背景にリスク回避姿勢が強まり、安全資産としての円が買われた。一時107円40銭台付近まで下落し、2017年9月上旬以来約5カ月ぶりの安値を付けた。市場は、14日発表の1月米消費者物価指数(CPI)に注目している。市場予想によると、総合指数が前月比0.3%上昇、変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇が見込まれている。予想を大きく上回る上昇となれば、再びインフレ懸念が高まって長期金利が急上昇し、株価の大幅安を招く恐れがある。市場の不安心理指標である恐怖心指数(VIX)は、前週に一時50まで急騰したが、今週に入って低下している。ただ、13日時点は24.97と危険水準とされる20を上回っている。本日は東京時間に10〜12月期のGDPが発表される。欧米時間は、10〜12月期の独GDP、1月独消費者物価確定値、10〜12月期ユーロ圏GDP改定値、12月ユーロ圏鉱工業生産、1月米消費者物価指数(CPI)・小売売上高などが発表される。

*13日のNY金は、ドルが対ユーロで下落したため続伸した。日本株や欧州株がほぼ全面安となり、NYダウも昼すぎまで軟調に推移していたため、安全資産とされる金に「質への逃避買い」も入った。ただ、米消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)の発表をそれぞれ14、15日に控えて様子見ムードも強かったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの加速観測も金相場の重しとなり上値は限られた。NY金は依然として50日移動平均線を上回っており、上昇相場が継続していると見られている。NY白金は金につれて続伸。

*13日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)非加盟国での増産懸念などを背景に小反落した。国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表した2月の石油市場月報で、今年の世界石油需要見通しを日量140万バレル増に小幅上方修正したものの、今年の原油市場動向については、米国を中心とするOPEC非加盟国の生産が需要増を上回るペースで拡大するとの見通しを示し、米国でのシェールオイル増産が価格押し下げの要因になる可能性があると指摘した。ただ、この日は為替市場でドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て原油に割安感が生じたことから、下値は限定的だった。

*国際エネルギー機関(IEA)が13日発表した2月の石油市場月報は、2018年の原油市場の動向について「米国を中心とする非石油輸出国機構(OPEC)加盟国の生産が需要増を上回るペースで拡大する」と見込み、米国のシェールオイルの生産増が価格押し下げ要因になると予想した。米国のシェールオイルは当初、コスト高が難点とされたものの、月報によれば現在は効率化が進み、米国は急速に生産量を増やしている。18年の米国の生産量は前年比12%と大幅増の日量1472万バレルに達し、ロシアを含む旧ソ連圏の1442万バレルを抜いて世界最大になると見込んだ。

*イラクのルアイビ石油相は13日、首都バグダッドのダウラ製油所から南部バスラへの石油製品の鉄道輸送が再開したと明らかにした。米英による2003年のイラク戦争以降、鉄道輸送は14年間停止していた。ルアイビ相は声明で「目標であった日量1000〜4000立方メートルの燃料油と石油製品の輸送が可能になり、多くの経済効果をもたらすだろう」と述べた。

*13日のシカゴトウモロコシは、小麦安に連れて反落。ただ、南米で作物生育に不適な天候が続いているため、下げ幅は限定的だった。シカゴ大豆は、アルゼンチンの天候懸念を受けて続伸。

*13日のNYダウは3日続伸。前週の急落からの買い戻しが続いた。市場は、14日発表の1月米消費者物価指数(CPI)に注目している。市場予想によると、総合指数が前月比0.3%上昇、変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇が見込まれている。予想を大きく上回る上昇となれば、再びインフレ懸念が高まって長期金利が急上昇し、株価の大幅安を招く恐れがある。市場の不安心理指標である恐怖心指数(VIX)は、前週に一時50まで急騰したが、今週に入って低下している。ただ、13日時点は24.97と危険水準とされる20を上回っている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 10-12月期GDP・1次速報 (前期比) +0.6% +0.2% +0.1%
   (日) 10-12月期GDP・1次速報 (前期比年率) +2.5% +0.9% +0.5%
08:50 (日) 10-12月期GDPデフレーター・1次速報 (前年比) +0.1% 0.0% 0.0%
16:00 (独) 10-12月期GDP・速報 (前期比) +0.8% -- --
   (独) 10-12月期GDP・速報 (季調前:前年比) +2.3% -- --
19:00 (EU) 12月鉱工業生産 (前月比) +1.0% -- --
19:00 (EU) 10-12月期GDP・改定 (前期比) +0.6% -- --
   (EU) 10-12月期GDP・改定 (前年比) +2.7% -- --
20:00 (南ア) 12月小売売上高 (前年比) +8.2% -- --
22:30 (米) 1月消費者物価指数 (前月比) +0.1% +0.3% --
   (米) 1月消費者物価指数 (コア:前月比) +0.3% +0.2% --
   (米) 1月消費者物価指数 (前年比) +2.1% +1.9% --
   (米) 1月消費者物価指数 (コア:前年比) +1.8% +1.7% --
22:30 (米) 1月小売売上高 (前月比) +0.4% +0.2% --
   (米) 1月小売売上高 (前月比:除自動車) +0.4% +0.5% --
24:00 (米) 12月企業在庫 (前月比) +0.4% +0.4% --


第152回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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