テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

10月15日(月)
【10月12日の海外相場および市況】
ny1012

*週末12日のNY外国為替市場のドル円相場は、世界的な株安連鎖に歯止めがかかる中、112円台前半で小動きとなった。この日は世界的に株価が反発したことで、リスク回避姿勢が後退した。中国税関総署が12日に発表した9月の貿易統計で、米国向けの輸出から輸入を差し引いた対米貿易黒字が前年同月比21%増と、単月として過去最大を記録した。これを受けて、米中「貿易戦争」は既に始まっているものの、今のところ中国経済には直接の打撃は及んでいないとの見方などが浮上した。ただ、この日は週末を迎えて持ち高調整の売り買いに終始し、終日にわたり狭いレンジでの商いとなった。10月のミシガン大消費者景況感指数(暫定値)や9月の輸入物価指数に対しても相場の反応は薄かった。

CFTC建玉10月9日時点:ファンドのドル買い・円売りは11万5201枚(前週比+1155枚)と増加した。総取組高は25万3374枚と前週比1097枚の増加。

*週末12日のNY金は下落。ドル高や世界的な株価回復に圧迫された。ドル指数が、世界の株式市場がここ数日間の下落から回復したことや、中国の好調な輸出統計を背景に上昇した。

CFTC建玉10月9日時点:ファンドの金売り越しは3万8175枚(前週比+1万6353枚)と増加。総取組高は46万5253枚と前週比5477枚の増加。


*週末12日のNY白金は金やパラジウムに連れて続落。

CFTC建玉10月9日時点:ファンドの白金買い越しは8226枚(前週比+1177枚)と増加。総取組高は7万4067枚と前週比+928枚の増加。

*週末12日のNY原油は小反発。世界の株価上昇に連れて反発。米国の在庫が増加したことや、米国のイラン産原油に対する制裁再発動が迫る中で供給減少をめぐる不安が解消されつつあることから上値は重かった。国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報で、2018年と19年の世界石油需要見通しの伸びを下方修正したことが圧迫材料になった。その後、数日ぶりの株価反発や米長期債利回りの上昇、さらにドル高を追い風に、上昇した。米国の掘削リグ稼働数は4週ぶりに増加し、増産の兆しが示された。直近1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比8基増の869基。増加幅は8月中旬以来の大きさとなった。
       
CFTC建玉10月9日時点:ファンドの原油買い越しは52万8051枚(前週比-2万0858枚)と減少。総取組高221万7171枚と前週比2万8418枚の減少。

*週末12日のシカゴトウモロコシは続伸し、7週間半ぶり高値を付けた。米中西部やその周辺の降雨が収穫を妨げ、生産をさらに減らすとの懸念も強材料となった。

CFTC建玉10月9日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは6万5935枚(前週比+9770枚)と増加。総取組高は164万9056枚と前週比3万4220枚の減少。

*週末12日のシカゴ大豆は続伸。前日発表された米農務省の需給報告で生産見通しが予想を下回ったことを受けて、安値拾いの買いや追随買いが入り、相場を押し上げた。米国で、中西部の降雨による大豆収穫の遅れや作物に被害が生じる可能性も懸念された。

CFTC建玉10月9日時点:ファンドの大豆売り越しは4万1294枚(前週比-2267枚)と減少。総取組高は84万7629枚と前週比1万4123枚の減少。


*週末12日のNYダウは反発。この日はアジア株が反発。連鎖安にいったん歯止めが掛かったことで投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。また、同日朝に発表された米金融大手3社の7~9月期決算が好調だったことも株価上昇の支援材料となり、上げ幅は一時410ドルを超えた。米株急落の引き金となった米長期金利上昇もとりあえず一服。ただ、金利の先高感は引き続き強く、投資家の不安心理の指標となる「恐怖心指数」は10日に半年ぶりに危険水準とされる20を上回ったまま高止まりしている。


【15日の経済指標】
13:30   (日) 8月 鉱工業生産・確報値 [前月比]  0.7%  
16:00   (トルコ) 7月 失業率  10.2%  
21:30   (米) 10月 ニューヨーク連銀製造業景気指数  19.0  20.5 
21:30   (米) 9月 小売売上高 [前月比]  0.1%  0.7% 
21:30   (米) 9月 小売売上高(除自動車) [前月比]  0.3%  0.4% 
23:00   (米) 8月 企業在庫 [前月比]  0.6%  0.5% 


第186回 『おしえて陳さん』 
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10月12日(金)
【10月11日の海外相場および市況】
ny1011

*11日のNY外国為替市場では、NYダウの大幅続落を受けて安全資産としての円買いが優勢となり、ドル円は112円台前半と小幅下落となった。9月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.3%と予想の+2.4%を下回り、コア指数も前年同月比+0.1%と予想の+0.2%を下回った。米長期金利が徐々に低下し、NYダウもいったん下げ止まる動きを見せたため、一時112円53銭まで反発した。その後、NYダウが再び下げに転じるとドル円は一時111円83銭まで急落した。ただ、11月末からアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の際にトランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談が実施される方向で準備していると報じられたこともあり、通商摩擦の緩和期待からドルは買い戻され112円台を回復した。

*11日のNY金は、世界的な株安を背景に安全資産とされる金が買われ、大幅続伸した。終値は1227.60ドルと、8月1日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株安を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、「質への逃避先」として金
が買われた。9月米消費者物価指数(CPI)が季節調整後で前月比0.1%上昇、コア指数も0.1%上昇だった。市場予想をともに下回ったことで、インフレ高進懸念が幾分後退し、金利を生まない資産である金には支援材料となった。また、トランプ大統領が11日、米株式相場の大幅下落について「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げによるものだと思う」と改めて非難。これを受けて、FRBが利上げに動きにくくなるのではないかとの思惑も広がった。世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの保有高は1.2%増の738.99トン。増加は7月以来で、増加率は3月以来で最大となった。NY白金はドル安を受けて反発。

*11日のNY原油は、米原油在庫の積み増しに加え、石油輸出国機構(OPEC)による国際石油需要見通しの下方修正を嫌気し、大幅続落した。米エネルギー情報局(EIA)によると、先週の米原油在庫は前週比600万バレル増加し、3週連続で積み増しとなった。増加幅も市場予想(260万バレル増)の2倍以上だった。これを受けて、米国内の需給不均衡に対する警戒感が強まり、原油に売り圧力がかかった。また、石油輸出国機構(OPEC)がこの日発表した月報で、今年と来年の国際石油需要の伸びを前回予想から下方修正したことも相場の圧迫材料。米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、メキシコ湾では沖合プラットフォームで操業が再開しつつあるものの、ハリケーン「マイケル」の影響で約40%の減産となっている。

*11日のシカゴトウモロコシは反発。米農務省がこの日発表した需給報告で米国産の単収を予想外に下方修正したことが強材料になった。需給報告によると、2018〜19年度の米トウモロコシの生産高は147億7800万ブッシェル、平均単収は180.7ブッシェルと、それぞれ市場予想を下回った。米中西部での今週の降雨により、収穫作業に遅れが出たが、今月後半はより降雨に乏しい天気が見込まれている。

シカゴ大豆は反発。この日発表された米農務省の需給報告で米国の生産・単収見通しが市場予想を下回ったのが支援材料。需給報告によると、2018〜19年度の米大豆の生産は46億9000万ブッシェル、平均単収は53.1ブッシェルと、それぞれ市場予想を下回った。米産地での収穫の遅れ、最近の中西部での降雨による作物への被害の可能性も支援要因だった。

*11日のNYダウは、世界的な株安連鎖でリスク回避姿勢が強まる中、原油相場の下落も嫌気されて500ドル以上も下落し、大幅続落となった。金利上昇と米中貿易戦争が企業業績に影響し、株価はなかなか回復しない可能性があるとの懸念が強まった。投資家は懸念している。ただ、この日発表された9月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びにとどまったことから、インフレ圧力が高まるとの懸念が和らぎ、株価を下支えした。


【12日の経済指標】
未定   (中) 9月 貿易収支(米ドル)  278.9億ドル   
未定   (中) 9月 貿易収支(人民元)  1797.5億元   
08:50   (日) 9月 マネーストックM2 [前年同月比]  2.9%  2.9% 
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)  3799億円   
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)  8357億円   
09:30   (豪) 8月 住宅ローン件数 [前月比]  0.4%   
13:30   (日) 8月 第三次産業活動指数 [前月比]  0.1%  0.3% 
15:00   (独) 9月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]  0.4%   
18:00   (欧) 8月 鉱工業生産 [前月比]  -0.8%   
21:30   (米) 9月 輸入物価指数 [前月比]  -0.6%  0.2% 
21:30   (米) 9月 輸出物価指数 [前月比]  -0.1%   
23:00   (米) 10月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値  100.1  100.0

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【東京白金は、ジリ高基調が続きそう】
*先週の東京白金は上昇し、終値は3000円を維持した。NY白金市場のファンドポジションが買い越しに転じてから2週間たつが、ネットロングを拡大している。金のショートポジションが拡大しているのと対照的だ。同じ白金族であるパラジウムが1050ドル以上で堅調に推移しているため、白金は割安感から買戻しが入りやすくなっている。また、原油価格の上昇や穀物相場が下値を切り上げていることから、代表的な国際商品指数であるCRB指数が一時200ポイントを越えるなど堅調に推移していることや株価が堅調なことも、産業用貴金属である白金にはプラス要因として作用しているのだろう。NY白金はファンドの買い越し拡大を受けて900ドルを目指す可能性があり、東京白金もジリ高となりそうだ。

tkpt1010

*東京白金予想レンジ:2900~3100円

*CFTC建玉10月2日時点:ファンドの白金買い越しは7049枚(前週比+4359枚)と増加。総取組高は7万3139枚と前週比-2852枚の減少。


*白saya1010
金と金の逆ザヤは、7月3日に1526円と過去最大幅を記録した。現在は縮小し1350円まで戻しており、この抵抗ラインを上抜ける可能性が高いだろう。白金の上昇が加速しそうで、「白金買い・金売り」が有利となろう。


情報提供:(株)みんかぶ
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