テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【9月9日の海外相場および市況】
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*NY金は続落し1248.50ドルと1250ドルの節目を割り込んで引けた。一時は1248.10ドルと、6月6日以来の安値をつけた。ドルが約1年ぶりの高値に上昇したため、ドル建て金価格が割高となり、金を買う動きが弱まった。米国経済が順調に回復しているとの見方が強く、ドルが買われている。

*NY原油は小反発。世界の供給の伸びが需要を上回るとの見方から、北海ブレントはほぼ1年5カ月ぶり安値。 現在のファンダメンタルズは需要が低下する一方で、供給は依然として潤沢という。

*シカゴ大豆は続落し、2010年8月以来1000セントの大台を割り込んだ。今週の米中西部産地北部の広い範囲で、降霜に対する懸念が後退していることや、11日の米農務省需給報告で、大豆の生産高やイールド予想が上方修正されるとの見方が強まった。コーンも米中西部産地での降霜懸念の後退に加え、米農務省需給報告で、コーンの生産高予想が過去最高を記録するとの見方が強まり、2010年6月以来の安値を付けた。

*NY外国為替市場では、ドルが円に対し一時ほぼ6年ぶりの高値(106円47銭)を付けた。米国債利回りの上昇や、米金融当局が来年半ばまでに利上げするとの見方が強まった。 ユーロはドルに対し、1.285ドルのサポートから反転した。新興国通貨および資源国通貨は下落。中でもトルコ・リラや南アフリカ・ランドの下げが目立った。サンフランシスコ連銀が8日付のリポートで、投資家は利上げペースの速さを過小評価している可能性があると指摘したことが手掛かり。
 

*米株式相場は続落。S&P500種 株価指数は1カ月ぶりの大幅安。利上げ開始時期が予想よりも早くなるとの懸念から、売りが強まった。米連邦公開市場委員会(FOMC

)は債券購入プログラムを縮小し、利上げ開始の時期を探る中、景気動向を見極めようとしている。次回FOMC会合は16-17日。

*9日に行われた日銀金融政策決定会合の議事要旨(8月7・8日分)
・国内景気は緩やかな回復を続けていると全会一致
・物価安定の目標は、消費者物価の総合指数で定義
・物価の予測は生鮮食品を除く消費者物価を用いる
・物価判断は、様々な物価指標を点検することが重要

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 7月機械受注 (前月比 前回=+8.8%、予想=+4.0%)
      (日) 7月機械受注(前年比 前回=-3.0%、予想=+0.5%)

10:30(日)岩田日銀副総裁講演

【国内市況終値】
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*9日の東京金は、為替が106円台の円安に振れたが、8日の海外金相場がドル高・ユーロ安を背景に反落したことを受け、強弱要因が相殺された。米国の早期利上げ観測は円安要因となっているが、同時にドル建て金を圧迫しているため、国内金は方向感が出にくくなっているようだ。白金はNY安と円安が相殺して小動き。

*東京原油はまちまち。為替の円安進行と欧米原油相場安で強弱材料が相殺された。ガソリンと灯油は需要低下から売りが先行した。

*東京トウモロコシ、大豆ともに下落。8日のシカゴ相場が米産地の霜害懸念の後退を受けて下落し、夜間相場も弱含みで推移したため、売り優勢となった。ブラジル農業調査会社アグロコンサルトは8日、今月末に作付けが開始される2014~15年度の大豆生産量が9510万トンと、過去最高を更新するとの見通しを示した。政府の最新統計では、13~14年度の大豆生産量は過去最高の8570万トンだった。
 

【東京金テクニカル分析】
週明け8日のNY金は大幅下落となった。1250ドル台まで下落し、約3カ月ぶりの安値圏に値を沈めた。一方、米国の利上げ観測を背景に米長期金利が上昇し、ドル買いが強まり、ドル円は約6年ぶりとなる106円台前半で推移している。これを受けて東京金相場は、軟調ながらレンジ内で推移しており、下落基調で推移しているNY金相場とは異なった地合いにあるようだ。

東京金日足に一目均衡表を当てはめると、日足は雲の上にあり、転換線と基準線も雲を超えている。遅行線は実体とゴールデンクロスしており、下落基調とはいえないだろう。

また、ここ1年の高値と安値にフィボナッチリトレースメントを当てはめてみる。高値4545円(2014年3月13日)、安値3975円(2013年10月16日)より、、上昇幅は570円となり、高値より0.38倍押し=4329円、0.5倍(半値)押し=4260円、0.62倍押し=4190円となり、現状の4180円台は0.5倍押しと0.38倍押しのレベルにあるため、上昇基調は崩れていないといえる。

本日の安値4257円は、ほぼ半値押しの水準であり、そこから下値を切り上げて下ひげを引いていることは注目していいだろう。

RSI(相対力指数は)は49.7%であり、ほぼ中立状態にあるだろう。言うなれば、ここ1年のレンジの中で居心地のいい水準にあるといえる。

これが中段保ち合いとなって上に放れるか、下に放れるかだが、現状を見ると、雲の上にあり、かつ0.5倍押しと0.62倍押しのゾーン(4190~4260円)があるため、サポートは厚いとみなせるだろう。

日柄的には9月末頃に雲のねじれを迎えるため、このあたりで基調変化が出てくる可能性が高い。終値で0.38倍戻しの水準を突破した場合、今年後半に向けて金の上昇相場が開始するだろう。逆に、4190円を割り込むと0.62倍押しを下回るため、全値戻しの可能性が高まり、4000円割れの可能性も出てきそうだ。

*東京金
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【9月8日の海外相場および市況】
*NY金=1254.30ドル(-13.00)、NY銀=1896.10セント(-19.50)
*NY白金=1397.50ドル(-13.50)、NYパラジウム=886.50ドル(-5.30)
*WTI原油=92.66ドル(-0.63)、ブレント原油=100.20ドル(-0.62)
*シカゴコーン=348.25セント(-7.75)、シカゴ大豆=1008.50セント(-13.00)
*NYダウ=17111.42ドル(-25.94)、CRB指数=286.7549(-1.2650)
*NYドル円=106.040(+0.055)、NYユーロドル=1.2891(-0.0008)
*日本10年債=0.525(-0.013)、米10年債=2.472(+0.013)
*VIX=12.66(+0.57)

*週明け8日のNY金は大幅下落。ドルが対ユーロ、対円で上昇する中、ドル指数 が13カ月ぶりの高値となる中ドル建て金価格の割高館が強まり売られた。1250ドル台まで下落し、約3カ月ぶりの安値圏に値を沈めた。ウクライナ情勢の緊張緩和を受けて、地政学的リスクが後退したことも弱気要因。NY白金は反落。ドル高が進行し、金相場が大幅下落したことに影響受けたようだ。4月24日以来の1400ドル割れとなった。

*週明け8日のNY原油は続落し、1月以来の安値水準に沈んだ。ロンドン北海ブレント原油は1年4カ月ぶりの安値に下げた。前週末の米雇用統計が低調となったほか、8月の中国貿易統計で輸入が市場予想に反して2カ月連続の減少となったため、世界的な原油需要の減退観測が強まった。8日のリビア原油生産が日量74万バレルで、前日の72万バレルから増加。7月平均の日量40万バレルを上回っで推移しているため、需給が緩むとの見方も強まった。

*週明け8日のシカゴコーン、大豆は共に反落。今週の米中西部産地で、降霜に対する懸念が和らいでいることが弱材料。

*8日、ドルが対円で約6年ぶりとなる106円台を付けた。米国の利上げ観測を背景に米長期金利が上昇し、ドル買いが強まっている。 一時106円09銭と前日の海外市場で付けた。2008年10月以来の高値に達した。ユーロ・ドル相場も海外時間に一時1ユーロ=1.2882ドルを付け、昨年7月10日以来のドル高・ユーロ安となった。8日の米国債市場では10年債利回り が一時2.48%と1カ月ぶりの水準まで上昇した。

*NYダウは反落。米国の利上げ観測を背景に米長期金利が上昇し、株式市場では高値警戒観が強まったようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
(火) 香港休場(中秋節)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(8月7・8日分)
17:30(英)7月鉱工業生産指数(前月比) (前回=+0.3%、予想=+0.2%)
17:30(英)7月鉱工業生産指数(前年比) (前回=+1.2%、予想=+1.3%)
17:30(英)7月製造業生産高(前月比) (前回=+0.3%、予想=+0.3%)
17:30(英)7月製造業生産高(前年比) (前回=+1.9%、予想=+2.2%)
19:45(英)カーニーBOE総裁講演  


【国内市況終値】
*東京金=4290円(+3)、東京銀=65.3円(+0.3)、
*東京白金=4820円(-1)、東京パラジウム=3022円(-1)
*東京原油=66680(-210)、東京ゴム=196.6円(-1.0)
東京ガソリン=79780円(-30)、東京灯油=81830円(-270)
*東京コーン=24210円(+210)、東京大豆=49490円(+430)
*日経平均=15705.11円(+36.43)、東京ドル円=105.09円(+0.045)

*明け8日の東京金は、午前は、先週末のNY金は米雇用統計の弱気な内容を受け小反発したが、円相場が強含みとなって上値を削った。午後はNY時間外の上伸を眺め、反発に転じプラス圏に浮上した。白金はNY高と円高でまちまち。

*東京原油は下落。先週末の欧米原油相場が雇用統計の悪化を受けて米景気への懸念から下落したのを受け、軟調に推移した。ガソリンは期近高・期先安でまちまち、灯油も原油安に連れて下落。

*東京とうもろこしは上昇。先週末のシカゴ相場が米産地での降霜への懸念を背景に上昇し、夜間相場も強含みで推移して、東京市場も上昇となった。一般大豆も上昇。夜間相場の上昇を受けた買いが入った。

*週明け8日午前の東京外国為替市場の円相場は、先週末の海外市場の流れを引き継いで始まった後、午前中は円が強含んで推移したが、午後にはドル買いが強まった。前週末の米雇用統計は弱い内容だったが、「単月の一時的な振れであり、米経済の回復基調の修正を迫るものではない」と受け止められている。
 
*週明け8日の東京株式市場は3営業日ぶりに小反発。円安基調が維持されたことが好感されたようだ。


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