テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【10月30日海外市況】
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*週末30日のNY外国為替市場では、米大統領選を控えて様子見ムードが広がる中、104円台後半で小動き。104円62~72銭。米大統領選を来週11月3日に控え、先行き不透明感から積極的な商いが手控えられた。9月米個人消費支出(PCE)は前月比1.4%増と、市場予想を上回る内容だった。海外市場ではアジア株安や欧州での新型コロナウイルスの新規感染者数が拡大する中、円買い・ドル売りが進む場面があった。ただ、ニューヨーク市場に入ってからは、米長期金利の上昇を背景にドルが買い戻され、円は次第に上げ幅を圧縮。結局104円台後半の小幅な円安となった。


*週末30日のNY金は、安値拾いの買いなどが入り、3日ぶりに反発した。1879.90ドル(+11.90)。金相場は前日までに1カ月ぶりの安値水準だったことの反動から、安値拾いの買いが入りやすかった。また、新型コロナウイルスの新規感染者が欧米で急増する中、米株式相場が大幅安。投資家のリスク回避姿勢が強まる中、安全資産としての金に買いが入った。外国為替市場では、急速なユーロ安・ドル高が一服し、ドル高を背景に売られてきた金に買い戻しが入った面もあった。ただ、11月3日の米大統領選の先行きに不透明感が広がる中、金の上値は限定的。

金ETFは、1257.67トン(-0.58)。

NY白金りは3日続落。848.40ドル(-1.10)。
パラジウムは反発。2217.20ドル(+18.70)。

*週末30日のNY原油は、米欧での新型コロナウイルス感染再拡大などを背景に売られ、3日続落した。35.79ドル(-0.38)。新型コロナ感染の「第2波」に直面する欧州では、相次いで制限措置を厳格化。フランスでは30日午前0時、全土を対象に外出制限措置が発動された。ドイツ、イタリアも厳戒態勢に入っている。経済活動の停滞からエネルギー消費が低迷するとの懸念が台頭し、原油は売り圧力にさらされた。加えて、有力産油国の供給先行き不透明感も相場を下押し。10月の石油輸出国機構(OPEC)の石油生産は日量2459万バレルと、前月比21万バレル増加。9月に続き増産傾向を示した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは、2021年1月から協調減産幅を日量200万バレル縮小する計画だった。しかし、サウジアラビアとロシアは、来年に向けて減産幅を現行の日量770万バレルに据え置く方向に傾いている。

*週末30日のシカゴトウモロコシは変わらず。398.50セント。期先物へのロールオーバー(乗り換え)が相場を圧迫した。相場は旺盛な輸出重要に引き続き支えられた。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる懸念が依然として相場の上値を抑えている。コロナは人々の行動を制限し、トウモロコシを原料とするエタノール燃料の需要を抑えている。

シカゴ大豆は輸出需要で4日ぶり反発。1056.25セント(+5.75)。一時は15日以来の安値を付けた。旺盛な輸出需要によって需給が引き締まり、相場が上昇した。トレーダーらはブラジルの一部地域の乾燥した天候を注視している。降雨の乏しさは作付けを遅らせており、米国産の輸出需要がさらに増える可能性がある。

*週末30日のNYダウは、ハイテク株の下落や新型コロナウイルスの感染拡大が重しとなり反落した。2万6501.60ドル(-157.71)。下げ幅は一時500ドルを超えた。前日夕に7~9月期決算を発表した「GAFA」と呼ばれるハイテク大手4社のうち、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムが大幅安となった。3社は総じて好業績だったものの、アップルはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の売り上げの落ち込みが嫌気された。フェイスブックは来期業績の不確実性が意識され、アマゾンはコロナ関連のコスト増に懸念が集まった。欧米でコロナの感染が再拡大していることも、相場の重し。29日に報告された米国内の新規感染者数は8万8500人を上回り、1日の感染者数としては過去最多を記録した。米大統領選が来週に迫り、政治的不透明感が高まっていることも、投資家のリスク回避姿勢に拍車を掛けている。今回の選挙は、コロナの影響で郵便投票が増加。このため市場では、11月3日の投開票日以降もしばらく勝者が確定しない恐れがあるとの見方が優勢となっている。

【2日】
未定   (メキシコ) 休場  
06:45   (NZ) 9月 住宅建設許可件数 [前月比]  0.3%    
09:30   (豪) 9月 住宅建設許可件数 [前月比]  -1.6% ―  
10:45   (中) 10月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)  53.0  52.8  
16:00   (トルコ) 10月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  52.8 
17:55   (独) 10月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  58.0    
18:00   (欧) 10月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  54.4  
18:30   (英) 10月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  53.3  53.3  
23:45   (米) 10月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  53.3   
24:00   (米) 10月 ISM製造業景況指数  55.4  55.6  
24:00   (米) 9月 建設支出 [前月比]  1.4%  1.0%  

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【10月29日海外市況】
ny1030

*29日のNY外国為替市場では、市場予想を上回った米実質GDP(国内総生産)を受けてドルが買われ、ドル円は104円台後半に上昇した。104円56~66銭。欧米での新型コロナウイルス感染拡大を受け、安全資産とされる円買いが進み一時104円付近まで下落していた。しかし、7~9月期米実質GDPは年率換算で前期比33.1%増と市場予想を上回ったことが判明すると、リスク回避姿勢が後退し、ドル買いが加速した。


*29日のNY金は、ドル高・ユーロ安に伴う割高感に押され続落した。1868.00ドル(-11.20)。米追加経済対策をめぐる与野党協議の先行きが見えないこともあり、1カ月ぶりの安値を付けた。外国為替市場ではドルが対ユーロで上伸し、ドル建て金は割高感から売りが先行した。ただ、米大統領選をめぐる不透明感や欧米での新型コロナウイルス感染拡大を背景とした景気後退への懸念がくすぶる中、安全資産とされる金の需要は底堅く、下値は限られた。一方、2020年7~9月期米実質GDP(国内総生産、季節調整済み)速報値は年率換算で前期比33.1%増と、伸びは比較可能な1947年以降で最大を記録したが、市場の反応は乏しかった。

29日の金ETFは、1258.25トン(変わらず)。

*NY白金は続落。849.50ドル(-25.50)。
パラジウムも安い。2198.50ドル(-52.10)。


*29日のNY原油は、新型コロナウイルスの感染再拡大に懸念が広がり、大幅続落した。36.17ドル(-1.22)。6月1日以来約5カ月ぶりの安値となった。新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、フランスとドイツは28日、外出制限などロックダウン(都市封鎖)に近い強力な措置を決定した。欧州で相次ぐ外出規制などの厳格化の動きが世界景気に打撃を与え、エネルギー需要見通しに大きく影響するとの見方が強まり、原油は売り込まれた。また、外国為替市場では、新型コロナウイルス感染者の急増を背景にユーロ売り・ドル買いが進行し、ドル建て原油は割高感が強まったことも売り要因。前日にハリケーンに勢力を拡大していた「ゼータ」は29日までに勢力を弱め、石油関連施設に対する影響は今のところ限定的。供給混乱の観測を背景に買われてきた原油が売られた面もあった。


*29日のシカゴトウモロコシは続落。398.50セント(-3.00)。今月14日以来の安値を付けた。ロックダウン(都市封鎖)の経済的影響への懸念が幅広く商品相場を圧迫した。

シカゴ大豆は続落。1050.50セント(-4.25)。今月19日以来の安値を付けた。新型コロナウイルス封じ込めのロックダウン(都市封鎖)に伴う経済的影響への懸念から売りが出た。


*29日のNYダウは5営業日ぶりに反発。2万6659.11ドル(+139.16)。新型コロナウイルスの感染が再拡大し、厳しいコロナ対策が景気に及ぼす影響をめぐる懸念が根強い中、売りが先行したが、アップルなどのハイテク株が特に堅調な値動きを示し、ダウは上昇。この日発表された極めて大幅な改善となった7~9月期米国内総生産(GDP)統計、労働市場の緩やかな改善傾向を示した米週間新規失業保険申請件数も市場の心理に好影響を与えたようだ。

【30日】
08:50   (日) 9月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比]  -13.8% 
09:30   (豪) 7-9月期 四半期卸売物価指数(PPI) [前年同期比]  -0.4%  
16:00   (トルコ) 9月 貿易収支  -62.8億ドル 
16:00   (独) 7-9月期 国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  -11.3%   
16:00   (独) 7-9月期 国内総生産(GDP、速報値、季調前) [前年同期比]  -11.3%
19:00   (欧) 9月 失業率  8.1%  
19:00   (欧) 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  -14.7%  
19:00   (欧) 10月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比]  -0.3%  
19:00   (欧) 10月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比]  0.2% 
21:00   (メキシコ) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  -18.7%  
21:00   (南ア) 9月 貿易収支  389億ランド 
21:30   (米) 9月 個人所得 [前月比]  -2.7%  0.4% 
21:30   (米) 9月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]  1.4% 
21:30   (米) 9月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比]  1.6%  1.7%  
22:45   (米) 10月 シカゴ購買部協会景気指数  62.4  58.0  
23:00   (米) 10月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値  81.2  81.2 


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【NY原油は35ドル目指すか?】
NYダウの大幅下落を受けて、NY原油も37ドル台に下落した。

昨日は欧州の新型コロナの感染拡大第2波を受け、フランスとドイツが新たな規制を決め、一種の都市封鎖(ロックダウン)を行うことになった。

景気回復が遅れるとの見通しで欧米株価が下落し、ユーロが売られリスクオフのドル買いが強まった。

また、アメリカの在庫増加も売りに拍車をかけた。

米エネルギー情報局(EIA)が28日午前に公表した週間在庫統計では、原油在庫は430万バレルの積み増しを記録し、3週振りの増加となった。供給過剰懸念が強まり、一時36.97ドルの安値を付けた。

米国やリビアなどで産油量はここ2、3週間で日量約200万バレル増加したとの試算もあり、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が、米国の石油各社が増産し続けるとの見方を取れば、原油相場は一段安となる可能性がある。

熱帯低気圧から再びハリケーンに発達した「ゼータ」は今夜にもルイジアナ州に上陸するとみられており、周辺地域では石油関連施設の閉鎖や作業員の避難が報じられているが、ほとんど材料視されていなかった。

NY原油のCFTC建玉を見るとファンドの買い越しは9月8日の44万9366枚でボトムを打ったようだが、現在のサポートラインである37ドルを下回ると、買い玉整理が進み、一段安になる可能性がある。

NY原油は、30~35ドルのレンジに下方シフトしそうだ。

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情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
※上記ロゴのチャートの著作権は、ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。 提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。 

【金は一段安の可能性も】
28日のNY金は1879.20ドル(-32.70)で引け、終値としては9月下旬以来1カ月ぶりの安値水準となった。

これを受けて大阪金も6320円台に下落した。一時6286円まで売られる場面もあった。

米国では中西部で感染者が拡大し、入院患者が過去最多を記録した。

欧州では、新型コロナウイルスが急速に感染拡大し、フランスでは30日午前0時から全土で外出制限を再発動することが決定された。これによって12月1日まで不要不急の外出が終日禁止される。

ドイツでも11月2日から1カ月にわたり一部経済活動の停止措置を講じることになった。

欧州で相次ぐ経済活動規制が強まり、世界の景気に大きな打撃を与えるとの懸念が強まって、欧米株価が全面安となった。

ユーロが売られ、反対にリスク回避のドル買いが強まり、ドル建て金は割高感が強まり売りが加速した。

トランプ大統領は、追加経済対策について大規模なものになると公言したが、合意は11月3日の大統領選の後になる公算が大きいと発言したことも金の重石。

株式市場の下落に加え、大統領選挙を来週に控えてポジションを整理する動きが強まった。

今夜は、7-9月期米GDP速報値が発表される。前期比年率でプラス32.0%が予想されており、4-6月期のマイナス31.4%から大きく回復すると予想されている。

この予想通りであればドル買いに弾みがつき、金の下落が予想される。

また、今夜は欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。ECBは当初、予防的な金融緩和策である債券購入プログラムの拡充に動くのは12月と予想されていた。

しかし、新型コロナの感染拡大による景気落ち込みを防ぐために、今夜の会合で予想外に前倒しに動くのではないかとの予想も強まっている。

この通りになればユーロ売りがさらに強まる可能性があろう。

また、仮に金融政策が据え置きでも12月会合では緩和策が決定される可能性が高いため、やはりユーロには売り圧力がかかると予想される。

ユーロ安を背景にドル建て金は売りが継続しそうだ。

一方、米大統領選に関しては、今のところ民主党候補のバイデン氏が優勢と伝えられているが、トランプ氏の追い上げもあって混沌としてきた。

バイデン氏が圧倒的な勝利となれば大過なく時期大統領が決まると思われるが、僅差の場合、トランプ大統領が法廷闘争に持ち込むことも考えられる。

最悪、来年1月20日の大統領就任式まで空白期間が生じることも考えられ、政治的なリスクが金相場をサポートしよう。

また、いずれが大統領になっても、追加経済対策は決定されるため、新たな金融緩和を背景に金相場が反発に転じる可能性がある。

以上から、大阪金は6000~6500円のレンジで推移しよう。


NY金のCFTC建玉を見ると、ファンドの買い越しは8月25日の22万1038枚でボトムを打ったようだが、1850ドルを下回ると、それなりにロスカットが発動する可能性もあり、その場合、1800ドル台前半までの下落も想定される。

金相場は短期的には下落が続きそうだが、11月の大統領選後は反転のきっかけをうかがう展開になりそうだ。

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【10月28日海外市況】
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*28日のNY外国為替市場は、104円台前半で小動き。新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が広がる中、円はドルとともに対ユーロで買われた。104円26~36銭。米国では中西部で感染者が入院患者が過去最多を記録したほか、フランスのマクロン大統領は28日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け、30日午前0時から全土で外出制限を再発動すると発表した。12月1日まで不要不急の外出が終日禁止される。ドイツのメルケル首相も、11月2日から1カ月にわたり一部経済活動の停止措置を講じると表明。欧州で相次ぐ経済活動規制の動きが世界の景気に打撃を与えるとの懸念から、欧米株価が全面安。ユーロ売りが強まった。来週の米大統領選をめぐる不透明感の強まりの中、円は対ドルでは狭いレンジでの商いにとどまった。

*28日のNY金は、対ユーロでのドル高を背景に売られ反落した。1879.20(-32.70)。終値としては9月下旬以来1カ月ぶりの安値水準となった。欧州を中心に新型コロナウイルス感染の再拡大が懸念される中、外国為替市場では対ユーロでドル高が進行し、ドル建て金に割高感が生じ、金は売り込まれた。ドル指数は0.6%上昇し、1週間超ぶり高値を付けた。欧州で新たなロックダウン(都市封鎖)が実施される見通しがユーロ相場を強く圧迫した。欧米株価が大幅安となり、投資家のリスク回避姿勢が高まったが、この日は金ではなく、ドルに安全資産としての買いが集まった。トランプ米大統領は27日、追加経済対策合意は11月3日の大統領選の後になる公算が大きいと発言したことも金の押し下げ要因。

28日の金ETFは、1258.25トン(-8.47)。

NY白金は反落。875.00ドル(-11.80)。
パラジウムは大幅続落。2250.60ドル(-103.30)。


*28日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、原油在庫の大幅な積み増しを受けた供給過剰懸念に押され、急反落した。37.39ドル(-2.18)。今月2日以来約3週間半ぶりの安値に沈んだ。米石油協会(API)が発表した統計で、23日までの1週間の国内原油在庫が前週比460万バレル増と、市場予想の120万バレル増を大きく上回ったことが売りのきっかけとなった。また、米エネルギー情報局(EIA)が28日午前に公表した週報でも、原油在庫は430万バレルの積み増しを記録。両統計を受けて供給過剰懸念が強まり、一時36.97ドルの安値を付けた。新型コロナウイルスの感染再拡大を嫌気し、欧米株式が売り一色となったことも同じくリスク資産である原油相場に対する投資意欲の減退につながった。資産の安全な逃避先となったドルの上昇も、ドル建ての原油相場を下押しした。一方、市場は熱帯低気圧から再びハリケーンに発達した「ゼータ」の進路に注目。「ゼータ」は28日午後にも米ルイジアナ州に上陸するとみられており、周辺地域では石油関連施設の閉鎖や作業員の避難が報じられているものの、これを材料とした買い戻しは限定的だった。

*28日のシカゴトウモロコシは続落。401.50セント(-14.50)。今月14日以来安値を付けた。新型コロナウイルス感染者数の急増に対する懸念や、来週の米大統領選での激戦の可能性を背景に、金融・商品市場では売りが優勢となった。

シカゴ大豆は大幅続落。1054.75セント(-21.75)。新型コロナウイルス感染者数が急増していることを受け、幅広い市場で売りが優勢となった。米国と競合するブラジルでの降雨も相場を圧迫した。

*28日のNYダウは、欧米での新型コロナウイルス感染拡大を嫌気し大幅続落した。2万6519.95ドル(-943.24)。終値としては7月末以来、約3カ月ぶりの安値となった。欧米でコロナの新規感染者が再び増加し、景気回復の妨げになるとの懸念から、この日の欧米市場の株価は大幅安となった。米国では中西部などで感染が拡大。フランスは全土で外出制限を再び発動したほか、ドイツも飲食店や商業施設を閉鎖する方針を発表した。米大統領選の郵送投票の開票作業が長引き、勝者の確定が11月3日の投開票日以降にずれ込む可能性があることも、投資家のリスク回避姿勢につながっている。また、米追加経済対策の早期の成立が困難なことも、相場の重しになった。追加対策をめぐる議会与野党の協議難航を受けて、トランプ大統領は前日、大統領選前の成立を断念する考えを明らかにした。投資家の不安心理の指標となる恐怖心指数(VIX)は一時40を上回り、6月中旬以来の高水準を付けた。

【29日】
未定   (トルコ) 休場  
未定   (日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表  -0.10%    
未定   (日) 日銀展望レポート  
15:00   (南ア) 9月 マネーサプライM3 [前年同月比]  10.86%  
15:30   (日) 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見  
17:55   (独) 10月 失業者数 [前月比]  -0.80万人  
18:30   (南ア) 9月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  2.4% 
19:00   (欧) 10月 経済信頼感  91.1  
19:00   (欧) 10月 消費者信頼感(確定値)  
21:30   (米) 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比年率]  -31.4%  32.0%  
21:30   (米) 7-9月期 四半期GDP個人消費・速報値 [前期比年率]  -33.2%  38.5%  
21:30   (米) 7-9月期 四半期コアPCE・速報値 [前期比年率]  -0.8%    
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数   
21:45   (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.00%  
22:00   (独) 10月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比]  -0.2% 
22:30   (欧) ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁定例記者会見 
23:00   (米) 9月 住宅販売保留指数 [前年同月比]  20.5%  


*マーケットスクランブル出演
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