テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

6月14日(木)
【6月13日の海外相場および市況】
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*13日のNY外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を受けていったん円売り・ドル買いが進行したが、徐々にドルが売り戻され、110円台前半に落ち着いた。FRBは、米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通り追加利上げを決定(1.75%⇒2.00%)。また、同時に公表された経済・金利見通しでは、今年の利上げ想定回数が3月時点の「3回」から「4回」に引き上げられたほか、目標インフレ率(2%)の到達時期が2019年から1年前倒しされた。利上げペースの加速観測が高まり、米長期金利も上昇したため、ドル円は一時110円85銭まで上昇した。ただその後は、14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14、15日に日銀金融政策決定会合を控えて、様子見が強まり、ドルの上値は削られた。本日は日銀金融政策決定会合が始まるほか、欧米時間にはECB理事会とドラギ総裁会見がある。

*13日のNY金は、対ユーロでのドル安進行に伴う割安感から買いが入り反発した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードも強く、値動きは小幅だった。引け後に公表されたFOMC声明では、予想通り追加利上げを決定(1.75%⇒2.00%)。同時に公表された経済・金利見通しでは、今年の利上げ想定回数が3月時点の「3回」から「4回」に引き上げられたほか、目標インフレ率(2%)の到達時期が2019年から1年前倒しされた。利上げペースの加速観測が高まり、米長期金利も上昇したため、金を押し上げたが、その後は、14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えているため、金も買戻しが入った。時間外取引は1303ドルレベルで推移している。NY白金は反発。

*12日のNY原油は上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油やガソリン、ディスティレート(留出油)の在庫が市場予想以上に減少し、米国の需要堅調が示されたことが好感された。EIAの週間在庫統計では、原油在庫が前週比410万バレル減と、市場予想の270万バレル減を上回る取り崩し。また、ガソリン在庫も230万バレル減、ディスティレート(留出油)在庫も210万バレル減と、いずれも小幅な積み増し予想に反して取り崩しとなった。ガソリン需要は推計ベースで過去最高の日量990万バレルで、原油輸出をあわせて考えると需要は好調、先週示された米国の産油量日量1090万バレルの増加は、市場が吸収するとの見方を強めた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)が22、23日に開く加盟国による総会と加盟・非加盟国による会合で、協調減産措置を緩和するとの観測がくすぶっているため、相場の上値は重かった。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、政策金利の0.25%引き上げを決定。焦点だった今年の利上げ想定回数に関しては、計3回から4回に引き上げられたが、原油相場の反応は限定的だった。トランプ大統領とイランは、原油価格をめぐって激しい言葉の応酬を展開。トランプ大統領は原油高がOPECの責任だと主張する一方、イランは米国が先月核合意からの離脱を表明したことで原油価格の変動性が高まったと批判している。国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表した石油市場月報で、OPECが供給不足を穴埋めできなければ、長期的には需要増に伴って市場が引き締まると分析。市場は来年ようやく均衡する見通しだが、供給が混乱すれば相場上昇の影響を受けやすくなると予想した。

*13日のシカゴトウモロコシは小反落。小麦安と大豆安が重石になった。シカゴ大豆は貿易摩擦の懸念再燃から反落。

*13日のNYダウは、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの加速見通しが嫌気されて小幅続落した。5月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇と、市場予想(0.3%上昇)を上回った。FRBは、米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通り追加利上げを決定(1.75%⇒2.00%)。また、同時に公表された経済・金利見通しでは、今年の利上げ想定回数が3月時点の「3回」から「4回」に引き上げられたほか、目標インフレ率(2%)の到達時期が2019年から1年前倒しされた。これらを受け、市場では、FRBが利上げに前向きな「タカ派」寄りのスタンスとの見方が広がった。長期金利が上昇する中、企業業績が金利上昇に圧迫されるとの警戒感から株式市場は売りが優勢となった。


【14日の経済指標】
08:01 (英) 5月RICS住宅価格 -8%
10:30 (豪) 5月就業者数 +2.26万人
10:30 (豪) 5月失業率 5.6%
11:00 (中) 5月鉱工業生産 (前年比) +7.0% +6.9%
11:00 (中) 5月小売売上高 (前年比) +9.4% +9.6%
13:30 (日) 4月鉱工業生産・確報 (前月比) +0.3%
17:30 (英) 5月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) +1.6%
20:45 (EU) 欧州中銀金融政策発表 0.00%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 22.2万件
21:30 (米) 5月小売売上高 (前月比) +0.3%(+0.2%) +0.4%
      (米) 5月小売売上高 (前月比:除自動車) +0.3% +0.4%
21:30 (米) 5月輸入物価指数 (前月比) +0.3% +0.5%
23:00 (米) 4月企業在庫 (前月比) 0.0% +0.4%


第168回 『おしえて陳さん』 
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6月13日(水)
【6月12日の海外相場および市況】
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*12日のNY外国為替市場では、史上初の米朝首脳会談開催を背景とした円売り・ドル買いが一服し、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を翌日に控えて様子見姿勢が強まり、110円台前半で小動きとなった。トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は12日、シンガポールで会談し、朝鮮半島の完全な非核化や米朝関係の改善などについて確認する共同声明に署名。北朝鮮をめぐる地政学的リスクの後退を受けて東京や欧州時間には円売り・ドル買いが進んだものの、NY時間には一服した。市場の関心は週内の日米欧の金融政策会合に移行。12日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げの決定がほぼ確実視されているが、市場関係者はFOMC終了後の声明や経済・金利見通しなどでFRBが利上げペースを年3回から年4回への加速を示唆するかどうか見極めようとしている。また、14日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14、15日には日銀金融政策決定会合も予定されているため、それぞれの政策決定を見極めたいとの思惑も強まっている。この日発表された5月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から0.2%上昇。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致した。

*12日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定などを控えて小幅反落。12日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されているものの、FOMC終了後に公表される金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見などの内容を見極めたいとの思惑が強まった。また、14日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14、15日には日銀金融政策決定会合も控えている。一方、12日にシンガポールで史上初の米朝首脳会談が実現したことを受けて、朝鮮半島情勢の緊張は和らいだ。ただ、北朝鮮による完全な非核化の実現にはなお懐疑的な見方も少なくなく、相場の反応は限定的だった。NY白金は金に連れて反落。

*12日のNY原油は続伸。石油輸出国機構(OPEC)総会とOPEC加盟・非加盟国会合を22、23日に控えて、様子見姿勢が強まった。OPECは総会で、今後の生産方針を決める。11日にはイラクのルア
イビ石油相が、産油各国は増産圧力に影響されるべきではないと牽制したが、市場ではOPECは増産に動くと予想している。引け後に発表された米石油協会(API)在庫統計では、8日までの1週間の国内原油在庫は前週比83万3000バレル増の4億3370万バレルとなった。予想は270万バレル減だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は73万バレル減だった。ガソリン在庫は230万バレル増。予想は44万3000バレル増だった。ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は210万バレル増。予想は20万バレル増。原油在庫増加を受けて、時間外取引は下落。-0.42ドルの65.95ドル近辺で推移している。

*12日のシカゴトウモロコシは大幅反発。小麦相場の急伸に加え、米農務省が12日に発表した6月農産物需給報告で、トウモロコシの需要と供給について強気の見通しを示したことが相場を押し上げた。報告によると、2017〜18年度の米国産トウモロコシの期末在庫予測は21億0200万ブッシェルと、5月時点の予測から8000万ブッシェル減少し、予想の下限を下回った。輸出の増加予想が在庫減少に寄与した。また、米農務省は、世界最大の小麦輸出国ロシアの小麦生産予測を下方修正したが、これを受けて小麦先物相場は4.0%近く急伸した。
 
シカゴ大豆は安値拾いの買いに小反発。米農務省が発表した6月農産物需給報告は大豆相場にとって強弱まちまちの内容だった。米国産大豆の在庫予測が下方修正されたのは支援材料だったが、最大の輸出国ブラジルの生産予測が引き上げられた。

*12日のNYダウは、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて様子見姿勢が強まり反落した。12日に初日の討議が始まったFOMCは13日午後に政策決定に関する声明と会合参加者15人の経済・金利見通しを公表する。金融市場は今年2回目となる利上げはすでに織り込み済み。市場の関心は経済・金利見通しで、これまで「3回」としてきた通年の利上げ回数を「4回」に引き上げるかどうか。市場では、イタリアの政情不安などを背景に米長期金利の先高感に陰りが出ているため、4回の引き上げは難しいのではないかとの見方が出ている。一方、シンガポールで12日に行われた史上初の米朝首脳会談に対する市場の反応は限定的。懸念された決裂という最悪の事態は避けられたものの、共同声明で北朝鮮の完全な非核化への具体的な道筋が示されなかったため、大きな買い材料とはならなかったようだ。


【13日の経済指標】
17:30 (英) 5月消費者物価指数 (前年比) +2.4%
17:30 (英) 5月生産者物価指数 (前年比) +2.7%
17:30 (英) 5月小売物価指数 (前月比) +0.5%
      (英) 5月小売物価指数 (前年比) +3.4%
18:00 (EU) 4月鉱工業生産 (前月比) +0.5%
20:00 (南ア) 4月小売売上高 (前年比) +4.8%
21:30 (米) 5月生産者物価指数 (前月比) +0.1% +0.3%
   (米) 5月生産者物価指数 (コア:前月比) +0.2% +0.2%
   (米) 5月生産者物価指数 (前年比) +2.6%
   (米) 5月生産者物価指数 (コア:前年比) +2.3%
27:00 (米) FOMC政策金利発表 1.50-1.75%


第168回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


【 白金は安値低迷が続きそう】
*先週の東京白金は小安く推移した。5月中旬以降、3200円を挟んだレンジで推移しており方向感が出ていない。根本的には、今年の需給が緩いことが背景にあるだろう。

英貴金属製錬大手ジョンソン・マッセイによると、2018年の白金は一段と供給過剰になると予想している。山供給は伸び悩む一方で、自動車触媒や投資需要が大きく減少すると予想されている。供給過剰量は2017年の約3.1トンから約9.8トンに拡大する見通し。需要の4割を占めるディーゼル車の生産台数が減っているほか、技術革新の影響で1台あたりの使用量も減少していることが背景にある。

同じ貴金属である金やパラジウムに対する割安感からサポートされているものの、上値には限界があろう。原油相場が下落したことも産業用貴金属である白金にはマイナスだ。代表的な商品指数のCRB指数は、200ポイントを割り込んでおり、商品市況は上昇が一服している。

最大の生産国である南アフリカは、第1四半期国内総生産(GDP)が大きく落ち込んで、通貨ランドが下落している。そのため、ランド建て白金に割高感が強まり売りが優勢な状況になっている。白金は安値圏での保ち合いが続きそうだ。

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*CFTC建玉6月5日時点:ファンドの白金買い越しは2146枚(前週比-1870枚)と減少。総取組高は8万4484枚と前週比3127枚の増加。

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*白金と金の逆ザヤは、4月26日に1429円と過去最大幅を記録した。その後は売られ過ぎからやや縮小したが、1350円レベルで縮小が一服している。


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【 東京金は押し目を確認で反発の可能性】    
*先週のNY金は堅調に推移し、週末1300ドル台で引けた。1日に発表された5月米雇用統計が予想以上に良好な内容だったことから、年4回の利上げが可能になるとの見方が強まり、金相場の上値を抑えた。ただ、12日に開催される米朝首脳会談の行方が不透明なことが下値を支えた。また、米国がEU,カナダ、メキシコに対しても関税を課したことや、週末8日の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や次週に開催される日米欧の金融政策を控えて、買戻しが優勢となったようだ。

12~13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14~15日に日銀金融政策決定会合が予定されている。米長期金利の騰勢が落ち着き、NYダウが2万5000ドル台を回復したことから安全資産である金の需要は減退し、金ETFは830トンを下回った。

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今週のNY金は重要イベントを受けて上下する可能性があるが、最大の注目点は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げペースについてどのような示唆をするかだろう。年3回であれば市場の期待は萎み、「ドル安・金高」が予想される。逆に、年4回であれば「ドル高・金安」となるだろう。また。ECB理事会で出口戦略への言及とタカ派的な姿勢があれば、「ユーロ高・ドル安・金高」が予想される。テクニカル的には、上値のメドは200日移動平均線のある1320ドルレベルになりそうだ。

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*NY金予想レンジ=1280~1320ドル

*CFTC建玉6月5日時点:ファンドの金買い越しは11万1416枚(前週比-3714枚)と減少。総取組高は45万0641枚と前週比1万8741枚の減少。

*先週の東京金は底堅く推移した。12日、初の米朝首脳会談が開催された。米朝両首脳の握手を反映してドル円は110円50銭近くに上昇し、NY金時間外は1.50ドル程度下落した。市場はリスクオンに傾いたが、金は1300ドルを維持している。非核化を巡る両国の協議はこれからが本番ということで、リスクが払拭されたわけではないのだろう。

13日に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されているため、金市場には織り込まれているだろう。声明で今後の利上げペースについてどのような示唆があるか注目される。年3回であれば「ドル安(円高)・金高」、年4回であれば「ドル高(円安)・金安」が想定される。

14日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、金融政策は現状維持が予想されているが、量的緩和に対する出口戦略に関して何らかの話合いがなされそうだ。タカ派的であれば、「ユーロ高・ドル安・金高」という展開が予想されよう。いずれの場合は円建て金には押し上げ要因になると予想される。東京金は押し目完了となって反発基調に転じると予想する。

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*東京金予想レンジ:4500~4700円。


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