テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【 白金は金に連れ安、調整安場面】
*白金最大の生産国である南アフリカの政権交代への期待を背景に、同国の通貨ランドが上昇し、白金相場は上昇基調を強めてきた。原油相場が上昇し、商品市況全般が底堅く推移する中、世界的に株価が上昇し、産業用貴金属への需要増加への期待が高まった。しかし、週明けの世界的な株安を受けて、ファンド資金の撤退が予想される。NY白金は1000ドルの大台を割り込んでおり、東京白金も25日移動平均線を下回って、下落基調が強まる可能性が出てきた。

金がリスクヘッジとしてドル安や株価の下落に反応して買われる面があるのに対し、白金は需要の4割が自動車触媒の需要であるため、市況動向には敏感に反応する。東京白金は調整安場面が続きそうだ。ただ、ドル安が続けば、ドル建て白金は割安感から買われるため、下げ幅は限定的になる可能性がある。今後の需要面を見ると、欧州ではディーゼル車の購入が落ち込んでいるものの、中国が排ガス規制を強化していることから、触媒需要が高まってきているとの見方が強い。今年の需給は昨年よりタイトになるとの見通しも強まっている。

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*東京白金予想レンジ:3420~3520円。

*CFTC建玉1月30日時点:ファンドの白金買い越しは4万3393枚(前週比+477枚)と増加。総取組高は9万2167枚と前週比1673枚の増加。

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*白金と金の逆ザヤ幅は、12月15日に-1336円まで拡大し過去最大となったが、そこから逆ザヤは縮小し、直近では1206円となった。白金の割安感が解消されるプロセスにあり、逆ザヤは緩やかに縮小していくと予想する。

情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は調整安場面へ】
*先週のNY金は下落した。31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の据え置きを決定した。ただ、声明では目標を下回り続けているインフレ率について「今年は上向くとみられる」との文言が付け加えられた。これを受けて、利上げペースが加速するのではないかとの見方が浮上した。

2日に発表された1月米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比20万人増と、市場予想の18万人増を上回った。また、失業率も4.1%と4カ月連続で2000年12月以来の低水準を維持し、物価上昇の先行指標として注目される平均時給も前年同月比2.9%増と予想の2.6%増を上回った。平均賃金の上昇はインフレの上昇につながるとの見方から、利上げペースが加速するとの観測が広まった。10年物米国債利回りは2.8%超に上昇し、4年ぶりの高水準となった。金利上昇を受けてドルが買われ、金は割高感が強まって1350ドル台から1330ドル台に売られた。利子を産まない金は、金利上昇を受けて売られるが、金ETFも週初めから5.6トンの減少となった。

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NY金は1350ドルを回復できず反落した格好になったが、25日移動平均線を割り込んだ場合、ボリンジャーバンドの-2σラインのある1300ドル台前半まで下落する可能性がある。相対力指数(RSI)も70%台から下落しており、サイクル的にもRSIは30%台まで下落する可能性がある。ただ、週明け5日に起きた世界的な株価急落で、安全資産である金が買われる可能性もあり、一方的な下落には至らないだろう。

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*NY金予想レンジ=1320~1350ドル


*CFTC建玉1月30日時点:ファンドの金買い越しは20万7262枚(前週比-7422枚)と増加。総取組高は55万9332枚と前週比2万3089枚の減少。

*先週末に発表された1月米雇用統計を受けて、米長期金利が2.84%に急騰したことを受けて、週明け5日のNYダウは一時1600ドルもの下げ幅を見せる大幅続落となった。米長期金利は2.71%に下落したものの、株価の暴落を受けて、恐怖指数(VIX)は37.3と、前週末の17.3から急上昇した。市場はリスクオフモードとなって為替市場では、ドル売り・円買いが活発化し、6日の東京市場のドル円は108円40銭台まで円高が進んだ。ドル安を浮けて金の電子取引は9ドル程度反発し、1345ドル台で推移している。しかし、東京金は円高の影響を受けて4700円を回復できず軟調な地合いが続いている。日経平均株価は一時1600円超の下げ幅となり、市場はパニック状態に陥っている。このような場合、安全資産への投資やヘッジ売りよりも、「現金化」が最優先されることが多い。

ただ、金が下落しているとはいえ、株価の下落に比べれば小幅安に留まっており、金が安全資産であるゆえんだろう。東京金は10日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロスしており、上値の重い展開になりそうだ。相対力指数(RSI)も70%台から下落しており、サイクル的にも30%台まで下落する可能性がある。

東京金は弱基調が続きそうだ。ただ、株価の暴落のリスクヘッジとして買われる展開になれば、反発に転じる可能性もあり、その場合は4700円台を回復しよう。

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*東京金予想レンジ:4600~4720円。


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2月7日(水)
【2月6日の海外相場および市況】
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*6日のNY外国為替市場では、前日に暴落した米株価が急反発したことを受けて、ドル円は109円台半ばに反発した。ただ、前日の株価暴落の警戒感から、ドル買いは限定的となった。為替は株価次第の展開が続きそうだ。本日の日経平均株価はNYダウ反発の流れを受けて上昇が予想される。ドル円も109円台で底堅く推移しそうだ。ただ、NYダウが底を打ったか、急落の後の反動による一時的な買い戻しなのかが不透明なため、110円回復は困難かもしれない。

*6日のNY金は3日続落。為替市場ではドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金は割高感から売られた。また、前日に暴落していた米株相場が反発したことも、安全資産である金には嫌気された。米長期金利が2.8%台に反発したことも利子を産まない金には重石となった。NY白金はドル高を嫌気して3日続落。

*産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は6日公表した四半期需要動向報告書で、2017年の世界金需要が前年比7%減の4071.7トンと、2009年以来8年ぶりの低水準だったと明らかにした。宝飾品需要は拡大したものの、金上場投資信託(ETF)への流入減が響き投資需要が23%減少した。

*6日のNY原油は3日続落。前日の米株価暴落を受けた懸念から、リスク資産である原油は売りが優勢となった。
また、為替市場では対ユーロでドル高が先行し、ドル建て原油に割高感が生じたことも下押し要因となった。米エネルギー情報局(EIA)がこの日公表した短期エネルギー見通しで、2018年の米産油量予想を日量1059万バレルと過去最高水準に引き上げたことも圧迫材料。米国内での増産が石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産効果を弱めるのではないかとの懸念を強めた。

*引け後に公表された米石油協会(API)による2日までの1週間の国内原油在庫は、前週比110万バレル減の4億1840万バレルとなった。市場予想は320万バレル増だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は63万3000バレル減少した。

*6日のシカゴトウモロコシとシカゴ大豆は、アルゼンチンの天候懸念で反発。

*6日のNYダウは大幅反発。前日は1175.21ドル安と過去最大の下げ幅を記録。この日も取引開始直後に一時567ドル安まで売られた。しかし、前日の暴落の反動に加え、好調な企業業績など米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)への信頼を背景とした買い戻しが入り反発に転じた。ダウは一時600ドル高まで上昇し、1日を通しての値幅は1167ドルに達した。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:00 (独) 12月鉱工業生産 (前月比) +3.4% -0.7% --
22:30 (加) 12月建設許可件数 (前月比) -7.7% +2.0% --
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 1.75% -- --
29:00 (米) 12月消費者信用残高 +279.51億USD +200.00億USD 

第151回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

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