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【あれから1年 メキシコペソ円】
トランプ氏が2016年の大統領選で、勝利してから今月9日で1年が経った。1周年を記念するかのような、初のアジア歴訪では、日本・韓国・中国で盛大な歓迎を受けた。

トランプ大統領の誕生に最も影響を受けているのは隣国メキシコではないだろうか。同国からの不法移民を阻止するといい続け、メキシコ国境沿いに壁を築くとし、北米自由貿易協定(NAFTA)については破棄も辞さないとの強硬姿勢を見せた。

メキシコは米国経済との結びつきが非常に強く、メキシコペソは米国の政治・経済動向に左右されやすい。


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メキシコペソ円のこの1年の日足チャートを見ると、昨年11月11日は、米大統領でトランプ氏の当選を受けて、対ドルで急落したため、メキシコペソ円も急落した。2017年に入ってからも、トランプ政権の対メキシコ通商・移民政策に関する不透明感からメキシコペソの下落基調が続き、1月中旬には対ドルで21ペソ台と史上最安値を付けた。

しかし、ペソ安に歯止めをかけるため、メキシコ銀行(中央銀行)が機動的な利上げを実施し、新たな為替ヘッジプログラムを発表すると、ペソは反発に転じた。

その後、8月半ばに開始された北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉では、大きな進展が見られず、米国が保護主義的な通商政策を打ち出す可能性や、合意不成立の場合に離脱するリスクが意識され、10月半ばには、5月初旬以来約5ヶ月振りの水準に下落した。

ただ、10月17日に米国・カナダ・メキシコの3ヶ国で共同声明を発表し、協議継続の方針が確認されたため、ペソは反発した。政策金利が7.0%という高水準にあるため、今後も海外からの投資資金が期待され、メキシコペソをサポートすると思われる。

現状の5.9円台という水準は、年初高値からの0.38倍押し水準に相当し、押し目を形成しているといえそうだ。


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さて、「くりっく365」では、10月30日にメキシコペソ円が上場された。メキシコの政策金利は7.0%あり、スワップポイントも高いことから、投資家の注目を浴びている。メキシコペソ円は、取引単位が10万通貨で、証拠金は11月10日時点で2万3780円(11月13~17日は2万3810円)で、10月30日から11月9日までの1日あたりのスワップポイントの平均値は118円。


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情報提供:(株)みんかぶ
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11月10日(金)
【11月9日の海外相場および市況】
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*9日のNY金は続伸。為替市場では、ドルが対ユーロで下落したため、ドル建て金に割安感が生じたことから、金が買われた。また、米税制改革の実現性に懐疑的な見方が広がっていることも、「質への逃避先」である金には支援材料となった。上院共和党がこの日発表した税制改革案は、下院案と比べて個人所得税の最高税率や適用税率区分などの点で相違が目立つ内容となった。市場では法案一本化に向けた調整が難航し、税制改革自体が頓挫することへの懸念が広がった。また上院案が、トランプ政権が公約の柱とする法人減税の実施時期を下院案より1年遅らせたことも嫌気された。米国の税制改革をめぐる不確実性がサポート要因になったようだ。NY白金はドル安を受けて続伸。

*9日のNY原油は3日ぶりに反発。為替市場でドル安・ユーロ高となったため、ドル建て原油に割安感が生じ、買いが優勢となった。また、ロイター通信がこの日、サウジが12月の石油輸出量を前月比で日量12万バレル減らす計画だと報じたことから、需給不均衡是正への期待が高まった。

*9日のシカゴトウモロコシは下落。米農務省が昨日発表した農産物需給報告で、2017~18年度の米国産トウモロコ
シの単収予測が市場予想を上回り、過去最高になったことが弱材料。需給報告では、トウモロコシの単収予測が1エーカー当たり175.4ブッシェルに上方修正され、生産高も145億7800万ブッシェルに引き上げられた。単収予測は実現すれば2年連続で過去最高を更新する見込み。シカゴ大豆は反落。米農務省が発表した農産物需給報告で、米国産大豆の単収予測を予想外に据え置いたほか、生産高についても過去最高水準を維持したことが強材料。需給報告では、2017~18年度の単収予測が49.5ブッシェルに据え置かれ、生産高は過去最高水準の44億2500万ブッシェルとされた。

*9日のNY外国為替市場では、米税制改革の実現に懐疑的な見方が広がったことからドル売り・円買いが進み、113円台半ばに下落した。上院共和党がこの日発表した税制改革案は、下院案と比べて個人所得税の最高税率や適用税率区分などの点で相違が目立つ内容となった。市場では法案一本化に向けた調整が難航し、税制改革自体が頓挫することへの懸念が広がった。また上院案が、トランプ政権が公約の柱とする法人減税の実施時期を下院案より1年遅らせたことも嫌気された。すでに審議入りした下院共和党案では、法人税率20%の実施時期を2018年と規定。それ以外にも上院共和党案との間では、所得税の税率区分の数や最高税率の水準、各種控除の取り扱いなど改革の根幹部分で大きな差違が生じている。このため、与党共和党内の意見が集約できずに、税制改革案の年内成立は難しいのとの懸念が高まった。

*9日のNYダウは8日ぶりに反落。上院共和党が午後に公表した税制改革案では、法人税率(現行35%)を20%に引き下げる時期を2019年と1年遅らせることを提示。2018年の税率20%実現を期待していた市場関係者を失望させる内容となった。改革案公表前に、共和党のカシディ上院議員が引き下げ時期の後ずれ方針を明言した直後には、一時250ドルを超える下げ幅を見せた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
13:30 (日) 9月第3次産業活動指数 (前月比) -0.2% -0.1% --
18:30 (英) 9月鉱工業生産 (前月比) +0.2% +0.3% --
18:30 (英) 9月製造業生産 (前月比) +0.4% +0.3% --
18:30 (英) 9月貿易収支 -142.45億GBP -128.00億GBP --
22:00 (英) 英国立経済研究所(NIESR)GDP +0.4% -- --
24:00 (米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報 100.7 100.9 


第139回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

11月9日(木)
【11月8日の海外相場および市況】
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*8日のNY金は反発した。米大手紙が、税制改革の焦点となる法人減税をめぐり、上院の共和党執行部が実施時期を下院案の2018年から19年に遅らせることを検討していると報じると、税制改革への期待が後退し、「質への逃避先」である金が買われた。また、為替市場ではこの不透明感に伴いドル売り・ユーロ買いが若干進行し、ドル建て金に割安感が生じたことも金買いを後押しした。このほか、サウジアラビアの政情不安も強材料となった。NY白金は金に連れて反発。

*8日のNY原油は続落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した3日までの1週間の米原油在庫は、前週比220万バレル増と、市場予想の290万バレル減に反して大幅な積み増しに転じた。さらに、米国内の生産も増加し、日量960万バレルと、1983年以来の高水準を記録。これを受けて米国内の供給過剰懸念が再燃し、一時56.41まで下落した。しかし、中東情勢の緊迫化への警戒感から買い戻しも活発化し、一時58ドル目前まで切り返す場面もあった。イエメンのイスラム教シーア派系武装組織フーシ派が今月に入りサウジアラビアに向けてイラン製とされる弾道ミサイルを発射した問題で、サウジ政府が6日、「イランによる軍事侵攻であり、戦争行為の恐れがある」と警告。これに対し、イラン外務省報道官が「根拠がなく挑発的だ」と応酬したため、石油輸出国機構(OPEC)加盟国で有力産油国であるサウジとイランの間で緊張が一気に高まった。中東情勢の地政学的リスクなどを背景に下値は限定的となった。

*8日のシカゴトウモロコシは総じて横ばい。米農務省の需給報告発表を控え、米国産の豊作により序盤は相場が圧迫
されたが、終盤にはショートカバーが入った。シカゴ大豆は3日続伸。

*8日のNY外国為替市場のドル円は、米税制改革の先行き不透明感を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、113円台後半に軟化した。米大手紙が、税制改革の焦点となる法人減税をめぐり、上院の共和党執行部が実施時期を下院案の2018年から19年に遅らせることを検討していると報じると、税制改革への期待が後退し、ドル売り・円買いが加速し、一時113円40銭台に下落した。ただ、この日は米主要経済指標の発表もなかったため、NYダウの戻りも受けてドルは買い戻されて、113円台後半に浮上して引けた。

*8日のNYダウは、7営業日続伸した。米大手紙が、税制改革の焦点となる法人減税をめぐり、上院の共和党執行部が実施時期を下院案の2018年から19年に遅らせることを検討していると報じると、議会通過に必要な法案一本化に向けた両院の調整が難航するとの見方から、株価を押し下げた。ただ、特に材料もなく、割安株に買いが入り、株価は反発に転じた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 9月機械受注 (前月比) +3.4% -2.0% -8.1%
   (日) 9月機械受注 (前年比) +4.4% +2.0% -3.5%
08:50 (日) 9月国際収支-経常収支 +2兆3804億円 +2兆3634億円 +2兆2712億円
08:50 (日) 9月国際収支-貿易収支 +3187億円 +8325億円 +8522億円
09:01 (英) 10月RICS住宅価格 +6% +4% +1%
09:30 (豪) 9月住宅ローン貸出 (前月比) +1.0% +2.0% --
10:30 (中) 10月消費者物価指数 (前年比) +1.6% +1.8% --
10:30 (中) 10月生産者物価指数 (前年比) +6.9% +6.6% --
14:00 (日) 10月景気ウォッチャー調査・現状判断DI 51.3 50.8 --
      (日) 10月景気ウォッチャー調査・先行き判断DI 51.0 51.5 --
16:00 (独) 9月貿易収支 +200億EUR(+201億EUR) +223億EUR --
16:00 (独) 9月経常収支 +178億EUR +235億EUR --
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 22.9万件 23.2万件 --
22:30 (加) 9月新築住宅価格指数 (前月比) +0.1% +0.2% --
23:00 (メキシコ) 10月消費者物価指数 (前月比) +0.31% +0.60% --
24:00 (米) 9月卸売売上高 (前月比) +1.7% +0.9% --
28:00 (メキシコ) メキシコ中銀政策金利発表 7.00%


第139回 『おしえて陳さん』 
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