テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【ドル円テクニカル分析】

米連邦公開市場委員会(FOMC)は16、17の両日開催した定例会合後に声明を発表し、事実上のゼロ金利政策の維持に関する「相当な期間(considerable time)」という文言を削除し、初回利上げまで「辛抱強く(patient)なれる」との姿勢を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は会合後の記者会見で、今回のガイダンスの変更について「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合(at least a couple of meetings)では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」ことを意味すると説明。「フェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標の最初の引き上げ時期やその後の道筋は経済情勢次第だ」と述べた。

利上げに関しての姿勢が前進したとの見方から、ドル円は上昇に転じ一時119円に達した。

ドル円の4時間足で、今回の上昇相場の起点となった安値の105.185円と年初来高値の121.865円にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=115.53円、0.5倍(半値)押し=113.53円、0.62倍押し=111.52円となり、17日に付けた115円55銭が0.38倍押しのラインにサポートされていた。

今回の反発で200本移動平均線を上回ったため、押し目は完了したと判断していいだろう。
MACDもゴールデンクロスを示現し、RSI(14本)=57.3%と強地合いに転換している。

ただ、119円前半から半ばにかけては、72本移動平均線と雲があるため、ここの抵抗を受けてまだ上値の重い展開が続きそうだ。

現在、雲の上限が119円65銭にあり、これをブレイクするまでは、下値は200本移動平均線(現在117円40銭)、上値は72本移動平均線(現在119円14銭)に挟まれたレンジで保ち合いが続きそうだ。72本移動平均線を上抜けた時は、上昇相場へのシグナルと見ていいだろう。

*ドル円4時間足

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12月18日(木)
【12月17日の海外相場および市況】
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*NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の公表を前に小動きで推移した。11月の米消費者物価指数(CPI)と今年第3四半期(7~9月)の米経常収支が発表されたが、相場の反応は限定的だった。引け後に発表されたFOMC声明で、米連邦準備制度理事会(FRB)は事実上のゼロ金利を「相当期間」維持するとの指針(フォワードガイダンス)を変更したことが判明すると、来年の利上げに向けて前進したとの見方に押され、一時10ドル超下落した。しかし、利上げに対しては慎重に動く姿勢も示したことが判明すると反発に転じた。終値は1200ドルを割り込み、10日、25日、50日の移動平均線を下回っている。RSI(14日)=46.8%。

*白金はFOMC前の買戻しに6営業日ぶりに反発。終値は2日続けて1200ドルを割り込み、10日、25日、50日の移動平均線を下回っている。RSI(14日)=41.7%。

*NY(WTI)原油は、米株価の急反発を受けた買いに反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、ゼロ金利の据え置きが決定されたほか、政策正常化の開始には「忍耐強く」対応できると表明。ゼロ金利を「相当期間」据え置くとの表現は変更されたものの、利上げを急がず、判断に際して経済動向を慎重に見極める姿勢を強調した。これを受けて、NYダウが一時300ドル超急伸し、連れて原油も買われた。ただ、FOMC声明発表後に対ユーロでドル高が先行し、ドル建て原油などの商品に割高感が出たことから上値を削った。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比80万バレル減と、減少幅が市場予想の280万バレルを下回ったことも、相場の圧迫材料となった。なお、原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの12日までの1週間の在庫は、前週比で290万バレル増と大きく増加したが、この日は売りが続かず買戻し優勢となった。終値は55ドルを超えた。RSI(14日)=20.6%。北海ブレント原油も一時5.8%高まで上昇したが、引けにかけて値を消す展開となった。

*コーンは、小麦相場の急伸や、中国政府が一部遺伝子組み換え(GM)種の輸入を承認したとの報を受けて反発した。米国のエタノール生産が記録的な水準となったことも支援材料。米エネルギー情報局(EIA)によると、12日までの週のエタノール生産量は日量99万バレルと、2週連続で過去最高を記録した。ただ、米国産が過去最高の豊作となったことに伴う潤沢な供給や、中国向け輸出の低迷観測は上値を圧迫した。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っている。RSI(14日)=66.6%。

*大豆は小麦やコーンの上昇に連れて反発。ただ、潤沢な供給が上値を圧迫した。終値は50日移動平均線を上回っているものの、10日と25日移動平均線は下回っている。RSI(14日)=50.1%と強地合いに転換した。

*NY外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後に急反発し、118円台後半に上昇した。今回のFOMC会合では、ゼロ金利政策をめぐる指針(フォワードガイダンス)について、これまでの「相当期間」維持するとの声明の表現が変更された。一方で声明は、利上げに対しては慎重に動く姿勢も示し、発表後には米株式が大きく値を上げ、市場に安心感が広がった。米長期金利は小幅上昇し、ドルは対主要通貨で上昇。円は対ドルで一時118円90銭まで上昇した。

*NY株式相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で利上げを慎重に進める姿勢が示されたことが好感され、4営業日ぶりに反発した。ロシア・ルーブルの対ドル相場が安定したことや、欧州中央銀行(ECB)のクーレ専任理事が、来年にも量的緩和に踏み切ることを示唆したとの報道も好感された。午後にFOMC声明が発表されると、ダウは一時300ドル超上昇。声明では、ゼロ金利政策を「相当期間」維持するとの文言の代わりに、政策正常化の開始に「忍耐強く」対応できるとの文言が加わり、利上げ判断に際して経済情勢を慎重に見極める姿勢が強調された。米経済が堅調に回復する中、金利上昇ペースは緩やかなものになるとの見方が好感された。

【本日の主な経済指標およびイベント】
18:00 (独) 12月IFO景況指数 104.7 105.5
18:30 (英) 11月小売売上高指数 [前月比] +0.8% +0.3%
   (英) 11月小売売上高指数 [前年比] +4.6% +4.5%
18:30 (南ア) 11月生産者物価指数 [前年比] +6.7% +6.5%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.4万件 29.5万件
24:00 (米) 12月フィラデルフィア連銀景況指数 40.8 26.0

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【12月17日 国内市況終値】
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*金は小幅安。昨夜の夜間取引ではNY金の乱高下に連れて高値4545円、安値4460円と振れ幅の大きい展開となった。東京時間は、NY金相場が早期利上げの警戒感から下落したことや、円高・ドル安を受けて軟調に推移した。今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にドル円相場の動きが小幅となり、NY金時間外取引も反発したため、下げ幅が圧縮された。終値は4500円台を維持した。50日移動平均線を上回っているが、10日と25日の移動平均線は下回っている。RSI(14日)=48.5%。

*白金は5営業日続落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=41.7%。

*中東産原油は9営業日続落。需給緩和観測から欧米原油相場の下落が続く中、円高ドル安を受け、先限は夜間取引で、4年1カ月ぶりの安値となる4万2530円まで下落した。東京時間では、為替の動きも小さくなり、下値警戒感もあって、夜間取引で付けた安値は更新しなかった。ただ、終値は20日安値を更新し、RSI(14日)=15.2%。

石油製品も原油安になびいて大幅続落し、ガソリン、灯油共に昨夜の夜間取引で年初来安値を更新した。東京ガソリン終値は20日安値を更新し、RSI(14日)=15.7%。東京灯油終値は20日安値を更新し、RSI(14日)=17.1%。原油及び石油製品はいずれも売られ過ぎの状態が続いているだけに、下げ過ぎに対する警戒感の高まりから急反発する可能性はある。ただ、基本的な需給状況が改善しない以上、底入れはまだ先のことだろう。

*ゴムは上海ゴム高を受けて反発。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っており、RSI(14日)=54.3%。上海ゴム相場は、主要輸出国タイの市場介入で、現水準の1万2000元レベルでサポートされる可能性が高そうだ。

*トウモロコシは続落。シカゴコーンが利食い売りに下落したため、東京市場も下落したが、円相場が下げ渋ったため、下げ幅を縮めた。終値は2万7000円を割り込んだが、10日、25日、50日の移動平均線は上回っている。RSI(14日)=64.7%と上昇基調は崩れていない。一般大豆は円高とシカゴ大豆安を受け大幅続落。終値は50日移動平均線を上回っているものの、10日と25日の移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=48.7%。

シカゴ穀物相場は小麦が牽引役になっている。原油安により、外為市場では、ロシア中銀が16日、6.5%の大幅利上げを発表したにもかかわらず、通貨ルーブルが対ドルで暴落。ドル建て換算で、ロシア産が他国の小麦よりも割安になれば、輸出が優先され、ロシア国内向けの供給不足を招くとみられる。ロシアは米国やカナダなどと並ぶ世界有数の小麦輸出国。米農務省は12月需給報告で、2014~15年度に2200万トンの小麦を輸出すると予想している。シカゴ市場では、ロシア政府がいずれ小麦の輸出規制措置に踏み切るとの思惑から小麦買いを強めている。

*中国政府は、遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ「MIR162」の輸入を承認したと伝えた。中国は過去1年間で、MIR162の混入を理由に、計100万トン超の米国産トウモロコシの受け取りを拒否していた。

*東京外国為替市場のドル円相場は、FOMCの結果待ちの状態で小動き。昨夜の海外時間では115円台まで下げたため、実需のドル買いが入りやすくなったようだ。今夜のFOMCについては、フォワードガイダンスでゼロ金利解除について「相当期間」を削除するかどうかがポイントになっているが、最近の原油安によるリスクオフモードが強まっている状況で、タカ派色を強める変更は考えにくいとの見方が出ている。

*日経平均株価は、ドル円相場の上昇一服感を背景に買い戻しが入り、3営業日ぶりに小反発した。昨夜は、WTI原油が反発し、ドイツや欧州の12月ZEW景況感指数が改善するなど、下値不安感が払拭されつつあるとの見方が出てきたことが好感された。

*東京金1時間足
昨夜の安値4460円は、東京時間には割り込むことはなく、底堅く推移した。18本移動平均線を上回ったため、目先の底値を確認した可能性があるかもしれない。今夜の夜間取引で上値抵抗線4550円を上回っていけば、押し目完了との見方が強まるだろう。逆に、4460円を割り込めば、次のサポートラインである4375円を目安に下げて行く可能性が高いだろう。
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【東京白金テクニカル分析】

東京白金は、12月4日に200日移動平均線を超えて上昇基調が強まって一段高になるかと思われたが、高値は4834円(12月9日)止まりで、その後は200日移動平均線を割り込んで下落に転じた。

一目均衡表の転換線と基準線も下回ったが、下値は雲にサポートされている。また、雲の上限には上昇しつつある50日移動平均線があり、これもサポートとして機能している。

年初来高値の4994円(7月3日)と年初来安値の4225円(10月6日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4702円、0.5倍(半値)押し=4610円、0.62倍押し=4517円となるが、本日の安値の4527円で、0.62倍押しのラインに達した。

RSI(14日)=41.3%と弱地合いにあるが、有効なサポートが重なっているため、現状の4500円台からの一段安の可能性は小さく、このレベルで値固めの保ち合いに入るだろう。

年明けには雲のねじれの時間帯に入るため、その頃、上昇基調が強まると予想する。

*東京白金日足

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【東京金テクニカル分析】
東京金日足に一目均衡表を当てはめると、16日の大陰線で転換線を割り込み、短期的に上昇基調が崩れた。

昨夜の夜間取引では一時4460円まで下落し、基準線も割り込んでいる。現時点では4490円前後で推移しているため、基準線を上回っている。

年初来の安値4075円(6月2日)と年初来の高値4728円(12月10日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4480円、0.5倍(半値)押し=4402円、0.62倍押し=4323円となり、現状は0.38倍押しのラインにサポートされていると言える。

よって、4490円前後で下げ止まって反発に転じる可能性もある。

しかし、MACDがすでにデッドクロスを示現しており、RSI(14日)=47.3%と50%を下回っているため、今後も売り圧力が出る可能性は高いだろう。

それゆえ、0.38倍押しラインを割り込む可能性を想定しておきたい。その場合、0.5倍押しの4400円前後まで下落すると予想する。ただ、4400円は12月1日に下げ止まって急反発した地点であり。0.5倍押しラインのすぐ下側には上昇しつつある50日移動平均線があるため、サポートラインとしては有効に機能しよう。4400円は押し目のポイントになるだろう。

*東京金日足
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