テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【FOMC、量的緩和が終了】

米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、資産買い入れ額をこれまでの150億ドルからゼロとした。これに伴い、2012年9月に開始した量的緩和第3弾(QE3)は終了した。

市場が最も関心を寄せていた利上げ時期に関しては、事実上のゼロ金利を「相当期間」維持するとの文言を維持した。

声明では「労働市場の状況は改善した。雇用は着実に伸び、失業率は低下している。労働市場は労働力の活用不足が徐々に解消されつつある」とし、前回の声明よりも改善していることを強調した。

世界経済の弱さが米経済にもたらす影響には言及しなかった。

インフレについては、エネルギー価格の下落に抑制されるとしながらも、9月の声明にあった「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は低下した」という文言を維持した。

FOMCは2008年12月以降、事実上のゼロで据え置いているフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の引き上げ時期を判断する上で、さまざまな情報を検討していく方針をあらためて示したが、市場では、今回の声明文が予想外にタカ派的なものだったことから、2015年後半へ後退していた利上げ開始期待は、2015年半ば程度に前倒しされるとの見方が強まった。

米金利は上昇し、これを受けてドルが全面高となり、ドル円相場は109円台前半に上昇している。

金相場に関しては、ドル建て金に割高感が生じ、時間外取引では下げ幅が拡大している。

本日の時間外取引では一時前日比14.2ドル安の1210.7ドルまで下落したが、10:00時点では1215ドル前後へ引き戻している。

東京金相場先限は、一時4243円まで下落したが、その後は4260円前後に引き戻している。
日足ベースでは、保ち合いの域にとどまっている。

*ドル円60分足
usd1030

*東京金60分足

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10月30日(木)
【10月29日 海外相場および市況】
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*29日のNY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えて様子見から小幅安となった。高値は1230.40ドル、安値は1208.2ドル。ただ、引け後に発表されたFOMC声明では事実上のゼロ金利を「相当の間」維持するとした一方で、量的緩和策の終了が決定された。市場では「声明はややタカ派」との受け止め方が多かった。このため、対ユーロでドル高が進んだことから、ドル建て金に割高感が生じ、時間外取引では金相場は下げ幅が拡大し、9:00時点で前日比12ドル安の1213ドル前後で推移している。連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、労働力の活用不足が「徐々に減りつつある」とし、「相当期間」低金利を続けるとの文言にも変更はなかった。

*米欧石油市場では、北海ブレント、WTIがともに続伸した。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫の積み増し幅が市場予想よりも小さかったことが材料視された。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後にドルが上昇する局面でも、原油相場は堅調に推移した。EIA週報によると、原油在庫は前週比210万バレル増となったが、積み増し幅は市場予想(340万バレル)を下回った。また、ガソリン在庫は120万バレル減で、市場予想(100万バレル減)を上回る取り崩しとなった。石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長はこの日、ロンドンで行われた会合で、OPECには原油の価格目標はなく、最近の原油相場下落に対してパニックになる必要はないと強調した。

*コーンは3日続伸。ショートカバーや大豆ミール先物相場の上昇が上げ材料となった。100日移動平均を超えたことでテクニカル的な買いも入った。大豆は大幅3日続伸。供給懸念が広がる中、大豆ミール相場の急伸に牽引された。

*NY外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表をきっかけに急速にドル買いが進み、円は大幅下落した。米金融政策決定待ちで様子見から108円近辺の狭い値幅で推移していたが、午後2時にFOMC声明が発表されると、一斉にドル買いが強まり円は急落し、一時108円97銭の安値を付けた。 米連邦準備制度理事会(FRB)は今回、労働市場や物価動向に関する見解を明るめに変更し、2012年9月に開始した量的緩和第3弾(QE3)の終了を決定。次の焦点が利上げ時期に移る中、米金利の上昇を通じてドルの先高観が意識された。ユーロドル相場も海外時間に1.27ドル台後半から急落し、一時1.2627ドルと1週間ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けている。

FOMCは28、29両日開催した定例会合後に声明を発表し、資産購入プログラムの終了決定を明らかにした。声明では「労働市場の状況は改善した。雇用は着実に伸び、失業率は低下している。労働市場は労働力の活用不足が徐々に解消されつつある」とし、前回声明よりも改善していることを強調した。世界経済の弱さが米経済にもたらす影響には言及しなかったが、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持するとの文言を残した。

本日は、米国で7-9月の国内総生産(GDP)速報値や先週の新規失業保険申請件数が発表される。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は30日、インフレが鈍化し、同国通貨が引き続き正当化できない高水準にある中で、金利据え置きの継続を示唆した。ウィーラー総裁は声明で、将来のインフレを抑制するために若干の一段の政策引き締めが必要になると予想しているとの文言を削除。ニュージーランドドル は対米ドルで一時6日以来の水準まで下落している。

*NYダウは、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて早期利上げへの警戒感が強まり反落した。FOMCは市場予想の通り、今月で量的金融緩和を終了することを決定。声明では、緩和終了後も「相当の間」ゼロ金利を続けると言及したが、労働市場の改善を評価する文言が盛り込まれるなど、「タカ派的」と受け止められ、早期利上げ観測が高まった。一時100ドルを超える下げを見せたが、労働市場の改善は景気の押し上げ要因となるため、下げ幅は限定的だった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
27:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%  0.00-0.25%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50% 3.50%

10/30(木)
17:55 (独) 10月失業者数 +1.2万人 +0.4万人
17:55 (独) 10月失業率 6.7% 6.7% 
18:30 (南ア) 第3四半期失業率 25.5% 25.6%
18:30 (南ア) 9月生産者物価指数 [前年比] +7.2% +6.9%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.3万件 28.3万件
21:30 (米) 第3四半期GDP・速報値 [前期比年率] +4.6% +3.0%
21:30 (米) 第3四半期個人消費・速報値 [前期比] +2.5% +1.9%
22:00 (独) 10月消費者物価指数・速報 [前月比] 0.0% -0.1%
   (独) 10月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.8% +0.9%

*数値は順に、前回、予想、結果。

【10月29日 国内市況終値】
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*金は反発。新甫15年10月限は、発会値4261円比12円高の4273円で引けた。為替相場が海外市場の流れを引き継ぎ、円安・ドル高に振れたのを受け、買いが先行して始まった。その後は、NY金時間外相場の堅調地合いに支えられ、堅調地合いを保った。白金は続伸。円安やNY高を背景に高寄り後、NY時間外の一段高を眺めて上げ幅が広がった。日本時間30日午前3時にFOMC声明が発表されるが、今回のFOMCでは、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見は予定されていないため、予定通り量的緩和の終了を決定し、ゼロ金利を「相当の間」維持するとしている指針(フォワードガイダンス)も据え置かれるとの見方が多い。

*中東産原油は3営業日ぶりに反発。終値では14日(5万9670円)以来半月ぶりの高値で引けた。28日の欧米原油相場がドル安や米株高を背景に上昇した上、為替が円安に振れたことから買いで始まり、その後もWTI時間外の堅調を眺めて買いが継続し、ジリ高となった。石油製品も原油につれて3営業日ぶりに反発した。米石油協会(API)の統計では、原油在庫が前週比320万バレル増加した一方、ガソリン在庫は370万バレル減、留出油在庫は300万バレル減少した。市場予想は原油が340万バレル増、ガソリンが100万バレル減、留出油が120万バレル減だった。また、英金融大手バークレイズは27日、2015年1~3月期の相場見通しについて、WTIは従来の87ドルから78ドルに、北海ブレントは95ドルから88ドルに、いずれも引き下げた。26日にゴールドマン・サックスも下方修正しているため、買いは慎重になっているようだ。

*ゴムは続伸。堅調に推移した中東産原油や上海ゴム相場が支援要因となり、徐々に下値を切り上げた。先限は一時200円20銭を付けたが、その後は200円の節目を割り込んだ。やはり、中国の景気が減速しており、上値は重いようだ。

*トウモロコシは小幅続伸。夜間取引の弱地合いを受けて売り優勢で始まったが、底堅く推移したシカゴ時間外相場を眺めて徐々に買い直され、プラス圏に浮上した。一般大豆も続伸。シカゴ時間外の水準切り上げを受け、強地合いが継続した。28日のシカゴコーンは一時371.75セントまで上昇したが、その後は急速に値を消した。生産者の売りが圧迫要因になったことに加えて、373セント近辺に位置する100日移動平均線に阻まれた。ただ、シカゴ市場では大豆ミール相場が急伸しており、大豆やトウモロコシ相場の支えになる可能性がある。米中西部産地の降雨による収穫遅れで大豆の圧砕が低調なため、米国の大豆ミール需給は引き締まっているという。

*東京外国為替市場のドル円相場は、FOMC待ちのムードが強い中、108円台前半で小動きとなっている。米連邦準備制度理事会(FRB)は28、29日の日程でFOMCを開催。資産購入プログラムの終了決定が予想される中、量的緩和策(QE)終了後の利上げ時期を見極める上で、低金利策の時間軸を示す「相当な期間」が声明文に残されるかどうかが焦点となっている。
 

*日経平均株価は世界経済の減速懸念が後退し全面高となった。終値で8日以来3週間ぶりの高値を付けた。

*東京金1時間足
昨夜は堅調に推移し、22:30頃には一時4276円をつけ4273円の上値抵抗線を上回った。その後は調整安となったものの、18本と36本の移動平均線にサポートされて、日中は4273円レベルにまで再浮上した。MACDはゼロラインを越えてきており、上昇基調が強まってきたといえるだろう。4285円の上値抵抗線に向けて上昇する可能性が高まったようだ。

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【東京白金テクニカル分析】

9月中旬から下落基調を強め、10月6日には4225円と年初来安値をつけた。年初来高値4994円(7月3日)から15.4%もの下落となった。17日に4250円まで下落したが、急速に引き戻しており、現在、転換線にサポートされて大陽線が立ち、2点底を形成しつつあるかもしれない。

これがボトム形成として認識されるには、年初来安値からの戻り高値4514円(10月10日)を終値でブレイクする必要があるだろう。この4514円は現状の基準線と一致している。

また、年初来高値の4994円と年初来安値の4225円にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4702円、0.5倍(半値)押し=4610円、0.62倍押し=4517円となり、4510円台は重要な上値抵抗線と見ていいだろう。

仮に、これらの上値抵抗線を上回ってくれば、年初来安値をつけてからのレンジ(4225~4514円)を上抜けるため、レンジ幅4514-4225=289円を倍返しして、4514+289=4803円が次の上値目標値として算定される。

この場合、50日、100日、200日といった主要な移動平均線を上回ることになり、現在、下がりつつある雲もブレイクする可能性が高いだろう。

ただ、これらの主要な移動平均線は下落しつつあるため、これらが上値抵抗線となって上昇を抑える可能性がある。

とはいえ、4717円ブレイクは、下落基調が終了したとのシグナルになる可能性は高いだろう。

以上は強気の見方だが、相場が反落に転じて、転換線を下回った場合は、まだ下落相場が終わっていないと判断した方がいいかもしれない。


*東京白金日足
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【豪ドル円テクニカル分析】
豪ドル円は、16日に一時92.74円まで下落したが、その後は急反発に転じて上昇基調が強まり、現時点では86円台が目前に迫っている。

2014年の年初来安値88.17円(2月3日)と年初来高値98.67円(9月5日)におけるフィボナッチリトレースメントを見ると、高値から0.38倍押し=94.68円、0.5倍(半値)押し=93.42円、0.62倍押し=92.16円となるが、0.38倍押しを超えているので、全値戻しの可能性もある。

一方、日足の一目均衡表を見ると、転換線と基準線をブレイクし、遅行線も実体とゴールデンクロスしつつあるものの、雲が上値抵抗ゾーンになっており、これが上値を抑える可能性がある。

50日、100日、200日の主要な3本の移動平均線を見ると、200日線と100日線を超えたものの、50日線が上値抵抗線になる可能性がある。

雲と50日線という2種類の上値抵抗線(ゾーン)があるため、伸び悩む可能性はあるが、RSI(14日)は58%で地合いは強く、上昇基調が弱まる可能性は小さいだろう。しかも、11月にかけて雲の厚みは次第に薄くなり、上値抵抗ゾーンとしての威力は弱まってくるだろう。雲のねじれもあるため、この時間帯で上方にブレイクする可能性はある。

以上は強気の見方だが、このレベルで堅調に推移しても雲をブレイクできず、ねじれの時間で反落に転じてしまう可能性も想定しておきたい。


*豪ドル円日足

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