テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

12月17日(水)
【12月16日の海外相場および市況】
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*NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)において早期利上げへの警戒感が高まる中、5営業日続落した。時間外取引中に一時1223.90ドルまで上伸したが、その後は米株相場の上昇につれて売りが強まった。翌日のFOMC声明発表を前に、米金融当局の早期利上げに対する警戒も強まり、引けにかけて下落基調に転じた。通貨ルーブルの下落を受け、ロシアが金準備を手放すとの思惑が強まったことも売り要因となった。終値は1200ドルを割り込み、10日、25日、50日の移動平均線をすべて割り込んだ。RSI(14日)=46.7%とテクニカル的に下落基調に転換した。

*白金はルーブル安がもたらすロシア経済への不安から売られた。終値は1200ドルを割り込み、10日、25日、50日の移動平均線をすべて割り込んだ。RSI(14日)=40.9%と下落基調が継続している。

*NY原油(WTI)相場は、需給緩和懸念で売られたものの、ドル相場の動向で買い戻され、ほぼ横ばいで終えた。需給緩和懸念から売りが継続し、12月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値、11月の米住宅着工件数がいずれも予想を下回ったことから、一時53.60ドルと5年7カ月ぶりの安値を付けた。しかし、次第に買い戻しが入り、下げ幅を縮小した。為替市場では対ユーロでドル安が進行したため、ドル建て原油は相対的な割安感からも買い支えられ、プラス圏に転じた。RSI(14日)=18.3%と極めて売られ過ぎ感が強い。一方、北海ブレントは続落し60ドルを下回って引けた。

*コーンは4営業日ぶりに反落。大豆安が弱材料になった。4ドルの大台では農家の売りが活発化しているが、1月需給報告で今年の米国のトウモロコシ収穫面積が下方修正されるとの見通しや、中国が「MIR162」と呼ばれる遺伝子組み換えトウモロコシの輸入を認可するとの思惑が下値を支えている。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っており、RSI(14日)=65.4%と上昇基調は継続。

*大豆は、南米の生産見通し改善や大豆ミール相場安が圧迫要因になって下落。終値は10日移動平均線を下回ったが、25日と50日の移動平均線は上回っている。しかし、RSI(14日)=49.1%と50%を割り込み地合いは弱くなった。

*NY外国為替市場は、原油安、ルーブル安などを背景にリスク回避の円買いが強まり、円高が進んだ。ロシア中央銀行は16日、自国通貨ルーブル安の防衛を目的に主要政策金利を大幅に引き上げたものの、原油安を受けてルーブルの下落は止まらなかった。金融市場混乱に対する懸念が強まり、円は一時115円57銭付近と1カ月ぶりの円高水準となった。12月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が悪化し、11月の米住宅着工件数も市場予想を下回ったため、リスクオフモードが強まり安全資産としての円が買われた。米長期金利の低下も円買い要因になった。ただ、午後にはルーブルが対ドルで反発したほか、原油相場も下げ止まったことから、円高にも歯止めがかかった。市場は、17日に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)で、事実上のゼロ金利を「相当期間」維持するとの文言が削除されるかどうか注目している。

*NY株式市場は、原油安による新興国通貨の下落が顕著になり、世界経済への影響が高まるとの懸念から大幅続落し、3営業日連続で安く引けた。原油安は一服したが、大幅利上げに踏み切ったロシアの通貨ルーブルは下げ止まらず、ブラジルなど石油を生産する他の新興国にも波及するとの懸念から、世界経済の先行き不安が高まり、リスクオフ状態になった。市場は、17日に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。事実上のゼロ金利を「相当期間」維持するとしたFOMC声明文の文言を削除するとの観測が広がっていたが、ここにきて文言が維持されるとの見方も浮上している。維持されれば、金融緩和継続と受け止められ、相場の押し上げ要因になりそうだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 11月通関ベース貿易収支 -7100億円(-7369億円) -9920億円
18:30 (英) 11月失業保険申請件数 -2.04万件 -2.00万件
18:30 (英) 11月失業率 2.8% 2.7%
18:30 (英) BOE議事録
22:30 (米) 11月消費者物価指数 [前月比] 0.0% -0.1%
   (米) 11月消費者物価指数 [コア:前月比] +0.2% +0.1%
   (米) 11月消費者物価指数 [前年比] +1.7% +1.4%
   (米) 11月消費者物価指数 [コア:前年比] +1.8% +1.8%
22:30 (米) 第3四半期経常収支 -985億USD -975億USD
28:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%
30:45 (NZ) 第3四半期GDP [前期比] +0.7% +0.7%
   (NZ) 第3四半期GDP [前年比] +3.9% +3.3%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【豪ドル円テクニカル分析】
15日、オーストラリア政府は資源価格の下落などを受け、2014年7月~15年6月の会計年度の財政赤字が5月時点の想定を106億豪ドル(約1兆円)上回る404億豪ドルに膨らむとの中期経済・財政見通しを発表した。

ホッキー財務相は記者会見し、どれだけ有利に貿易できるかを示す交易条件が「1959年の統計開始以来、最大の落ち込みとなった」と述べた。

鉄鉱石や石炭、小麦など主要輸出品の価格低迷に加え、最大の貿易相手国である中国の経済成長が減速し、税収が予想以上に落ち込む見通しとなった。失業率は、15年6月にかけて13年ぶりの高水準となる6.5%に上昇すると予測する。今年11月の失業率は6.3%だった。実質経済成長率は2.5%と想定している。 豪政府は、歳出の伸びを向こう4年間、年1%内に抑える。
 

16日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は今月2日に行われた政策決定会合の議事録を公表した。

議事録によると、利下げの可能性について協議された事が明らかになった。一方で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標は2.5%に据え置かれた。

豪中銀の政策金利は1年4カ月連続で過去最低水準に維持されており、スティーブンス総裁は、経済成長を促すべく今後も金利を現在の水準に留めておくことを示唆した。

12月の中国製造業購買担当者指数(PMI )が発表された。速報値は49.5と、市場予想中央値の49.8を下回り、7カ月ぶりの低水準となった。11月改定値は50.0だった。同指数は50を下回ると製造業活動の縮小を示す。

中国人民銀行(中央銀行)は先月、急きょ利下げを行い金融緩和を行ったが、12月の製造業PMIは景気の落ち込みが改めて深刻になっていることが示唆された。製造業セクターの落ち込みは大きく、景気減速を食い止めるため、中国金融当局が一段の刺激策を講じるかどうか注目される。

豪ドルを取り巻く環境は悪化し、豪ドル円は年初来高値の121.865円から6%強下落しているが、テクニカル的にそろそろ下げのポイントに近づいてきたようだ。

豪ドル円日足を見ると、転換線と基準線を割り込んでいるが、雲の下限に達した。

年初来高値の102.86円(11月21日)と年初来安値の88.225円(2月3日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=97.30円、0.5倍(半値)押し=95.55円、0.62倍押し=93.78円となるが、雲の下には0.5倍押しのサポートラインがあり、間もなく遅行線は雲のサポートを受けるだろう。

RSI(14日)=29.9%とボトム圏に入っているが、 今年の動きを振り返ると、RSI(14日)が30%台にある時、あるいは30%を下回った時は底値を形成している。

現況はこのボトム圏に近づいており、2月や10月の時と違って、雲にサポートされている。押し目底のポイントが近いと予想する。

*豪ドル円日足

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【12月16日 国内市況終値】
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*金は大幅続落。NY金安と為替の円高・ドル安を受けて下落幅が拡大した。終値は10日と25日移動平均線を下回ったが、50日移動平均線は上回っている。RSI(14日)=48.6%と弱地合いに転換した。15日のNY金は、ドル高・ユーロ安や米国の早期利上げ観測を受けて4営業日続落した。時間外取引でも続落し1200ドルを割り込んでいる。16、17両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で「相当の間」ゼロ金利を維持するとしている指針(フォワードガイダンス)が削除され、来年半ばとみられている利上げ時期が早まるとの思惑が金を押し下げている。

*白金はNY安と円高が重なり、4営業日続落。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて下回った。RSI(14日)=44.5%と下落基調に転換した。

*中東産原油は8営業日続落。昨日の海外原油相場は先安観を背景に一段と下落し、東京市場はそれに加えて為替が円高に振れたためCBを含む下落となった。先限は連日、年初来安値を更新している。RSI(14日)=16.6%。石油製品は中東産原油の下落を受けてCBを含む大幅続落となり、いずれも先限は年初来安値を付けた。東京ガソリンのRSI(14日)=17.0%、東京灯油のRSI(14日)=18.5%。

*石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長は14日、OPECに原油の目標価格はないと述べたほか、緊急総会の必要性について明言しなかった。また、アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相は15日、OPECが緊急会合を開催する必要はないとの認識を示した。サウジアラビアを中心としたOPEC産油国が、原油価格安容認と受け止められる姿勢を見せていることで、市場では底値探りの展開が続いている。本日は、12月のHSBC中国製造業PMIが49.5に低下し、5月(確報値49.4)以来7カ月ぶりに好不況の分岐点とされる50を下回ったことも嫌気されたようだ。今夕には12月のユーロ圏PMIが公表されるが、こちらも弱い内容となれば、中国や欧州の需要減少懸念が強まり、原油相場は一段の安値に沈む可能性がありそうだ。

*ゴムは反落。原油安、円高に加え、12月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)の悪化を受けて下げ幅を広げた。ただ、終値は201円台を維持し、10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=54.0%と強地合いは崩れていない。

*トウモロコシは円高を受けて反落。ただ、先限は2万7000円台を維持した。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っており、RSI(14日)=67.2%。一般大豆も円高により安い。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っており、RSI(14日)=58.2%。12月の中国製造業PMIは49.5で、7カ月ぶりに50を下回ったことで、中国の景気に対する減速感が強まっているが、今夜のシカゴ穀物市場で弱材料視されるかどうか注意したい。

*東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価が下げ幅を拡大したことを受けて117円台前半まで下落した。午前中に118円近くまで反発したが、12月のHSBC中国製造業PMIが市場予想を下回る49.5となり、日経平均株価が下げ幅を拡大するとドル円も下落に転じた。

*日経平均株価は、NYダウが原油価格の急落を受け大幅安となったことに影響されて下げ相場となり、中国の経済指標悪化もあって一時前日比380円以上の下げとなった。終値は10月31日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値となった。16、17両日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期利上げが示唆されるかどうかがポイントになっている。地合いが悪化している状況だけに、早期利上げへの示唆があれば、内外の株価は売られる可能性が高そうだ。

*東京金1時間足
4620~4728円のレンジを下抜けて、次のサポートラインである4550円も割り込んだ。4500円は維持されたが、3本の移動平均線(18本、36本、54本)を下回っている上に、MACDもゼロラインを下回って推移しているため、下落基調が強まっており、下値追いの展開になる可能性がある。
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【ドル円テクニカル分析】

ドル円の4時間足を見ると、72本移動平均線を下回って推移しており、一目均衡表では三役逆転状態となって、下落基調に転換している。

三役逆転とは、価格が転換線の下側にあり、転換線が基準線を下回っている。加えて、これらが雲の下側にあって、かつ、遅行線が実体でデッドクロスして下落している状態を指す。

加えて、現況は遅行線が雲を割り込んでいるため、下落へのモメンタムが強まる可能性がある。

MACDもゼロラインの下側で推移しているが、さらに下落している。

しかし、相場は117.425~121.865円のレンジにあり、現在レンジの下限に接近している。レンジの下側には200本移動平均線があり、117.40円前後でサポートされる可能性もある。

しかし、200本移動平均線を割り込んだ場合、下落がさらに強まる可能性が高まるだろう。

117.425~121.865円のレンジを下抜ければ、レンジ幅を下限から下方に伸ばして117.425-(121.865-117.425)=112.985円が算定される。

一方、今回の上昇相場の起点となった安値105.185円と年初来高値の121.865円にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=115.53円、0.5倍(半値)押し=113.53円、0.62倍押し=111.52円となり、レンジを下放れた場合の算定値と半値押しのレベルがほぼ重なる113円前後がサポートゾーンとして有効に機能しそうだ。

しかし、強い上昇相場であれば0.5倍押しまで調整が入らず、その上のレベルで下げ止まる可能性も高いことから、0.38倍押しの115円台で下げ止まることを想定しておきたい。

*ドル円4時間足
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【NY金テクニカル分析】
NY金の年初来高値の1391.9ドル(3月17日)と年初来安値の1130.4ドル(11月7日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=1229.8ドル、0.5倍(半値)戻し=1261.2ドル、0.62倍戻し=1292.6ドルとなる。12月9日の終値は1232ドルで、0.38倍戻しのラインを上抜いたと同時に、一目均衡表の雲の上限も上回った。

しかし、9日、10日の高値は下がりくる100日移動平均線の抵抗を受けて押し返され、上ヒゲを引くことになった。10日以降は、切り下がる雲の上限に沿って上値を切り下げ、昨日の下落では再び雲に入り込んで転換線も割り込んだ。ただ、安値は50日移動平均線にサポートされた状況になっている。

MACDは10月から11月中旬にかけてダブルループを形成した後に、ゴールデンクロスを示現して上昇し、ゼロラインを上回ってきたが、相場が続落すると、デッドクロスを示現し、ゼロラインを割り込んで下落に転じる可能性が出てきている。

NY金は強弱の分岐点に差し掛かっており、16、17日に開催されるFOMCの結果待ちというところか。

ただ、50日移動平均線を割り込んでも、その下には雲の下限があり、さらには基準線(1185ドル)もあるため、続落しても、この前後で下げ止まるなら上昇基調は崩れていないと判断できるだろう。

上昇に転じた場合、終値が100日移動平均線を上回るかどうかがポイントになってくる。これが達成されなければ、現状の1200ドルを挟んだレベルで保ち合いが続きそうだ。

*NY金日足

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