テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

11月6日(木)
【11月5日の海外相場および市況】
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*NY金は、ドル高・ユーロ安や堅調な米株価を背景に6営業日続落。2010年4月22日以来約4年半ぶりの安値で終了した。外為市場では対ユーロでドル高が進行し、ドル建て金は割高感が強まり売られた。また、米中間選挙で野党・共和党が上院でも過半数を獲得したことが好感され、米株式相場ではNYダウが最高値を更新。米中間選挙で野党・共和党が上院でも過半数を獲得し、06年以来初めて上下両院で過半数を制したことを受け、投資家の間でこれまでよりも実業界寄りの政策が行われるとの見通しが高まったことが背景。株式に資金が流入する一方で、安全資産である金の売りが一段と強まった。さらに、アジア市場などの現物需要の買いが鈍っていることも圧迫材料。世界最大の金上場投資信託(ETF)SPDRゴールド・トラストの4日時点の保有高は738.82トン、2008年以来約6年ぶりの低水準となった。

*米欧石油市場の原油相場は、WTI原油が大幅反発、北海ブレント原油は小幅高となった。サウジアラビアのパイプラインが爆発したとの噂や、米国の原油在庫統計で増加幅が予想を下回ったことが強材料。米エネルギー情報局(EIA)によると、先週の原油在庫は46万バレル増と、予想の220万バレル増を大きく下回った。一方、国営サウジ通信(SPA)によると、ディーゼル油を運ぶサウジのパイプラインの火災は消し止められた。また、ADPが発表した10月の米非農業部門就業者数は23万人増加。エコノミスト予想の22万人増を上回り、原油相場の支援材料となった。

*コーンは3日ぶりに反発し、100日移動平均を上回って引けた。米農務省が発表する週間輸出成約高について、前週の48万9820トンから増え、60万~80万トンになると予想されている。大豆は3日ぶり反発。トウモロコシにつれ高となった。米農務省が6日発表する大豆の週間輸出成約高を90万~100万トンと予想。前週は132万6000トン。大豆の現物相場は堅調。過去2日間の先物相場の下落を受け、農家の売りが出なくなったという。

*NY外国為替市場のドル円相場は、米中間選挙の結果や堅調な米雇用関連指標などを受けて上昇し、一時114円85銭を付け115円台に迫った。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した10月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比23万人増加。前月(22万5000人増)から改善した上、市場予想(22万人増)を上回った。一方、10月の米サプライ管理協会(ISM)非製造業景況指数は前月から低下し、市場予想を下回った。一連の指標を受けて2007年11月以来約7年ぶりとなる115円台を試したが目前で失速し、その後は114円台後半で推移した。

黒田総裁は5日の講演で、追加緩和に踏み切ったことについて「日銀は量的・質的金融緩和の導入当初から2%の物価安定の目標の早期実現に強くコミットしている」と発言。さらなる緩和の手段について、長期国債の買い入れを含めて「限りがあるとは思ってない」と述べた。

7日発表の10月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比23万5000人増の予想。9月は24万8000人増と、予想の21万5000人増を上回った。

*NYダウは、米中間選挙の結果や良好な米経済指標などを好感して上昇した。4日の米中間選挙を受けて、共和党が上院、下院とも過半数を占めることになり、税制改革や規制緩和などの政策議論が進むことへの期待から買いが先行した。米オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)による全米雇用報告で、就業者数の伸びが市場予想を上回り、米経済成長への安心感が広がったことも強材料視された。選挙を受けて米国産原油の輸出解禁議論が高まるとの思惑などから、エネルギー関連株が注目された。

【本日6日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月6・7日分)
09:30 (豪) 10月新規雇用者数 -2.97万人 +2.00万人
09:30 (豪) 10月失業率 6.1% 6.2%
14:00 (日) 9月景気動向指数・速報 [先行CI指数] 104.4 105.5
    (日) 9月景気動向指数・速報 [一致CI指数] 108.3 109.8
18:30 (英) 9月鉱工業生産 [前月比] 0.0% +0.4%
21:00 (英) BOE政策金利発表 0.50%
21:45 (ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表 0.05%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.7万件 28.5万件
22:30 (米) 第3四半期非農業部門労働生産性 [前期比] +2.3% +1.5%
22:30 (米) 第3四半期単位労働費用 [前期比] -0.1% +0.5%

*数値は順に、前回、予想。

【11月5日 国内市況終値】
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*金は反落。午前はNY金時間外相場が上伸したことから、買いが先行したが、午後に入り、時間外が急落すると、東京市場も売りが優勢となり、マイナス圏に値を沈めた。白金も、NY時間外安を映し反落。NY金先物相場時間外取引は、ドル高・ユーロ安に加え、堅調な米国経済を映した米株高を背景に下落基調が鮮明となっているが、本日午後の時間外では一時1150ドル台まで下落、約4年7カ月ぶりの安値で推移している。世界最大の金上場投資信託(ETF)SPDRゴールド・シェアーズによると、10月の資金流出額は10億ドルを超え、保有高は6年ぶりの低水準となった。10月に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)は量的緩和の終結を決定した一方で、日銀が追加緩和に踏み切った。景気低迷によりデフレ懸念が強まる欧州も、追加緩和に動くとの見方は多い。回復傾向を強める米国は利上げ時期を探っているが、日欧は緩和を続けるため、金融政策の方向性の違いから、今後もドル独歩高が続くとみられる。

*中東産原油は下落。4日の欧米原油相場が大幅に下落したため、売りが先行した。その後は、円安・ドル高が進んだため、下げ幅を縮小したが、NY時間外の軟化で戻しきれなかった。石油製品も原油安に連れて下落。欧米原油相場は、世界的な先行きの供給過剰観測が強く、下値模索の展開が続いている。WTIは4日、下値のめどとされていた75ドルに近づいた。北海ブレントも節目の80ドルを割れば、75ドルを試す展開になりそうだ。

*ゴムは続落。上海相場の下落を眺め、下げ幅を拡大した。主要生産5カ国が150セント以下での販売を自粛すると合意したことを受けて上昇してきたが、その後、インドネシア産TSR20号のオファー価格が10月29日に169.40セントに達するなど、現物価格が150セントを大きく超えたため、利食い売りが優勢になったようだ。

*トウモロコシ、一般大豆ともに安寄り後は下げ渋った。4日のシカゴ相場が豊作観測を背景に下げたことを受けて売りが先行したが、為替が円安に振れたため、下げ渋った。大豆の収穫進捗率は、2日時点で83%となり、過去5年平均に達した。

*東京外国為替市場のドル円相場は、ドル買い・円売りが優勢となり114円台前半に上昇している。一時は114円38銭と、2007年12月以来のドル高となった。米中間選挙で共和党が優勢となり、時間外で米株高となったことで、ドル買いが強まったようだ。ユーロ円は一時143円44銭と、4月3日以来の水準までユーロ高・円安が進んだ。

本日、ADPの10月雇用統計、供給管理協会(ISM)による10月の非製造業景況指数が発表される。

6日、欧州中央銀行(ECB)は定例政策委員会を開く。10月2日の会合では、政策金利を過去最低に据え置いた。ドラギ総裁は会合後の会見で、カバード債の購入に加え、資産担保証券(ABS)の購入を10-12月(第4四半期)から開始する計画を表明。カバード債購入は10月20日から開始された。

*日経平均株価は、為替相場で円安が進んだことが支えとなり、5営業日続伸した。


*東京金1時間足
日中取引では一時4223円まで下落し、4226~4247円のギャップを埋めた。その後、引き戻して終わったが、移動平均線を下回っており、上値が重くなっている。MACDもデッドクロスしており、戻り売り圧力が強まる可能性がある。ただ、現状はギャップの中に位置しているため、4247円を上回れば上昇に転じる可能性はある。逆に、4226円を下回ると、再び4200円割れを試す可能性もある。

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【東京トウモロコシテクニカル分析】

東京トウモロコシの年初来高値2万8490円(4月30日)と年初来安値2万2680円(10月3日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=2万6280円、0.5倍(半値)押し=2万5590円、0.62倍押し=2万4890円となり、11月4日の高値2万5580円は、半値戻しに達したと言えるだろう。現在は、0.5倍戻しラインの抵抗を受けて保ち合い状態と言える。

日足の一目均衡表を見ると、転換線と基準線、そして雲を上回った。遅行線も雲の上限に達し、現在は、下落相場から上昇相場へ移行するプロセスにあると言えるだろう。

10月に入ってからは転換線にサポートされて上昇しているため、これを割り込むまでは、上昇相場が継続すると見て良さそうだ。押し目の目安は、転換線と0.62倍押しのラインがほぼ一致する2万4900円前後になるだろうか。

すでに50日、100日の移動平均線は上回っているため、今後、0.5倍押しラインをブレイクすれば、その上にある200日移動平均線が目安抵抗線になるだろう。さらに、200日線の上には0.38倍押しラインがあり、ここを上回れば全値戻しの可能性も出てくる。

MACDはゴールデンクロスの後、ゼロラインを越えて上昇している。価格水準が上方へシフトしているため、RSI(14日)が高い水準に達していても、上昇基調が崩れる事にはならないだろう。


*東京トウモロコシ日足

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【東京金テクニカル分析】

米国でのQE3終了に引き続き、日銀の追加金融緩和策を受けてドルが大幅に上昇し、ドル建て金相場は1210ドル台から1160ドル台へと急落した。この流れを受けて、東京金も一時4184円まで下落したが、その後は、大幅に円安が進行したことから急反発に転じ、5日には4260円台に上昇した。

年初来高値4545円(3月13日)と年初来安値4074円(2月5日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4366円、0.5倍(半値)押し=4310円、0.62倍押し=4253円となり、0.62倍押しを回復し、0.5倍押しのラインに向けて反発しているところ。

日足の一目均衡表を見ると、転換線と基準線を上回っているが、雲が上値抵抗になっている。遅行線も実体に接近しており、ここで抵抗を受けているようだ。50日、100日、200日の主要な3本の移動平均線は4267~4274円に位置し、これらも上値を抑える要因になっている。しかし、雲の厚みは薄くなっているため、上値抵抗ゾーンとしての威力は弱まっている。本日の高値は4274円を付けており、上値抵抗線をブレイクする可能性も高まっている。3本の移動平均線と雲をブレイクすれば、地合いは強まり、0.5倍押しラインをブレイクする可能性も出てくる。

MACDはゼロラインに接近しており、RSI(14日)も50%に達しているため、上昇基調に転じる可能性はある。

しかし、雲や移動平均線の抵抗を受けて押し返されて反落に転じた場合、4176円(10月6日の安値)が維持されるかどうかがポイントになるだろう。ここを下回ると、6月2日の安値4075円が視野に入ってくるだろう。

いずれにしても、為替が大きく変動しているため、NY金相場とは異なった展開になる可能性もあり、外電とは違った視点が必要だろう。

*東京金日足

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【ニュージーランド失業率低下】
11月5日、ニュージーランド統計局は2014年第3四半期(7~9月)雇用統計を発表した。
失業率(季節調整済み)は5.4%となり、5年半ぶり低水準を記録した。前期から0.2ポイント低下した。事前の市場予想通り。
就業者数は234万6000人で、前期比0.8%増加。労働参加率は65.2%で前期比0.2ポイント上昇した。

移民増加で、人口増加率が過去10年間で最大を記録し、人口増加数(6万4000人増)を新規就業者数(7万2000人増)が上回ったため、失業率が低下した。

これを好感して、ニュージーランドドル円は急反発し、その後も堅調に推移している。

*ニュージーランドドル円5分足
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