テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2月6日(金)
【2月5日の海外相場および市況】
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*5日のNY金は、6日の米雇用統計の発表を控えて、調整売りに反落。最新週の新規失業保険申請件数は27万8000件と前週から1万1000件増加したが、市場予想の29万件は下回った。また、商務省が発表した2014年の貿易統計では、輸出入がともに統計開始以来最大となった。良好な経済指標を眺めて金は下落した。また、米株式が堅調に推移したことも安全資産としての金買いが後退する要因になった。終値は依然として10日移動平均線と25日移動平均線の間にある。RSI(14日)=53.3%。

*白金は反発。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=52.6%。

*5日のNY(WTI)原油相場は、リビアやナイジェリアの情勢不安を背景とした供給懸念や前日の大幅安を受けた買い戻しに反発。フランス石油大手トタルは4日、操業停止中のリビア・マブルク油田が武力勢力に襲撃されたことを明らかにした。また、ギリシャ沿岸警察によると、ナイジェリア沖のマルタ船籍の石油タンカーが海賊に乗っ取られたことが判明。これをきっかけに供給不安が再燃した。さらに、中国の追加金融緩和決定を受けて、エネルギー需要が拡大するとの期待感も浮上し、買い圧力が高まった。終値は10日、25日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=54.2%。北海ブレント原油も反発し、終値は56ドル台を回復した。

*サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、3月のアジア顧客向けアラビアンライト原油の公式販売価格(OSP)を前月よりバレル当たり0.90ドル引き下げることを明らかにした。

*シカゴトウモロコシは小麦相場が3%近く上昇したことや、ドル安を受けて上昇。ブラジル中南部の農産物ベルトでは、降雨域の拡大が続いており、作物の生育に好影響を及ぼす見通しで、相場の上値を抑えそうだ。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=49.3%。

*シカゴ大豆は大豆油高やマレーシアのパーム油高を反映して反発。インドネシア議会では、バイオディーゼル燃料補助金引き上げ法案が通過し、パーム油の強材料になった。補助金引き上げで、バイオディーゼルに加えられるパーム油の利用が押し上げられる可能性がある。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=45.1%。

*5日のNY外国為替市場のドル円相場は、米長期金利の上昇などを受けて売られ、反発し117円台半ばで堅調に推移した。ドル円は、翌6日の1月米雇用統計発表を控えて様子見が強まったが、米長期金利が上昇したため堅調に推移した。一方、ユーロは対円、対ドルともに上伸した。ギリシャの財政先行き不安を受けた前日の売りが一服。オーストリア中銀のノボトニー総裁は、新たな支援策で合意できれば、ギリシャ国債を再び担保として受け入れることは可能という認識を示した。

*5日のNY株式相場は、原油相場の反発や企業買収を好感して上昇。5日のNY(WTI)原油が反発し、50ドル台を回復した。金融市場の不安定要因となってきた原油相場が落ち着くことへの期待から投資家心理が改善し、買いが広がった。企業決算が良好な内容だったことから、ドル高、原油安の影響は小さかったようで、市場の安心感を誘った。6日の米雇用統計では労働市場の順調な改善が続くと見られている。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
NZ休場(ワイタンギデー)
09:30 (豪) RBA四半期金融政策報告
14:00 (日) 12月景気動向指数・速報 [先行CI指数] 103.9 105.4
      (日) 12月景気動向指数・速報 [一致CI指数] 109.2 110.5
16:00 (独) 12月鉱工業生産 [前月比] -0.1% +0.4%
18:30 (英) 12月商品貿易収支 -88.48億GBP -91.00億GBP
22:30 (米) 1月非農業部門雇用者数 +25.2万人 +23.0万人
22:30 (米) 1月失業率 5.6% 5.6%

2/8
(日) 未定 (中国) 1月貿易収支 +496.1億USD 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


【2月5日 国内市況と終値】
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*金は3日ぶりに反発。4日のNY金が、中国の追加金融緩和による需要増加観測の高まりを背景に上昇したのを受け、東京市場も買いが優勢となった。ギリシャの債務問題をめぐっては、ドイツがギリシャに対し、EUやIMFと合意した緊縮策を守るよう要求する方針であると伝えられた。また、ECBは、域内金融機関のECBからの資金借り入れに関し、ギリシャ国債を担保とすることを認めない方針を発表した。ギリシャは債務の減免措置を求めており、欧州にとっては受け入れられない可能性が高い。今後もギリシャ問題が拗れれば、金相場を押し上げそうだ。また、中国人民銀行は4日、低迷している国内景気を刺激するため追加金融緩和を決定。金融機関の預金準備率を0.5%引き下げると発表した。世界的な金融緩和の中で、米国だけが利上げを実施する事ができるのかどうかという疑問が出ており、金をサポートしている。終値は25日移動平均線を上回ったものの、10日移動平均線を下回っている。RSI(14日)=53.7%。

*白金は続伸。終値は50日移動平均線を上回ったが、10日移動平均線を下回っている。RSI(14日)=48.8%。

*中東産原油は、欧米原油相場の急落を受けて暴落。前日からの下落率は8.4%に達した。終値は25日移動平均線を下回ったが、10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=49.1%。NY(WTI)原油は、先週末に米石油掘削リグ稼働数の減少が伝えられると、買い戻しが優勢となり、3日には50ドルの大台を回復した。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が4日発表した最新の週間在庫で、原油が前週比630万バレル増の4億1310万バレル、ガソリンが230万バレル増の2億4070万バレル、ディスティレート(留出油)が180万バレル増の1億3450万バレルといずれも増加したことが判明すると、一転して急落となった。特に原油在庫は1982年の集計開始以来の最高を2週連続で更新しており、石油製品在庫も大幅に積み増しされているため、弱気観測が再燃した。石油製品も原油に追随して大幅下落。ガソリン終値は25日移動平均線を下回ったが、10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.7%。灯油終値は25日移動平均線を下回ったが、10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.8%。

*ゴムは、原油安と上海ゴムの軟調が重石となって4日ぶりに反落。RSI(14日)=56.1%。

*トウモロコシは、昨日のシカゴコーンが利食い売りに下落したことを受け、売りが優勢となって反落。RSI(14日)=47.2%と地合いは弱い。一般大豆は軟調。ただ終値は10日移動平均線にサポートされた。RSI(14日)=46.5%。シカゴコーンは原油の急落が弱材料となった。原油につれてガソリン価格が低下すれば、発熱量で劣る燃料エタノールを使うメリットはなくなる。EIA週報によると、1月30日現在の米国の燃料エタノール在庫は2年7カ月ぶりの高水準となり、生産量は2週連続で減少した。燃料エタノールの在庫に余剰が生じており、供給過多状態になっているという。

*東京外国為替市場のドル円相場は、30年国債入札を順調に通過したことで市場に安心感が広がった一方、ギリシャ情勢不安を背景としたリスクオフムードが継続し、117円台前半で推移した。午前中は、日経平均株価が下げ幅を拡大したため、117円割れを試す展開になったが、昼すぎには30年国債の入札結果を受けて、117円40銭台まで上昇した。ただ、ECBによるギリシャ国債の担保受け入れ停止発表を受けたリスクオフムードが払拭されておらず、117円前半に軟化した。

*日経平均株価は、欧米経済の先行きに対する不安が高まり、利益確定売りに押された。米国経済やギリシャ問題への警戒感から軟調に推移した。一時前日比200円近く下落したが、引けにかけて押し目買いが入った。市場では企業業績の上振れ観測を背景に先高期待が根強い。明日6日には約400社が決算発表を予定している。

【NY原油テクニカル分析】

3日、NY(WTI)原油相場は、終値で1月5日以来の50ドルの大台を回復した。1月29日に43.58ドルと、2009年3月以来の安値をつけたが、この安値から3日の高値54.24ドルまで、わずか3営業日でおよそ20%も急騰した。先週末に米国内の石油掘削リグの稼動数が大幅減少したとの発表や、BPなど国際石油大手企業が原油安を受けて投資計画を縮小したこと、全米鉄鋼労組(USW)に加入している製油所の労働者がストライキを行っていることなどの強材料が重なってショートカバーが焙りだされたようだ。

しかし、4日は、週間在庫統計の発表を受けて世界的な供給過剰懸念が強まって急反落した。

米エネルギー情報局(EIA)によると、1月30日までの1週間に原油在庫は630万バレル増加し、戦略石油備蓄(SPR)を除く国内の在庫は4億1310万バレルに拡大した。これは、1982年の統計開始以来の高水準という。また、石油製品もガソリンが230万バレル増(市場予想は10万バレル増)、ディスティレート(留出油)が180万バレル増(同180万バレル減)と予想外の増加となった。

*EIA在庫統計
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NY(WTI)原油は、年明け後、底練りの展開が続いており、43.58~54.24ドルのレンジが形成されている。急騰後の急落という下値波乱の展開になり、昨日の下落でRSI(14日)=46.5%となって地合いはやや弱まったが、終値は25日移動平均線にサポートされている。問題は40ドル台が維持されるかどうかだろう。

石油掘削リグの稼動数は今後も減少する可能性が高いが、米国の在庫が今回でピークとなるのか、今後も増加するのかがポイントになるだろう。

また、イスラム国やヨルダンを巡る中東情勢の地政学的リスクも高まることが懸念され、突発的な強材料が出現する可能性もある。ヨルダンのアブドラ国王は4日、過激派組織「イスラム国」に拘束されていたヨルダン軍パイロットを檻の中で焼死させたとする動画が公開された事を受けて、同組織に容赦ない戦いを行うと宣言した。ヨルダンは米国から最大規模の金融支援を受けている国の一つで、米軍主導の対「イスラム国」空爆に他のスンニ派イスラム諸国と共に参加している。

この戦争が市場にどのような影響を与えるのか予断を許さない。限定的な地域に留まるのか、イラク全土に拡大するのか、また仮に、戦線がサウジアラビアに及ぶことになれば、原油市場には大きな波乱要因になるだろう。

短期的には43.58ドルが維持されるかどうかに注目したい。

*WTI原油日足

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2月5日(木)
【2月4日の海外相場および市況】
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*4日のNY金は、中国の追加金融緩和を受けた需要増観測などから3営業日ぶりに反発。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、金融機関の預金準備率の引き下げを発表した。主要消費国である中国の景気刺激策が好感され、金は反発した。米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業景況指数(NMI)は56.7と前月の56.5から上昇し、市場予想の56.4も上回った。このため、安全資産としての金は一時売られたが、需要増加期待や米株相場の不安定な地合いにサポートされて再び上伸した。安値は25日移動平均線にサポートされた。RSI(14日)=53.9%。白金は続伸。上値抵抗線は1250ドル。RSI(14日)=49.4%。

*4日、 中国人民銀行(中央銀行)は、全ての商業銀行を対象に預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げた。銀行の貸し出しを促し、景気の減速に対応するためで、業界全体を対象とする預金準備率の引き下げは2012年5月以来約2年半ぶり。5日から実施する。超低金利環境では、金など貴金属等の利子を生まない資産が買われやすくなるため、金融緩和は金相場にとって強材料になる。

*4日のNY(WTI)原油は、週間在庫統計の発表を受けて世界的な供給過剰懸念が再燃し急反落した。米エネルギー情報局(EIA)によると、1月30日までの1週間に原油在庫は630万バレル増加。戦略石油備蓄(SPR)を除く国内の在庫は4億1310万バレルに拡大し、1982年の統計開始以来の高水準を更新した。また、石油製品もガソリンが230万バレル増(市場予想は10万バレル増)、ディスティレート(留出油)が180万バレル増(同180万バレル減)と予想外の増加となった。これを受けて、相場は急反落し、週初めからの上げ幅を帳消しにした。終値は25日移動平均線を割り込んだが、10日移動平均線にサポートされた。RSI(14日)=46.4%。北海ブレント原油も急落となった。

*シカゴコーンは、前日に約1年ぶりの大きさとなる上昇となった反動から利食い売りが出て下落。前日の高値の388.50セントを試したが、上抜けられず、売られた。安値は25日移動平均線にサポートされた。終値は10日移動平均線を下回り、RSI(14日)=47.9%。

*シカゴ大豆は、南米の豊作見通しが圧迫要因となって反落。また、前日の相場上昇を受け、米国の農家の売りが増えたという。終値は10日移動平均線を下回った。RSI(14日)=41.3%。

*4日のNY外国為替市場のドル円相場は、ギリシャの財政不安が再燃して反落した。欧州中央銀行(ECB)は、格付けの低いギリシャ国債も担保として認めてきた特例を取りやめると発表した。これを受けて、ギリシャの財政再建の見通しに懸念が広がり、リスク回避の動きが強まったため、安全資産としての円に買いが集まった。オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した1月の全米雇用報告や、米サプライ管理協会(ISM)の1月の非製造業景況指数は強弱まちまちで、相場の反応は限定的だった。ユーロは、ECBの発表後、対円、対ドルともに急落した。前日の上昇の反動を受けた利益確定の売りも出た。

*4日のNY株式相場は、ほぼ横ばい。好決算などに支援され上昇基調だったが、取引終了間際に欧州中央銀行(ECB)が金融機関への資金供給でギリシャ国債を担保として受け取らないことを決めたとの報が伝わると、これが嫌気されて売られた。米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の米非製造業景況指数が前月から上昇し、予想を上回ったことは支援材料。一方、米エネルギー局(EIA)などが発表した最新週の原油在庫統計が前週から増加し、原油価格が再び急落。これを嫌気してエネルギー関連株を中心に売りが出るなどしたため、上値は抑えられた。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 12月小売売上高 [前月比] +0.1% +0.3%
21:00 (英) BOE政策金利発表 0.50%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 26.5万件 29.0万件
22:30 (米) 12月貿易収支 -390億USD -380億USD

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【2月4日(水) 国内市況と終値】
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*金は続落。3日の海外市場では、米株高やNY原油(WTI)相場の急伸を受けて市場がリスクオンとなったため、安全資産として買われてきた金には売りが出た。ギリシャ財務相が、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁と会談すると伝えられたことで、債務問題が解決に向けて前進するとの期待感が広がり、市場ではリスクオフムードが後退し、欧米の株式市場では買いが優勢となった。また、下落基調にあった原油価格が終値で約1カ月ぶりに、50ドルを回復したことも市場心理を改善させたようだ。東京金も売りが先行したが、NY金時間外が反発し、為替が円安で推移したため、下げ渋った。依然として25日移動平均線にサポートされ、10日移動平均線に上値が抑えられている。RSI(14日)=52.2%。

*白金は反発。NY白金高と円安を受けた買い戻しが優勢となった。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.2%。

*中東産原油は大幅続伸。3日の米欧原油相場がドル安・ユーロ高などを受けて急伸したことから、買いが殺到した。NY(WTI)原油時間外相場も底堅く推移したため、上げ幅が拡大し、期先2限月は一代高値を更新した。RSI(14日)=60.8%。石油製品も原油高になびき大幅続伸、ガソリンと灯油の先限がそれぞれ約定高値を更新した。ガソリンのRSI(14日)=60.1%、灯油のRSI(14日)=59.4%。

*ゴムは原油高や上海ゴム相場高を受けて大幅続伸。期近2限月と7月先限が一代高値を更新した。RSI(14日)=59.4%。チャートからは、次の上値として1月6日に付けた年初高値215円50銭が目安になっている。

*トウモロコシは続伸。3日のシカゴコーンが、ドル安・ユーロ高を背景に急反発した上、東京市場では円安となって買いが優勢となった。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.6%。一般大豆は当ぎりを除き上伸。シカゴ大豆高と円安を受けた買いが先行した。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.7%。昨夜のシカゴ穀物市場は、大豆、トウモロコシ、小麦の穀物主要3品が急反発し、本日の時間外相場でも堅調に推移している。原油相場が大幅反発したことを受けて、穀物市場でも小麦が節目の500セントを上抜いた。これを受けて、大豆やコーン相場も連れ高となった。通常、2月は穀物独自の需給材料がほとんどなく、高値では農家売りが予想される。外部要因でどこまで戻せるか注意したいところ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価が上昇したにもかかわらず117円台後半で伸び悩んだ。日経平均株価の上昇幅が拡大したため、買い優勢となり、118円目前まで上昇した。午後は徐々に調整売りにじり安となった。今夜発表されるADP全米雇用報告や1月ISM非製造業景況指数を控えて、利食い売りが先行したようだ。ただ、調整売りは限定的で、下値は堅かった。

*日経平均株価は、米国株高と為替の円安・ドル高進行を好感し、3日ぶりに大幅反発となった。前日は国債入札の不調が金融市場の混乱に対する懸念を生んで株価を押し下げたが、本日は債券市場が落ち着きを取り戻し、株価上昇を押し上げ、一時400円を超える上昇場面があった。


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