7月29日(月)
【7月26日の海外相場および市況】
*週末26日のNY外国為替市場は、米国内総生産(GDP)統計の発表を受けて、ややドル買いが優勢となり、108円台後半で堅調に推移した。108円63~73銭。2019年4~6月期の米実質GDP速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.1%増加。米中貿易摩擦の影響で設備投資が鈍化し、成長ペースは前期(3.1%増)から大きく減速した。ただ、市場予想の1.8%増は上回ったことから、それほどの落ち込みではなく、堅調な成長が続いていることが示されたとしてドル買いが優勢となった。一方、GDP統計では、引き続きインフレの低迷も確認されたことから、来週30、31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが決まるとの見方が強まり、大幅利下げ観測の後退を受け、米長期金利が上向いた場面で一時108円80銭台を付けた。
*週末26日のNY金は小反発。1419.30ドル(+4.60)。2019年4〜6月期の米実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.1%増加。米中貿易摩擦の影響により、成長率は前期(3.1%増)から大きく鈍化したものの、市場の想定内だった。来週は30、31日に連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているほか、米中貿易協議も再開される見通しで、様子見が強まった。
CFTC建玉7月23日時点:ファンドの金買い越しは25万1250枚(前週比+5749枚)と増加した。総取組高は61万6859枚と前週比1万4959枚の増加。
白金は南アランドの下落を受けて続落。867.80ドル(-6.20)。
パラジウムも続落。1531.00ドル(-2.90)。
CFTC建玉7月23日時点:ファンドの白金買い越しは2万0890枚(前週比+5298枚)と増加した。総取組高は7万7025枚と前週比201枚の増加。
*週末26日のNY原油は、イランをめぐる地政学的リスクが引き続き支援材料となり小幅続伸。56.20ドル(+0.18)。イランが中距離弾道ミサイル「シャハブ3」の発射実験を行い成功したと報道。ホルムズ海峡の石油輸送の安全が不安視され、供給リスクが高まった。イランと欧米諸国の対立が強まり、地政学リスクが懸念された。ただ、2019年米4〜6月期実質GDP(国内総生産)速報値が想定ほど弱くなかったとの見方からドルが買われ、ドル建て原油は割高感から上値を抑えられた。北海ブレント原油は、63.46ドル(+0.07)。
CFTC建玉7月23日時点:ファンドの原油買い越しは39万7851枚(前週比-2万5911枚)と減少。総取組高205万6492枚と前週比3万3137枚の減少。
*週末26日のシカゴトウモロコシは続落。414.50セント(-4.00)。米農務省発表の低調な週間輸出成約高が嫌気された。
CFTC建玉7月23日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは28万7036枚(前週比-3万1185枚)と減少した。総取組高は178万3259枚と前週比1万4052枚の減少。
シカゴ大豆は小動き。883.25セント(+0.75)。来週の米中貿易協議で両国間の緊張が緩和するとの期待感に支えられた。
CFTC建玉7月26日時点:ファンドの大豆買い越しは4120枚(前週比-1064枚)と減少。総取組高は66万6535枚と前週比3960枚の減少。
*週末26日のNYダウは、米景気に対する安心感から買われ、3日ぶりに反発した。2万7192.45ドル(+51.47)。2019年4~6月期米実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.1%増と、前期(3.1%増)から急減速した。ただ、市場予想の1.8%増を上回ったほか、GDPの約7割を占める個人消費が4.3%増と大きく伸びたことから、市場では景気に対する警戒感が後退し、消費関連株などに買いが入った。また、米グーグルの持ち株会社アルファベットが前日引け後に発表した4~6月期決算は、純利益が前年同期比3.1倍の99億4700万ドルと過去最高を更新。コーヒーチェーン最大手スターバックスやインターネット短文投稿サイトのツイッターも同期決算がそれぞれ大幅な増益となったことを好感して買われ、相場全体を押し上げた。
【29日の経済指標】
未定 (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目)
08:50 (日) 6月 小売業販売額 [前年同月比] 1.3%)
08:50 (日) 6月 百貨店・スーパー販売額(既存店) [前年同月比] -0.5%
第220回 『おしえて陳さん』
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*マーケットスクランブル出演
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