テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

12月10日(水)
【12月9日の海外相場および市況】
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*NY金は、世界景気の落ち込みが警戒され、リスク回避の買いに大幅続伸となった。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回り、20日高値を更新した。RSI(14日)=60.4%と上昇基調に転じた。中国の貿易統計は輸出が低い伸びとなり、輸入も3カ月ぶりにマイナスとなった。前日にはドイツの鉱工業生産が微増にとどまったほか、日本の第3四半期国内総生産(GDP)も下方修正されていた。一連の弱い経済指標を受けて、市場では世界景気の落ち込みが警戒され、前日のアジア、欧州に続いて米国の株式市場でも売りが強まって、安全資産の金に買いが集まった。アトランタ連銀のロックハート総裁、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が前日、事実上のゼロ金利を「相当の間」維持するとの文言を、フォワードガイダンスから削除する事に対し、消極的な姿勢を見せたため、ドルが主要通貨に対して下落したこともドル建て金を押し上げた。

*NY白金もドル安、金上昇を受けて反発。終値は25日移動平均線を上回ったが、50日移動平均線はまだ超えていない。RSI(14日)=54.4%と強地合いが継続している。

*WTI原油は、サウジアラビアやイラクによる原油販売価格引き下げや金融大手モルガン・スタンレーによる2015~2016年度の北海ブレント価格見通しの引き下げ、さらには世界の株価下落等を背景に売りが継続し、時間外取引では一時62.25ドルの安値を付けたが、為替市場ではドルが大幅に下落したため、ドル建て原油価格に割安感が強まり、買い戻しが膨らんでプラス圏に浮上して引けた。ただ、依然として終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて下回っている。RSI(14日)=26.6%。北海ブレント原油もドル安を受けて反発に転じた。

*シカゴコーンは、10日に発表される米需給報告を控えてショートカバーにより反発した。12月の需給報告の市場予想で、2014~15年度の米トウモロコシ期末在庫見通しは20億2700万ブッシェルと、前月の20億800万ブッシェルから上方修正が予想されている。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回り、RSI(14日)=61.7%。

*大豆は輸出需要の増加や、大豆ミールの需給逼迫を受けて上昇。米農務省の需給報告を翌日に控えてショートカバーも入った。2014~15年度の米大豆期末在庫見通しは4億2700万ブッシェルと、前月の4億5000万ブッシェルから下方修正が予想されている。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回り、RSI(14日)=57.5%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、世界景気の落ち込みが警戒され、ドル買い・円売りポジションが巻き戻され、一時は12月1日以来の117円台にまで下落した。しかし、日米の景況感の違いや金利差から急反発に転じ、119円半ばまで戻した。アジア、欧州、米国で株安が続き、市場にリスク回避姿勢が強まったため、利益確定売りが膨らんだようだ。

*NYダウは、アジアや欧州の経済指標が悪化し、両地域の株価が下落したことが嫌気されて利益確定売りが優勢となって反落した。一時は220ドルも下落する場面もあった。前日は上海株が大幅安となり、欧州株もギリシャが大統領選への不安から下落となり、世界経済の落ち込みが警戒された。ただ、売り一巡後は、米景気や業績への期待などから徐々に買い戻され、下げ幅を縮めた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
10:30 (中国) 11月消費者物価指数 [前年比] +1.6% +1.6%
10:30 (中国) 11月生産者物価指数 [前年比] -2.2% -2.4%
17:00 (南ア) 11月消費者物価指数 [前年比] +5.9% +5.8%
18:30 (英) 10月商品貿易収支 -98.21億GBP -95.00億GBP
20:00 (南ア) 10月実質小売売上高 [前年比] +2.3% +2.2%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【12月9日 国内市況終値】
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*金は反落。週明け8日のNY金相場は株安やドル下落、またアジアと欧州の経済指標の悪化を背景に反発したが、東京市場では、為替が円高に振れたため、マイナス圏に沈んだ。ただ、終値は10日、25日、50日の3本の移動平均線をまだ上回っており、RSI(14日)=68.5%、上昇基調はまだ崩れていない。

*白金はNY時間外安と円高を反映し、4営業日ぶりに反落。終値は10日、25日、50日の3本の移動平均線をまだ上回っており、RSI(14日)=63.8%、上昇基調はまだ崩れていない。

*中東産原油は3営業日続落。週明け8日のNY原油は、イラクが原油販売価格を引き下げたことを受けて大幅続落した。WTI時間外も軟調に推移し、為替も円高に振れたため、CBを含む下落となり、年初来安値を更新した。東京原油の終値は20日安値を更新した。RSI(14日)=25.7%と売られ過ぎ感が強まっている。週明け8日の海外原油相場はWTI原油が63.05ドル、北海ブレントが66.19ドルと、それぞれ終値では2009年7月、2009年10月以来の安値で引けた。WTI時間外は一時62.25ドルと、8日に付けた安値を更新する場面もあった。ロイター通信によると、イラク石油販売公社は8日、2015年1月のアジア、米国向けバスラ・ライト原油の月間公式販売価格を引き下げると発表。サウジアラビアも先週4日に販売価格の引き下げを発表しているため、市場心理は一段と弱気に傾いた。

石油製品も中東産原油安を反映して大幅安。東京ガソリンの終値は20日安値を更新した。RSI(14日)=26.2%と売られ過ぎ感が強まっている。東京灯油の終値は20日安値を更新した。RSI(14日)=27.5%と売られ過ぎ感が強まっている。

*ゴムは大幅反落。原油安、上海相場安、円高などから売りが膨らみ、安値圏で引けた。上海相場については前日発表された11月の中国の貿易統計で、輸入が予想を下回ったことが弱材料になったようだ。終値は10日、25日、50日の3本の移動平均線を下回り、RSI(14日)=42.8%と上昇基調は悪化した。

*トウモロコシは4営業日ぶりに下落。シカゴ相場の下落と円高を受けて売りが膨らみ、CBを含む下落となった。ただ、終値はまだ、10日、25日、50日の移動平均線を上回っており、RSI(14日)=57.7%で上昇基調は崩れたとはいえないだろう。週明け8日のシカゴ相場は、一時399.75セントと節目の400セントに迫ったが、結局は安値引けした。時間外では続落しているが、10日に発表される需給報告で、期末在庫予想が上方修正されるとの見方が強まったことが背景にある。また、週間輸出検証高(11月28日~12月4日)は、市場予想(65万~80万トン)を下回る53万2498トンにとどまったことも嫌気されているようだ。一般大豆はまちまち。終値はまだ、10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=64.47%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、調整売りに急反落した後は120円台前半で上値が重い展開。早朝、120円70銭前後で推移した後、一時121円前後に続伸した。その後は調整売りに上値が重く、120円70~80銭前後でもみ合った。午後に入ると、豪ドル円等のクロス円に売りが入り、ドル円に波及し、ストップロスの売りも出て急落した。

*日経平均株価は、前日のNYダウの下落や円安の一服感を背景に売り優勢となり、8営業日ぶりに反落した。

*東京金1時間足
3本の移動平均線(18本、36本、54本)を挟んだ保ち合いが続いている。4620~4670円のレンジが形成された。MACDはゼロラインに接近し、上昇のモメンタムが低下している。今夜、反発に転じて4670円をブレイクすれば新たな上昇相場が開始されるが。逆に、4620円を割り込めば、MACDもゼロラインを下回るため、下落基調が強まるだろう。その場合、4550円までの下落が想定される。
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【豪ドル円テクニカル分析】

豪ドル円は100円のサポートラインを割り込んだ。

4時間足を見ると、11月下旬以降に形成された100~102.86円(11月22日高値)のレンジを下抜けたため、レンジ幅102.86-100=2.86円をレンジの下限100円から下に伸ばして、100-2.86=97.14円が下値目標値として算定される。

また、10月以降の安値91.75円と年初来高値102.86円に対してフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=98.64円、0.5倍(半値)押し=97.31円、0.62倍押し=95.97円となり、0.38倍押しのライン(98円台)でサポートされる可能性もあるが、半値押しのレベルとレンジの下放れで算定された数値がほぼ一致することから、97円台がサポートラインとしては有効に機能しそうだ。

MACDはデッドクロスしてゼロラインを割り込み、下落相場に転じたことを示している。どこで下げ止まるか注意しておきたい。


*豪ドル円4時間足

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【東京白金テクニカル分析】

東京白金は、10月6日の年初来安値4225円とその後につけた10月17日の安値4250円で2点底をつけた。4541円のネックラインをブレイクしたため、ダブルボトムが形成されて底入れとなった。ダブルボトムで形成されたレンジ(4225~4541円)を上抜けたことから、このレンジ幅を上方に伸ばして、4541-4225+4541=4857が上値目標値として算定される。8日に高値4833円をつけ、9日には高値4834円をつけたが、反落に転じて現時点では陰線となっている。一目均衡表の遅行線は雲の抵抗を受けて跳ね返されている。

価格的にはほぼ目標値に達したと言えるだろう。RSI(14日)も70%に達して反落しているので、オシレーターも高値に達した。ただ、4750円付近に200日移動平均線があり、4700円には転換線が位置している。更には4680円に100日移動平均線があるため、4680~4700円のゾーンはサポートとして有効に機能するだろう。終値が200日移動平均線を割り込んだ場合、4680~4700円までの下落が想定される。

4600円前半には基準線があり、4500円台で推移している50日移動平均線は上向きに転じているため、100日移動平均線を割り込んだ場合は、4500~4600円のゾーンでサポートされるだろう。

以上は調整安に入るとの見方だが、終値が4834円を上回れば、新たな上昇相場が再開されたと判断した方が良さそうだ。

*東京白金日足

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【ドル円テクニカル分析】

昨日、”ドル円は短期的に調整安場面を迎えそうだ。121円を割り込むと、下落基調が強まって72本移動平均線(現時点で120.30円)に向かって下落する可能性が高まるだろう”とレポートしたが、昨夜のNY市場では、121円のサポートラインを割り込んで、一時120円20銭まで下落した。雲の下限のみならず72本移動平均線も下回ったが、その後は急速に引き戻した。

現在、72本移動平均線と転換線も上回って、雲の中に入り込んでいるが、戻りは基準線に抑えられて上値は重い。遅行線も実体とデッドクロスしており下落のモメンタムが生じている。MACDはゼロラインまで下落しており、ここで反転反発しなければ、ゼロラインを割り込んで下落するため、下落基調が強まり、雲の下限と72本移動平均線を再び割り込む可能性は高いだろう。

現在、雲の下限と72本移動平均線は120.60円でほぼ一致しているため、ここで下げ止まるか、ここを割り込むかが注目される。

仮に割り込んだ場合、下ヒゲが出現した時の安値120円20銭(12月9日)と120円13銭(12月5日)が下値の目安になる可能性がある。

逆に反発した場合、雲を上回れば上昇基調に戻る可能性が高いが、遅行線が実体とゴールデンクロスしなければ、戻りは限定的になるだろう。遅行線と実体は121円50銭前後で遭遇するため、ここを上回るか、跳ね返されるかがポイントになるだろう。


*ドル円1時間足
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