テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【NY金テクニカル分析】

11月30日に実施されたスイス中央銀行の金準備拡大法案に対する国民の判断は否決だった。これを受けてNY金は1日に1141.7ドルまで下落したが、急速に引き戻され、1200ドルを超える大陽線となって引けた。11月7日につけた年初来安値1130.4ドルと合わせて2点底となった。ただ、まだ下落基調が終了したとも判断できない。

日足の一目均衡表を見ると、1日の大陽線で転換線と基準線をブレイクしたものの、まだ雲の下側に留まっており、遅行線も実体に達していない。

年初来高値の1392.6ドル(3月17日)と年初来安値の1130.4ドル(11月7日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=1230ドル、0.5倍(半値)戻し=1262ドル、0.62倍戻し=1293ドルとなり、0.38倍戻しにも達していない。

今後、上昇相場へ発展するためには、0.38倍戻しをブレイクすることはもちろんだが、10月の高値を超えることで、チャートパターン的にはボトムが形成されることから、0.5倍戻しである1262ドルを終値でブレイクする必要があるだろう。

MACDはゴールデンクロスした後に上昇しているが、これからゼロラインを越えるかどうかが試される。ゼロラインを越えてくれば、8月以来の指標変化となり、現況の下落基調からの転換が期待できるだろう。雲はこれから下がってくるので、これに上値を抑えられる可能性もあるが、値位置が低くなる分、ブレイクする可能性も出てくる。

今週5日は、11月の米雇用統計という重要イベントがあり、満月でもある。果たして変化がでるのかどうか注目したい。

ただし、下がりくる雲に抑えられて、下落に転じ、年初来安値を更新する事態になれば、1100ドルを割り込んで1000ドル台へと下落する弱気相場になるだろう。

*NY金日足

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12月4日(木)
【12月3日の海外相場および市況】
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*NY金は反発し、1200ドル台で引けた。前日の下落の反動で買いが入った。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=54.5%。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した全米雇用報告では、11月の非農業部門の民間就業者数が予想22.2万人に対し20.8万人と予想に届かず、また前月の23.3万人からも悪化したため、安全資産としての金の買いも入った。軟調だった原油相場が上昇に転じたことも金買い要因となった。ただ、4日には欧州中央銀行(ECB)の定例理事会、5日には米雇用統計の発表を控えて上値は抑えられた。

*NY白金は反発。終値は25日移動平均線を超えたが、50日移動平均線を超えるには至っていない。RSI(14日)=49.7%。

*南アフリカの産金大手ハーモニー・ゴールド・マイニングは主力のクササレチュ鉱山を黒字化するため、1500人の人員削減を実施する見通し。クササレチュ鉱山の労働者数は6300人で、うち4分の1相当が削減される。ハーモニー社によると、同鉱山は2012年9月以降、赤字を計上し続けているという。

*海外石油市場では、WTIが予想外の在庫減少から67ドル台に反発した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した11月28日までの1週間の石油統計によると、原油在庫は前週比370万バレル減と、市場予想の130万バレル増を大幅に下回った。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫も70万バレル減となった。ただ、為替市場ではドルは対ユーロで上昇したため、ドル建て原油には割高感が強まり上値を抑えられた。WTIは依然として10日移動平均線を下回っている。RSI(14日)=29.7%。一方、北海ブレントはサウジアラビアが一段の原油安を想定しているとの報道を受けて続落し、70ドルを割り込んだ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、OPEC最大の産油国であるサウジは原油価格について、60バレル程度で落ち着く可能性があるとみていると報じた。

*コーンは、2週間ぶりの安値を付けた後、ショートカバーが入り、反発に転じた。前半は過去最高の収穫高や生育に適した南米の天候状況などを背景とした供給に圧迫されて売りが出ていたが、後半は農家からの売りが少ないことを反映した現物買いを受けて先物市場も反発した。終値は50日移動平均線を超えており、上昇基調継続。RSI(14日)=55.8%。

*大豆はコーンに連れて反発。米調査会社インフォーマ・エコノミクスは、ブラジルの2014~15年度の大豆生産高見通しを9300万トンから9350万トンに上方修正する一方、アルゼンチンの大豆生産高を従来予想比50万トン減の5550万トンに下方修正した。終値は10日移動平均線を下回っており、RSI(14日)=45.1%と下落基調継続。

*NY外国為替市場のドル円相場は、ドルが対ユーロで上昇したことで、ドル円も連れ高となって一時119円87銭と、2007年7月下旬以来7年4カ月ぶりの水準に上昇した。4日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会では、ECBは国債購入を含む量的緩和策に踏み切るとの見方が強まってドル買い・ユーロ売りが活発化した。また、12地区連銀景況報告(ベージュブック)は、米経済が持続的に拡大しているとの内容で、米国経済の着実な回復を受けてドルは対円でも上昇した。ただ、ECB定例理事会や5日の米雇用統計を前に節目の120円目前で伸び悩んだ。11月のADP全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数が予想や前月を下回っていたが、影響はほとんどなかった。

*米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、今後の経済活動の見通しについて、多くの地区で引き続き楽観的、雇用は全ての地区で幅広く増えたとあった。11月のISM非製造業総合景況指数 は59.3と、前月の57.1から上昇し、2005年8月以降で2番目の高水準。

*NY市場では、オーストラリアの国内総生産(GDP)は伸びが市場予想を下回ったことを受けて豪ドルが下落。一時0.8389米ドルと、10年7月以来の安値を付けた。 市場では、同国の利下げ予想が強まった。

*NYダウは、堅調な米経済を示す指標を好感して続伸し、2営業日連続で史上最高値を更新して終了した。米サプライ管理協会(ISM)が発表した11月の非製造業景況指数は市場予想を上回った。12地区連銀景況報告でも米経済が引き続き拡大しているとあり、買いが入った。インフレ指標の一つである単位労働コストは前期比1.0%低下したことも買い要因となった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 10月小売売上高 [前月比] +1.2% +0.1%
09:30 (豪) 10月貿易収支 -22.61億AUD -18.00億AUD 
21:00 (英) BOE政策金利発表 0.50%
21:45 (ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表 0.05%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 31.3万件 29.5万件 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【12月3日 国内市況終値】
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*金は小反落。昨日のNY金が原油安やドル高を背景に下落したのを反映して売りが優勢となった。NY金時間外取引が堅調に推移したため、一時プラス圏に浮上したが、引けにかけては円相場が反発したため小安く引けた。白金は反落したが、4700円を維持して引けた。

*中東産原油は反落。昨夜の海外原油相場は、需給緩和観測を背景に下落し、これを反映して手じまい売りが優勢となった。石油製品も原油安を反映して反落。ただ、東京灯油はここ最近の寒さを背景に底堅い展開。強い冬型の気圧配置の影響で全国的に気温が下がり、明日も北日本では暴風や猛吹雪などが続くとの予報で、灯油の需要増加が期待されている。ただ、在庫は十分にあるため上値を追う展開にはなっていない。また、近年では灯油以外の暖房(ガス、電気等)も増えていることも、上値を重くしている要因だろう。

*ゴムは小安い。原油相場の下落や上海ゴム安を眺めて売り優勢となった。テクニカル的には、200日移動平均線が上値抵抗線になっている。為替の円安は強材料なものの、タイが増産期に入ったことが弱材料視されている。

*トウモロコシは反落。時間外取引が下落したため、2万6000円の上値抵抗線をブレイクできず売り優勢となった。一般大豆も、シカゴ大豆相場が大豆油の下落につれて売られたことから売り優勢となった。ただ、いずれも為替が円安基調にあるため、下げ幅は限定的だった。

*米エネルギー情報局(EIA)が先週発表したところによると、11月21日までの1週間のエタノール生産は日量平均98万2000バレルと、統計調査を始めた2010年以降で最大となった。米エタノール業界団体、再生可能燃料協会(RFA)は、年間生産能力を約149億ガロン(3億5400万バレル)としている。エタノール価格はガソリン価格より割高だが、コーン相場安やバイオ燃料価格高、気温低下と理想的な条件がそろい、増産されている。

*東京外国為替市場のドル円相場は、昨夜のドル高地合いや、日経平均株価が堅調となり仲値にかけてリスクオンの円売りが強まって一時119.43円まで上昇した。その後は利益確定売りなどに押され、119円台前半で軟調に推移している。4日にECB理事会、週末に米雇用統計を控えていることもあり、高値追いには慎重になっているようだ。今夜は、ADP雇用統計、11月のISM非製造業景況指数が発表される。FRBが地区連銀経済報告(ベージュブック)も公表するため、良好な内容となればドル買いが強まる可能性がある。

*日経平均株価は、円安基調や米景気の回復期待を背景に2007年7月以来、約7年4カ月ぶりの高値を付け、4営業日続伸となった。前日のNYダウ米国株が史上最高値を更新し、為替が119円台まで円安が進んだことが好感された。

*11月の中国非製造業購買担当者指数(PMI)は53.9。10月は53.8。

*東京金1時間足
4542~4630円のレンジで保ち合い。上昇トレンドに変化はなく、押し目は買われる展開が続きそうだ。54本移動平均線がある4500円前半はサポートゾーンになるだろう。
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【東京白金テクニカル分析】

東京白金日足の年初来高値4994円(7月3日)と年初来安値4225円(10月6日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=4517円、0.5倍(半値)戻し=4610円、0.62倍戻し=4702円となるが、現在、4700円を挟んだ水準で保ち合っているため、0.62倍戻しのレベルを回復したと言えるだろう。

一目均衡表を見ると、日足は転換線と基準線を上回り、どちらも雲を上抜けている。遅行線は実体を上回っているが、まだ雲の下側にあるため、これが上値を抑える要因として働いている。50日、100日、200日の主要な移動平均線を見ると、50日線は既に上抜けており、直近では100日線がサポートラインになっている。しかし200日線が上値抵抗線として機能しており、しばらくは、0.62倍戻しのラインを挟んで保ち合いが続きそうだ。

しかし、MACDはゼロラインを越えて上昇しているし、50日移動平均線は下落から横ばいに転じており、今後は上向きに転じていくため、今後は相場の下値を押し上げていくだろう。

4530円の上値抵抗線をブレイクしているため、10月6日の年初来安値4225円とその後の安値である17日の4250円での安値によるダブルボトムが形成されて底入れとなったことを考えると、ダブルボトムで形成されたレンジ(4225~4530円)を上抜けていることから、このレンジ幅を上方に伸ばして、4530-4225+4530=4835円が上値目標値として算定される。

終値で200日移動平均線を上抜いてくれば、4800円台回復は時間の問題だろう。

*東京白金日足

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【豪ドル円テクニカル分析】
昨日2日、豪中銀は政策金利を過去最低の2.5%に据え置いた。豪中銀は声明で、主要商品価格はこの数カ月間で大幅に下落したと指摘し、豪ドル相場に関しては、国内経済の均衡の取れた成長を達成するためには豪ドルの下落が必要となると述べた。

本日発表された、オーストラリアの第3四半期GDPは、前期比で+0.3%と予想の+0.7%を下回った。前回は+0.5%。前年比でも、+2.7%と予想の+3.1%を下回った。前回は2.7%と前回発表の3.1%から下方修正された。

予想を下回るGDPの発表を受けて、豪ドル円は100円後半から100円前半へと急落したが、10時に発表された11月の中国HSBCサービス部門購買担当者景気指数(PMI)が、53.9と前回(53.8)より若干改善されたため、心理的な節目となる100円のサポートラインが維持された。

ただ、4時間チャートを見ると、価格は一目均衡表の雲の下側にあり、転換線と基準線も下回っている。遅行線は雲と実体を割り込みつつあり、上昇基調が弱まっている。MACDはゼロラインの下側で推移しており、ストキャスティックス(スロー18本)もデッドクロスして下向きに転じている。下落する条件が揃っており、100円を割り込む可能性が高いことに注意したい。
その場合、現在100~102.86円(11月22日高値)でレンジが形成されているため、このレンジ幅102.86-100=2.86円をレンジの下限から下に伸ばして、100-2.86=97.14円が下値目標値として算定される。

また、10月以降の安値は91.75円で、高値は102.86円なので、これにフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=98.64円、0.5倍(半値)押し=97.31円、0.62倍押し=95.97円となるが、半値押しがほぼ算定した数値と一致するため、97円台はサポートラインとして有効に機能しそうだ。

以上は弱気の見方だが、相場が100円を維持して雲を上抜ければ、レンジの上限である102円を目指す展開になるだろう。

*豪ドル円4時間足
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