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【12月3日(月)国内終値】
tk1203


12月3日(月)
【11月30日の海外相場および市況】
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*週末30日のNY外国為替市場のドル円相場は、米中首脳会談を翌日に控えて様子見が広がり、113円台半ばで保ち合いとなった。113円36~46銭。この日からアルゼンチンのブエノスアイレスで20カ国・地域(G20)首脳会議が開幕したが、市場は翌12月1日に開かれる米中首脳会談の行方に関心を寄せている。トランプ大統領は日米首脳会談の冒頭、貿易問題が焦点となる中国の習近平国家主席との会談に関し、「幾つかの良い兆候がある」と言及。ただ、会談の行方は依然予断を許さず、通商交渉が不調に終われば、米側は対中制裁関税を新たに発動する構えを見せている。

注目された米中首脳会談では、両国間の貿易戦争を一時休戦とすることで一致した。米国が来年1月に予定した対中追加関税の10%から25%への引き上げを当面凍結する一方、中国による知的財産権の保護強化などで協議を始めることを決めた。米国は交渉期限を90日としており、妥結できなければ、今回猶予した追加関税の引き上げに踏み切る考えを示した。交渉決裂による貿易摩擦の激化が回避されたことから、市場には安心感が広がっている。

CFTC建玉11月27日時点:ファンドのドル買い・円売りは10万4324枚(前週比-4259枚)と減少した。総取組高は23万1711枚と前週比8567枚の増加。

*週末30日のNY金は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感などに圧迫され、反落した。1226.00ドル(-4.40)。アルゼンチンのブエノスアイレスでこの日開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議では、反保護主義と自由貿易の促進に向けた協調姿勢を打ち出せるかどうかが焦点。中でも、市場は「貿易戦争」が激化している米中の首脳会談に注目している。外国為替市場では12月1日の米中首脳会談を控えて警戒感が広がる中、ドルが対ユーロで上昇し、ドル建て金に割高感が生じ、金が売られた。金相場はここ2週間、1200.65~1230ドルの狭いレンジ内で推移している。

CFTC建玉11月27日時点:ファンドの金買い越しは1871枚(前週比-7025枚)と減少した。総取組高は44万2801枚と前週比8万3139枚の減少。


*週末30日のNY白金は、需給悪化見通しを背景に4日続落。799.80ドル(-21.10)。

CFTC建玉11月27日時点:ファンドの白金買い越しは2万2815枚(前週比+1030枚)と増加。総取組高は7万2373枚と前週比+2573枚の増加。

*週末30日のNY原油は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感に加え、米国内の供給過剰懸念などに圧迫され、反落した。50.93ドル(-0.52)。外国為替市場では対ユーロでドル高が進行し、ドル建て原油に割高感が生じたため、売りが強まり、一時節目の50ドルを割り込んだ。また、米エネルギー情報局(EIA)が28日に発表した最新週の米原油在庫が市場予想を大幅に上回る積み増しだったことも、引き続き圧迫材料だった。来週開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会をめぐっては、ロシアがOPECと協調減産に動く必要があるとの認識を次第に強めているとの報道が流れる一方で、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国は現行の原油価格水準に満足しているとの報道もあって、情報が錯綜している。ただ、石油輸出国機構(OPEC)とロシアが来週何らかの形で減産合意に達するとの期待感から、下げ幅が縮小した。OPEC経済委員会が10月の産油量水準から日量130万バレルの減産を勧告したとの報が出た。また、G20での米中首脳会談の行方にも関心が集まり、次第に様子見が強まった。
       
CFTC建玉11月27日時点:ファンドの原油買い越しは34万8121枚(前週比-1万9066枚)と減少。総取組高202万0092枚と前週比2万1226枚の増加。

*週末30日のシカゴトウモロコシは上昇。377.75セント(+4.50)。アルゼンチンでの20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて週末に予定される米中首脳会談を控え、ポジション調整で買い戻された。

CFTC建玉11月27日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは4万2022枚(前週比-5万7073枚)と減少。総取組高は165万3425枚と前週比8万6975枚の減少。

*週末30日のシカゴ大豆は反発。894.75セント(+7.50)。アルゼンチンでの20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて予定される米中首脳による貿易協議を控え、ショートカバーやポジション調整が入り、相場を押し上げた。ただ、ブラジル産大豆の豊作予想が大豆相場の上値を抑えた。

CFTC建玉11月27日時点:ファンドの大豆売り越しは3万9846枚(前週比-2501枚)と減少。総取組高は74万0891枚と前週比4612枚の増加。

*週末30日のNYダウは、翌日に行われる米中首脳会談の行方に期待が高まり、反発した。2万5538.46ドル(+199.62)。アルゼンチンのブエノスアイレスではこの日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開幕。貿易摩擦が激化している米国と中国は、同会議に合わせて翌12月1日に首脳会談を開く予定。中国高官が米国との貿易協議で「両国の意見の合意点が増えた」と語ったことが報じられ、首脳会談で何らかの合意があるかもしれないとの期待が浮上した。米国側は、首脳会談が不調に終われば新たな対中制裁関税を発動する構えを見せているが、トランプ大統領はこの日「幾つかの良い兆候がある」と述べ、首脳会談への期待感をにじませた。


【3日の経済指標】
08:50   (日) 7-9月期 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額 [前年同期比]  12.8%  ― 
09:30   (豪) 10月 住宅建設許可件数 [前月比]  3.3%  ― 
09:30   (豪) 10月 住宅建設許可件数 [前年同月比]  -14.1%  ― 
10:45   (中) 11月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)  50.1  50.1 
16:00   (トルコ) 11月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  2.67%  ― 
16:00   (トルコ) 11月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  25.24%  22.29% 
16:00   (トルコ) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  44.3  ― 
17:55   (独) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  51.6  ― 
18:00   (欧) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  51.5  ― 
18:30   (英) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  51.1  52.0 
23:45   (米) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  55.4  ― 
24:00   (米) 10月 建設支出 [前月比]  0.0%  0.5% 
24:00   (米) 11月 ISM製造業景況指数  57.7  58.0 

第191回 『おしえて陳さん』 
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【11月30日(金)国内終値】
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11月30日(金)
【11月29日の海外相場および市況】
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*29日のNY外国為替市場では、米利上げの早期打ち止め観測を受けた円買い・ドル売りが続き、ドル円は113円台半ばに軟化した。113円43〜53銭。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の講演で、利上げ局面の終了が近づいていると示唆したことを受けたドル売りの流れが継続。10月米個人消費支出(PCE)物価指数は、食料品とエネルギーを除いたコア指数が市場予想を下回ったこともあり、一時113円19銭まで下落した。公表された前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策金利について、複数の参加者が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に迫りつつあると言及していたことが判明。前日のパウエル議長の発言が担保された形で、来年以降の利上げは柔軟に判断されるとの観測が浮上したこともドル売り要因となった。しかし、週末に開かれる米中首脳会談で双方が貿易問題で歩み寄るとの期待からドルは徐々に買い戻された。

*29日のNY金は小幅高となった。1230.40ドル(+0.60)。前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、米利上げが想定よりも早期に終了するとの見方が広がったことから、金利を生まない資産である金には買いが継続した。ただ、前日の上伸の反動からこの日は利益確定の売りも出やすかった。引け後に発表された11月7、8両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、12月のさらなる利上げを支持する意見が多く出たが、複数の参加者は、政策金利が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に迫りつつあると言及し、利上げ局面の終了時期が近づいているとの認識を示した。ただ、まだ利上げがあるため、金買いにはつながらなかったようだ。NY白金は3日続落。820.90ドル(-5.40)。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)報告で供給過剰見通しが示されたことが嫌気された。

*29日のNY原油は、ロシアのプーチン大統領が協調減産の必要性を認めたとの報を受けて、3日ぶりに反発した。51.45ドル(+1.16)。米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した最新週の国内原油在庫は前週比360万バレル増と、市場予想の80万バレル増を大幅に上回る積み増しとなり、石油輸出国機構(OPEC)盟主であるサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が前日、サウジ単独での減産は行わないと表明していたことから、売りに拍車が掛かり、約1年1カ月ぶりに節目の50ドルも割り込み、一時49.41ドルの安値を付けた。ただ、ロシアのプーチン大統領は28日、原油価格について同国としては60ドルなら満足できるとの見解を示した上で、「OPECとは連絡を取り合っており、必要に応じて共同の取り組みを続ける用意がある」と言及。来週開かれるOPEC総会で協調減産が決定されるのではないかとの期待が広がり、買い戻しが入って相場はプラス圏に回復した。

*29日のシカゴトウモロコシはまちまち。373.25セント(変わらず)。米農務省発表の週間輸出統計が予想を上回る強い内容となったことが支援材料となり、大豆油安の影響を相殺した。

シカゴ大豆は反落。887.25セント(-3.25)。今週の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われる、米中通商協議を控えて、ポジション調整が行われた。

*29日のNYダウは、米中首脳会談を控えて様子見が広がり、4営業日ぶりに小反落した。2万5338.84ドル(-27.59)。前日の大幅高の反動で利益確定の売りが先行。米中両国は貿易問題を協議するための首脳会談を週末に予定している。公表された前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策金利について、複数の参加者が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に迫りつつあると言及していたことが判明。前日のパウエル議長の発言が担保された形で、来年以降の利上げは柔軟に判断されるとの観測が浮上し、ダウは徐々に下げ幅を縮小した。


【30日の経済指標】
06:45   (NZ) 10月 住宅建設許可件数 [前月比]  -1.5%  
08:30   (日) 10月 失業率  2.3%   
08:30   (日) 10月 有効求人倍率  1.64   
08:30   (日) 11月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比]  1.0%  
08:50   (日) 10月 鉱工業生産・速報値 [前月比]  -0.4%  ― 
08:50   (日) 10月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比]  -2.5%   
09:01   (英) 11月 GFK消費者信頼感調査  -10   
10:00   (中) 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  50.2   
14:00   (日) 10月 新設住宅着工戸数 [前年同月比]  -1.5%   
14:00   (日) 11月 消費者態度指数・一般世帯  43.0   
16:00   (トルコ) 10月 貿易収支  -18.7億ドル   
19:00   (欧) 10月 失業率  8.1%   
19:00   (欧) 11月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比]  2.2%   
19:00   (日) 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00   (南ア) 10月 貿易収支  -30億ランド   
22:30   (加) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比年率]  2.9%   
23:45   (米) 11月 シカゴ購買部協会景気指数  58.4   


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【11月29日(木)国内終値】
tk1129

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