テクニカルマイスター

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【8月27日(月)国内終値】
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8月27日(月)
【8月24日の海外相場および市況】
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*週末24日のNY外国為替市場のドル円相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による利上げ局面の終盤入りをにおわす発言などを受けて、円買い・ドル売りが若干優勢となり、111円台前半に下落した。パウエルFRB議長はこの日、米ワイオミング州ジャクソンホールで講演し、さらなる利上げが適切である公算が大きいと、9月会合での利上げを示唆した。トランプ大統領がFRBの利上げ路線に対し繰り返し不満を表明していたが、パウエル氏は利上げ方針の堅持を強調した。一方で、「インフレ率が目標の2%を超えて加速し、物価が過熱するリスクの明確な兆候はない」とも説明。利上げ局面が近く終盤を迎える可能性をにおわせたことから、この講演を受けて円買い・ドル売りが優勢となった。ただ、米中「貿易戦争」が協議の継続で終息に向かうとの期待が浮上しているため、円買いも限定的だった。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドのドル買い・円売りは4万7406枚(前週比-1万0962枚)と減少した。総取組高は18万9698枚と前週比3864枚の増加。

*週末24日のNY金は反発した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日にワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済金融シンポジウムで講演し、米経済は失業率の低下、物価安定が続き「強固だ」との認識を示した。金融政策は「さらなる緩やかな利上げが適切」と述べ、次回9月の政策会合での利上げを示唆した。また、「インフレ率が目標の2%を越えて加速し、物価が過熱するリスクの明確な兆候はない」とも説明。目先の利上げは既にほぼ織り込み済みである上、利上げペースの加速を示唆する内容でなかったことから、ドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て金に割安感が生じたことから、金が買われた。また、利上げペースの加速に対する警戒感も後退し、金利を生まない資産である金には買いが入りやすくなった。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドの金売り越しは8710枚(前週比+5022枚)と増加。総取組高は48万3730枚と前週比6991枚の増加。


*週末24日のNY白金は、金の反発に連れ高となった。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドの白金売り越しは1万0992枚(前週比+810枚)と増加。総取組高は8万4057枚と前週比66枚の増加。


*週末24日のNY原油は反発した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けてドル売り・ユーロ買いが加速し、ドル建て原油の割安感につながり、原油が買われた。また、米エネルギー情報局(EIA)が週央に発表した週間在庫統計で原油在庫の大幅な取り崩しが明らかになったことで、需給不均衡に対する警戒感が後退していることも、押し上げ要因となった。このほか、米国による対イラン制裁措置に伴う同国産原油の供給不安も支援材料。イラン産原油取引に対する制裁は11月初旬まで猶予する期間が設けられているものの、欧州の一部企業が既にイラン産原油の購入を減らし始めているとの報などが伝えられており、イランの原油供給や輸出などに打撃が及ぶとの懸念が広がっている。この日、中国石油化工(シノペック)の貿易子会社ユニペックが、貿易摩擦の影響で2カ月中断していた米国産原油の買い付けを10月に再開するとの一部報道も好感された。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドの原油買い越しは53万8785枚(前週比-3万4643枚)と減少。総取組高223万5767枚と前週比9万4222枚の減少。


*週末24日のシカゴトウモロコシは6日ぶりに反発。米農業調査会社プロファーマーは24日、2018~19年度の米国産トウモロコシの生産高を145億0100万ブッシェル、単収は1エーカー当たり177.3ブッシルとの推定を示した。これらは米農務省の最新予測を下回った。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは13万3944枚(前週比1万1238枚)と増加。総取組高は171万3501枚と前週比3633枚の減少。


*週末24日のシカゴ大豆は反発。米農業調査会社プロファーマーは24日、2018~19年度の米国産大豆の生産高について、1エーカー当たりの平均単収53.0ブッシェルに基づき、46億8300万ブッシェルとの予測を示した。米農務省の最新予測(平均単収51.6ブッシェル、生産高45億8600万ブッシェル)を上回た。

CFTC建玉8月21日時点:ファンドの大豆売り越しは1万7804枚(前週比-1万7957枚)と減少。総取組高は78万9943枚と前週比1万0094枚の減少。


*週末24日のNYダウは、3日ぶりの反発。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が想定通りの内容だったことから買い安心感が広がった。パウエル氏はこの日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済金融シンポジウムで講演。失業率の低下や物価の安定が続く米経済は「強固だ」と述べるとともに、緩やかな利上げを継続する方針を改めて示した。市場では、金融政策のスタンスがはっきりしたことが好感された。一方、22、23両日にワシントンで行われた米国と中国の次官級貿易協議では大きな進展はなかったもよう。ただ、中国商務省が24日の声明で、今後も両国が協議開催に向けて接触を続けていくと表明したことが貿易摩擦緩和への期待をつないだ。


【27日の経済指標】
未定   (英) 休場 
17:00   (独) 8月 IFO企業景況感指数  101.7  102.0 


第179回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

【8月24日(金)国内終値】
tk0824

8月24日(金)
【8月23日の海外相場および市況】
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*23日のNY外国為替市場は、新興国や欧州の通貨安を背景にドルが買われ、ドル円は111円台前半に上昇した。政局不安が広がるオーストラリアや、トランプ大統領に「白人の農家の土地を収用している」と批判された南アフリカ、米国による制裁が懸念されるロシア、対米関係が急速に冷え込んでいるトルコといった国々の通貨が軒並み売られ、ドル買いが優勢となった。イタリアのディマイオ副首相が、移民問題を理由に来年の欧州連合(EU)予算への拠出を停止する可能性に言及したと伝わり、ユーロも対ドルで下落し、ドル買いに拍車がかかった。ただ、貿易問題をめぐる米中対立に解決のメドが立たない中、翌24日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えていることもあって、次第に買いも落ち着いた。
*23日のNY金は、米利上げの継続観測やドル高基調に伴う割高感などを背景に売りが優勢となり、5営業日ぶりに反落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が22日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、次回9月会合での金利引き上げが妥当とみており、緩やかな利上げの継続が適切との見方でおおむね一致した。これを受けて、金利を生まない資産である金は売られ、心理的な節目である1200ドルを割り込んで推移した。また、ドル高・ユーロ安基調が継続し、ドル建て金は割高感に圧迫された。米中は互いに報復関税を発動したが、貿易戦争は米国に有利との見方もドル高が進んだ背景。米ワイオミング州ジャクソンホールではこの日から3日間の日程で経済金融シンポジウムが開かれる予定で、市場はパウエルFRB議長が24日に行う講演に注目している。トランプ大統領がFRBの金融政策を批判する中、市場関係者はパウエル氏の利上げスタンスの変化に注目し、結果待ちの構えを続けている。NY白金はドル高を受けて反落

*23日のNY原油は、ほぼ横ばい。米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表した最新週の米原油在庫が前週比580万バレル減と、市場予想の150万バレル減を大幅に上回る取り崩しだったことから、米国内の需給引き締まり観測が台頭し、相場を下支えした。ただ、トランプ政権は23日、中国による知的財産権侵害を理由とする制裁関税の第2弾を発動。新たに160億ドル相当の中国製品に25%の追加関税を課した。これに対し、中国も同規模の報復措置を即日実施。米中が報復関税の応酬を繰り返す中、米中「貿易戦争」の激化で二大経済大国のエネルギー需要が減退するのではないかとの懸念が広がり、相場の上値は抑えられた。また、EIA週報で米国内の産油量が日量1100万バレルに達したことも相場の重石となったもよう。ロシアと米国、サウジアラビアの世界3大産油国は、産油量がいずれも日量1100万バレル規模となり、世界の需要の3分の1を満たした計算になる。 こうした中オプション市場では、WTI価格が急落する場合に備える動きがみられた。2018年12月に50ドルで売る権利(プット)が取引された。

*23日のシカゴトウモロコシは5日続落。米国産豊作観測に圧迫された。シカゴ大豆も続落。米国産の豊作見通しや米中貿易摩擦への懸念が重石になった。

*23日のNYダウは、米国と中国がそれぞれの製品に対する追加関税措置を発動したことを嫌気して続落した。トランプ政権は23日、中国による知的財産権侵害を理由とする制裁関税の第2弾を発動。新たに160億ドル相当の中国製品に25%の追加関税を課した。これに対し中国も同規模の報復措置を発動したことから、市場では「貿易戦争」の激化が嫌気された。また、米中両国は前日に3カ月ぶりとなる貿易協議を再開。しかし、この日も歩み寄りに向けた動きは示されず、いったん広がった貿易摩擦緩和への期待がしぼみ、失望売りが広がった。この日から始まった米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済金融シンポジウムでは、翌24日にパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演する予定。貿易摩擦の影響などに関するパウエル氏の発言内容を見極めたいとの思惑から、様子見も強まった。


【24日の経済指標】
未定   (トルコ) 休場 
07:45   (NZ) 7月 貿易収支  -1.13億NZドル   
08:30   (日) 7月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  0.7%   
08:30   (日) 7月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比]  0.8% 08:50   (日) 7月 企業向けサービス価格指数 [前年同月比]  1.2%   
15:00   (独) 4-6月期 国内総生産(GDP、改定値) [前期比]  0.5%   
15:00   (独) 4-6月期 国内総生産(GDP、改定値) [前年同期比]  2.3%   
21:30   (米) 7月 耐久財受注 [前月比]  0.8%  1.0% 
21:30   (米) 7月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比]  0.2%  0.5% 
22:00   (墨) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前期比]  -0.1%   
22:00   (墨) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前年同期比]  2.7%  

第179回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


【8月23日(木)国内終値】
tk0823

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