テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

11月21日(火)
【11月20日の海外相場および市況】
ny1121

*週明け20日のNY金は、ドルが対ユーロで上昇したことを受けて反落した。ドイツの政局不安などを背景に対ユーロでドル高が進行した。また、10月の景気先行指標総合指数が130.4と前月比1.2%上昇し、市場予想平均の0.6%上昇を上回ったことも、安全資産とされる金には下押し要因となった。NY白金は、ドル高を受けて急反落。

*週明け20日のNY原油は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感に圧迫されて反落した。また、石油輸出国機構(OPEC)総会を30日に控えて利食い売りも台頭した。OPEC総会では、2018年3月末をもって期限が切れる協調減産の延長について議論される予定であるが、最終的に減産延長で合意できるかどうかは依然として不透明。

*イランの報道によると、同国のザンギャネ石油相は20日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国はロシアなどとの協調減産を延長することをほぼ全会一致で支持していると述べた。

*週明け20日のシカゴトウモロコシは、買い戻しに続伸。17日に発表されたCFTC建て玉明細によると、ファンドの売越枚数は過去最高に近い水準になっている。シカゴ大豆は、大豆油とパーム油の下落が重石となって小反落。

*週明け20日のNY外国為替市場では、良好な米経済指標や米株高などを背景に円売り・ドル買いが進み、112円台後半に反発した。10月の景気先行指標総合指数が130.4と前月比1.2%上昇し、市場予想平均の0.6%上昇を上回ったことを受けて、NYダウが上昇し、為替市場では、ドル買い・円売りが活発化した。ただ、米税制改革の審議の行方が依然不透明であることに加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が22日に公表される予定であるため、円の下値も堅かった。トランプ政権が目指す法人税減税を柱とする税制改革の行方も、今週は米議会が休会のために動きは少ない。前週16日に米下院で改革法案が可決し、市場の関心は来週に予定される上院での採決に向かっている。ただ、上院での可決は下院よりもハードルは高いほか、仮に上院で可決しても下院との法案のすり合わせには難航が予想される。市場では、税制改革の年内成立は難しいと見られている。


*週明け20日のNYダウは反発。10月の景気先行指標総合指数が130.4と前月比1.2%上昇し、市場予想平均の0.6%上昇を上回ったことを受けて、NYダウは一時100ドル近く上昇した。ただ、今週は23日が感謝祭のため休場のほか、週末24日も短縮取引となるため、上値は重かった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) RBA議事録
18:30 (英) 10月財政収支 -53億GBP -65億GBP --
24:00 (米) 10月中古住宅販売件数 539万件 540万件 --
      (米) 10月中古住宅販売件数 (前月比) +0.7% +0.2% --

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【11月20日(月)国内終値】
tk1120

11月20日(月)
【11月17日の海外相場および市況】
ny1120

*週末17日のNY金は続伸。為替市場でドルが対ユーロで下落したため、ドル建て金に割安感が生じた。また、米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査しているモラー特別検察官のチームが10月半ば、トランプ大統領陣営の幹部10数人に対し、ロシア関連の文書を提出するよう命じていたと報道。これを受けて、トランプ政権をめぐる先行き不安が広まり、リスク回避姿勢が強まって、安全資産である金が買われた。さらに、米税制改革法案は下院で前日可決されたものの、導入時期が異なる上院案との一本化に向けた調整が難航するとの見方も、金には支援材料となった。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの金買い越しは19万5084枚(前週比-706枚)と減少。総取組高は53万3054枚と前週比3789枚の減少。

*週末17日のNY白金はドル安を受けて3日続伸。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの白金買い越しは2万5476枚(前週比+3272枚)と増加。総取組高は7万8974枚と前週比594枚の増加。

*週末17日のNY原油は4日ぶりに反発。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が前日、世界の石油市場は来年3月末時点まで供給過剰が続くと予想し、協調減産の延長を受け入れる意向を示唆。石油輸出国機構(OPEC)総会を30日に控え、需給不均衡是正への期待が広がった。また、為替市場でドル安・ユーロ高基調が続き、ドル建て原油に割安感が生じたことも買い要因。ただ、OPEC非加盟の有力産油国ロシアが減産合意の延長に対して依然慎重になっているとの一部報道が高値圏では重石となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した17日までの1週間の米国内石油掘削リグ稼働数は前週比変わらずの738基。前週の増加幅は9基となり、6月以来の高水準を記録していた。CFTC建玉10月31時点:ファンドの原油買い越しは50万2949枚(前週比+5万6122枚)と増加。総取組高250万9878枚と前週比13万7938枚の増加。

*週末17日のシカゴトウモロコシは急反発。ドル安が支援材料となった。CFTC建玉11月14日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは12万5113枚(前週比-3万8113枚)と減少。総取組高は170万2668枚と前週比7万9013枚の増加。

*週末17日のシカゴ大豆は反発し、1週間ぶりの高値を付けた。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの大豆買い越しは5万1887枚(前週比-1万8927枚)と減少。総取組高は71万1001枚と前週比2万3487枚の増加。

*週末17日のNY外国為替市場では、ロシアによる米大統領選介入疑惑の再燃や米税制改革をめぐる先行き不透明感を背景に円買い・ドル売りが加速し、ドル円相場は10月中旬以来約1カ月ぶりに111円台に大幅下落した。前日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)の報道をきっかけに、昨年の米大統領選にロシア政府がトランプ陣営と共謀して介入したとする疑惑が再燃した。疑惑を捜査しているモラー特別検察官のチームが10月半ばにトランプ陣営の幹部10数人に対してロシア関連文書を提出するよう命じていたと報じた。10月の住宅着工件数は市場予想を上回る堅調な内容だったが、リスク回避姿勢が継続し、一時119円95銭まで下落した。米下院が前日に可決した税制改革法案をめぐっても、導入時期などが異なる上院案との一本化に向けた作業が残っており、成立に向けた調整は難航するとの見方が強く、ドル買いは手控えられた。CFTC建玉11月14日時点:ファンドのドル買い・円売りは13万5999枚(前週比-8151枚)と減少。総取組高は28万3628枚と前週比4308枚の減少。

*週末17日のNYダウは、利益確定の売りに反落。米下院は16日、トランプ政権が公約に掲げた法人減税を柱とする税制改革法案を賛成多数で可決した。ただ、導入時期などをめぐる上院案との相違の大きさから、一本化に向けた調整が難航するとの見方は強く、年内成立はないとの見方から売りが優勢となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
*メキシコ休場(革命記念日)
08:50 (日) 10月貿易収支 +6702億円(+6677億円) +3300億円 +2854億円
16:00 (独) 10月生産者物価指数 (前年比) +3.1% +2.7%


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【11月17日(金)国内終値】
tk1117

11月17日(金)
【11月16日の海外相場および市況】
ny1117

*16日のNY金は、ほぼ横ばい。狭いレンジで推移した。この日、米下院での税制改革法案が、下院で賛成多数で可決した。ただ、上院での採決には下院よりも難航が予想されているため、法案の年内成立は厳しいとの見方が多く、金相場も方向感が定まらなかった。NY白金はジンバブエの政変を受けて続伸。

*16日のNY原油は3日続落。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週間石油統計では、原油在庫が予想外の積み増しとなったほか、産油量も日量964万5000バレルと記録的な高水準に達した。これを受け、米国内でシェールオイル増産の動きが再び加速しているとの警戒感が強まり、売りが優勢となった。今月30日の石油輸出国機構(OPEC)総会では、OPEC加盟・非加盟の主要産油国が協調減産の期間再延長で合意するとみられているものの、ここへ来て合意形成に疑念が生じていることも相場の重石となったようだ。

*16日のシカゴトウモロコシは、予想を下回る輸出成約高を受けて反落。一時、3日連続で約定安値を更新した。2017~18年度の輸出成約高は16日時点で、前年を26%以上下回っている。同省の最新の年間輸出見通しは前年比16%減。シカゴ大豆は、ブラジル産地の降雨を受けて反落。

*16日のNY外国為替市場のドル円は、米下院での税制改革法案の可決を受けて、113円台に反発した。米下院での税制改革法案は、この日、下院で賛成多数で可決したことから、ドル買いが入った。ただ、上院での採決には下院よりも難航が予想されているため、法案の年内成立は厳しいとの見方から戻りは弱かった。

*16日のNYダウは反発。良好な企業決算が好感された。この日は、米下院が本会議で、税制改革法案を可決したことも相場を支えた。ただ、審議中の上院案に対しては与党共和党内でも反対が根強い上、法案の一本化に向けた上下両院での調整も残る。税制改革の実現はなお不確実で、上値は抑えられた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
19:00 (EU) 9月建設支出 (前月比) -0.2% -- --
22:30 (米) 10月住宅着工件数 112.7万件 119.0万件 --
22:30 (米) 10月建設許可件数 121.5万件(122.5万件) 125.0万件 --

第140回 『おしえて陳さん』 
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