テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

【9月19日(月)国内終値】
tk0919

9月19日(火)
【9月18日の海外相場および市況】
ny0919

*週明け18日のNY金は続落し、3週間ぶりの安値をつけた。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測の再燃や市場のリスク選好モードの回復を背景に続落した。14日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る内容だったことから、FRBが「年内あと1回」と想定する追加利上げ観測が強まり、金利を生まない金には売りが継続した。ハリケーン被害も想定よりも小さい見込みで、北朝鮮情勢に対する警戒感も後退したことから、NYダウが連日にわたり史上最高値を更新しているため、リスクオフの巻き戻しが進み、金は一時1308.70ドルまで下落した。19、20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRB保有資産の圧縮開始が決定される見通し。市場では、FRBが年内あと1回の利上げの可能性についてどのような見解を示すかに注目が集まっている。NY白金はドル高を受けて7日続落。

*週明け18日のNY原油はほぼ横ばい。先週は、週間ベースで5.0%超上昇し、約1カ月半ぶりの高値水準に達していたことから、利益確定の売りが出やすかった。一方、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが前週末に発表した最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比7基減と6月以来の低水準になったことに加え、石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)による需給均衡見通しなどを受けて、需給均衡化への期待が広がる中、昼すぎにはプラス圏に浮上した。

*米エネルギー情報局(EIA)は18付の月間掘削生産性リポートで、10月の国内シェールオイル生産が前月比約7万9000バレル増の日量610万バレルになるとの見通しを示した。増加は10カ月連続で、国内原油価格がバレル当たり50ドル超に回復していることが背景。

*週明け18日のシカゴトウモロコシは、米国の収穫期入りを受けて反落。シカゴ大豆も続落。

*週明け18日のNY外国為替市場のドル円相場は、リスク選好モードの回復や米長期金利の上昇を受けて、111円台半ばに上昇した。ハリケーン被害や北朝鮮情勢に対する過度の警戒感がとりあえず後退し、市場心理が好転し、安全通貨である円が売り戻され、ドルが買い戻された。14日に発表された米消費者物価指数(CPI)の上昇を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測が高まり、米長期金利が上昇したこともドル買いに拍車を掛け、一時111円66銭まで上昇した。ただ、19、20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、様子見姿勢が幾分強まった。

*週明け18日のNYダウは7日続伸し、5日連続で最高値を更新した。14日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が堅調だったことで年内の追加利上げ観測が高まる中、長期金利の上昇を眺めて金融株や資本財株が買われた。北朝鮮をめぐる地政学リスクへの懸念も後退し、買い意欲が継続したようだ。


【本日の主な経済指標およびイベント】
10:30 (豪) RBA議事録
18:00 (独) 9月ZEW景気期待指数 10.0 12.0 --
18:00 (EU) 9月ZEW景気期待指数 29.3 -- --
18:00 (EU) 7月建設支出 (前月比) -0.5% -- --
21:30 (米) 8月住宅着工件数 115.5万件 117.4万件 --
21:30 (米) 8月建設許可件数 122.3万件(123.0万件) 122.0万件 --
21:30 (米) 4-6月期経常収支 -1168億USD -1160億USD --
21:30 (米) 8月輸入物価指数 (前月比) +0.1% +0.4% --

第133回 『おしえて陳さん』 
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9月18日(月)
【9月15日の海外相場および市況】
ny0918

*週末15日のNY金は反落。欧州中央銀行(ECB)当局者が資産買い入れ策の規模縮小を求める発言をしたことも下押し要因。また、前日に発表された8月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る堅調な内容だったことを受け、市場ではFRBによる年内追加利上げ観測が再燃しており、金利を生まない資産である金の上値を抑えた。ただ、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて安全資産としての需要に下値は支えられた。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの金買い越しは25万4760枚(前週比+9462枚)と増加。総取組高は58万0606枚と前週比1万3789枚の増加。

*週末15日のNY白金はドル高を受けて6日続落。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの白金買い越しは3万7997枚(前週比+24枚)と増加。総取組高は8万0477枚と前週比1169枚の増加。

*週末15日のNY原油は横ばい。石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)による需給均衡見通しや、ドルの対ユーロ相場下落などを支援材料に買いが入り、再び一時50ドル台を回復した。OPECは12日公表の月報で、2018年の世界石油需要を日量3283万バレルとし、前月予想から410万バレル上方修正。IEAは13日発表の月報で、17年の需要増加幅の見通しを日量160万バレルとし、前回予想から11万バレル上方改定していた。最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比7基減の749基と6月以来の低水準となったことも強材料。しかし、その後は週末要因から利益確定売りが出て上値を削った。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの原油買い越しは37万4480枚(前週比-7633枚)と減少。総取組高234万5125枚と前週比1万9539枚の増加。

*週末15日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。ただ、今後米中西部で活発に収穫が行われるとの見通しが上げ幅を抑えた。CFTC建玉9月12日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは2万4614枚(前週比+1万0614枚)と増加。総取組高は136万8725枚と前週比3万1093枚の増加。

*週末15日のシカゴ大豆は、利食い売りに反落。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの大豆買い越しは3592枚(前週比+5636枚)と増加。総取組高は66万7033枚と前週比3854枚の増加。

*週末15日のNY外国為替市場のドル円は、北朝鮮のミサイル発射の売りが消化されて一時111円30銭台まで上昇したが、8月の米小売売上高や鉱工業生産指数がともに市場予想を下回ったことを受けて利益確定売りから110円80銭台に軟化して引けた。8月の小売売上高は前月比0.2%減とプラスの市場予想を下回り、鉱工業生産指数も前月比0.9%低下と7カ月ぶりにマイナスに転じた。ただ、8月下旬に米テキサス州に上陸した大型ハリケーン「ハービー」が大きく影響したとみられ、市場の反応は鈍かった。ミシガン大学が発表した9月の米消費者信頼感景況指数は95.3と前月から低下したものの、市場予想を上回った。CFTC建玉9月12日時点:ファンドのドル買い・円売りは5万7297枚(前週比-1万5648枚)と減少。総取組高は20万0444枚と前週比1万2756枚の減少。

*週末15日のNYダウは続伸し、4日連続で最高値を更新した。大型ハリケーンの米経済への影響や北朝鮮情勢に対するリスク懸念後退による買いが継続した。

【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(敬老の日)
18:00 (EU) 8月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比) +1.5%(+1.3%) +1.5% --
23:00 (米) 9月NAHB住宅市場指数 68 67 --
29:00 (米) 7月対米証券投資 +344億USD

第133回 『おしえて陳さん』 
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【9月15日(金)国内終値】
tk0915

【ミサイル発射に動じなくなった市場、関心はFOMCへ】

午前7時前、北朝鮮は北朝鮮西岸から弾道ミサイルを発射した。

ミサイルは07:04~07:06頃に日本領域上空(北海道地方)を通過し、07:16頃に襟裳岬の東約2000kmの太平洋上に着水した模様。

これをを受けて、リスクオフモードが強まり、ドル円は一時109円56銭までドル安・円高が進んだ。

しかし、東京市場が開始してからは、ドルが買い戻されて、110円60銭台まで上昇。

9日の北朝鮮「建国記念日」にミサイル発射の可能性が取りざたされており、ここ2日ほど前から発射の準備をしているとの報道もあって、市場がパニックに陥らなかったようだ。

為替が円安基調を取り戻したことで、日経平均株価も上昇し、1万9909円50銭(+102円06銭)で引けている。

市場の関心は来週19、20日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)だろう。

利上げはないと予想されているが、バランスシートの縮小開始が決定される可能性がある。

ppp


米連邦準備制度理事会(FRB)は、リーマンショック後の景気後退局面において、政策金利をゼロに引き下げ、さらに、2009年~2014年にかけて量的緩和(QE1~QE3)を行った。

これは、FRBが米国債やMBS(住宅担保証券)を購入するもので、QE3後は再投資を行った。
この結果、FRBのバランスシートは、QE前の9148億ドルから4兆4978億ドル(2014年末)と、およそ5倍に膨らんだ。

イエレンFRB議長は、6月のFOMCで、年内にバランスシートの縮小を行うと言明した。
保有債券を徐々に減らすものの、金利の急上昇を懸念して市場では売却しないようだ。
満期になった債券の再投資を縮小する。

規模としては、当初は月額100億ドルまでとし、最終的には500億ドルまで増やすという。

この決定を、来週のFOMCで決定するかどうか、市場は最大に関心を持っている。
ドル高基調が続きそうだ。

昨日は、8月の生産者物価指数(PPI)の改善に続いて、8月の消費者物価指数(CPI)が上昇したことで、インフレ指標の改善も確認されている。

バランスシートの縮小開始に続き、「年内あと1回」の利上げへの見込みも出てくるならば、ドル円は上値抵抗線である111円をしっかり上抜き、112~113円のゾーンに浮上しよう。


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