【東京金テクニカル分析】

米国の早期利上げ観測に伴いNY金相場は8月下旬から下落基調を強めているが、東京金はレンジ相場の域を出ていない。一目均衡表の雲の中に張り込んではいるが、まだ雲の下限にサポートされている。昨年12月以降の高値と安値にフィボナチリトレースメントを当てはめてみる。安値4002円(2013年12月20日)、高値4545円(2014年3月13日)より上昇幅は543円となり、高値より0.38倍押し=4339円、0.5倍(半値)押し=4274円、0.62倍押し=4208円となり、現状の4260円台は0.62倍押しと0.5倍押しに挟まれたレベルにある。7月以降はほぼ0.62倍押しを下限、0.38倍を上限としたレンジ相場を形成していることから、おおよそ4200~4340円のレンジと考えられるだろう。

主要な移動平均線は50日線=4287円、100日=4255円、200日線=4244円となり、現況の価格は50日線と200日線に挟まれた状況にあり、方向性が明確になっていない。しかもこれらの移動平均線も雲の中にある。

ストキャスティックス(スロー15日)はまだ下落の途上にあり、30%を割り込みつつあるので、まだ上値の重い展開が続きそうだ。しかし、20%を割り込むとボトムを形成する展開になる可能性があるため、間もなく反発に転じる可能性も強まるだろう。日柄的には雲のねじれの時間が10月2日になるので、今月末にかけて底値形成になる可能性が出てくるかもしれない。

上昇相場に転じたと判断するには、レンジの上限4340円をブレイクする必要があり、チャートパターンからは、7月11日の高値4382円を超える必要があるだろう。以上は強気の見方だが、相場がレンジの下限4200円を割り込んだ場合、チャートからは6月2日の安値4075円が下値の目安になりそうだ。


*東京金日足
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