【ポンド円テクニカル分析】

先週18日に実施されたスコットランド独立是非を問う選挙が実施されたが、選挙前からポンドは上昇し、対円では前日の175円台から19日には180円76銭と、およそ3.3%も急伸した。その後、独立否決が伝えられると、利益確定売りが継続し、週末20日には177円60銭まで下落した。「噂(独立反対が優勢)で買って、事実(独立反対決定)で売れ」の典型的なパターンとなった。

今後の展開を4時間足を見て考察してみる。チャートには12本、24本、48本と3本の指数平滑移動平均線、24本のハイ・ローバンド(24本高値と24本安値のライン)、中段にはMACD、下段にはストキャスティクス(スロー12本)が入れてある。移動平均線の状況をみればわかるように、上昇トレンドが継続している。現在12本移動平均線のレベルまで下落しており、ここでサポートされて反発に転じる可能性が高い。

一方、MACDを見ると、デッドクロスしており上昇のモメンタム(勢い)はやや弱まっている。ストキャスティックスも下落の途上にあり、まだボトム圏の30%割れに達していない。まだ下値余地の可能性があるが、12本移動平均線を割り込めば、24本線、さらには48本線がサポートラインになるだろう。ちなみに、9月16日の調整安場面は173円608銭まで下落しているが、48本線にサポートされており、この時のストキャスティックスは30%を割り込んでいる。

MACDとストキャスティックスが共にゴールデンクロスとなれば押し目完了となり、12本線でのサポートが確認されるが、それまでは下方リスクには注意した方がいいかもしれない。


*ポンド円4時間足

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