【ドル円テクニカル分析】
ドル円は先週末26日のNY時間に109円54銭をつけ、9月19日の高値109円48銭を超えて年初来高値を更新したが、本日29日、黒田日銀総裁発言を受けて109円72銭まで上昇し、更に高値を更新した。9月19日から25日までは、高値109円48銭(9月19日)、安値108円25銭(9月23日)のレンジが形成されていたが、26日にレンジの上限がブレイクされ、本日の高値更新で、価格レンジが切り上がったと判断していいだろう。MACDもデッドクロスを示現し、上昇相場の再開を示している。RSI(相対力指数14日)は67%まで上昇しており、地合いが強まってきたことがうかがえる。

109円48銭から108円25銭までのレンジ幅は1円23銭なので、レジスタンスラインをブレイクした事により、倍返しで109円48銭+1円23銭=110円71銭となり、110円台後半が上値目標値として算定されるが、110円、111円、112円と心理的には1円づつ上値が切りあがっていくだろう。

なお、本日29日、日銀の黒田総裁は、都内で開かれた国際銀行協会主催のイベントで講演し、消費増税による反動の影響が次第に和らぎ、2015年度にも物価は目標の2%程度に達するとの見解をあらためて示した。見通しが下振れれば「躊躇なく調整する」と繰り返した。

*ドル円4時間足
usd0929
情報提供:(株)インベステック
※本画面に掲載されている情報の著作権は、インベステック及び各情報提供会社に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、インベステック及び各情報提供会社は一切の責任を負いません。