【ユーロドルテクニカル分析】
ユーロは1999年1月1日に決済用仮想通貨として導入され、この時点では紙幣や貨幣としてのユーロは存在しなかった。3年後の2002年1月1日に初めて現金通貨としてのユーロが発足し、EUの法定通貨となった。

月足チャートでは、1999年以降のデータが入っている。1999年1月1日に1ドル=1.1752ドルで値決めされたが、2000年10月には、1ドル=0.8228ドルまで下落した。これが、導入後の最安値となった。そこから上昇相場に転じ、2008年7月には1ドル=1.6039ドルと導入後の最高値をつけた。上昇幅は0.7811ドルで、これにフィボナッチ比率を当てはめると、高値から0.38倍押し=1.3071ドル、0.5倍(半値)押し=1.2134ドル、0.62倍押し=1.1196ドルとなる。現況は、0.38倍押しのラインを下回っているので、0.5倍押しのある1.20ドルレベルでサポートされるかどうかが注目される。

過去のパターンを見ると、2005年10月~2006年3月は1.20ドルを割り込んで1.1637ドルまで下落したが、0.62倍押しのラインにサポートされて下げ止まっていた。2010年6月は1.1874ドルまで下落したが、引け値は1.2ドルを回復している。2012年7月の安値は1.204ドルと1.20ドルにサポートされている。0.5倍押しに相当する1.20ドルは長期的なサポートラインのポイントになる可能性が高いだろう。


ストキャスティックス(12本スロー)は先行するラインが20%を割り込んだが、後行のラインはまだボトム圏に達していないためまだ下落の途上にあるが、今年後半から来年には共にボトム圏に入ることが予想されるため、今年の年末頃に1.2ドルを試す展開になるのではないか。仮に1.20ドルを下回れば、0.62倍押しのラインのある1.12ドルレベルでサポートされると予想する。

*ユーロドル月足
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