【10月24日 国内市況終値】
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*金は下落。23日のNY金相場が欧米株高を受けて下落したことから売りが先行した。ただ、その後はNY時間外相場が反発に転じたため、下値を切り上げた。23日のNY金相場は、良好な米経済指標や米株価の上昇を受けて下落したが、時間外取引ではポジション調整の買いが入っている。23日発表された9月の米景気先行指標総合指数は、前月比0.8%上昇と市場予想の0.6%上昇を上回り、米経済の回復を示す内容となった。また、米週間新規失業保険申請件数は前週比1万7000件増えたものの、30万件を下回り、米雇用環境が改善傾向にあることが確認された。中国やユーロ圏のPMIも好内容となっており、世界景気に対する過度な不安が一服したとみられる。ただ、来週にFOMCを控えているため、動きにくいようだ。

*中東産原油は大幅反発。23日の欧米原油相場が、世界景気の先行き不安の後退などを受けて上昇した上、円相場の軟化を受け、買い先行で始まった。その後は、利益確定の売りに伸び悩む場面もあったが、終盤にかけては再び買い直され上げ幅を拡大した。石油製品も原油高に追随して反発。11月当限は、ガソリンが1840円高の7万3070円、灯油が570円高の7万3270円。23日のWTIは、サウジアラビアの9月の原油供給量減少などを背景に買われ、82ドル台に急反発したが、時間外に移行後は水準を切り下げている。米株価指数先物が急落していることから、利益確定が出たようだ。NY市の医師がエボラ出血熱の検査で陽性反応を示したことが株安要因になっているようだ。

*ゴムは続伸。先ぎりは一時9月5日以来7週間ぶりに200円を回復した。その後は週末を控えた利食い売りに押される場面もあったが、午後は再び買いが強まり、堅調に推移した。タイのゴム農家への補助施策と、主要生産5カ国の安値販売自粛でここまで戻したが、生産国では在庫が積み上がりつつある一方、安値販売自粛には拘束力はなく、目標のキロ当たり150セント以下の売り物が出ているため、200円を大幅に超えて行くのは困難との見方が強い。減少傾向だった国内生ゴム在庫が、年明けには増加する可能性もあるという。

*コーンは反発。シカゴ相場の上昇と円安を受けて買いが先行し、その後もシカゴ時間外相場の上昇により堅調に推移した。一般大豆も大幅続伸。

*東京外国為替市場のドル円相場は、週末を控えて108円前後で小動き。米国の医師がエボラ出血熱の検査で陽性だったとの報道で一時107円80銭台に下落したが、再び108円付近に戻した。米国で23日に発表された経済指標は、失業保険申請件数の過去1カ間の平均が14年ぶりの低水準となったほか、8月の米連邦住宅金融局(FHFA)住宅価格指数が市場予想を上回る伸びとなった。

*日経平均株価は自動車など主力株を中心に買いが広がり反発した。

*東京金1時間足
昨夜の夜間取引以降、18本、36本、54本の移動平均線を割り込んで、下落基調が強まり一時4264円まで下落した。MACDもデッドクロスを示現して、ゼロラインを割り込んだ。本日の終値は4273円とサポートラインまで戻している。ここから上昇した場合、4285円のレジスタンスラインをブレイクすれば上昇基調に転じ、4300円にトライする展開になるだろう。逆に、下落した場合、4250~4260円のサポートゾーンで下げ止まるかどうかに注意したい。

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