【豪ドル円テクニカル分析】
豪ドル円は、16日に一時92.74円まで下落したが、その後は急反発に転じて上昇基調が強まり、現時点では86円台が目前に迫っている。

2014年の年初来安値88.17円(2月3日)と年初来高値98.67円(9月5日)におけるフィボナッチリトレースメントを見ると、高値から0.38倍押し=94.68円、0.5倍(半値)押し=93.42円、0.62倍押し=92.16円となるが、0.38倍押しを超えているので、全値戻しの可能性もある。

一方、日足の一目均衡表を見ると、転換線と基準線をブレイクし、遅行線も実体とゴールデンクロスしつつあるものの、雲が上値抵抗ゾーンになっており、これが上値を抑える可能性がある。

50日、100日、200日の主要な3本の移動平均線を見ると、200日線と100日線を超えたものの、50日線が上値抵抗線になる可能性がある。

雲と50日線という2種類の上値抵抗線(ゾーン)があるため、伸び悩む可能性はあるが、RSI(14日)は58%で地合いは強く、上昇基調が弱まる可能性は小さいだろう。しかも、11月にかけて雲の厚みは次第に薄くなり、上値抵抗ゾーンとしての威力は弱まってくるだろう。雲のねじれもあるため、この時間帯で上方にブレイクする可能性はある。

以上は強気の見方だが、このレベルで堅調に推移しても雲をブレイクできず、ねじれの時間で反落に転じてしまう可能性も想定しておきたい。


*豪ドル円日足

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