10月30日(木)
【10月29日 海外相場および市況】
ny1029

*29日のNY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えて様子見から小幅安となった。高値は1230.40ドル、安値は1208.2ドル。ただ、引け後に発表されたFOMC声明では事実上のゼロ金利を「相当の間」維持するとした一方で、量的緩和策の終了が決定された。市場では「声明はややタカ派」との受け止め方が多かった。このため、対ユーロでドル高が進んだことから、ドル建て金に割高感が生じ、時間外取引では金相場は下げ幅が拡大し、9:00時点で前日比12ドル安の1213ドル前後で推移している。連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、労働力の活用不足が「徐々に減りつつある」とし、「相当期間」低金利を続けるとの文言にも変更はなかった。

*米欧石油市場では、北海ブレント、WTIがともに続伸した。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫の積み増し幅が市場予想よりも小さかったことが材料視された。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後にドルが上昇する局面でも、原油相場は堅調に推移した。EIA週報によると、原油在庫は前週比210万バレル増となったが、積み増し幅は市場予想(340万バレル)を下回った。また、ガソリン在庫は120万バレル減で、市場予想(100万バレル減)を上回る取り崩しとなった。石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長はこの日、ロンドンで行われた会合で、OPECには原油の価格目標はなく、最近の原油相場下落に対してパニックになる必要はないと強調した。

*コーンは3日続伸。ショートカバーや大豆ミール先物相場の上昇が上げ材料となった。100日移動平均を超えたことでテクニカル的な買いも入った。大豆は大幅3日続伸。供給懸念が広がる中、大豆ミール相場の急伸に牽引された。

*NY外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表をきっかけに急速にドル買いが進み、円は大幅下落した。米金融政策決定待ちで様子見から108円近辺の狭い値幅で推移していたが、午後2時にFOMC声明が発表されると、一斉にドル買いが強まり円は急落し、一時108円97銭の安値を付けた。 米連邦準備制度理事会(FRB)は今回、労働市場や物価動向に関する見解を明るめに変更し、2012年9月に開始した量的緩和第3弾(QE3)の終了を決定。次の焦点が利上げ時期に移る中、米金利の上昇を通じてドルの先高観が意識された。ユーロドル相場も海外時間に1.27ドル台後半から急落し、一時1.2627ドルと1週間ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けている。

FOMCは28、29両日開催した定例会合後に声明を発表し、資産購入プログラムの終了決定を明らかにした。声明では「労働市場の状況は改善した。雇用は着実に伸び、失業率は低下している。労働市場は労働力の活用不足が徐々に解消されつつある」とし、前回声明よりも改善していることを強調した。世界経済の弱さが米経済にもたらす影響には言及しなかったが、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持するとの文言を残した。

本日は、米国で7-9月の国内総生産(GDP)速報値や先週の新規失業保険申請件数が発表される。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は30日、インフレが鈍化し、同国通貨が引き続き正当化できない高水準にある中で、金利据え置きの継続を示唆した。ウィーラー総裁は声明で、将来のインフレを抑制するために若干の一段の政策引き締めが必要になると予想しているとの文言を削除。ニュージーランドドル は対米ドルで一時6日以来の水準まで下落している。

*NYダウは、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて早期利上げへの警戒感が強まり反落した。FOMCは市場予想の通り、今月で量的金融緩和を終了することを決定。声明では、緩和終了後も「相当の間」ゼロ金利を続けると言及したが、労働市場の改善を評価する文言が盛り込まれるなど、「タカ派的」と受け止められ、早期利上げ観測が高まった。一時100ドルを超える下げを見せたが、労働市場の改善は景気の押し上げ要因となるため、下げ幅は限定的だった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
27:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%  0.00-0.25%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50% 3.50%

10/30(木)
17:55 (独) 10月失業者数 +1.2万人 +0.4万人
17:55 (独) 10月失業率 6.7% 6.7% 
18:30 (南ア) 第3四半期失業率 25.5% 25.6%
18:30 (南ア) 9月生産者物価指数 [前年比] +7.2% +6.9%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.3万件 28.3万件
21:30 (米) 第3四半期GDP・速報値 [前期比年率] +4.6% +3.0%
21:30 (米) 第3四半期個人消費・速報値 [前期比] +2.5% +1.9%
22:00 (独) 10月消費者物価指数・速報 [前月比] 0.0% -0.1%
   (独) 10月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.8% +0.9%

*数値は順に、前回、予想、結果。