10月31日(金)
【10月30日 海外相場および市況】
ny1030

*NY金は堅調な米国の経済指標やドル高ユーロ安を背景に大幅続落した。終値は1198.60ドルと、10月3日以来約1カ月ぶりに1200ドルの大台を割り込んで引けた。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、事実上のゼロ金利政策が維持された一方、量的緩和の終了が決定。声明文はタカ派的と受け止められ、市場では利上げ時期が予想よりも早いのではないかとの見方が強まった。2014年第3四半期(7~9月)の実質GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前月比3.5%増と、市場予想の3.0%増を上回った。外為市場では対ユーロでドル高が進行。このため、ドル建て金相場は相対的な割高感からも圧迫された。さらに、米株式相場ではNYダウが一時200ドル超高に急伸したため、株式に資金が流入する一方、安全資産の金市場からは資金が流出した。チャート的には10月6日に付けた安値1183ドルが次の安値の目安になる。

*米欧石油市場の原油相場は、米国の利上げ時期が予想より早まるとの見方、ドルの上伸、11月の石油輸出国機構(OPEC)総会では生産枠削減が期待薄との見方などから反落した。北海ブレント、WTIともに約1%下げた。前日は米国の原油在庫の増加幅が予想を下回ったため、それぞれ1%程度上げたが、30日は、米連邦準備制度理事会(FRB)が、量的緩和の新規債券購入終了を決定したことを受け、ドルが3週間ぶりの高値を付け、原油の地合いは軟調になった。第3四半期の米実質GDP(国内総生産)は3.5%の伸びとなり、米経済に対する投資家の信頼を強めた。原油価格は6月以来25%下落しており、OPECの生産枠削減が必要との観測が台頭していた。しかし、バドリ事務局長は29日、生産削減を急いでいないと語った。またイラン高官は今週、11月の総会では生産枠削減の公算は小さいと指摘した。

*コーンは4営業日ぶりに反落。一時381セントの高値を付けたが、このところ農家の売りが増えたことや、大豆、大豆ミール先物の下落をきっかけに、利食い売りが出た。大豆は4営業日ぶり反落。一時6月30日以来初めて100日間移動平均を突破したが、維持できなかった。

*NY外国為替市場の円相場は、堅調な米国内総生産(GDP)統計などを受けて売られ下落した。円は一時109円47銭と、10月6日以来約3週間ぶりの安値を付ける場面があった。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明がより利上げを意識した「タカ派」的だったことを受け、ドルの先高観が強まり、円は売り基調だった。さらに、GDP速報値が前期比3.5%増と、大幅な伸びとなったことから、米株価が午後にかけて急伸。投資家らのリスク回避姿勢が後退する中、安全資産としての円は売られ、一段安となった。また、午後に入ってから年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が翌31日にも新しい運用比率の目安を発表する見通しだと報じられた事も円売り要因となった。

公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は国内債券を35%に下げ、日本株を25%に引き上げる新しい運用比率の目安を発表するとの報道があった。GPIFは31日にも、新しい運用比率の目安を発表する。 

本日31日の日銀金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るかどうか注目される。

米商務省が発表した第3四半期の実質国内総生産(GDP季節調整済み、年率)速報値は前期比3.5%増加。予想中央値は3%増。4-6月(第2四半期)は4.6%増。

*NYダウは、米国内総生産(GDP)やクレジットカード大手ビザの決算が市場予想を上回ったことを好感して反発し、9月24日以来、約5週ぶりの高値で引けた。7~9月期の米実質GDPは、個人消費や設備投資の伸びが寄与し、前期比3.5%増と市場予想(3.0%増)を大幅に上回った。雇用に関して強気の見方を示した米連邦公開市場委員会(FOMC)の前日の声明文に続き、米景気の底堅さが確認された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
06:45 (NZ) 9月住宅建設許可 [前月比] 0.0% +1.0%
08:30 (日) 9月全国消費者物価指数 [前年比] +3.3% +3.3%
      (日) 9月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +3.1% +3.0%
08:30 (日) 9月失業率 3.5% 3.6%
09:30 (豪) 第3四半期生産者物価指数 [前年比] +2.3%
16:00 (独) 9月小売売上高 [前月比] +2.5% -0.9%
      (独) 9月小売売上高 [前年比] +0.1% +1.2%
19:00 (ユーロ圏) 9月失業率 11.5% 11.5%
19:00 (ユーロ圏) 10月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.3% +0.4%
21:00 (南ア) 9月貿易収支 -163億ZAR -120億ZAR --
21:30 (加) 8月GDP [前月比] 0.0%
21:30 (米) 9月個人所得 [前月比] +0.3% +0.3%
21:30 (米) 9月個人支出 [前月比] +0.5% +0.1%
21:30 (米) 9月PCEデフレーター [前年比] +1.5% +1.5%
21:30 (米) 9月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.1%
      (米) 9月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.5% +1.5%
22:45 (米) 10月シカゴ購買部協会景気指数 60.5 61.0
22:55 (米) 10月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 86.4 86.4

11/1(土) 10:00 (中国) 10月製造業PMI・速報 51.1 51.1

*数値は順に、前回、予想、結果。