11月5日(水)
【11月4日の海外相場および市況】
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*4日のNY金はドル高の一服を背景に小幅な値動きとなり、ほぼ横ばいで推移した。日銀の追加金融緩和を受けた急速なドル高の流れが一服し、金相場も落ち着いた動きとなった。米貿易収支や製造業受注などの経済指標にも反応は薄かった。ただ、前日に引き続き2010年7月下旬以来、約4年3カ月ぶりの安値水準にあり、弱気相場となっていることから、ポジション調整目的の売りが相場を圧迫している。インドや中国などの実需筋の商いが低調なことも金相場の下押し要因となった。最大の金投資信託(ETF)SPDRゴールド・シェアーズには4日に、0.01トンの金が流入。10月16日以来初の流入となった。

*米欧石油市場では、WTI原油と北海ブレントがともに続落。世界的な供給過剰観測を背景に売りが強まった。WTIは一時、2011年10月以来、約3年1カ月ぶりの安値を付けた。ブレントも一時、2010年10月以来、約4年1カ月ぶりの安値を記録した。サウジアラビアは先に、アジアや欧州向けの原油輸出価格を引き上げる一方、米国向けの価格については引き下げることを決めた。この動きが4日も売り材料となった。石油輸出国機構(OPEC)は11月27日に総会を開催するが、今のところ、生産目標を引き下げるかどうかについて明確ではない。

*コーンは続落。米国産トウモロコシの記録的豊作を受けた売りを背景に、二日間での下落率は過去2カ月で最大となった。遅れ気味だった米国産トウモロコシの収穫は例年並みに追い付いたものの、カントリーエレベーターの貯蔵余力は限られているという。輸出需要の低迷も圧迫材料。米農務省が前日発表した週間輸出検証高は市場予想を下回った。米調査会社インフォーマ・エコノミクスは、2014年の米国産トウモロコシの生産について、イールド(単位面積当たり収量)を下方修正したが、収穫面積予想は引き上げ、結果的に生産高見通しについても上方修正となった。

*大豆は続落。収穫の進展に加え、テクニカルな売りに圧迫された。米調査会社インフォーマ・エコノミクスは、米国産大豆の生産見通しについて、39億9100万ブッシェル、イールド(単位面積当たり収量)についてもエーカー当たり47.9ブッシェルに、それぞれ下方修正した。米農務省の前日の発表によると、大豆の収穫進捗率は83%と、過去5年平均並みだった。

*NY外国為替市場のドル円相場は、利益確定売りに軟調。日銀の追加金融緩和を背景にドル円相場は前日、約6年10カ月ぶりに114円台の高値を付けた。その後は、急速に進んだドル高・円安の流れの反動から、ポジション調整目的でドル売り・円買いが強まった。米国債が買われ、長期金利が低下したこともドル売り要因。9月の米貿易統計では、貿易赤字が前月比7.6%増の430億3200万ドルと、赤字幅は市場予想の400億ドルを上回り5カ月ぶりに拡大した。一方で、9月の米製造業受注は前月比0.6%減と市場予想と一致した。ユーロは、堅調に推移。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を6日に控える中、ECB内で運営方針をめぐる対立があると報じられことから、市場では追加緩和観測が後退した。

*NY外国為替市場ではロシアやカナダ、ノルウェーなど石油輸出国の通貨が下落。原油価格が3年ぶりの安値を付けた事や、サウジアラビアが米国向け原油販売価格を引き下げた事が嫌気された。カナダドルは米ドルに対して5年ぶりの安値、ノルウェークローネは2009年3月以来の安値を付けた。

*オーストラリア中銀が政策金利を据え置いたため、ニュージーランドドルと豪ドルが上昇した。
 

*NYダウは、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴(アリババ)の良好な決算に支えられ小幅反発。アリババの7~9月期決算は、利用者の伸びを追い風に総収入が53.7%増と大幅な増収。9月の上場時に史上最大となる約250億ドルを調達したアリババに対する投資家の関心度は高く、決算を好感した同社株の上昇が市場心理を支えた。逆に、資源株の下落は足かせになった。原油市場では、サウジアラビアによる米国向け原油価格の引き下げをきっかけとした売りがこの日も続き、原油安による業績への不安が強まった。一方、4日の中間選挙への市場の関心は薄かった。今回の選挙で共和党が8年ぶりに上下両院を制し、上下院で過半数を占める政党が一致しない「ねじれ」は解消されると見込まれているが、民主党のオバマ大統領と議会とのねじれは残るため、大きな変化は期待できないようだ。

【本日5日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (英) 10月PMIサービス業 58.7 58.5
19:00 (ユーロ圏) 9月小売売上高 [前月比] +1.2% -0.8% 
      (ユーロ圏) 9月小売売上高 [前年比] +1.9% +1.4%
22:15 (米) 10月ADP全国雇用者数 +21.3万人 +22.0万人
24:00 (米) 10月ISM非製造業景況指数 58.6 58.0

*数値は順に、前回、予想。