【ECB政策理事会】

欧州中央銀行(ECB)は6日、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置いた。
上限金利の限界貸出金利も0.3%に、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.2%に据え置いた。
 
ドラギ総裁は、ユーロ圏の景気回復に対するリスクはなお下向きとし、「理事会は責務の範囲内において、さらに非標準的な措置を講じることに全会一致でコミットしている」と強調。「必要に応じて実施する追加措置を適切なタイミングで準備するよう、ECBスタッフとユーロシステムの担当委員会に指示した」と明らかにした。
 
さらに、ECBはユーロ圏債務危機が深刻化していた「2012年初頭の水準に向けて」バランスシートを拡大することを目指していると、目標を再確認した。
 
具体的には2012年3月が重要な指標になると言及した。当時のバランスシート規模は3兆ユーロを超えており、現在の水準を1兆ユーロ程度上回る。
 
ドラギ総裁をめぐっては、金融政策の運営スタイルがECB内で批判が高まっていると一部の報道があったが、総裁はこの点について、理事会全員の合意を得ていたと説明、ECBが一致団結している点を強調し、懸念の払しょくに努めた。
 
ドラギ総裁がバランスシートの規模に言及し、経済成長へのリスクを強調したため、ユーロは対ドルで下落し、1.24ドルを割り込み、一時は1.2365ドルと、2012年8月以来の安値を付けた。東京市場のユーロ円は142円半ばで推移している。
 
ECBはデフレ回避に向け、資産担保証券(ABS)、カバードボンドの買い入れや、長期資金供給オペ(TLTRO)など一連の追加緩和策を導入したが、市場ではECBの追加措置はまだ不十分との見方が強まっている。そのため、2015年初めには社債の買い入れを開始するようECBに圧力が高まる公算が大きい。ただ、これ以上の国債買い入れは、ドイツの強い反対を受ける可能性も高い。

*ユーロドル・ユーロ円、1時間足
eu1107
情報提供:(株)インベステック
※本画面に掲載されている情報の著作権は、インベステック及び各情報提供会社に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、インベステック及び各情報提供会社は一切の責任を負いません。