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11月20日(木)
【11月19日の海外相場および市況】
ny1119

*NY金は、利益確定売りに反落。今月30日にスイス国民投票で中央銀行に金保有の積み増しなどを義務付ける法案の賛否が問われるが、事前の世論調査で賛成が38%(10月時点では44%)に低下したとの報道があった。金需要の見通しに弱気の見方が広がり、相場の下押し要因となった。10月下旬開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されたが、インフレ圧力の緩和に対する懸念が示されており、インフレヘッジ資産としての金にはマイナス要因となった。

*海外原油相場は、北海ブレント、WTI原油共に3営業日続落。石油輸出国機構(OPEC)が減産に踏み切るとの観測から一時値を上げたものの、公表された10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ率がかなりの期間にわたり目標を下回るとの見方が示され、圧迫要因になった。今後予想される利上げはドルを押し上げるため、ドル建て原油価格にはマイナス要因になる。27日のOPEC総会では、現行生産目標を超過する分について、減産することで合意するとの見通しが報道された。米エネルギー情報局(EIA)が19日発表した14日までの1週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週比260万バレル増。市場予想は80万バレル減。

*コーンは4営業日続落し、2週間ぶりの安値となった。利益確定売りに加え、米国の収穫高が過去最高となったことを受けた売りが出た。米国産トウモロコシの収穫はほぼ終了。20日発表の週間輸出成約高予想は50万~70万トン。前週実績は50万5348トンで、伸び悩んでいる。大豆は2日続落。現物市場で供給量が豊富なことが圧迫要因。週間輸出成約高予想は70万~100万トン。前週実績は107万4000トンと前週より低下する見込み。

*NY外国為替市場のドル円相場は2007年8月以来7年3カ月ぶりに118円台に上昇した。昨日の日本市場では、安倍首相が消費税の再引き上げ延期を発表した後に、黒田日銀総裁が会見で、消費者物価(CPI)の上昇率が1%を割る可能性があるとの認識を示したことで、追加緩和の思惑が出たことから、ドル買い・円売りが強まった。10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容に大きなサプライズはなく、公表直後にいったんドル売りが強まったが、その後再び反発し、118円を突破した。議事要旨を受けて長期金利が上昇に転じたこともドル買い・円売りを強めた。円は対ユーロでも一段と下落し、一時148円10銭と2008年10月2日以来6年2カ月ぶりのユーロ高となった。ユーロドル相場は一時1.2600ドルと先月31日以来の水準までユーロ高・ドル安に振れたが、20日の東京市場にかけては1.25ドル台半ばで推移している。

*FOMC議事録:
米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表したFOMC(10月28、29日開催)の議事録によると、多くの政策当局者は国民のインフレ期待低下の兆候に警戒すべきだとの認識を示した。また、FOMCメンバーは「インフレ期待が抑えられた環境の中で、労働資源のスラック(たるみ)が減少し、インフレ率は目標の2%に戻ると引き続き予想した」ことが示された。

議事録では、国外の成長減速の米経済への影響は「極めて限定的」と予想した。理由として米経済における外国との貿易が占める割合が「比較的小さい」ほか、ドル相場の変動の影響も「穏やか」で、外需の鈍化は「懸念されたほど深刻にはならない可能性が高い」と説明した。 FOMC議事録を受け、米10年債利回りは2.36%付近へ上昇した。

*NY株式市場は、高値圏からの利益確定売りに押されて3営業日ぶりに反落。10月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されたが、内容的には、市場の関心が高い利上げの時期に関しての手掛かりに乏しく、史上最高値を更新していたため、利益確定売りが出た。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 10月通関ベース貿易収支 -9583億円 -1兆270億円
10:45 (中国) 11月HSBC/マークイット製造業PMI・速報 50.4 50.2
16:00 (独) 10月生産者物価指数 [前年比] -1.0% -1.0%
17:30 (独) 11月PMIサービス業・速報 54.4 54.5
17:30 (独) 11月PMI製造業・速報 51.4 51.5
18:00 (ユーロ圏) 11月PMIサービス業・速報 52.3 52.4
18:00 (ユーロ圏) 11月PMI製造業・速報 50.6 50.8 --
18:30 (英) 10月小売売上高指数 [前月比] -0.3% +0.3%
      (英) 10月小売売上高指数 [前年比] +3.1% +4.2%
22:30 (米) 10月消費者物価指数 [前月比] +0.1% -0.1%
   (米) 10月消費者物価指数 [コア:前月比] +0.1% +0.1%
   (米) 10月消費者物価指数 [前年比] +1.7% +1.6%
   (米) 10月消費者物価指数 [コア:前年比] +1.7% +1.7%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.0万件 28.4万件
24:00 (米) 11月フィラデルフィア連銀景況指数 20.7 18.5
24:00 (米) 10月中古住宅販売件数 517万件 515万件
24:00 (ユーロ圏) 11月消費者信頼感・速報 -11.1 -10.7
未定 (南ア) SARB政策金利発表 5.75% 
 
*数値は順に、前回、予想。