12月23日(火)
【12月22日の海外相場および市況】
ny1222

*週明け22日のNY金は原油価格の下落を受けて売られ、4営業日ぶりに反落した。終値は11月28日以来約3週間ぶりの安値となった。原油相場の下落が強まるとインフレヘッジを目的とした金買いが後退し、次第に下げ幅を拡大した。

*週明け22日のNY(WTI)原油は、需給緩和観測が再燃して反落。時間外取引で一時58ドル台まで値を伸ばした後、徐々に値を消した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は21日の講演で、OPEC非加盟国の非協力的な行動と投機が原油安の原因と発言。さらに、同相は中東経済専門誌の取材に対して、原油価格が仮に20ドルに下落したとしても、加盟国が減産することは利益にならないと減産に否定的な姿勢を強調した。これを受けて、需給緩和懸念が再燃し、原油相場は、ほぼ終日マイナス圏で推移した。ただ、安値圏では押し目買いが入り、安値は55ドル台を維持した。
*コーンは小幅反発。米国産穀物に対する輸出需要の高まりが支援材料となり、一時7月以来の高値を付けた。ただ、南米の生育に好ましい気象状況や世界的に潤沢な在庫を背景に上値は抑えられた。大豆は堅調な大豆ミール相場や米国産穀物の輸出需要の強さが支援材料となり反発。中国がデュポン傘下デュポン・パイオニアの遺伝子組み換え(GM)大豆の輸入を承認したことから、輸出需要が高まるとの見方が広がった。

*週明け22日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇し、一時120円台に浮上した。アジアや欧州の株高を受けてリスクオンモードが高まり、安全通貨の円は売られた。NY市場でも米株相場が上伸する中、ドル円もジリ高となった。米不動産業者協会(NAR)が午前中に発表した11月の中古住宅販売は年換算で493万戸と、前月比6.1%減少し5月以来6カ月ぶりの低水準となった。シカゴ連銀の同月の全米活動指数はプラス0.73と、2カ月ぶりに改善した。

*週明け22日のNY株式相場は、前週の堅調な地合いを引き継ぎ4営業日続伸した。今月5日以来11営業日ぶりに終値としての史上最高値を更新した。原油安でエネルギー株が下落したが、全体的にはFOMC声明を好感した強地合いが継続したようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(天皇誕生日)
18:30 (英) 第3四半期GDP・確報値 [前期比] +0.7% +0.7% +0.7%
   (英) 第3四半期GDP・確報値 [前年比] +3.0% +3.0% +2.6%
18:30 (英) 第3四半期経常収支 -231億GBP(-243億GBP) -232億GBP -270億GBP
22:30 (加) 10月GDP [前月比] +0.4% +0.1% +0.3%
22:30 (米) 11月耐久財受注 [前月比] +0.4%(+0.3%) +3.0% -0.7%
   (米) 11月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.9%(-1.0%) +1.0% -0.4%
22:30 (米) 第3四半期GDP・確報値 [前期比年率] +3.9% +4.3% +5.0%
23:00 (米) 10月住宅価格指数 [前月比] 0.0% +0.3% +0.6%
23:55 (米) 12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 93.8 93.5 93.6
24:00 (米) 11月新築住宅販売件数 45.8万件(44.5万件) 46.0万件 43.8万件
24:00 (米) 12月リッチモンド連銀製造業指数 4 7 7
24:00 (米) 11月個人所得 [前月比] +0.2%(+0.3%) +0.4% +0.4%
24:00 (米) 11月個人支出 [前月比] +0.2%(+0.3%) +0.5% +0.6%
24:00 (米) 11月PCEデフレーター [前年比] +1.4% +1.2% +1.2%
24:00 (米) 11月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.2% +0.1% 0.0%
   (米) 11月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.6%(+1.5%) +1.5% +1.4%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。