【ドル円テクニカル分析】

ドル円相場は、12月8日に121.865円の年初来高値に達した後、12月16日の115.550円まで下落した。この高値と安値にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=117.95円、0.5倍(半値)戻し=118.71円、0.62倍戻し=119.47円となる。19日の終値が119.555円となったことから0.62倍戻しが達成されたことが確認され、全値戻しの可能性が高まった。実際、昨日の海外市場では120.80円まで上昇し、121円台に迫った。

しかし、一目均衡表の転換線が基準線をまだ下回っている状態なので、すんなり上昇という展開にもなりにくい。転換線が基準線を上回るまでは120円台で保ち合いが続く可能性がある。

MACDもゴールデンクロスしつつあるため、まだ上昇相場へ転換したシグナルは出ていない。


今年のドル円相場では、10月に調整場面があったが、この時は、1日に110.110円と110円台を達成した後は、15日に105.175円まで下落した。この高値と安値にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=107.05円、0.5倍(半値)戻し=107.65円、0.62倍戻し=108.245円となる。10月23日に一目均衡表の基準線を上回り、なおかつ0.62倍戻しもブレイクしたため、全値戻し(110.110円)へと発展し、その後の上昇相場へとつながった。日柄では、1日の110.110円から15日の105.175円まで11営業日かかっており、全値戻しまで23営業日かかっている。およそ、下げの日柄の2倍で調整が終了した。

仮に、今回もこのパターンがあてはまるなら、12月8日の121.865円から12月16日の115.550円まで7営業日かかっており、下げの日柄の2倍である14営業日に全値戻しになる可能性がある。それは12月26日に当たり、その後、121.865円をブレイクすれば、年末から来年早々にも上昇基調が強まりそうだ。

その場合、115.550円~121.865円のレンジを上抜けたという事で、レンジ幅121.865-115.550=6.315円をレンジの上限に上乗せして、121.865+6.315=128.18円が算定される。

ちなみに、10月のレンジ相場をブレイクした後は、レンジ幅110.110-105.175=4.935円をレンジの上限に上乗せして110.110+4.935=115.045円が算定されたが、実際には121.865円まで上昇しており、レンジ幅の2倍以上、上昇している。

同様のパターンが繰り返されるなら、128.18+6.315=134.63円となる。なお、2002年2月の高値が134.98円であるが、算定される価格とほぼ一致する。


果たして、今回もこのパターンを踏襲するかどうか、注視したい。


*ドル円日足

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