【1月22日 国内市況と終値】
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*東京金は反落。NY金時間外取引が軟調に推移し、今夜のECB理事会発表を控えているため、利益確定売りが先行した。RSI(14日)=70.2%。21日のニューヨーク金先物相場は、ほぼ横ばいで取引を終了。市場では、ECB理事会による金融政策の発表内容を見極めたいとのムードが支配的となっている。NY金は昨夜一時1307ドルまで上昇し、約5カ月ぶりの高値を付けた。その後は利益確定売りに押し戻された。日本時間22日の午後9時45分にECBの金融政策が発表される。16日に発表された12月のユーロ圏消費者物価指数の確報値は前年同月比0.2%低下と速報値と変わらずで、5年2カ月ぶりのマイナスに転じた。ユーロ圏のデフレ懸念が強まっていることで、市場ではECBが国債買い入れによる量的緩和の導入に踏み切るとの見方が大勢。一部では、ECBは月500億ユーロ規模の買い入れを検討しているなどと報じられたが、額をはじめ買い入れ対象国債、期間などは不透明なため、ポジション調整が先行した。

*白金もECB理事会を前に利益確定売りが出て軟調。RSI(14日)=64.5%。

*中東産原油は3日ぶりに反発。21日の欧米原油相場が、石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長が原油相場の回復を予想したことなどを受けて上昇したことから、買い戻しが先行した。NY原油時間外取引も底堅に推移したため、上げ幅が拡大した。RSI(14日)=33.7%。原油相場の上昇を眺めて、石油製品も反発した。ガソリンのRSI(14日)=34.7%、灯油のRSI(14日)=34.8%。石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長が21日、「原油価格は回復し、近く通常水準に戻る」との見方を示したほか、国際エネルギー機関(IEA)の主任エコノミストが「原油価格には年末までに上昇圧力がかかる」と指摘した。米石油協会(API)が21日発表した週間原油在庫は、前週比570万バレル増となり、市場予想(260万バレル増)を大幅に上回る積み増しとなった。

*東京ゴムは、原油高や上海ゴム高を受けて大幅上昇。先限は14日以来約1週間ぶりに200円台を回復した。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回り、RSI(14日)=51.5%と強地合いに転換した。

*トウモロコシは4日続伸。シカゴ時間外相場強含みとなり、為替相場も円安に振れたため、買い優勢となった。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=52.1%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=38.2%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、ECB理事会を控えて様子見ムードが強く、118円台前半を挟んでもみ合った。米長期金利の上昇もあり、地合いは堅調だが、今夜のECBの決定を見極める必要から様子見が強まった。

*日経平均株価は小反発。今夜の欧州中央銀行(ECB)理事会の結果判明を控え、様子見気分が強まった。欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和に踏み切り、欧州のデフレを阻止するとの期待感が相場を下支えした。