【1月27日 国内市況と終値】
*金は続落。26日のNY金が、ドル高・ユーロ安を受けて続落したことから、利益確定の売りが先行した。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=65.7%。27、28日にFOMCが開催されるが、声明で、利上げ開始時期に関する文言の変更があるかどうか、市場は注目している。白金は小幅安。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.7%。
*中東産原油は反発。為替相場の円安を受けた買いが先行した。RSI(14日)=36.9%。石油製品は原油に追随して反発。ガソリンのRSI(14日)=36.9%、灯油のRSI(14日)=36.6%。26日のWTI原油は、一時44.35ドルまで下落し、1月13日に記録した2009年4月下旬以来の安値44.20ドルに接近した。市場では先安観が払拭できず、戻りには売り圧力がかかりやすいようだ。
*ゴムは反発。新甫7月限は発会値比3円50銭高の201円で大引けた。中東産原油相場の上昇と為替相場の円安が強材料になった。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.9%。
*中国の自動車工業会が発表した2014年の新車販売台数は2349万1900台と6年連続で世界首位だったが、経済成長の鈍化を背景に、伸び率は13年の13.9%から14年は6.9%にとどまった。深セン市などの主要都市で、渋滞や環境への対策として新車の販売規制が広がっていることも影響したようだ。
*トウモロコシは反落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=45.4%。一般大豆は反発。RSI(14日)=35.9%。シカゴ穀物市場では、1月の米農務省需給報告を通過後、材料出尽くし感が広がっている。米農務省は2月10日に需給報告を発表し、19~20日には農業アウトルックフォーラムが開かれる。シカゴ市場は、昨年の大豊作を受けて上値が重い展開になりそうだ。東京市場の穀物相場は、為替相場に左右される展開になりそうだ。
*東京外国為替市場のドル円相場は、118円台前半で保ち合い。甘利経済財政相が日銀の2%の物価目標について、「政府も日銀も厳格な期限をコミットしているわけではない」と発言し、追加緩和への期待がやや後退したことで、ドル円の上値が重くなった。
*日経平均株価は円安を受けて、輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。ギリシャ総選挙に対する欧米市場の反応が冷静だったことから、欧州経済に対する懸念が後退したとの見方が強まり、東京市場では買い安心感が広がった。
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