1月28日(水)
【1月27日の海外相場および市況】
NY0127

*NY金は、ドル安による割安感や安全資産としての買いから3営業日ぶりに反発。昨年12月の耐久財受注額が前月比3.4%減と予想に対して弱い内容となったことや、一部の米企業決算が低調だったことを背景に米株式が下落。リスク資産への投資が嫌気され、安全資産としての金が買われた。また、軟調な米経済指標を受けて外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建て金に割安感が生じたことも金買い要因。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、1日目の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開始した。28日には声明が発表される。終値は1290ドル台を維持した。RSI(14日)=67.9%。

*白金は3営業日ぶりに反発。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.2%。

*NY(WTI)原油は、ドル安やショートカバーを追い風に4営業日ぶりに反発。終値が46ドル台を回復したのは22日(46.31ドル)以来。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を28日に控えて、外為市場では、ドルが対ユーロで反落し、ドル建て原油相場の割安感が強まって買われた。RSI(14日)=36.5%。

*コーンは、潤沢な供給が圧迫要因となって2営業日続落。ファンドは3月限から5月限への乗り換えを行っている。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=41.0%。南アフリカの政府当局によると、同国の2015年度のトウモロコシ作付面積は265万6000ヘクタールと推計されている。これは前年度を1.2%下回る水準。

*シカゴ大豆は反落。中国向けの輸出成約がキャンセルされたため、中国需要の鈍化が懸念された。2014~15年度渡しの12万トンの中国向け大豆輸出成約がキャンセルされた。RSI(14日)=36.6%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、低調な米景気指標を受けて下落したものの、FOMCを翌日に控えて引けには買い戻された。2014年12月の米耐久財受注は前月比3.4%減と、市場予測の0.5%増を大幅に下回った。これを受けてドル売り・円買いが強まり、一時117円34銭まで下落した。しかし、1月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数は7年5カ月ぶりの高水準を記録し、住宅関連指標に関して、11月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が市場予想を上回ったほか、12月の新築住宅販売件数も大幅な増加に転じたため、ドルは買い戻され、118円に迫った。

*NY株式相場は、弱い企業決算を嫌気し大幅反落。ダウ構成銘柄の2014年10~12月期決算が軒並み市場予想を下回ったことが重しとなった。また、米商務省が発表した2014年12月の耐久財受注が前月比3.4%減となったことも弱材料。一方、午前中に発表された米商務省の2014年12月の新築住宅販売は6年半ぶりの高水準を記録し、民間調査会社による1月の米消費者信頼感指数も市場予想を大きく上回ったことはサポート要因になった。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 第4四半期消費者物価 [前期比] +0.5% +0.3%
   (豪) 第4四半期消費者物価 [前年比] +2.3% +1.8%
28:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50%
30:45 (NZ) 12月貿易収支 -2.13億NZD +0.75億NZD 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。