【1月28日 国内市況と終値】
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*金は3営業日ぶりに反発。27日のNY金が上昇した地合いを引き継ぎ、買いが先行した。RSI(14日)=65.5%。NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているものの、米経済指標の悪化とNYダウの下落を受けて反発した。白金もNY高を受けて3営業日ぶりに反発。RSI(14日)=57.4%。

*中東産原油は続伸。27日の欧米原油相場が買い戻しに反発したことを受けて買いが優勢となった。ただ、まだ終値は10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=35.6%。石油製品も中東産原油に追随して続伸。ガソリン終値はまだ10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=36.5%。灯油終値も10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=37.1%。

*NY原油(WTI)時間外相場は、米石油協会(API)発表による米原油在庫が大幅増加したことを受け、一時0.89ドル安の45.82ドルまで下落する場面があった。API統計によると、先週の原油在庫は前週比1270万バレル増(市場予想410万バレル増)だった。米エネルギー情報局(EIA)が今夜発表する1月23日までの週間石油在庫統計の市場予想は、原油が前週比410万バレル増で、予想通りであれば3週続けての積み増しになり、相場を押し下げる可能性が高い。

*ゴムは続伸。上海相場の上昇に連れて買われたが、上値は利益確定売りに抑えられた。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=52.2%。

*トウモロコシは下落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=44.3%。シカゴ相場は現物の供給の潤沢さを背景に続落した。一般大豆もシカゴ安を受け下押した。RSI(14日)=36.5%。シカゴ穀物市場では、小麦相場の下落幅が大きく、コーンも大豆も連れ安している面がある。昨年は、ロシアの輸出規制の懸念から12月中旬に670セント台まで買われたが、その水準から20%以上下落している。ロシアの輸出規制への懸念が後退する一方で、世界の小麦生産量は過去最高になる見通しで、高値買いの反動が出ているようだ。また、為替市場でドル高が進行していることも、米国産穀物が割高になり、価格面でマイナスになっているという。

*東京外国為替市場のドル円相場は、今夜のFOMCの結果公表を控えて様子見が強まり118円台前半でもみ合っている。早朝、117円80銭前後で取引された。シンガポール中銀による想定外の金融緩和発表でシンガポールドルが対米ドルで急落したため、ドル円も118円台に乗せた。日経平均株価もプラスに転じたため、一時118円25銭前後まで上伸した。株価は午後も上げ幅を拡大したが、ドル円は反応しなくなった。日本時間29日午前4時にFOMCの結果が公表される。

*日経平均株価は前日の欧米株安を受けて売りが先行したが、次第に押し目買いが優勢となり切り返し小幅続伸した。これから本格化する主要企業の決算発表を前に、業績拡大への期待感から押し目買いが広がったようだ。