【東京金テクニカル分析】

*昨日3日、欧州株価の上昇が米株式市場の押し上げ要因になった。

ギリシャ政府がユーロ圏諸国への債務減免要請を撤回し、代わりに既存の債務を同国の成長に連動する新発債と交換する提案を行ったことが好感されたと伝えられて、ギリシャ国債が上昇した。

ドイツはギリシャとの債務交渉について、既存のプログラムによる救済資金が払底する4~5月頃を想定していたようだが、この提案により、ギリシャの債務懸念が和らぐとの見方が強材料となった。

ユーロに関する不安要素がとりあえず取り除かれ、ユーロが対ドルで上昇した。通常、ユーロ高・ドル安は、ドル建て金にとっては割安感を強めるので、強材料となるが、昨日は、欧米の株価上昇によるリスクオン状態が重視され、リスクオフで買われていたNY金は売られた。

*ユーロドル日足

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昨日は、東京金はNY金相場に連動して軟調な展開となったが、ドル円が堅調に推移したため、下値は限定的だった。日足を見ると、一目均衡表の転換線を下回って上値重い状況だが、安値は基準線にサポートされている。上昇基調は維持しているが、レンジを形成しており、次の材料待ちというところだろう。

今週6日には、1月の米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数や失業率に加え、賃金状況が改善していれば、利上げ機運が高まり、「ドル上昇・円下落、NY金下落」の展開になるだろう。逆に、先月同様に内容が改善していない点があれば、「ドル下落・円上昇、NY金上昇」となる。

転換線をブレイクすれば年初来高値を目指す上昇となるが、基準線を下回れば、調整安局面に入るだろう。ただ、基準線の下には50日移動平均線(現在4658円)や雲があり、下落してもこれら複数のサポートラインにより下げ止まりそうだ。

*東京金日足
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さて、2015年になってから、オーストラリア、カナダ、ロシア、インド、ペルー、パキスタン、トルコ、エジプトが予想外の利下げを実施しており、昨日は、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)も利下げに踏み切り、政策金利を2.50%から過去最低となる2.25%へ引き下げた。

欧州中央銀行(ECB)は量的金融緩和に踏み切る決断をしたが、資産購入プログラムの規模は市場の予想を上回るものだった。利下げではないが、デンマークは預金金利を引き下げた。

原油安も要因となったインフレ率低下のもと、各国中央銀行は自国通貨を押し下げる政策をとっている。低金利状態は、金利を生まない金にとっては強材料になり、NY金相場の1300ドル回復には、こうした背景がある。また、金利を生じない通貨への不信感も金が選好される要因になっている。

情報提供:(株)インベステック
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