【2月4日(水) 国内市況と終値】
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*金は続落。3日の海外市場では、米株高やNY原油(WTI)相場の急伸を受けて市場がリスクオンとなったため、安全資産として買われてきた金には売りが出た。ギリシャ財務相が、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁と会談すると伝えられたことで、債務問題が解決に向けて前進するとの期待感が広がり、市場ではリスクオフムードが後退し、欧米の株式市場では買いが優勢となった。また、下落基調にあった原油価格が終値で約1カ月ぶりに、50ドルを回復したことも市場心理を改善させたようだ。東京金も売りが先行したが、NY金時間外が反発し、為替が円安で推移したため、下げ渋った。依然として25日移動平均線にサポートされ、10日移動平均線に上値が抑えられている。RSI(14日)=52.2%。

*白金は反発。NY白金高と円安を受けた買い戻しが優勢となった。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.2%。

*中東産原油は大幅続伸。3日の米欧原油相場がドル安・ユーロ高などを受けて急伸したことから、買いが殺到した。NY(WTI)原油時間外相場も底堅く推移したため、上げ幅が拡大し、期先2限月は一代高値を更新した。RSI(14日)=60.8%。石油製品も原油高になびき大幅続伸、ガソリンと灯油の先限がそれぞれ約定高値を更新した。ガソリンのRSI(14日)=60.1%、灯油のRSI(14日)=59.4%。

*ゴムは原油高や上海ゴム相場高を受けて大幅続伸。期近2限月と7月先限が一代高値を更新した。RSI(14日)=59.4%。チャートからは、次の上値として1月6日に付けた年初高値215円50銭が目安になっている。

*トウモロコシは続伸。3日のシカゴコーンが、ドル安・ユーロ高を背景に急反発した上、東京市場では円安となって買いが優勢となった。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.6%。一般大豆は当ぎりを除き上伸。シカゴ大豆高と円安を受けた買いが先行した。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=48.7%。昨夜のシカゴ穀物市場は、大豆、トウモロコシ、小麦の穀物主要3品が急反発し、本日の時間外相場でも堅調に推移している。原油相場が大幅反発したことを受けて、穀物市場でも小麦が節目の500セントを上抜いた。これを受けて、大豆やコーン相場も連れ高となった。通常、2月は穀物独自の需給材料がほとんどなく、高値では農家売りが予想される。外部要因でどこまで戻せるか注意したいところ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価が上昇したにもかかわらず117円台後半で伸び悩んだ。日経平均株価の上昇幅が拡大したため、買い優勢となり、118円目前まで上昇した。午後は徐々に調整売りにじり安となった。今夜発表されるADP全米雇用報告や1月ISM非製造業景況指数を控えて、利食い売りが先行したようだ。ただ、調整売りは限定的で、下値は堅かった。

*日経平均株価は、米国株高と為替の円安・ドル高進行を好感し、3日ぶりに大幅反発となった。前日は国債入札の不調が金融市場の混乱に対する懸念を生んで株価を押し下げたが、本日は債券市場が落ち着きを取り戻し、株価上昇を押し上げ、一時400円を超える上昇場面があった。