2月23日(月)
【2月20日の海外相場および市況】
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*週末20日のNY金は、ギリシャ支援協議が前進したことで反落。早朝はギリシャ支援協議の行方が不透明なことから堅調に推移した。支援協議に決着がつかなければ、月末には現行支援枠組みが終了し、同国は財政破たんする可能性があるため、市場では警戒感が高まり、安全資産としての金に資金が流入した。しかし、引け前にユーロ圏財務相とギリシャが4カ月の金融支援延長で合意したとの報道が伝わると、相場は下落し、一時1200ドルを割り込んだ。ただ、終値は1200ドル台を維持した。ギリシャや他のユーロ圏諸国の当局者によると、ギリシャに対する金融支援の延長期間は、従来予想されていた6カ月ではなく4カ月になったとのこと。RSI(14日)=38.7%。CFTC建玉2月17日時点:ファンドの金買い越しは13万1734枚(前週比-2万3540枚)と買い越し幅は減少。総取組高は38万9530枚と前週比3702枚の減少。ファンドの買いが減少し、売りが増加している。

*白金は金に連れて反落。RSI(14日)=34.7%。CFTC建玉2月17日時点:ファンドの白金買い越しは2万7160枚(前週比-2167枚)と買い越し幅は減少。総取組高は6万7715枚と前週比2866枚の増加。ファンドの買い、売り共に増加している。

*週末20日のNY原油は、米原油在庫過剰感などが圧迫要因となり3日続落。終値は25日移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=49.6%。今週発表された13日までの1週間の米原油在庫は、APIが前週比770万バレル増、EIAが1430万バレル増と、いずれも市場予想の320万バレル増を大幅に上回る積み増しを記録したため、過剰在庫の長期化が一段と鮮明になり、一時49.91ドルまで売られた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが20日午後公開したデータによると、最新週の同国石油掘削リグ稼動数は前週比37基減の1019基と減少数が市場予想よりも小さく、弱気派には物足りない材料となった。2011年7月中旬(1013基)以来の低水準となった。ただ、厳しい冷え込みを受けてヒーティングオイルが急伸し、原油も引けには買い戻され50ドル台を回復した。一方、北海ブレント原油は小幅高となった。CFTC建玉2月17日時点:ファンドの原油買い越しは55万2470枚(前週比-8089枚)と買い越し幅は減少。総取組高は168万9966枚と前週比2万7627枚の減少。

*週末20日のシカゴトウモロコシは、週末の利食い売りに反落。米農務省はアウトルック・フォーラムで、2015~16年度の米国のトウモロコシ期末在庫が、前年度比で減少するとの予想を明らかにした。また、週間輸出成約高によると、米国のトウモロコシの2014~15年度の週間純成約量は市場予想の上限を上回った。RSI(14日)=48.9%。CFTC建玉2月17日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは15万79枚(前週比-1万5993枚)と買い越し幅は減少。総取組高は136万2156枚と前週比3606枚の増加。商業筋の売りが増えている。

*週末20日のシカゴ大豆は利食い売りに反落。終値は1000セントを下回った。週間輸出成約高によると、米国産大豆の週間純成約量は62万1600トンと、市場予想を上回った。ただ、今後は、南米産が出回るため減少する見通し。RSI(14日)=53.5%。CFTC建玉2月17日時点:ファンドの大豆売り越しは2万8605枚(前週比-1万2508枚)と売り越し幅は減少。総取組高は70万2704枚と前週比2万4064枚の減少。

*週末20日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円付近で小動きとなった。ユーロ圏財務相会合は20日、2月末で期限が切れるギリシャへの現行支援を4カ月間延長することで基本合意した。これを受けて、ギリシャをめぐる財政不安がひとまず後退したことから、安全資産としての円は売られた。ただ、合意はギリシャ支援を4カ月延長するにとどまり、先行きは依然として不透明との見方も根強く、値動きは限定的だった。

*週末20日のNY株式市場は、ユーロ圏による対ギリシャ金融支援の延長合意を好感して大幅反発し、昨年12月26日以来、約2カ月ぶりに史上最高値を更新して終了した。20日に開かれたユーロ圏財務相会合は、今月末で失効するギリシャへの金融支援を、4カ月間延長することで合意した。これを受けて、同国の財政破綻やユーロ圏離脱につながるのではとの警戒感が後退し、NYダウは一時1万8144.29ドルを付け、最高値を更新した。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
上海休場(旧正月)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月20・21日分)
18:00 (独) 2月IFO景況指数 106.7 107.7
24:00 (米) 1月中古住宅販売件数 504万件 495万件 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。