2月27日(金)
【2月26日の海外相場および市況】
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*26日のNY金は、小幅続伸。米早期利上げ観測が後退する中、ショートカバーが先行した。中国の春節(旧正月)を終え、同国の実需筋の買い意欲がおう盛だったことも支援要因。ただ、堅調な1月の米耐久財受注や1月の消費者物価指数(CPI)の上昇を受け、ドルが対ユーロで上昇したため、ドル建て金の割高感につながり、上値は重かった。RSI(14日)=42.9%。白金は続伸。RSI(14日)=38.4%。

*26日のNY(WTI)原油は大幅反落。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週報で、原油在庫の積み
増し幅が市場予想の2倍以上に膨らみ、この日の天然ガス在庫も予想ほど減少しなかったため、売りが優勢となった。1月の耐久財受注額が半年ぶりの高い伸びを記録したほか、消費者物価のコア指数も市場予想以上に上昇し、ドルの対ユーロ相場が上昇し、ドル建て原油価格に割高感が強まったことも売り要因となった。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=44.1%。北海ブレント原油も、需要回復に対する期待が後退して下落。

*シカゴトウモロコシは5日ぶりに反発。ブラジルのトラック運転手らのストによって、大豆が急伸したことも、トウモロコシの下支え要因になった。RSI(14日)=52.3%。

*シカゴ大豆が急反発。ブラジル産大豆は記録的豊作ながら、トラック運転手らのストによって、出荷が遅れる可能性が懸念されている。RSI(14日)=60.4%。

*26日のNY外国為替市場のドル円相場は、米経済指標や連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げをめぐる思惑から、ドル買い・円売りが進み、119円台前半に上昇した。1月の米消費者物価指数(CPI)は原油安の影響で、前月比0.7%低下と下落幅は6年1カ月ぶりの大きさとなった。ただ、エネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇と、市場予想の0.1%上昇を上回った。1月の耐久財受注額は前月比2.8%増加した。市場予想は1.7%増。米景気回復の順調さを受けて、米10年物国債利回りが2.0%台に上昇し、ドルが買われ、円が売られる展開となった。さらに、セントルイス連銀のブラード総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が相次いで、経済情勢を踏まえた上でFRBによる夏以降の利上げの可能性について前向きな発言をしたことも、ドル買い要因となった。

*26日のNY株式市場は、原油価格の下落が嫌気され3日ぶりに反落した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言などを受けて、ダウ平均は前日まで2日連続で史上最高値を更新したため、利益確定の売りが先行。原油が大幅反落したことで、エネルギー株を中心に値下がりした。ただ、ギリシャ問題など世界経済の不安要因が後退する中、ダウの下げ幅は小幅だった。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 1月全国消費者物価指数 [前年比] +2.4% +2.4% 
   (日) 1月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +2.5% +2.3%
08:30 (日) 1月失業率 3.4% 3.4%
08:50 (日) 1月鉱工業生産・速報 [前月比] +0.8% +2.7%
   (日) 1月鉱工業生産・速報 [前年比] +0.1% -3.1%
21:00 (南ア) 1月貿易収支 +68億ZAR -78億ZAR
22:00 (独) 2月消費者物価指数・速報 [前月比] -1.1% +0.6%
   (独) 2月消費者物価指数・速報 [前年比] -0.4% -0.3%
22:30 (米) 第4四半期GDP・改定値 [前期比年率] +2.6% +2.0%
23:45 (米) 2月シカゴ購買部協会景気指数 59.4 58.0
24:00 (米) 1月中古住宅販売成約 [前月比] -3.7% +2.0%
24:00 (米) 2月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 93.6 94.0

3/1(日)
10:00 (中国) 2月製造業PMI 49.8
10:00 (中国) 2月非製造業PMI 53.7 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。