【3月18日 国内市況と終値】
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*金は続落。昨日のNY金の下落を映して売り優勢の展開となった。RSI(14日)=28.2%。NY金時間外相場は小動き。連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表とイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を控えて様子見。日本時間19日午前3時にFOMC声明が発表される。市場ではフォワードガイダンスの「忍耐強く」が削除され、FRBが利上げの準備に入るとの見方が多い。ただ、複数の米経済指標は依然とし冴えないため、声明では、利上げ時期に関して慎重姿勢を示すと予想されている。白金は、NY時間外安を映して3営業日続落。RSI(14日)=23.4%。

*中東産原油は4日続落。NY原油時間外相場が米原油在庫の大幅増を背景に水準を切り下げたのを受け、4営業日続落となった。RSI(14日)=36.9%。石油製品も4営業日続落。ガソリンのRSI(14日)=33.8%。灯油のRSI(14日)=36.6%。NY原油時間外相場は、前日に付けた2009年3月以来6年ぶりの安値をさらに更新し、42ドル台半ばで軟調に推移している。米原油在庫の大幅な積み上がりが背景。米石油協会(API)が17日発表した最新週の原油在庫は、前週比1050万バレル増の4億5000万バレルとなった。受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も300万バレル増加していた。ドル高への懸念も弱材料。連邦準備制度理事会(FRB)は17~18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。FOMCの結果や理事会後のイエレンFRB議長の会見内容が注目されるが、ドル高基調に変化はなさそうだ。

*ゴムは反落。上海相場の下落を映し、マイナス圏に沈んだ。ただ、終値は50日移動平均線を維持している。RSI(14日)=48.5%。日本ゴム輸入協会が18日発表した10日現在の全国営業倉庫生ゴム在庫は、2月28日時点に比べ363トン少ない1万1904トンとなった。

*トウモロコシは6営業日続落。17日のシカゴトウモロコシが潤沢な供給を背景に下落したことを受け、弱気売りが先行した。終値は25日安値を更新した。RSI(14日)=35.8%。一般大豆はまちまち。材料難で方向感を欠いた。RSI(14日)=41.7%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株高に影響されて121円台前半で堅調に推移している。日経平均株価の上昇基調が鮮明となったことで、ドル円もやや買い優勢となった。もっとも値幅は狭く、明日のFOMCを待っている状況。FOMCの声明では、フォワードガイダンスから「忍耐強く」が削除されるとの見方が多い。利上げについては、イエレンFRB議長は急がない姿勢を強調するとみられる。

*日経平均株価は、利益確定売りが先行し、小安く始まったが、売り一巡後は押し目買いが優勢となって切り返し、反発した。賃金上昇を通じた景気持ち直しに加え、企業業績改善への期待感から押し目買い意欲は強く、日経平均株価は約15年ぶりとなる1万9500円台を回復した。先高観から海外投資家の買いが株価を押し上げているという。