3月30日(月)
【3月27日の海外相場および市況】
ny0327

*週末27日のNY金は、利益確定の売りに8営業日ぶりに反落した。終値は1200ドルを割り込んだ。RSI(14日)=55.5%。金相場は、ドル安・ユーロ高の進行やサウジアラビアなどアラブ諸国によるイエメン攻撃を受けたリスク回避の動きから、前日までは上伸基調で推移した。このため、週末は利益確定売り圧力が強まった。イエメンでイスラム系武装組織「フーシ派」に対する空爆が2日目に入り、地政学的リスクに対する警戒感が強まる一方で、ドルが対ユーロで値を下げたこともあって、1200ドルを挟んで売り買いが交錯した。CFTC建玉3月24日時点:ファンドの金買い越しは5万4281枚(前週比+1188枚)と買い越し幅は増加。総取組高は43万3767枚と前週比4029枚の増加。ファンドは売り、買い共に増やしている。

*白金は反落。RSI(14日)=46.7%。CFTC建玉3月24日時点:ファンドの白金買い越しは2万2160枚(前週比+1226枚)と買い越し幅は増加。総取組高は7万2949枚と前週比929枚の増加。ファンドは売りを減らし、買いを増やしている。

*27日のNY原油は、イエメン情勢の悪化を背景とした前日の騰勢が一服し、利食い売りに反落した。RSI(14日)=51.0%。前日は、サウジアラビア主導のアラブ各国部隊による空爆開始の報を受け、相場は急伸したが、イエメンの産油量は多くないほか、バブ・エル・マンデブ海峡を通過する輸送ルートも迂回可能との見方が浮上し、中東産原油の供給混乱懸念が後退した。加えて、今週末開催のイラン核問題をめぐる協議も投資家心理を圧迫。イランと米欧など6カ国は、イランの原油禁輸制裁解除につながる可能性がある3月末の「政治的枠組み合意」を目指し、詰めの交渉を行っているが、「政治的な枠組み合意」がまとまれば、原油輸出を制限する制裁措置が解かれ、供給量が一段と増加する公算が大きいとの観測が強まった。このため、相場は50ドルの節目を割り込み一段安となった。イランは、2012年に日量250万バレルを輸出していたが、欧米主導の経済制裁で同100万バレル程度まで落ち込んでいる。このため同国は、制裁で失った原油市場のシェア回復に強い意欲を示している。CFTC建玉3月24日時点:ファンドの原油買い越しは20万6887枚(前週比-3万6601枚)と買い越し幅は減少。総取組高は174万8067枚と前週比1万2654枚の減少。ファンドは売りを増やし、買いを減らしている。北海ブレント原油も地政学的リスクの剥落を受けて急落。

*シカゴトウモロコシは、来週31日の米農務省の作付け意向面積報告を控え、売りが先行し、反落した。
RSI(14日)=54.5%。CFTC建玉3月24日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは9万6386枚(前週比+3万3506枚)と買い越し幅は増加。総取組高は133万3440枚と前週比2473枚の増加。ファンドは売り、買い共に減らしているが、商業筋が売りを増やしている。

*シカゴ大豆は、南米産大豆の収穫拡大や、米国での大規模な作付け観測が圧迫材料となり、1週間ぶりの安値を付けて4営業日続落となった。RSI(14日)=42.3%。CFTC建玉3月24日時点:ファンドの大豆売り越しは8576枚(前週比-1949枚)と売り越し幅は減少。総取組高は72万8285枚と前週比1万2268枚の増加。ファンドは売り、買い共に増やしている。

*週末27日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円付近で小動きにとどまった。2014年10~12月の実質GDP(国内総生産)確定値は、前期比2.2%増と改定値と同水準だった。増加幅は市場予想の2.4%を下回ったため、ドル売り圧力が掛かり、一時は118円台後半に下落したが、週末要因でドルが買戻され、引けにかけて119円台に浮上した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日の講演で、景気回復が続けば年内の利上げが正当化されると発言。ただ、判断は経済指標次第と改めて強調し、利上げは緩やかなペースを想定しているとの考えを示すにとどまり、相場への影響は限られた。

*週末27日のNY株式相場は、5営業日ぶりに小反発した。中東情勢の悪化を背景に前日急騰した原油価格が利益確定の売りで下落すると、NYダウもこれに追随した。その後は予想を上回るミシガン大消費者景況感指数を好感して再びプラス圏に転じたものの、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の講演を終盤に控えて、次第に買い戻された。イエレン議長は講演で、利上げは経済データ次第だと改めて強調したが、相場への影響は限定的だった。米企業がドル高の進行した1~3月期の決算シーズンを4月に迎えるほか、4月3日には3月の米雇用統計を控えており、様子見姿勢が強まっている。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 2月鉱工業生産・速報 [前月比] +3.7% -1.9%
          (日) 2月鉱工業生産・速報 [前年比] -2.8% -0.6%
21:00 (独) 3月消費者物価指数・速報 [前月比] +0.9% +0.4%
          (独) 3月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.1% +0.3%
21:30 (米) 2月個人所得 [前月比] +0.3% +0.3%
21:30 (米) 2月個人支出 [前月比] -0.2% +0.2%
21:30 (米) 2月PCEデフレーター [前年比] +0.2% +0.3%
21:30 (米) 2月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.1% 
          (米) 2月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.3% +1.3% 
23:00 (米) 2月中古住宅販売成約 [前月比] +1.7% +0.4% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果