【3月30日 国内市況と終値】
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*金は反落。前週末のNY金が軟調だったことを受けて売りが先行、NY金時間外相場も軟調に推移したことから、下げ幅を拡大した。RSI(14日)=46.3%。27日に発表された米経済指標は、3月のミシガン大学消費者景況感指数の確報値が93.0と暫定値から上方修正された上、市場予想を上回った。一方、2014年10~12月期の実質GDP確定値は年率で前期比2.2%増と市場予想を下回った。NY金は8営業日ぶりに反落した。利益確定売りが出たためとみられている。白金は大幅下落。NY白金相場の下落を受けて下値探りとなった。RSI(14日)=37.1%。

*中東産原油は大幅続落。前週末の欧米原油相場では、イエメン情勢を手掛かりとした上昇が一服し、利益確定売りに反落したことことから、手じまい売りが先行した。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=43.0%。石油製品は原油安になびき大幅続落した。ガソリン終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=41.5%。灯油終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=47.7%。週末27日、イエメン情勢の悪化を背景とした26日の騰勢が一服して急落となった。週明けのNY原油時間外相場も48ドル台前半に続落している。イエメンの原油生産量は少なく、今回のイエメンでの緊張が原油供給に与える影響はほとんどないとの見方が有力になっている。イランの核協議をめぐり、市場の一部で「合意に近づいている」との観測が高まっていることも、原油相場を圧迫している。ただ、イエメン情勢、イラン核協議ともに完全に解決されたわけではなく、突発的な情勢変化には注意が必要だろう。

*ゴムは続落。上海相場安や、中東産原油の下落が嫌気された。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=42.8%。

*トウモロコシは続落。前週末のシカゴトウモロコシ相場の下落を受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=37.7%。一般大豆は反発。RSI(14日)=52.0%。シカゴ穀物市場は、31日に発表される四半期在庫と作付け意向面積を控えて様子見状態。

*東京外国為替市場のドル円相場は、119円台前半で保ち合い状態。日経平均株価はプラスで推移したが、ドル円の反応は鈍く、動きは鈍かった。年度末を控えて、積極的には動きにくいようだ。

*日経平均株価は、前週末までの下落を受け、押し目買いが入り、3営業日ぶりに反発した。為替市場が落ち着いた動きになり、日経平均は一時190円近く上昇する場面もあった。一方、2月の鉱工業生産は市場予想を下回る低調な内容で、相場の重しとなった。市場は、4月1日に発表される3月の日銀短観(企業短期経済観測調査)で、景況感の改善を確認したいようだ。