【4月1日 国内市況と終値】
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*金は3営業日ぶりに反発。NY金時間外相場が堅調に推移していたため、買いが優勢となった。RSI(14日)=46.1%。白金は3営業日ぶりに反発。RSI(14日)=45.4%。NY金相場は、週末3日に米雇用統計の発表を控えていることから様子見ムードが強まっている。今晩は日本時間午後9時15分に3月のADP全米雇用報告、同11時に3月の米ISM製造業景況指数が発表される。

*中東産原油は反落。31日の欧米原油相場の下落を受け、売りが先行した。RSI(14日)=45.1%。石油製品も原油安につれて反落。ガソリンのRSI(14日)=40.9%。灯油のRSI(14日)=48.4%。イランの核開発をめぐる欧米など6カ国とイランの協議が進展し、先行きの需給緩和につながるとの見方が弱材料視されている。協議はイランの核兵器開発疑惑を包括的に解決するための「枠組み合意」の交渉期限を3月末に設定していた。オバマ米大統領が31日に安保関係の閣僚とのテレビ会議を開き、スイスでの交渉に参加しているケリー国務長官から報告を受けたと報じられると、売りが強まった。米石油協会(API)が31日公表した3月27日までの1週間の原油在庫は、前週比520万バレル増となり、予想の420万バレル増を上回ったことも嫌気された。

*ゴムは4日続落し、2カ月ぶりの安値で終了。一時、203円90銭まで値を下げ、3月11日(203円50銭)以来の安値を付けた。RSI(14日)=39.2%。中東産原油安や上海ゴム相場の上値の重さが嫌気された。本日発表された3月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI、確報値)は49.6と、50の節目は割り込んだ。市場予想の49.3は上回ったものの、景気低迷感は強く、弱材料視された。

*トウモロコシは下落。一時、2万5660円まで値を下げ、2月2日(2万5690円)以来約2カ月ぶりの安値を付けた。米農務省が発表した作付け意向面積報告と四半期報告が、ともに弱い内容だった。RSI(14日)=34.0%。一般大豆は反発。RSI(14日)=56.0%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価の下げ渋りなどを背景に買い戻され、119円後半で推移している。朝方120円前後で推移していたが、日経平均株価の下落を眺めて下落し、ストップロスの売りを巻き込み、一時119円40銭台まで下落した。しかし、午後に入り、株価が戻り歩調となったことで買い戻しが強まり、一時120円台を回復する場面もあっ
た。

*日経平均株価は、3月の日銀短観を受け、利益確定売りが膨らんで急落した。日銀の企業短期経済観測調査(短観)で大企業製造業の景況感回復が遅れていることを受け、国内景気の先行きに対する不透明感が浮上。ドル高や原油相場下落、寒波の影響を背景に、2015年1~3月期の米企業業績への懸念が広がっていることも嫌気され、日経平均株価はほぼ3週間ぶりに一時1万9000円を割り込んだ。ただ、売り一巡後は押し目買いが入って戻りに転じ、1万9000円台を回復した。