【4月10日 国内市況と終値】
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*金は反発。NY金時間外相場の上昇を受けて買いが優勢となった。終値は50日移動平均線を維持した。RSI(14日)=53.6%。白金は反発。NY時間外高を背景に買いが優勢となった。終値は50日移動平均線を維持した。RSI(14日)=55.7%。来週は米小売売上高や鉱工業生産、住宅着工件数などの重要指標が発表される。内容が芳しくなければ、ドルが売られ、金には支援材料になるが、逆の場合、金は下落する展開になるだろう。

*中東産原油は反発。9日の米欧原油相場が、イランの核問題をめぐる不透明感から上昇したため、買いが優勢となった。RSI(14日)=51.1%。石油製品も原油に追随し反発。ガソリンのRSI(14日)=50.5%。灯油のRSI(14日)=52.9%。昨夜は北海ブレント原油が大幅反発となった。ギリシャ政府が国際通貨基金(IMF)に債務の一部を返済したことを受け、ギリシャをめぐる先行き不透明感が薄れ、2月のドイツ鉱工業生産指数が前月比0.2%の上昇と堅調だったことが強材料視された。イランの最高指導者ハメネイ師とロウハニ大統領が9日、イランの核開発をめぐる欧米など6カ国との最終合意について、全ての経済制裁が直ちに解除されない限り応じないとの姿勢を強調したため、最終合意は困難との懸念が強まったことも支援要因。

*ゴムは、期中以降の4限月が3営業日ぶりに反発。RSI(14日)=32.3%。中東産原油相場の上昇を受けて買い戻された。中国の3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比1.4%上昇、生産者物価指数(PPI)が前年同月比4.6%低下と、いずれも市場予想を上回ったことが支援材料となった。ただ、タイ・バーツが対円で下落しているため、ゴムの上値を抑えたようだ。

*トウモロコシはシカゴ安を受けて5日続落。RSI(14日)=27.4%。一般大豆は下落。RSI(14日)=42.5%米農務省は9日発表した4月の需給報告で、トウモロコシの米期末在庫を18億2700万ブッシェルと、5000万ブッシェル上方修正した。期末在庫見通しを引き上げる一方で、国内の飼料需要を5000万ブッシェル下方修正した。作付を迎えて、市場の関心は産地の天候に移っているようだ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、材料難から120円台半ばで小動き。日経平均株価は2万円の大台乗せを達成したものの、再び2万円を若干下回ったため、ドル円の強材料にはなりにくかったようだ。

*日経平均株価は15年ぶりに一時2万円台を回復したが、短期的な過熱感から上値が重く、利益確定売りに押されてマイナスサイドで引けた。国内景気や企業業績の先行きに対する期待から、市場では2万円は通過点と見ているようだ。一方、米国では企業の決算発表が本格化し、ドル高や原油安による業績悪化が懸念されており、米国株に左右される局面もありそうだ。


第10回 『おしえて陳さん』 
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