【4月14日 国内市況と終値】
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*金は3営業日ぶりに反落。13日のNY金がドル高を受けて下落し、東京市場では為替が円高にも振れて下げ幅が拡大した。RSI(14日)=50.1%。白金は3営業日ぶり反落。NY白金時間外相場の下げや円高を受けて一段安となった。RSI(14日)=46.9%。

*今夜は3月の米小売売上高が発表される。3月の米雇用統計が予想以上に悪かったため、米経済指標への注目が高まっている。3カ月連続で前月比マイナスとなった反動から、3月分は1.0%の増加が予想されている。

*中東産原油は3営業日続伸。13日の欧米相場が米産油量の減少予測を背景に上伸したことを受けて買いが優勢となった。ただ、為替が円高に振れたため、上値を削った。RSI(14日)=54.8%。石油製品は中東産原油高に追随して高い。ガソリンのRSI(14日)=54.7%。灯油のRSI(14日)=57.4%。

*ゴムは戻り売りに反落。中東産原油高を受けて堅調に始まったが、上海相場が軟化したため、戻り売り優勢になった。RSI(14日)=34.7%。9日に発表された中国の3月の新車販売台数は、前年同月比3.3%増の224万600台と1~2月の合計の4.3%増から減速した。13日発表された3月の貿易統計では、合成ゴムを含む1~3月の輸入の累計が98万トンと前年同期の119万トンから減少した。

*トウモロコシは反落。シカゴ時間外相場の伸び悩みや円高を受けて下げ幅を広げた。RSI(14日)=35.4%。一般大豆はシカゴ安を受けて下落。RSI(14日)=38.8%。シカゴ穀物市場では、春小麦の作付け進捗率が17%(5年平均は11%)に達し、予想以上の順調な進展がトウモロコシの圧迫材料になっている。

*東京外国為替市場のドル円相場は、浜田宏一内閣官房参与の円安牽制発言が意識されて、上値が重くなり119円台後半で軟調に推移した。前日のテレビ番組で、浜田氏がドル円の120円程度というの現在の水準について「かなり円安」と発言し、105円程度が適当と発言したため、ドル買い・円売りポジションが巻き戻された。本日午前11時頃には、浜田氏が再び、「円安は限界」と発言したことも伝わり、ドル売り・円買いが進んだ。今夜には3月の米小売売上高の発表もあるため、ドル買いの動きが弱まった。

*日経平均株価は、3日ぶりに小反発。市場は、日米主要企業の決算に注目している。米企業の1~3月期決算は、原油安やドル高を背景に前年同期比で減益になるとの見方が大勢。国内企業の決算については、2015年3月期は好調だが、2016年3月期の業績予想は円安一服などを映してやや弱まりそうと見込まれている。

第10回 『おしえて陳さん』 
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