4月15日(水)
【4月14日の海外相場および市況】
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*14日のNY金は続落。寄り付き直後に一時1183.50ドルと、4月1日以来約2週間ぶりの安値を付けた。しかし、米経済指標をきっかけに相場は下げ幅を縮小した。3月の小売売上高は前月比0.9%増と、市場予想の1.0%増を下回った。利上げ時期が後ずれするとの見方が強まって、為替市場ではドル安が進行した。ドル建て金に割安感が生じ、相場は安値から引き戻した。3月の卸売物価指数(PPI)が前月から0.2%上昇と5カ月ぶりの大幅な上昇率となったことからインフレ懸念が浮上し、インフレヘッジとしての金買いも相場を押し上げた。ただ、終値は50日移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=48.7%。白金は続落し、終値は50日移動平均線を下回った。RSI(14日)=49.3%。

*14日のNY原油は、国内のシェールオイル供給減少見通しや石油輸出国機構(OPEC)による減産期待を背景に4営業日続伸した。終値は7日(53.98ドル)以来1週間ぶりの高値となった。米エネルギー情報局(EIA)が13日公表した報告書によると、5月の米シェールオイル生産が前月比で約4年ぶりに減少する見通し。米国内のシェールオイル生産はピークを迎えたとの見方から、買いが強まった。為替市場では、ドルが対ユーロで下落したため、ドル建て原油には割安感が強まり、相場を押し上げた。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=59.0%。北海ブレント原油もドル安やイエメンなど中東情勢の緊張が強材料となり小幅高で引けた。

*14日のシカゴトウモロコシは7日ぶりに小反発。約1カ月ぶりの安値に下落した後で、買い戻しが入った。 米国の作付けペースが例年より遅れていることも強材料視された。RSI(14日)=41.3%。シカゴ大豆は4日ぶりに反発。数カ月ぶりの安値に下落したことを受け、安値拾いが入った。RSI(14日)=43.1%。

*14日のNY為替市場のドル円相場は、3月の米小売売上高が市場予想を下回ったことを受け、119円台前半に下落した。3月の小売売上高は前月比0.9%増と1年ぶりの高い伸び率となったものの、予想の1.0%増を下回った。自動車・同部品とガソリンを除く伸びは0.5%増で、予想の0.6%増を下回った。米国の消費の伸びが依然として弱いことから、利上げ開始時期が当初予想よりも後ずれするとの見方が強まり、ドル円は一時119円07銭と約1週間ぶりの安値を付けた。ユーロは対円、対ドルともに上伸。米小売売上高発表後にドル売り・ユーロ買いが進むにつれ、対円でも買いが強まった。

*14日のNYダウは、原油価格の上昇を背景にエネルギー株が買われたが、米企業業績への警戒感から上値は重かった。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表の報告書で、国内シェールオイルの減産を予測。需給引き締め期待から原油価格は堅調に推移し、エネルギー株が上昇した。同日発表の米主要企業の2015年1~3月期決算はまちまち。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
11:00 (中) 第1四半期GDP [前期比] +1.5% +1.4%
      (中) 第1四半期GDP [前年比] +7.3% +7.0%
11:00 (中) 3月鉱工業生産 [前年比] -- +7.0%
11:00 (中) 3月小売売上高 [前年比] -- +10.9%
18:00 (ユーロ圏) 2月貿易収支 +79億EUR +210億EUR
20:00 (南ア) 2月実質小売売上高 [前年比] +1.7% +1.9%
20:45 (ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表 0.05% 
21:30 (米) 4月ニューヨーク連銀製造業景気指数 6.90 7.17 
22:15 (米) 3月鉱工業生産 [前月比] +0.1% -0.3% 
23:00 (加) 加中銀政策金利発表 0.75%
23:00 (米) 4月NAHB住宅市場指数 53 55 
27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
29:00 (米) 2月対米証券投資 [ネット長期フロー] -272億USD
      (米) 2月対米証券投資 [ネットフロー合計] +883億USD 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第10回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/